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[仕事／社会生活] カテゴリの記事

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• 日本からの訪問者

  今日は日本の企業の方が情報収集ということでウチの研究所を訪れ、二時間くらいのインフォーマルなミーティングを設けた。その後はバークレーのダウンタウンへ食事へ。それには嫁も同伴させていただいて、ここぞとばかりにゴチになってしまいました。ありがたや。それにしても、日本企業の方が訪問されるたびに、自分がいかにのんべんだらりんと仕事をしているかを思い知らされます。もっと気を引き締めて仕事しなくちゃダメっすね。がんばります。

  2005.07.29

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• 帰国する友へ

  僕と同じ学科で博士課程を終えて近々タイへ帰国する友人を家に呼んで夕食を振舞った（料理は嫁任せ。亭主関白ですんません）。彼はバンコクの大学から奨学金を貰って合計八年間の歳月の後に博士を取得し、帰国後は大学で講師として教鞭を取る。就職活動の必要がなくていいなー、と思ったりもしたが、彼の心配事は大学講師の初任給。ＵＣバークレーで博士課程を取得したエリートに対する初任給が、なんと月三万円だという。アメリカに比べて物価が安いタイだが、それでも三万円というのは自立生活を送るには困難な収入のようだ。物価は安いとはいえ、輸入品である自動車やガソリンなどはアメリカよりも高いという。もし大学へ就職することを拒否した場合、奨学金として受けた全額を三倍返ししなければならないらしい。八年間の学費（年間150万円程度）と生活費（月15万円程度）を合計すると約2600万円。これを三倍すると7800万円。こりゃー確かに個人では払えない額ですわ。企業利益を数億円生み出せるような天才科学者になれば、7800万円を肩代わりして雇ってくれる会社もあるかもしれないが。というわけで、彼は向こう15年間大学で働くことを義務付けられているそうだ。最近、給料についてはシビアに考えるようになった。先日のＢＡＲＴのストライキのニュースでは、ＢＡＲＴ従業員の平均年間給与が$55Kであるという。しかしある建築事務所に勤務する大学院出の建築家は$40Kだとか。学歴と給料はほぼ関連のないものだ、と、ふと思いに耽る今日この頃です。

  2005.07.20

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• Summer Vacation!

  はい、タイトル通り、夏休みについてなんですが、自分は夏休みありません。研究関係者が長ーい夏休みを取るんです。現在、僕の配属されている主要プロジェクトでは、ピーク電力削減のため、夏期のピーク時にインターネットを介して信号を発信し、建物がそれを受信して全自動で空調や照明などの電力量を削減モード運転に切り替えるというシステム構築及び実際の建物での実施をしています。なので、夏が一番忙しい時期なわけです。ところが、夏はみんなにとって長期バケーションを取る季節でもあります。プロジェクトチームメンバーが半月から一ヶ月のバケーションに飛び立ってしまうと、その仕事がほとんど僕に背負いかかってきます。もーあっぷあっぷです。さらに実際の商業建物で実施を行っているんですが、それをするためには建物管理者、オーナー、制御・計装業者などと連携を取らなければなりません。これがまた上手い具合にばらばらと長期休暇を取るわけで、オーナーの合意がないと設置作業に取り掛かれないのに、オーナーが居ない、オーナーが休暇から戻ってきたら、今度は建物管理者が居なくて実際の作業が進まない、など、もう大変です。今年も二十数件の建物で準備を進めているんですが、結構な数の建物がキーパーソンが休暇中により、進行が滞ってます。。。頼むから休暇は一週間以内にしてくれよ。。。

  2005.07.15

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• アグレッシヴな経歴

  現在オレゴン州の州政府による新省エネ技術促進プロジェクトみたいなのに研究プロポーサルを出してるんですが、今日総務課から「プロポーサルのためのレジュメを出して。」と要求があったんで、略歴や発表論文リストなどを書いたファイルを送る。しばらくして「もっと今回のプロジェクトの内容に近い研究歴やスキルをリストしたレジュメを書いて。」と言われたので、言われたようにもう少し詳細に研究内容などをまとめたレジュメを再度送信する。またしばらくして、総務課の人が直接僕のデスクにやってきて「なんかこう、プッシュが足りないのよ。もっと自分の業績とか、これだけ貢献したとか、具体的な数字で目を引くように書いてくれない？」と言われた。他の人の例を見せてもらったら、経歴15年のスペシャリスト！あらゆる制御システムに精通！作業効率化によって10％の利益拡大！年間$50,000のエネルギーコスト削減を実現！なんかまるでコンサル会社の営業マンのようなセールスアピールばりばりなレジュメ。うーん、さすがだ。俺には書けない（っていうか、経験がない。。）セールスとか、あるいは私企業への就職活動なら解るけど、公共研究機関による政府系プロジェクトのプロポーサルにも、こんなセールスが必要とは。もしかしたら日本でも常識なのかもしれませんが、なんか「わぁー、アメリカ的だなぁー」とかしみじみ思った瞬間でした。

  2005.07.14

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• サンディエゴ三日目

  サンディエゴ最終日。と言っても、二泊三日なんだが。今日は午後から先の電力ガス会社の社屋の会議室でプレゼン。今日の参加者は社内の顧客担当者や技術担当者などが主。全部で30人弱と、小ぢんまりした聴衆です。何人か講演者がいるワークショップかと思いきや、スピーカーは僕一人だった。。。カリフォルニアでは、来るべき夏の電力危機に向けて新しい電力料金体系の導入を急速に進めている。カリフォルニアでは、まず州のエネルギー機構が大枠の方針を打ち出し、各地域の電力会社にそれを遂行するように通達し、各電力会社がその方針を具体化した料金体系などを作成する。おそらく来年当たりに州が新しい料金体系を商業建物に対して義務付ける動きがあるため、電力会社としてはその対応にあわてているわけだ。僕らの研究は来るべき電力料金体系に対する技術面でのソリューションを提案しているわけだが、今回のプレゼンでも、その料金体系そのものに対する質問と言うか反論がいくつか見られた。・・・・。。。オチがなくってすんまそん。

