We want 駆け出し作家・森 真暁!
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の言葉284
決め付けない111
人間なんて23
墓場に住みついた元・哲学部教授のことば158
人生の法則103
ただ此処ただ今33
独り言177
21世紀は?!71
詩45
スタミナ・カルタ 第12組34
スタミナ・カルタ 第11組46
スタミナ・カルタ 第10組46
スタミナ・カルタ 第9組46
スタミナ・カルタ 第8組46
スタミナ・カルタ 第7組46
スタミナ・カルタ 第6組46
ひと口ショート4
ショット・ショート4
ショート・ストーリー11
懐かしい私たちへ12
番外篇3
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[人間なんて我がままなものだね] 暑ければ暑いで暑すぎると言い、暑さが去って何日間か雨が続くと雨が多いと嘆き、秋になると夏の日差しが懐かしいと言い、冬になると早く春が来ないかと言う。 人間なんて我がままなものだね。
2008.08.27
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[本などという野暮なものは読まない] どんな本をここで読んでいるかだって? 本などという野暮なものは読みはしないよ。本から得られるのは、結局のところ、他人が考えた考えでしかない。 最後の最後には、自分で考えた考えしか残らないのだよ。 今ここにあるのは、2本のボールペンと、A罫A4サイズの大学ノートと……、お前さんには正直に教えてやるが、1冊だけ野暮な本がある。 その書名は、この次に会った時のお楽しみとしておこうか。 またな。 気を付けて帰れよ……
2008.08.10
[夏の暑さを全身で感じる]屋外でこの夏の暑さを全身で感じずに、コンクリート製の小屋に籠って冷房の涼しさに守られている。そんなザマで、確かに生きている、と言えるのだろうか?
2008.08.09
[コンクリートで地球を固める] 墓石が昼間の内に蓄えた熱を夜の間に放出するせいで、ここの夏の夜は厳しいものなのだが、考えの無い奴らが霊園の中の道を総てコンクリートで固めたものだから、それからは地獄の茹で釜のに浸かっているようなものさ。 浅はかな連中は、その内に地球の全表面をコンクリートで固めてしまうのではないかな…… それが人間の呼吸まで固めてしまうのだということにも思い至らない浅薄な生き物どもが。
2008.07.26
[暑い熱い]暑いな。墓石の熱の照り返しが凄まじいんだよ、ここは。だが、外気がその熱を冷ましてくれる。ほら、そこいらのコンクリートと鉄筋でできた家に住んでいる者たちの気が知れないよ、私は。30℃は優に超えているんだろうな、あの小屋の中は。
2008.07.20
[野良猫に生きがいを見出す人たちだっている] あなたは信じないかも知れないが、この墓場に住み着いた野良猫にエサをやるのが、唯一の生きがいだという人間は、ひとりやふたりではないのだよ。 そのうち、この野良人間(の残骸)に生きがいを見出す人間が現れないとも限らないな……
2008.07.08
[幽霊などいない]ここには、幽霊どころか、死んだ者の霊だって、全然いないんだよ。いまここにいるのは、君と私とそこに座っている猫の三者だけなんだよ。
2008.06.21
[自分が動かなければ]日がな一日ここに駐車して、眠ってばかりいるタクシー運転手やセールスマンが溢れている。少しでも流せば客を拾えるし、一軒でも訪問すれば売上が取れるだろうに。自分が動かなければ、周りの人も物も状況も動きはしないのになぁ……
2008.06.19
[もう20時だというのに]もう20時だというのに、君はまだ家に帰らないのかい?
2008.06.15
[樹の傘]傘だって?傘などここでは必要ないよ。樹を真下からじっくりと見上げたことが君には有るかな?枝や葉は重なり合っているようでいて、実際には少しずつずれて茂っているのだよ。そうしないと、日の光や雨の雫の恵みを受けられないからね。真下から見上げたら、緑の天蓋の真下にいるような気になるだろう?ここにいたら、雨にも濡れないし、直射日光にやられることも無いのだよ。だから、傘なんて必要ないのだよ。台風の時には、まあ、どこかの軒下か空き家の三和土(たたき)でも借りるさ……
2008.06.05
[雨が好きだ]教職に就いていた頃は雨は大嫌いだったが、今は雨が大好きだ。これからは私の季節、梅雨だな……体だけでなく、心も洗うとするか。
2008.06.01
[日の光 風 雲]日の光に季節の移り行く千の色を見る。風の身体(からだ)に雨の予感の匂いをかぐ。雲の形や流れ行く様に天変地異の前兆を読む。人間という生き物には、そんな能力が備わっているんだ。それを忘れているだけか、長いあいだ使わなかったせいで、その能力が退化してしまったのだろう……
2008.05.24
[カラスは友]カラスに慰められカラスを慰め返すそんな静かな毎日
2008.05.21
[高速道路の騒音は通奏低音]すぐそこに高速道路があって、その騒音が通奏低音のように日がな一日鳴り止まない。だから、ここでは自然と一体になることなど到底不可能なのだよ。まあ、この日本に自然と一体になれるところがどれだけ残っているかなんて、神か現役の哲学者にしか分からないことだろうが・・・
