文春を読んで
私は林真理子さんが好きなので文春を読む機会があると彼女のコラムを読むのが楽しみだ。
昔から「そんなこと言っちゃう?」と思うことが多々あったが、今回のもびっくり。
東大入学式の上野千鶴子さんの祝辞が話題になっているが、それに噛みつかれたのである。
上野さんが「男は大学、女子は短大で良い」と育てられてきていることを「短大なんて消滅しつつあるので古い」と書かれていた。
確かに短大は減ってきている。私の娘も女子校出身だが、短大進学は少数派というかほとんどいなかった。かといって親が女子教育に熱心になったかというと、やはり男子よりはこだわっていない。短大そのものが人気をなくしてきただけのことだ。しかし、もっと言えば進学どころではない家計の家では4年制大学よりは短大の方が助かるので、絶滅はしないと思う。
まあ、論点はそこじゃない。
林さんの知っている東大卒の女性は奇抜なファッションをして「とても東大には思えない」と言われることを嬉しがっているのだそうだ。だから東大女子が東大のサークルに入れないとか学歴を隠すなんて、歪んだコンプレックスなのでちっとも同情しないと結ばれていた。
いや、そうじゃないでしょ?
上野さんが言っていたのは東大に入れた人たちがとても恵まれた環境で育っていること、日本のトップ大学でありながら女性差別がまだまだまかりとおっていること、そこを自覚して能力を発揮してくださいということでしょ?
上野さんは東大女子が可哀想なんて言っていなかったのに。
まあ、東大なんて縁のない私ですが、娘の大学を見ていても男社会だなと感じることはあるんですよね。娘は高校まで女子校だったので、それはそれで新鮮に受け止めているようですが(笑)
さて、ネットサーフィンして昔のアグネス論争も読んでみました。
当時も読んだかも知れないのですが、若かったので自分が将来子持ちになるのかどうかもわからず、かなり他人事のように思っていた記憶があります。なので、どちら側にもあまり共感していませんでした。
今なら、まあ、やはりアグネス・チャン側でしょうか。ただ、時代が進んで環境も整い、職場の託児所でなく、家の近隣の保育所の方がこどものためと思いますけどね。ラッシュアワーに子どもが巻き込まれるなんて理不尽です。
当時は曽野綾子さんも子どもを生んだら家庭でというお考えで、今もお変わりないと思いますが。
そして私は部分的に反論したくなっても林真理子さんも曽野綾子さんもすごく面白いと思ってしまうので、やはり読みます。別に文章に人格は関係ないとまでいったら言い過ぎですが、若い人たちには影響を与える力をお持ちなので、慎重にご発言いただいた方がよろしいのかなと思ったりもします。
どんな影響を受けようとも、桃太郎はワーキングマザーを貫いてきました。それはもう、専業主婦が羨ましくてたまらないという時期もありましたが、今はこれで良かったと思っています。
そして娘世代、当然ワーキングマザー主流になると思っているので、応援したるでー!…その前に就職決めないとねえ(ため息)