  2005.06.15

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• サンディエゴ二日目

  今日は朝８時からワークショップ。今回の出張は、サンディエゴの電気ガス会社主催のワークショップでプレゼンをしてくれ、というもの。もともと上司が頼まれたんですが、都合が付かないため僕に回ってきました。初日の今日は大口顧客関係が主な参加者。場所はホテルの真向かい（というか、同じ敷地内）にあるエネルギー関連組織の会議室。参加者は約40人程度で、講演者は僕を含めて４人程度。特に大きな問題もなく、無事に終了。終了したのは11時頃でした。とりあえずサンディエゴで仕事以外の予定をまったく考えてなかったんで、午後が丸々空いてしまった。しばらくネットで会社のメールの返事などの作業をして、何か公共交通を使って行けそうな所がないか調べてみる。フロントで聞いたところ、ホテルの前の通りをバスが通っていて、それでいろいろ動けるらしい。サンディエゴって、車がないとまったく身動きが取れないと聞いていたんで、なかなか意外。観光地を調べていたら、オールドタウンというのが一応観光名所になっているらしいんで、そこに目的地を設定。フロントで一応の行き先を聞く。一回の乗り継ぎで行けるらしい。待ち時間は多少長かったものの、無事にバスに乗る。そしてターミナル駅で電車に乗り換える。なんと、サンディエゴに電車が通っているとは思いませんでした。見くびり過ぎ？？しかもブルーラインという路線なのに、車体は真っ赤。オレンジラインという路線もあるんで、マジでビジターには紛らわしいです。ホテルから約50分程度で、オールドタウンに到着。スペイン人による殖民時代を保存・再現した町だという。いかにもメキシカンな感じの町並みです。一ついいなー、と思ったのは、このオールドタウン一帯に、スタバとかマックとか、そういうチェーン店がまったくないこと。関係ないものを売りまくる派手派手しい土産物屋も少なく、調和が保たれています。そういう勢力を排除する努力って、大切ですよね。そのあとダウンタウンにも行ってみようか、とも思ったが、特にターゲットとする観光名所も頭に無かったので、暗くなって方向感覚が鈍る前にホテルに戻って、今日は終了。なんか観光も夜歩きも、一人だとつい億劫になります。。。

  2005.06.14

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• サンディエゴ初日

  出張でサンディエゴにやってきました。サンディエゴ初めてです。月曜夜にオークランドからＳＷＡで一時間半ほどで到着。空港を出ると、あれ、思ったよりも、けっこう寒い？？僕が到着した日の夕方から天気が悪くなったらしく、雨もぱらつきそうな勢いでどんよりしてます。半袖でも汗ばむくらいの陽気かな～、とか思ってたら、長袖でもちょっと風が肌寒いくらいな勢いです。俺、めっちゃ雨男（もしくは低気温男）？空港を出て、すぐにタクシーでホテルに向かいます。ホテルの場所はKearny Mesaという地域にあって、タクシーで20～30分くらい。周り、何にもないっす。ホテルの一角はビジネス区画で、人が歩いて行けるようなお店はまったく見当たりません。到着した時にはすでに10時を過ぎ、ホテルのレストランも閉まっていたので、仕方なくバーの横の売店でサンドイッチを買って、それが夕食。うーん、なんかひもじい。。。

  2005.06.13

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• 出張。

  今月中旬に上司の代理でサンディエゴに二泊三日で出張することになりました。サンディエゴの電力会社の社員向けに研究内容をまとめて40～45分のプレゼンしてきます。その前日には、また別のワークショップで30分程度のプレゼン。お、俺でいいのか？？（汗でもサンディエゴ行くの初めてだから楽しみ～♪

  2005.06.03

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• Smog Check

  カリフォルニアでは環境を配慮して三年置きに車の排気テストを行い、合格認定を提出することが義務付けられている。また車を売る際にも、このテスト結果を報告することが要求される。車の個人売買の場合、本来ならば排気テストは売り手の責任になるんだが、今回ジェッタを購入した際は売り手が引っ越し間際でテストを受けている暇がなかったようで、それも考慮したディスカウントだったため、車を購入してから自分で排気テストに行くことに。この排気テストをするための自動車修理屋が多数存在し、料金も様々。まずこのスモッグテスト屋には二種類存在し、"Test-Only Smog"屋と、修理なども行う総合ガレージ。一般的にTest-Onlyのほうが高く、そうでないガレージのほうが安い。しかしどっちのガレージでも同等のテストが受けられるわけで、どうしてわざわざ高いほうへ行く必要があるのか、不思議である。この料金がまた店によって大きな違いがある。そこらへんの"Smog Check"と書いた看板のあるところへ適当に入ると、いろいろ込みで$80～90も取られることがある。結構相場が$70くらいかなー、と思ったが、なかなか痛い出費なので、craigslistで安値がないか検索してみる。と、なんと安いのが結構でてきます。最安値では全部込みで$35。しかし場所がヘイワードにあるため、朝のフリーウェイラッシュにつかまって20マイルも離れた所へ行くのはあまりリーズナブルとは思えないので、近場で探すことに。バークレーのあるガレージに電話して料金を聞くと「$71＋手続き手数料で、$80になります。」と言われた。これは高いな、と思って適当に返事して切ろうとしたら「何がお気に召しませんでしたか？料金ですか？」と店主。このときは$35の安値をまだ発見しておらず、$55くらいが底値。それを伝えると、あっさりと「じゃあ、全部込みで$50でやりましょう。」って、おい！そんなに簡単にディスカウントするのかよ！！その電話で話している間にも他から電話がかかってきて、その話が丸聞こえ。そこでは「じゃあ、$60でやりましょう。」と言っていた。て、テキトーだ。。。ここは一度落ちたら、修理した後に合格するまで無料でテストしてくれるんで、古い車をテストするときには安心です。誰か、このお金にテキトーなテスト屋で最安値更新をチャレンジしてみてください。（ていうか、バークレー近辺で格安のスモッグテストあったら教えてください。）