2008.05.20
[寝食足りて満る] 晩飯をどこで手に入れようか? とか、今夜はどこで寝ればいいだろうか? などと悩まなくていいだけでも、非常に恵まれているのだということに気づけない奴なんて、頭が悪いか想像力が皆無なのだろう…… 空しい奴らさ、そんなのは。
2008.05.19
[雨に濡れる]頭が雨でびしょ濡れになると、みすぼらしい気分や心細い気分になるのは、みすぼらしい孤独なここでの生活を始めてからも変わりはしない。ただ、心の中は非常に充実しているし、孤独でもないのだがな・・・
2008.05.15
[総てが生命と結び付いている]汚がって払い落とすことはないんだよ。それは花粉だ。君の服に付着して、遠くまで行こうとしているんだ。ここでは、あらゆるものが生命と結び付いているんだよ。
2008.05.01
[野性化する]動物は太陽光と人工の光を容易に見分けるだろう? ここに長く住んでいると、自身のある部分が野性を取り戻したのか、人工の光を恐ろしいと感じる時がよくあるんだよ。
2008.04.30
[後悔暗澹懺悔を通じて] 他人(ひと)を傷つけては後悔して、また他人を傷つけてしまっては暗澹として、さらに他人を傷つけてしまってから懺悔する……そんな不毛磨耗の繰り返しを通じて、人間は本当の優しさとか同情心とか一体感とかを手に入れるのだと思う。
2008.04.29
[こいつらの人生にだって] 私が若い頃には、このゴミみたいな奴らの人生に何の意味があるのだろう? と考えたことが何度も何度もあったけれど、あなたがどんな人生を送ってきたのかは知らないが、あなたの人生にも、私の人生にも、どいつの人生にだって、大きな意味があるのだよ。
2008.04.26
[小動物や植物の息づかい] ネズミやカラス、草木や樹々でさえ初夏の訪れの気配に嬉々(きき)としているのに、まるで死んでいるかのような、人間たちのこの様(ざま)は何だ・・・ 生きよ! もっともっと確かに生きよ!
2008.04.21
[カラスに慰められる]本当に孤独な時には、カラスの鳴き声にも慰められる……それ程の孤独を感じた時があるかな?
2008.04.13
[草木は親兄弟子供]毎日一緒に生活していると、草木が親や兄弟や子供のような気がしてくるんだよ……
2008.04.05
[それもまた人生]コンビニの脇で、酔っぱらって、あるいは段ボール箱や空き缶拾いに疲れて、居眠りをしているホームレス。それもまた人生。
2008.04.04
[彼岸が過ぎれば]彼岸が過ぎれば、また半年間は、生きている人間にとって死んだ人間は、死んだも同然だが、死んだ筈の人たちは・・・死んでなどいないんだな、これが・・・・・・
2008.04.03
[仏性/神性内蔵の生き物]人は死んでから仏とか神になる訳ではないと判ったよ。頭か、心か、魂か、人間存在そのものにかは分からないが、仏性/神性が既に備わっていて、それを発現できるか否かは、その人しだいなのだよ。
2008.03.21
[人間の都合]雨の春彼岸の中日か・・・いつもより人出が少ないな?先祖の墓参りまで人間の都合に左右されるという訳だな。
2008.03.20
[墓には墓石があるだけだ]墓には墓石があるだけだ。他には何も無い。他には誰もいない。死んだ者の霊がいるわけでも、魂が彷徨(さまよ)っているわけでもない。ただただ、墓石が並んでいるだけだ。ただただ、墓石、墓石、墓石……違うのは、その大きさと形だけだ。
2008.03.17
[カラスが騒がしい日]今日は、やけにカラスたちが騒がしく鳴くな……また誰か死んだのかな?
2008.03.16
[樹と樹は喧嘩しない] すぐ隣に生えている樹と樹の枝は、せめぎ合っているように見えるのだが、実のところ、一方の樹の枝たちと、もう一方の樹の枝たちは、それぞれに尊重し合って伸びているんだよ。 枝だけではなくて、葉っぱも全く同じこと。重なり合うことなど決してなくて、一枚一枚が日の光を浴びられる位置に広がっているんだよ。 人間同士も、こんなふうであったら、この世界はどんなに生き易いことか……
2008.02.29
[朝の始まり]カラスが鳴き交わし、草木が囁き合う―それが、この場所の、朝の始まりなのだ。
[独り住まいと独り言]ここへ来る前の私は、孤独を愛しており口数もごく少なかった。そんな私でさえも人恋しくなったり誰かと話をしたいと思うのだよ、こんな所に住んでいればね。そういえば、私のご近所さんたちはよっぽど寂(さみ)しいのか、よく独り言を言っているね。
2008.02.24
[長い長い夜] 私には寝袋が有るし、ひどく寒い夜には寝間を貸してくれる旧友だって沢山いるのだ。 ところが、ダンボール箱5、6個だけで厳寒の幾夜をも遣(や)り過ごす者が、この辺りだけでも20人は下らないだろう……
2008.02.17
[墓参] 3、4ヵ月に1回墓参りに来ては、この前供えたドライ・フラワーになっている花をその辺りに無造作に捨てて新鮮な切り花を供える。 そんなことをして、死者が喜ぶとでも思っているのだろうか? 形ではないのだ、この人生は! 1日に1分でも2分でも、今いるその場所で、今は亡き人たちに想いを寄せる方が、死者たちだけではなくて自分自身も、どれほど嬉しいことか…… 分かってないんだよな、この人生を!
