主な癌の5年生存率を国際比較 ー CONCORD-3研究
日経メディカル電子版が↓2月22日付で、Lancet誌を引用して、 medical.nikkeibp...201802「主な癌の5年生存率を国際比較 世界の癌登録データを集めたCONCORD-3研究」を伝えている。英London大学衛生熱帯医学大学院のClaudia Allemani氏らは、2000~14年までの15年間に診断された患者の癌登録データを比較したCONCORD-3の結果をLancet誌電子版に2018年1月30日に発表した。CONCORD-3では18種類の癌を分析対象にした。調査時点における全世界の癌罹患者の3/4を占めていた。年齢標準化した5年生存率を推定した。ほとんどの癌について、2010~14年の生存率が高かったのは、これまで通り米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フィンランド、アイスランド、ノルウェイ、スウェーデンだった。一方で、消化器癌の5年生存率が最も高かったのは東南アジアの国で、韓国では胃癌の生存率が69%、結腸癌は72%、直腸癌が71%、食道癌は31%だった。日本では食道癌の生存率が世界最高で36%だった。乳癌の5年生存率は、日本も含む先進国を中心に25カ国が85%以上だが、インドは66%にとどまっていた。子宮頸癌の5年生存率は、日本,韓国,台湾,デンマーク,ノルウェー,スイス,キューバで70%以上。卵巣癌の5年生存率は、欧州とアジアでは30~50%の範囲だった。カナダ、米国、日本、韓国など24カ国が40~49%だった。前立腺癌の5年生存率は、ほとんどの国で70~100%だった。生存率がほぼ100%だったのは、プエルトリコ、マルティニク、米国で、中国、ブルガリア、タイは70%未満で、インドは50%未満だった。【送料無料】 医療制度改革の国際比較 講座 医療経済・政策学 / 田中滋 【全集・双書】価格:2808円(税込、送料無料) (2019/7/11時点)楽天で購入