  2005.05.25

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• 国民年金。

  今日は国民年金、及びSocial Security Tax（米国の社会保障税）について考えてみましょー。日本では20歳を過ぎたら年金に加入するのが義務付けられますね。普通に会社通いのサラリーマンは給料から厚生年金を天引きされ、公務員は共済年金を給料から天引きされるわけです。そして自営業や無職の人などは国民年金に加入する。ここで海外に転居届けを出した日本人には年金加入の義務はないんですが、帰国後のために任意で加入することができます。僕の場合、いずれは帰国するつもりなので住民票は日本に残し、その区市町村で国民年金を納めることになります。国民年金は月額1万3330円。これがこの４月から値上がりして月額1万3580円になります。年間に換算すると16万2960円。厚生年金や共済年金の場合、結婚すると配偶者は第三号被保険者となり、支払いを免除されます。その代わり世帯主の厚生・共済年金の額が増えるんだけども。しかし国民年金加入世帯主の妻は、夫と同様国民年金に加入しなければなりません。なので、事実上世帯主の年金負担は倍額の32万5920円。なかなか大きな出費です。さて、米国の社会保障税はどうでしょうか。米国の社会保障税(Social Security Tax)には以下の二種類があります。■FCIA OASDI (Federal Insurance Contribution Act Old Age, Survivors, and Disability Insurance) - 日本の年金制度に当たる。$5449.80を上限として、所得の6.2％■FCIA Medicare - 医療保険税（国民健康保険がないのに医療保険を徴収されるってのは、どーゆーこっちゃ）。所得の1.45％なのでOASDIの上限を上回らない限り、年間所得の7.65％を社会保障税として徴収されるわけです。えぇー、アメリカ人でもないのに、なんでアメリカの年金払わなくちゃいけないんだよ！と不満に思いますが、日本在住の外国人もしっかり厚生年金を取られるわけだから、別にアメリカが特殊というわけじゃないらしい。しかも日本の年金制度の最低加入年数は25年で、それを下回ると一銭ももらえません。アメリカの社会保障税は15年間。まだ良心的？しかし年間所得の7.65％って、結構でかいですよ。しかも日本の年金も納めている僕の身分では、なんと所得の7.65％を引かれた上で、33万円近い年金を払わなくちゃいけない。ここで米国社会保障税を年間何ドル納めているかを言っちゃうと収入がバレるので控えるけども、これって薄給の研究員には結構かなりイタイっす。こんだけ払っても、俺が65歳になる頃はもう年金制度破綻してるんだろうな。。。

  2005.03.30

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• Microsoft Anti-Spyware

  ３月７日の日記で、会社のパソコンがadwareに侵されて、一部のサイト（MSN Hotmail, Yahoo!Maps, Weather.com, MySpace, etc）に行くとものすごい勢いでポップアップやリダイレクトが起こって収拾付かなくなってました。そこでイクマ氏の助言により、Ad-awareをインストール。なんと100件近いスパムがヒット。全部削除しました。が！それでもまだ問題は以前改善されず、ポップアップやリダイレクトは収まる気配がありません。ひどいときになるとブラウザがフリーズして、作業ができなくなります。どうにかしてくれ。。。と途方に暮れているときに、Microsoft Anti-Spywareを発見。早速インストールしてみると、なんと！問題のadwareがすべてきれいに消え失せました！！問題の根源になっていたのは180search Assistantというプログラム。これで検索してみると、結構駆除方法がのってるんですね。気が付かなかったYO。というわけで、MS Anti-Spyware、お薦めです。

  2005.03.15

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• 会社のＰＣにスパムが。。

  最近、会社で使っているパソコンのスパムプログラムがかなり煩わしくなってきました。症状は、特定のサイトに行くとものすごい勢いでポップアップウインドウ、ポップアップブラウザ、ActiveXコントロールのダウンロードのスクリプトなどが出てきます。とりあえずポップアップブラウザの大半とActiveXその他プログラムのダウンロードはＩＥのセキュリティ設定でブロックできるんですが、それでもブロックしきれないポップアップの数々。そして最近はページが勝手に広告サイトにリダイレクトされ、元のページに戻れません。さらにダウンロードとブロックが交錯している最中、ページがフリーズしてたりして、めちゃ煩わしい。こうした症状は現在のところMSN Hotmail, weather.com, MySpaceなどのサイトでのみ発生し、他では特に何の問題もありません。自宅のＰＣでこれらのページを見てもまったく問題ありません。またこれら別々のサイトであるにも関わらず、リダイレクトされるページが一緒だったりする。ブラウザ下部の表示を見ていると、"advertyz.com", "serchyet.com"などの特定のサイトが仲介しているようで、おそらくこれらの広告掲載会社がスパムウェアをＰＣ内に埋め込み、それが広告主サイトのポップアップを出したりリダイレクトしたりしているんだと思われる。この症状はWinXPをService Pack 2にアップグレードしたとき辺りから発症し、次第に悪化している。Spybotなどのスパムウェア駆除ソフトを使ってみたけど、駆除できず。誰か対処法知ってる人いたら、教えてくださーい（泣

  2005.03.07

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• 大企業と中小企業

  すっかり日記ごぶさたです。最近なかなか忙しくて、日記無精になってました。これからもちょこちょこレトロアクティブに更新していきます。さて、今日は以前のクラスメイトで、現在某ワールドワイドな設計事務所に勤めている友達に会ってきました。そこで大きな会社と小さな会社で勤めることのメリット・デメリットについての話になりました。彼の会社のような大きな所で働くメリットは、まずプロジェクトが比較的安定していること。そして若い社員をトレーニングするだけの余裕と人材があること。それから福利厚生なども充実しています。外国人雇用に関してはビザのサポートなども全部会社が面倒見てくれます。これに対してデメリットとしては、プロジェクトのごく一部のタスクを与えられ、プロジェクトを全体的な視野で見ることが難しいこと。プロジェクトが大きいため期間も長く、最初から完結までを一貫して見れないこと。大きなプロジェクトだと竣工にも時間がかかるため、自分のデザインした設備が稼動するのをなかなか見れないこと。また結構上のレベルにならないとクライアントとのミーティングに出席することもなく、終始事務所のデスクで与えられた仕事をこなすことになる。こんなことなどがデメリットとして挙げられます。一方小さい規模の事務所の場合、メリットとデメリットは上記大きい事務所のほぼ反対。メリットは比較的短期なプロジェクトが多いため一貫してプロジェクトに携わることができ、総括的な視野でプロジェクトを見ることができること。会社によっては大企業のように明確に営業部門や技術部門に分かれていないため、いろいろやらされる分、いろいろ経験を積めるわけです。トレーニングに関しては、これはメリットなのかデメリットなのか人によって判断も異なるかもしれませんが、トレーニングする間もなくいきなり実戦投入されることが多いので、否が応でもスキルは見に付いていきます。ただスキルの覚え方が大企業のトレーニングプロセスに比べて多少荒く、体系化されていないことなどは否めません。また最初はとにかくスキル取得に専念したい、と思う人には、他にも様々なことをしなければならないので、新卒先としては面倒なことが多いかもしれません。他のデメリットとしても会社が不安定だったり、福利厚生が貧弱だったり、給料が安かったり、などいろいろありますが。さらに小規模な会社で注意すべき点は、その会社が大会社の下請けのような会社になっていると、会社そのものが大企業の一部分として単純作業だけを請け負うようなことになり、プロジェクトの全体像が見えないばかりか、スキルアップもあまり見込めません。また下請けでなくても、ある非常に狭い分野に特化した会社だと、ホントにそれしか学べない、というデメリットもあります。というわけで、個人的には若いうちは大会社でとにかく技術的スキルを身に付け、それから中小企業へプロジェクトマネージャーレベルで転職し、その会社で昇進するもよし、そこでキャリアを積んでから再び大企業へプロジェクトマネージャーレベルで戻ってもよし。そんなキャリアプランが妥当なのかな、と思いました。今更これをやるには俺は既に結構年食ってしまっているんだが。。。

