コーラと国産レモン
久しぶりにコーラを飲みました。暖かな日和、というほどではありませんでしたのに、外出をした帰り道、喉が渇いたのでしょうか、家が近くなるにつれて、なぜか無性にコーラが飲みたくなってきました。お店で500mlを二本、国産レモンを一袋。少しの氷とレモンの薄切をコップに入れてコーラを注ぐと、シュワーと炭酸がおいしそうな音をたてます。ほとんど一気に飲んで、ふぅーと溜息。にっこり。満足。清涼飲料水って、あまり身体に良くないのよね...などと思いながら満足する私。ファストフードと呼ばれる、食べ物があります。身体に良くない、食生活の乱れの槍玉に挙げられたりしています。その土地で生まれた食べ物や、郷土料理を大切にする...。最近では無農薬など、広い意味での身体に良いものを採ることの意味合いも含まれている...。そんなスローフード運動と対極にある食べ物です。私自身も、身体にこわしてから、食事を大切にしようと、飲料水を含んだ、ファストフード的なものを、全く食べないようにしたことがあります。身体に良いものだけを採ることで、身体が改善すると信じているようなところがありました。もちろん実際に、身体によかったのですが、不思議なもので時々、ファストフード的なものを食べたくなる自分がいました。それでもそれは、身体に悪いからと、欲求には答えないでいることが続きました。ある日、こんな文章を読みました。「うちも以前はね、食べ物にこったことがあったの(玄米食とか無農薬野菜のこと)、 でもね、この世界(俗世)に生きている限りは、なんでも食べなきゃやっていけないってことに気づいて、やめたの。」時折のファストフードを、身体に許してあげる。コーラに無農薬の国産レモン。すこし笑ってしまうような、矛盾を抱えて、私の食べ物に対するスタンスは、そんなところに落ち着いています。