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カテゴリ:生徒(同士)と私
文鳥も幼児から大人になるように
最近は生徒さん達がずいぶん大きくなってきて お教室に入ってきたときに、一瞬たじろぐ。 幼稚園生だったお子さんも、高学年にもなると、すっかりお姉さんだ。 自分がたじろぐ理由はなんだ。なんなんだ。 すっかり大人っぽくなったことと、美人だな~っていうのと (うちの生徒さんはみんな美人なんだ。) 子供だましは通用しないぞ、というシグナルが一瞬、私の脳&皮膚を駆け巡るからである。 子供から発してるシグナルではない。 私の私自身への警告のようなものだ。 子供の成長は早い。 ぼやぼやしてるとすぐに大人になってしまう。 完全に大人になってしまう前に、 私が知る限りの音楽の秘密を、それが感じ取れる感性を伝えなくてはならない。 技術も知識もその感性なしには、何も役にもたたない。 しかし、感性を伝えるほど難しいものはなく、 いつも言葉につまり、わけのわからない汗をかき、 対人とした時の自分の言葉の説得力のなさに戸惑う。 音楽の高揚感、フレーズの美しさ、それを支える和声の優しさ、 どんなに指が動かなくても、上手く弾けなくても、 とりあえず感じることが大切だ。 でも、感じろと言われて、人は感じるものだろうか。 いつも自分の無力さを感じずにはいられない。 そしてまた来週も、一瞬たじろぐ、その瞬間がやってくるのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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