  2005.02.27

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• モデスト出張。

  朝６時出発でモデスト出張。工業用Energy Information Systemの評価・選択のプロジェクトで、今回のミーティングがとりあえずの締めのようなもの。特にこちら側で用意するプレゼンはなかったんで、気軽な出張でした。モデストまでは車で１時間半くらい。渋滞に巻き込まれると２時間以上かかるんだけど、早朝に出発したんでスイスイ行けました。今回は会社のレンタカーを借りて行ったんだけども、エコノミークラスの車が出払っていて、なんと出てきたのはキャデラック。普段オンボロのターセルなんぞに乗っている僕からすると、なんともデカイ車です。行きは同僚が運転、帰りは僕が運転したんですが、デカイ。なんかシートの中に埋もれそうな勢いです。こうとまではいかなくても、やっぱそろそろ車買い換えないとな。。

  2005.02.22

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• AutoCADクラス

  最近、自分建築学科出身なのに全然建築的なことをしてないな、と痛感するようになりました。そこで将来建築分野での仕事のチャンスも考えて、とりあえず使えるスキルは磨いておこう、ということでコミュニティカレッジでAutoCADのクラスを受講することにしました。日本の学部時代に設計・製図系の授業はすべて履修したんだけど、当時はまだＣＡＤを使っている人がほとんど居なくて（というか、手書き図面強制でした）、結局最後までもろにＣＡＤを使うことがなかったんですね。しかし今のご時世、ＣＡＤも使えなくて建築系の仕事ができるわけありません。というわけで、毎週火木で隣街オークランドのLaney Collegeの夜間クラスを受講し始めました。授業は7:00-8:00のレクチャーと、8:00-10:00のラボ。自宅のＰＣで作業できる場合は別にラボに残らなくてもよく、家で宿題をできます。Laneyまでは車が混んでる時間で25分程度、帰りは道が空いているんで15分程度で帰って来れます。授業自体は特に難しいものではなく、ＣＡＤの機能を学んでそのコマンドを使いこなせるようにすることが重点。あんまし頭を使わないんで、リラックスしてできます。なんか新しいスキルを学ぶって、楽しいね。なんか久々に新鮮な感じです。

  2005.02.03

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• Demand Responseの可能性。

  現在僕がやってるのはDemand Responseに関する研究で、DRってのは簡単に言えば「発電サイドの効率を考慮して需要サイドをコントロールしよう」っていう考え。基本理念は、かれこれ６～７年前にも日本で流行ったＤＳＭ(Demand Side Management)と一緒だ。ただ当時日本で行われていたＤＳＭは、主に電力負荷平準化を意味し、イコール蓄熱の普及であった。電力会社としては負荷平準化して発電容量を抑えつつも、でも電力消費による収入は減らしたくない、という考えから蓄熱推進の動きが強かったとも言える。蓄熱以外にも「いちじよじ～」のでんこちゃんで知られるピークカットもＤＳＭの一部と認識される。こんな背景があるため、日本でDemand Responseというと「なんだ、古臭い」と思われかねない。しかし今、米国ではちょこっとホットになりつつあるテーマでもある。それは今までの基本概念に加えて、近年の情報通信技術を用いるとその幅が大いに広がるのである。一時代前のＤＲでは、リアルタイムでの需要制御というのは不可能であった。だから蓄熱システムや信頼性の低い居住者の手動制御などに頼って、できうる限りのピークカットまたはピークシフトを行おうというものだった。しかし現在の情報技術を用いれば、リアルタイムで電力の発電容量をチェックし、またそれを予測して、その結果に基づいて各建物の空調や照明設備を自動で遠隔操作し、電力消費量を抑えることができる。リアルタイムの精密さと自動遠隔制御の確実性が、過去の「できる限りの削減を」という曖昧な目標から「○○メガワットの電力削減を実行する」という確実性のあるターゲット設定を実現するのである。この研究を始めた当初は、省エネルギーの観点とは異なり、年に数回あるかないかの危機回避を目的とするＤＲはあまり好きな研究対象ではなかった。ここ数年のカリフォルニアでは、ＤＲとは電力発電容量オーバーの際に停電を防ぐため夏季に数回だけ実行される電力削減プログラム、という趣向が強かった。しかしＤＲの本質はそれではない。東海岸ではすでにリアルタイムで変動する電力料金体系(Real Time Pricing, RTP)が広まっており、カリフォルニアで採用されるのも時間の問題だ。ＲＴＰでは時間または分刻みで電力料金が変動し、発電サイドの効率によってオフピーク時とピーク時で10倍以上にも差が生じる。これが現在の主流は前日に翌日の電力料金カーブが発表されるのだが、これもまたリアルタイム化が進み、次の電力料金が６分前に発表されるシステムも導入が検討されている。さらにこのＲＴＰは、年に数回というレベルではなく、年間を通してずっと行われる。これには自動化されたシステムでないと対応できない。もう一つの大きな可能性として、spinning researveの緩和もしくは撤廃がある。発電システムというのは、常に電力消費需要に見合った分だけ発電しなければならない。しかし実際には完全に電力消費量を予測して大きな発電機をきめ細かく制御することなどできず、こうしたきめ細かな制御のために効率の悪い小さな発電システムを動かしたり、または過剰発電による浪費などを行っている。これを防ぐ手段として、需要サイドの自家発電などが考えられてきたが、ＤＲはこれにも適用できる。ＤＲの反応速度はコンマ１秒以下であり、字際の電力消費量を削減するのも手法によっては１分以内に効果を発揮できる。すなわち、発電サイドの微調整を、需要サイドの制御によってまかなうのである。これによるCO2削減は大きな効果があり、また地域的大気汚染の緩和にも効果がある。基本的にＤＲの手法というのは、ちょこっと空調の設定温度を上げてみたり、廊下の照明を暗くしてみたりとか、そういうセコい省エネルギーに基づいている。ただこうしたセコい効果も束ねれば大きな効果を生むわけで、またそれをきめ細かく制御できれば、その使い道も多様に広がるわけである。ただ、ＤＲを日本で適用するためには、まず制御を変更することへの抵抗（要するにサービスレベルを落としているので）が強く、それが新しいシステムを導入することへの抵抗に後押しされて、なかなか実現には困難が伴いそうである。