[あわてん坊の木] 今日みたいにほんの少し暖かいと、春が来たと勘違いして芽を吹き始める木が必ずいるんだ。 人間みたいにせっかちであわてん坊の奴が、木々の中にもいるんだよ。
2008.02.16
[何度でも何度だって間違っていい] 私のように66歳になろうが、12歳であろうが、14歳であろうが、43歳であろうが、50歳であろうが、何度でも何度だって間違っていいんだよ。 間違えば、何が間違いで、何が正しいかが判るだろう?
[哲学を捨てた理由]哲学的に掘り下げれば掘り下げるほど、人間というものが不可解になった。空しく、空しく、空しくなってしまったのだ。それが、哲学の教授を辞めて、こんな場所に住んでいる、理由のひとつかな・・・
2008.02.14
[ことば]人間は本来、言葉なんて道具を使わずに意思疎通を図れたのだと思う。何らかの罪と罰か、突然変異か、人類の集合的な意思だかは知らないが、人類は以心伝心/テレパシーという能力を、奪われた、もしくは自発的に棄てた、というのが私の考察から得られた結論だ。
2008.02.11
[想像力と創造力]あの樹に止まっているカラスの眼を通して、ここにいる君と私を見てごらん。創造主の魂と心と頭と手と眼とを使って、君という人間を君という創造主の思い通りに創造してごらん。想像することは創造することと全く同じなんだよ。人間の心の力は、創造主の心の力と同じなんだよ。
[無精ヒゲが立派]このヒゲが立派だって?何を言うか! 2年も剃らなければ、どんなにヒゲが薄い男だってこのくらいにはなるさ。こんな所に住んでいなければ、無精だとか汚いとか言われるんだろうな、たぶん・・・
2008.01.31
[誰も痩せない現在]ほら、あの肥えたカラスを見てごらん、その丸々と太った野ネズミを。今は、コンビニだけではなく各家庭だって、これだけ大量の売れ残りや食べ残しを惜しげも無く捨ててるんだからね。でも、私だってそのお蔭で生き延びていられるのだがね・・・誰だい、痩せたいなんて言う人は、この時代に。
2008.01.30
[氷柱のメロディ]毎朝4時の散歩の時に、両足が踏みしめる氷柱(つらら)が奏でるメロディが、私をある種のサトリへと導くのだよ。この時間は、体だけではなくて心も凍るね。
2008.01.27
[「おまわりさ~ん」]ここに寝起きするようになって3年ほど経つけれども、2度ほど警察官たちに連行されそうになったな。その時には思わず叫んだものさ、「おまわりさ~ん」ってね。何だよ俺って警察官を前にして「おまわりさ~ん」だとさ、って思ったのは後の祭りだ。
2008.01.21
[真昼間からサボっている輩は] 真昼間(まっぴるま)からタクシーや営業車をそこいらに停めて、スポーツ新聞やエロ雑誌を読んだり昼寝している輩(やから)の明日は、言わずと知れたものだろう?
2008.01.19
[自然公園 自然死公園]雪や霙(みぞれ)が降ったり、下水が氾濫したりしない限りは、ここは自然公園のようなものなんだよ。この自然の中で自然死するというのは、これっぽっちも悪くないと心から思うよ。うん、全然悪くなんて、ない。
2008.01.18
[白身と緑身の卵が割れている]カラスの糞は白身と緑身でできた卵が割れたようだある程度決まった電柱とか樹木の根元に割れているこんなことに気付けるのもここの自然の中で生活するようになってからだなまんざらでもないかも知れないここでの日々も
2008.01.17
[あらゆるものが友]私は草木と話をすることが出来る。スズメやカラスやハトとだって思いを通わせている。風や地のメッセージが聞える。光の、太陽の光だけではなくてあらゆる光のエネルギーを感ずる。こんな事を言ったら、私の頭がおかしいと思うかね?
2008.01.02
[総てのものに幸あれ] 今日はいやに遅くまで繁華街の方が賑やかだと思ったら、クリスマス・イヴか。 キリスト教徒だけでなく、イスラム教徒にも、仏教徒にも、よろず神仏教徒にも、カラス教徒にも、不信心者にも、あらゆる生きとし生けるものに、あらゆる無生物にも、幸あれ。 カァー・クァー
2007.12.24
[枯葉のベッド]枯葉のベッド……実にあったかいよ。それに段ボールの毛布があれば、よほど凍(し)みない限りは安眠できる。墓石の群れが、木枯らしから守ってくれるんだ……
2007.12.22
[愛しいヘビやネズミ]ここに住むようになるまでは、ヘビやネズミなどは嫌いなどころか恐れてさえいたのだが、今では可愛いと思うだけでなく愛しくさえあるよ。
2007.12.21