  2004.12.06

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• 【留学後進路随想　その３】　現在の仕事。

  では、今自分は何をしているのか、ということに少し触れておこう。まず僕は最初に渡米した時からある政府系の研究機関で訪問研究員として勤務していた。渡米二年目から大学院に通い、在学中も同研究所で学生研究員としてハーフタイムで勤務。2003年夏に卒業後も結局正規研究員として同研究所で勤務し、今一年半になる。結局今までの米国生活の四年半、肩書きは違えども同じ研究所でずっと働いている。研究分野は、所属しているグループは米国におけるコミッショニング研究で有名な研究者のグループなのだが、今はコミッショニング関係のプロジェクトがなく、訪問研究員だった頃は隣町オークランドの市庁舎ビルのエネルギー解析、次の年からはEnergy Information System (EIS)と称されるWebベースの建物エネルギーデータ管理活用システムの調査研究を行ってきた。ＥＩＳの研究に関しては、若干というか大きく建築の枠から外れたものでもあり、半分以上はＩＴ関係の内容に近いため、そっちの専門ではない自分にとっては困難な内容であった。正規研究員として勤務後は、カリフォルニアのエネルギー問題を受けてグループの方向性がDemand Responseに変わり、インターネットを介して建築設備を全自動でコントロールするシステムの枠組み開発、実地試験、結果分析に加わってきた。この研究では米国における建物管理のネットワーク化の実態を知り、また同時に建築設備システムについての知識も継続して養っている。この研究とは別に、先に述べたＥＩＳの設置を検討している企業からの依頼でＥＩＳ製品の評価及びコンサルティングなどを行っている。今の仕事はやってて楽しいんだが、どうもこれが建築と密接に結びつかず、また将来自分のやりたいと思っていたこととも方向性が違う気がする。今までは「長い人生のうち、いろんな分野の経験を積んでおくこともいいだろう」と思って甘んじていたが、実際に「僕に残された米国生活の時間はもう長くない」と思うと、こんな回り道をしていていいのか？という不安に突如襲われる。

  2004.11.22

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• 【留学後進路随想　その２】　視野の拡大と路線変更。

  （その１のつづき）そんな技術面での不一致を考えているうちに、建築という自分のフィールドに立ち返ってみようと思った。そんなときに知ったのがPost Occupancy Evaluation (POE)という手法である。ＰＯＥとは、運用開始後の建物に対して設備運転の検証や居室者へのインタビューなどを行い、不具合を修正して室内環境向上及びエネルギー消費量の削減を図ろうという取り組みである。またこれにより居室者から管理側へのフィードバックを確立するということもＰＯＥの大きな目的の一つである。コミッショニングと一見似ているようにも見えるが、設計意図の文書化を軸として主に設備サイドに重点を置いているコミッショニングに対して、インタビューなどに重点を置いてきめ細かく居室者の満足度向上を達成することを動機とするＰＯＥは異なるものであると言える。またコミッショニングは主に設計・施工・管理の中でのフィードバックを目的とするのに対して、ＰＯＥはこれに居室者という大きな要素が追加され、重点化されている。これらをヒントにして、建築の機械設備のみならず、ＰＯＥのように室内空間などの建築的部分にも重点を置きながら居室者の意見も取り入れ、設計・施工・管理を通してエネルギー消費量削減と室内環境向上を図るようなコミッショニングが、建築的視野から実現できないだろうか、と考えるようになった。しかしこれについての問題は、まずこれが世間一般のビジネスとして日本はおろか米国ですら成立しておらず、またこれがビジネスになる可能性すら定かではない（もちろん地味な分野であるため、大当たりするようなビジネスになるはずはない）。企業家として好機を狙っているならいざ知らず、研究者・技術者としてやっていきたい自分としては、いきなりこの分野で仕事を探すというのは多分に無理がある。しかもそれに関する経験などもないわけだし。そんなわけで、理想としてやってみたことはおぼろげながら頭にあっても、それを実行に移すための具体的な身の振り方というのがまったくもって思いつかないのが現状なんですわ。

  2004.11.21

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• 【留学後進路随想　その１】　希望のおしごと。

  今週末はちょっと風邪気味なんで、自宅で本でも読んでゆっくり寛いでます。さて、前の日記でも書きましたが、将来は日本で仕事したいなー、と思ってるんですが、いまいち何がやりたいのか、というのがおぼろげなんで、ちょっとここで書き出してみようと思います。前からおぼろげながら、僕がやりたいなーと思っていたのは、『コミッショニング』という建築設備の設計･施工･運用における検証のようなものなんですね。現在、特に中大規模の商業建物では空調や照明を含む建築設備の制御が非常に複雑になっていて、設計当初の意向に沿って施工、運用されていなかったりするんですね。例えば空調ダクトの気圧が他よりも高く設定されてしまっているために過剰にファン動力を消費していたり、またそれによってオープンスペースでの気圧バランスが崩れていたりします。またセンサーの設置位置や調整不良などによって制御が狂う場合も多々あります。これらの不具合を修正するためには、設計意図、施工中・施工後の試運転データ、また運用開始後の制御設定変更記録など明確に文書化しておく必要があり、これらの文書を基に現在の運転状況を検証することが重要です。このようにして不具合を改善することによって設計意図に沿った状態に修正し、室内環境の向上及びエネルギー消費量の削減を図るのがコミッショニングの目的です。さらにこの文書化及び検証は設計や施工の立場から独立した公正な立場から行われるべきであり、そのためコミッショニングという職業が設計・施工業者とは独立した業者として求められるわけです。この【建築設備のコミッショニング】は、米国では10年以上の歴史を持ち、手法、マニュアル、制度などが未だ熟しているとは言えないながらも一応先進の水準にはあると思われます。これに対して日本はコミッショニングについての認識はまだまだ浅く、建設各業界が今注目し始めている、といった段階であるといえます。『コミッショニングについて米国で修行し、その経験を生かして日本での普及の手助けをできないだろうか？』これが留学当時僕の頭にあった夢でした。しかし米国と日本では勝手が違うことも非常に多いのが現状です。米国では建築設計、設備設計、建築施工、設備施工、計装機器施工などが日本以上にばらばらで、特に設備制御の調整などは日本では考えられないほどにずさんであったりします。このような状況からコミッショニングの必要性が非常に高く、コミッショニングを導入することによってエネルギー消費量が20％以上も削減できるという調査も出ています。しかし日本ではある程度の水準までは現状の業界システムでも達成しているわけで、それ以上を求めることによるコストとベネフィットを比較すると、米国でコミッショニングを導入するほどメリットは大きくないかもしれない、という意見もあります。また米国では【サービス】を料金として考える社会理念があるのに対し、日本でコミッショニングをやる、と言い出せば、施主からすれば「そんなことは今までもやってて当然のことだったんじゃないのか？」と言われてしまう恐れもあります。そんなわけで、日本におけるコミッショニングの普及には、米国とはまた違う市場バリアーを持つことになり、米国のやり方が日本にそのまま適用できるわけではないのです。技術的な面では建築設備はおおよそ万国共通なもので、米国の手法が日本でまったく通用しない、ということもないこともありません。しかしこのような技術面の話では、日本の技術者さん達は非常に高度な知識・経験を持っていて、ちょっとかじったくらいの若僧がその専門的領域に立ち入ることはできないような気がしてしまうんですね。そういう意味では、日本では技術面でのコミッショニング云々は、米国から学ぶ必要はあまりないんじゃないか？とさえ思えるのです。（つづく）

  2004.11.20

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• いつかは日本へ

  今日はいつも親しくしてくださっている日本の研究所の方が、業界企業の代表を連れた視察団としてウチの研究所を訪問された。訪問したグループは僕のグループではないのだが、プレゼンテーションに呼んでくれて皆さんに紹介して頂き、少し話をする機会を持ってくれた。「いつ日本に帰ってくるつもりなのか」いつも聞かれる質問だ。いつかは帰国して日本で暮らしたいと思っているが、正直、明確なプランはない。渡米して既に４年半とはいえ、実際に正規研究員として仕事を始めてからはやっと一年半。ようやく仕事の進め方や責任もついてきて、これからまだまだ向上していける気がしている。しかし僕も来月で29歳。もう若くない。日本で仕事をするには、ある程度一から始めなくちゃいけないことは結構多い。日本の建設産業の制度や仕組み、またはネットワークなどを一から築き上げなくてはいけない。国内で業界内で転職するのとはわけが違うのだ。そこが歳を取れば取るほど、僕にとっては不利になる。もうこの歳になると、その不利はある程度認めなければならないもので、それを帳消しにして更に価値を上げるような海外経験における利点を考えなければならない。何がメリットになるのか。一つはアメリカでの人脈や研究内容を知っていることである。しかし北米市場などは視野にない会社であれば、それはほとんど役に立たない。他には米国で先進である分野でそのスタンダードを身に付けておけば、それはごく限られた分野では役に立つ。この点において、基礎科学系の分野は全世界共通のスタンダードがあるので、身動きが取りやすいかもしれない。逆に経済や政策分野では、いくらアメリカで知識を付けても、それは日本ではまたまったく異なる世界が広がっているため、順応が難しい。僕の分野である建築設備系は、そこそこ工学系なので、その点こっちで培った知識がまったく無駄になるということはない。しかし一般的なエネルギー、室内環境、制御の質などに関する考え方はアメリカと日本では大きく違う。これも一から学ばないといけない。ネガティブに考えると、アメリカにいることのデメリットのほうがメリットよりも小さい気がしてしまう。加えて、帰国することによる給料の減少、労働時間の延長、通勤時間の延長、趣味の時間の減少などを考えると、すべてを満たして満足できるようなプランは、どこにもない。最近、自分の歳をじわじわと感じる。体力的にも気持ち的にも、若いときと変わらない、もしくは向上してるとさえ感じる。ダンスをしていて年齢による体力の限界を感じたりしたことはあまりない。しかし確実に年齢は上がってきていて、歳相応の社会ステイタスを持たなくては、と痛切に感じるときがある。まあ、別に年齢的に見て恥ずかしい仕事をしてるわけでもないけど、帰国のことを考えると、僕は日本での社会ステイタスはないために不安になる。この少しネガティブ入ってる考え方を、プラス思考にすることが、一つの帰国プランにも繋がるだろう。にっちもさっちもいかないどん底に落ちたわけじゃない。逆に選択肢はいっぱいある。活かすも殺すも自分次第だ。そう、自分次第。

  2004.11.15

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• 出張。

  火曜水曜と出張でModestoまで行ってきました。このプロジェクトの経緯は、ある企業が州の産業技術促進プロジェクトを獲得し、そのプロジェクト資金でエネルギー情報管理システムの設置を検討中。ウチの研究チームではここ数年このエネルギー情報管理システムについての調査研究をしていたため、コンサルタントのようなかたちで以来を受けたわけです。他２名の研究員と一緒に行ってきました。昼過ぎにModestoに到着。企業側の担当責任者や技術者と三時間ほど打ち合わせをして今日は終了。このプロジェクトでは細かい作業はほぼ僕の役割なんですが、提案や交渉などは業界経験15年のベテラン研究員に任せっきり。特にこのプロジェクトは分野がコントロール・ＩＴ系になるので、建築学科出身の僕としては知識も経験も浅いわけです。というか、現在担当中の他の研究も、さらに今までの研究も、かなり建築とは掛け離れた分野でやってます。。進路間違えたか？？打ち合わせを終えて滞在先のホテルへ。出張だとゴージャスなホテルに泊まれるので嬉しい限りです。荷物を置いて他２名の研究員と夕食へ。企業の人のオススメで「DEWZ」というレストランに行く。なかなかお洒落でいいレストラン。ディナーの後は近くにあった「葉巻バー」へ。僕はもちろん吸わないが、他２名が葉巻好きなので同行。そしてさらにそのあと近くの音楽バーで「Five For Fighting」のライブがあるというのでみんなで行ってみる。今日は朝早くから一仕事してからModestoに来たんで、バーで酒を一杯飲んだらまだ11時頃だというのに眠くてフラフラでした。僕の疲れ具合を気にしてか、ライブも半ばでみんなでホテルに戻って一日終了です。ウチの職場はあんまり社交の機会が少ないので、普段こうやって一緒にディナーしたり遊びに行ったりすることがないんで新鮮でした。仕事の話しかしたことのない研究員も、趣味の話とか女の話とかいろいろと話せて仲が深まった感じです。

  2004.10.26

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• 分離独立テロ組織

  ロシア航空機墜落がチェチェンの武装勢力によるものと確定されたが、ロシアとチェチェンの関係についてあまり詳しくないので、ちょっと調べてみたら、以下のページを見つけた。そこに大国の侵略外交とテロについて、非常に合理的で倫理的なコメントがあったので、引用してみる。http://www.tcat.ne.jp/~eden/Hst/dic/chechen.html------------------大国は意のままにならない小国を力で簡単に潰せると考える。軍事力の行使は、外交手段の一環としか考えていない節もうかがえる。だが、単なる外交交渉や経済制裁と、物理的に人間を殺すということが、どれほど大きな違いであるかをしばしば忘れがちだ。それは人道上の観点からだけでなく、目的を達成するためのコストとしても、あまりにも高くつき過ぎるのである。イスラエルはパレスティナを何十年も徹底攻撃し続けているが、反抗やテロは一向に収まらず、イスラエル社会・経済を常に不安定化させ、圧迫している。アメリカはヴェトナム戦争に突入したため、国内は混乱して騒乱状態となり、経済は破綻してドルの価値は急落し、1970年代の世界を危機に追い込んだ。ソ連はアフガニスタンに侵攻し、その人的・経済的軍事負担が体制崩壊の一つの引き金となった。そして、この侵攻に対抗するためにアメリカが資金を提供して作らせたゲリラ組織は、後にその一部がテロ組織「アル=カイダ」となり、21世紀初頭のアメリカに本土攻撃を仕掛け、世界に計り知れない衝撃と影響を与えたのは記憶に新しい。チェチェン紛争も、そうした軍事介入が生み出した悪循環の典型のように見える。 ２度にわたるロシアとの戦争で、国土は荒廃し尽くした。20万人以上が難民として流出し、帰還は進んでいない。駐留ロシア軍の規律は乱れ、民間人への暴行・略奪は日常茶飯事となっている。住民はロシアへの憎しみを日々はぐくみ、若者は教育を受けることも出来ず、武器の扱いだけに詳しくなる。紛争の長期化が人々を絶望感へ追い立て、自暴自棄のテロへと走らせる。「ロシア政府は何千人ものチェチェン人を人生に意義を見いだせない状態まで追い込んでいる」（独立派を率いるマスハドフ前大統領）。実際、2002年の劇場占拠事件の50人の犯人たちは20代前半の若者が中心で、うち18人は女性。多くは爆破装置を体に巻き付けていた。彼らは治安部隊との戦闘で死ぬことが望みだった。 家や財産を破壊され、奪われ、家族や恋人、友人たちを殺されたら、何に希望を持てばいいのか？　仕事に就こうにも、敵が支配し、日常的に暴行を受けるような社会で、人生の目標が敵への復讐にすり替わるのは、当然とも言えるのではないか？本来チェチェン人の望みは、単に自主国家の建設だった。それを、ロシア人殺害のテロへと差し向けてしまったという点で、ロシアの力の政策は大いなる過ちと言えよう。テロ再生産の悪連鎖を断ち切るには、力による対決ではなく、むしろ、被抑圧地域の生活条件を向上させ、人生はテロで自爆するよりずっと価値のあるものだと理解させるしかない、と思われるのだが。。。（参考：2002年10月28日付『日本経済新聞』朝刊）------------------いつも疑問に思うのだが、なぜ大国家は周辺地域の分離独立を恐れるのだろうか。周辺地域が独立国家となると、政策や宗教の面で何かと都合が悪いときに内政干渉しづらく、国家間摩擦が生じやすい。また産業や税収などの減少により大国側が不利益を被ることもあるだろう。しかし統一国家内といっても政策や宗教上の問題は依然残っているわけで、中央からの周辺地域への干渉は国家間摩擦の代わりに国内紛争を招いている。周辺地域の分離独立によって大国が被る不利益を考えても、分離独立を阻止するための犠牲やコストを考慮すると、分離独立を認めてしまったほうが合理的なのではないだろうかと、いつも思ってしまう。分離独立を願う地域のほとんどが単に自主政権国家の設立を求めているだけで、独立したからといって旧本国に対して侵略政策を開始するとは思えないのである。チェチェンの例を見ても、分離独立を阻止して迫害を続けてきたばっかりに、今ではこのようなテロ集団になってしまったのである。大国が分離独立を嫌う別の理由に、その地域が別の周辺大国との境界となっていて、その地域を失うことで周辺大国からの進入経路が手薄になる、という不利がある。中国とインドの国境に接するチベットなどである。チェチェンもまたイスラム原理主義勢力との境界に位置している。しかしその地域が本国に対して武装蜂起するほどの現状では、その地域が周辺大国に対する防御壁になるとは考えられない。むしろその周辺大国の進入を容易にしてしまって逆効果だ。となると、周辺地域を防御壁として確保しておきたいから分離独立を阻止する、というのも矛盾した理由だ。この場合、その地域に独立自治を与えた上で軍事協定を組み、周辺大国の進入を防ぐために軍事援助などを行うほうが、よっぽど合理的ではないだろうか。独立を与えられて国家に誇りを持つ者が増加すれば、周辺大国が軍事侵攻のため自国の領域を横切ることなど断じて許さないだろう。ひょっとしたら多少の軍事援助で、周辺大国に対する今まで以上に強固な防御壁を勝手に築いてくれるかもしれない。またもしその分離独立国家が協力的でなくても、テロリストの巣窟と化した国境を放置しておくよりは、一歩下がった本国領土辺境で防御を固めるほうがよっぽど堅実な国防政策ではないだろうか。すべては周辺地域がテロリスト化してしまった段階では手遅れで、もっと早い段階での英断が必要だったのだが。。。

  2004.08.27

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• 母校の教授とディナー。

  今日は日本から母校の教授とその助手が学会で来米した際にバークレーに立ち寄ったので、一緒にディナーに行った。教授お薦めのチャイナタウンのなかなか立派な中華料理店。（うっ、こいつはなかなか財布に打撃が。。）と思いつつも、せっかくなので値段を気にせず頼む。最高の一品は、小さな器一杯で$26というフカヒレスープ。素晴らしい香りでした。それから北京ダックやら何やらいろいろと注文し、すっかり満腹。いやー、美味しかった。その助手の人は学年は僕の一つ上だから、ほとんど同期。でも彼は既に博士を取得して自分で研究プロジェクトを立ち上げ、ファンドを獲得して活動してる。国際学会でもばんばん発表してるし。すごいなぁ、と尊敬すると同時に、いまだに研究の小間使い的作業しかできない自分が恥かしくなった。言ってみればその助手の彼はトップ中のトップなので、僕なんか比較の対象にならなくていいんだけど、やっぱり同年代で既に立派なキャリアを築いた人を見ると、自分の力量のなさ（あるいは努力の足りなさ）を感じます。がんばろっと！

  2004.07.01

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• やっと終了！

  ６月末が締め切りだった翻訳の仕事を日本のある先生に頼まれていたのが、やっと今日で終了させた。日本語訳って一文ごとに英語の頭と日本語の頭を切り替えなくちゃいけないから、結構時間かかる。翻訳を頼む人は「簡単な意訳で結構ですよ」と言うのだが、意訳ほど時間がかかるんですわ。。本当は日本に帰っているときにヒマだろうから終わらせようと思ってたんだけど、結局日本では遊びまわってて全然やってなかったんで、こっち帰ってきてから終わらせました。やっとこれで面倒なものが片付いてやれやれです。

  2004.06.30

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• インターン高校生。

  今日から夏の高校生インターンがウチのグループに来た。７月の末までウチのグループで仕事を手伝うことになる。僕の上司が引き受けたのだが、上司は忙しい人なので木曜日までオフィスにいません。しかも今後も忙しくてインターンの面倒を見ているヒマはありません。となると、当然面倒を見る役目はこの僕に回ってくるわけです。インターンというのは結構難しくて、今僕がやっている仕事をそのまま振るわけにいかないし、簡単な説明で一ヶ月潰せるようなルーティンワークというのも、今のプロジェクトにはない。今のところ、何か仕事を見つけてはやらせている、という双方効率の悪いスタイルを取らざるを得ない状態。理想的にはマニュアルなどがしっかりしていて、簡単で短期間で終えられる首尾一貫した仕事で、なおかつエネルギーや環境に関しての社会勉強にもなるようなものがあればいいんですが、それ専用にプログラムでも創設しない限りなかなかそんなに上手い仕事はないんだよな。。今週中には大方の仕事計画を立てて、充実したインターン生活に取り掛からせてあげたいもんだけど、さて、どうしたものやら。

  2004.06.21

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• 家でお仕事。。

  日本のある教授に頼まれた翻訳の仕事が、そろそろ締め切りなのに半分も終わってないので、今日はストリートに行かないで家で仕事することにした。あー、ホントにめんどくさい。。引き受けなければ良かったよ。。。しかし今日もあんまり進まなかった。。せっかくの休みだからいろいろ洗濯とかも行こうと思ったけどそれもやってない。。あー、また一週間が始まる。。

  2004.06.20

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• ピクニック

  今日はウチの研究所の部署総出で近くの公園でランチタイムにピクニック。なんともほのぼのした勤務環境です。近くの公園とはいっても、Tilden Parkという周囲を山や森林に囲まれた8.4km2（およそ台東区に匹敵）の巨大な公園。クマが出るらしいです。ウチの職場には若い人がほとんどいないんですよ。若干いる若い人たちはこういうイベント参加しないし。だから非常にゆったりとした家庭的なムードなわけです。家族同伴で参加する人も多いし。でも職場に同期もしくは同世代の人が居ないというのは結構淋しいもんだよ。。。

  2004.06.17

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• サマーインターン

  夏の間、また今年もインターンの人々がやってきた。ウチの研究所では、夏に米国内やヨーロッパからの大学院生やら、カレッジの学生、高校生などがインターンとしてやってくる。今年はオークランドにあるLaney Collegeの機械工学科の学生と、カレッジの新規コース開設を企画している先生が来た。この先生、ギリシア人のニックは、昨年も類似のプログラムで夏の間来ていたのでよく知っている。非常に陽気な面白いおじさんだ。他にも高校生のインターンが来るらしい。夏の間はオフィスが賑やかになりそうだ。

  2004.06.10

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• 自動車保険

  先日、自動車保険（ちなみにGE**O）を更新したら住所が変わっていたので保険の料金も変わった。どうやら事故が多い地域では保険が高くなるらしい。で、もともと６ヶ月で$500弱だった保険が、いきなり$700弱に！同じ街の中でほんの数キロ引っ越しただけなのにこの違いはなんじゃい！！もうこの保険会社はやめてやると思って、他の保険会社で見積もりを出してみる。するとある保険会社（ちなみにPr**re**ive）で前の保険よりもカバー額が高いのに６ヶ月で$400強という見積もりが出た。うーん、いろいろ見比べてみるもんだなー。

  2004.06.09

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• アメリカの税金。

  アメリカって税金が高いってイメージ、実はそこまで強く持ってなかったんですね。でも就職してみたらびっくり。一瞬目を疑うくらいごっそり取られてます。まず所得税が全体の15-20％くらい。収税がその三分の一くらい。さらにSocial Secirty'S Old-Ages, Survivors, and Disability Insurance (OASDI)という年金に似たシステムがあって、月に$300も取られてる。さらに健康保険が月$70ほど。でも病院にかかるには別で保険入らなきゃいけないんですよ。何のための保険？？結果、税金として取られたあと手取りとして残るのは収入の三分の二くらいです。税金がこんなに高いのにこの社会保障の低さはなんだ、って思いますよ。ほんと。こんな血税が戦争にばんばん使われてるなんて、悲しい限りです。

  2004.05.31

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• 一人暮らしを考える。

  一人暮らしを始めて三ヶ月。いろいろお金がかかるなーと思う今日この頃。今まで住んでいた家はほとんどが水道・温水・ゴミ収集の料金が家賃に込みだったが、今住んでいるところはゴミ代のみ大家負担で、水道は入居者持ち。そんなに高くないだろう、と思っていたら、なんと二ヶ月分で$60（\6500くらい）も請求が来た。そんなに使ったか？とか思って水道局に電話したら、下水道費だけで月$30くらい定額で取られるらしい。うぅ、結構痛い。。。さらに、$80もの電話代の請求がいきなり来た。普段の使用量なら月$15くらいなのに。。びっくりして明細を見ると、以前まで「低所得者補助プラン」というものに入っていたので免除になっていた電話加入料等が、収入ができて低所得申請をしなかったために一気に加算。今回だけだが諸々のサービス経費で$60以上取られた（泣　痛いよぅ。計算してみたら、電気ガス水道・電話・携帯・通信費合わせて月$120くらい払ってる。これを大きな出費と見るか、安いと考えるか。うーむ。

  2004.05.14

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