[邦画]の記事一覧 | 私が見て聞いて大正解だったもの

みたいっ「アウトレイジ」北野武監督

ごぶさたぁでございまする。とにかく今週明けの最安値株価でもうメンタル的に限界がきそうだった、しかしお酒に逃げず、男に逃げず、ランニングで解決してるのが自画自賛な今朝の日記。でもでもまだまだ物足りない衝撃の揺さぶられるものがほしい、これは映画しかないな　公開まじかでガーンとすっきりするやつはと・・・バイオレンス　∵;(;:ﾟ:ж;ﾟ;，);:∵!!私は　「バイオレンス映画」とやらの位置づけの映画を見ていつも生き生き元気になる。血が出たり、人が息を引き取ったりの瞬間、血が騒ぐ、男の契り・裏切りが見えるとｿﾞｸｿﾞｸする。自分が凡人で生きてて良かったとか、変に興奮したり私って変だとは思う。普段平和な生活だからか、暴力映像はスカッとする。男だったら　アブない路線に行ってたかも。試写見た人の文章は読んでないよ。おお～北野武監督この予告　やべぇ面子がやべぇ断片せりふ聞いて関西弁だといいのにと思いつつ予告でやられた、久々に邦画みますっコメディアンのころの出演映画で　題名が出てこないものがあっていまだに探してるけど無い。小学校の公民館で見た映画で、岸部四郎も出てた。そのとき、北野武は役者のほうがいいのでは？と思えた。親子の愛情もので泣きまくった映画だった。演技がすごかったのを覚えてる。世界の北野、進化し続けてますね。早くみたい。さらに惚れてしまいそう。Vシネも日課なので・・ヴァイオレンス物たまらない。オフィシャルｻｲﾄhttp://www.youtube.com/watch?v=cbR59haFoxk他の過去作品の予告もあるのでつべって便利です。。「全員悪人」ビートたけしヴァイオレンスムービー真骨頂予告つべhttp://www.youtube.com/watch?v=cbR59haFoxk監督インタビューは全部興味深い。引用～～ここから「バイオレンス映画ばかり撮っている」と言われたので、暴力映画をやめた。そうすると、今度は「なぜバイオレンス映画をやめたのか」と言われたので、今回はまたバイオレンス映画を撮った。ただ、前と同じ物は撮りたくなかったので、台詞を多くしたり、分かりやすい構成にするなど、今までと違ったものを追加していった。自分的には進化したバイオレンス映画だと思う。～～～ココまで

古き良き銀幕（森繁久弥・市原悦子）「喜劇女売り出します」/巨匠ファスビンダーDVD

市原悦子さんが、今日たまたまTVに出てたので書きたくなった。市原悦子さんは、「日本昔話」のナレーションや、「家政婦はみた」TVドラマで話題の女優さん。70歳超えてるが、実にかわいらしい!若い！内面からかわいらしさがあふれている女優さん。彼女の紹介に　本作がなかったことに　やや不満です@@日本映画が一番輝いている時代の映画なのに～（；^ω^）「喜劇女売り出します」森崎東監督邦画で最近みた映画。傑作やん！マニアックなのでする～をどうぞ(○´_ω｀)人(´ω_｀）ﾊﾟｯｹｰｼﾞのぱっと見、いやらし～感じのする絵ですが、まったくちがいますっ！外見で何も決めない私は　こういう映画も抵抗なく買いあさります＾＾日本が戦後復興を遂げていく中で、人情味あふれる活劇を、女性の生き様と友に生き生きと描き出す映画でこれが結構ぐっときます。早々たるキャスト陣。いやぁ～演技というか、ぐっと来る演技やカメラの長回し。まるでそこに自分がいるかのような　臨場感が味わえます。なんてうまいんだろう。森繁さんも市原さんもすごすぎます。私の大好きな映画監督　森崎東監督の脚本。森崎東監督　は最近作　映画「ニワトリはハダシだ（身障者がヒロイン）」をみてから　ちょっと気になっていた監督さん。この映画で監督いわくメッセをだしている。「当たり前のことが当たり前ではなくなってきた世の中への違和感も込めている」」そう、誰もがみんな意識せずに、哲学を持って生きている。そんな　庶民感情を表現させると　ﾋﾟｶいち！生々しい人間像、設定、脚本がすばらしい!日本人の良いとこも悪いとこもスパッと表現できています。悪なのか善なのかさえ混乱するｗｗ考えさせてくれます。こんな日本映画界のお宝を　知らないのはもったいない『喜劇・女売り出します』は私の中で傑作にはいるかも。ストリッパーや娼婦の設定の活劇映画は大好きで、数多くみたけれど、生き生きとリアルに楽しく描かれた映画って近年映画にはないように思う。TVドラマや近代のそれらを扱う映画には、どれも「不幸」だの「嫉妬」だの暗いマイナスの感情の方が描かれることが多く　気にいらない。悲壮感ばかりが目立つ設定が多すぎる。平和なのだからその反動なのかもしれない。社会を反映しているのが映画界だし、仕方ないか。果たして　ストリッパーが不幸だったのか?ちがうだろ。自分で選んで楽しく仕事したいし、フツウの女性となんら変わらない。タブーごとを真正面から人間としてとらえる　この監督はすばらしい。表彰ものだ。森崎東（モリサキアズマ）映画監督。１９２７（昭和２）年長崎県生まれ。京都大学卒。１９５６年松竹京都撮影所演出課に助監督として入社。１９６９年『喜劇・女は度胸』で監督デビュー。主な映画作品は『喜劇・男は愛嬌』『男はつらいよ　フーテンの寅』『喜劇・女は男のふるさとヨ』『喜劇・女売り出します』『時代屋の女房』『黒木太郎の愛と冒険』『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』『ニワトリはハダシだ』など。主なテレビ作品は『欲望の河』『田舎刑事・まぼろしの特攻隊』『帝銀事件』『沖縄の無国籍児』（ドキュメント）『妻は何を見たか』『香華』などがある監　督：ライナー・ウェルナー・ファスビンダー　DVD　BOX1もう一人　最近見た　DVD　映画セットがある。この人映画好きなんだわ。ニュー・ジャーマン・シネマの映画監督として知られ、脚本家や俳優としても活躍したライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。一般の人が見ても　はｧ?かも知れないが、映画オタクにすれば　たまらん演出法だったり、せりふだったり、見せ方が学べる。モノクロ映画ドイツの重要な映画運動、ニュー・ジャーマン・シネマの中核的存在であるライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督のＤＶＤ－ＢＯＸ。「愛は死より冷酷」「自由の代償」「マリア・ブラウンの結婚」の３作品を収録。あらすじ／みどころ■愛は死より冷酷・・・ギャング映画３部作の第１作。主人公フランツをファスビンダー自身が演じる。組織への加盟を求められた一匹狼のギャングが、組織から派遣された男と友情を深め、ふたりで銀行強盗を実施する顛末を、冷徹な視線で描いた。 ■自由の代償・・・宝くじにあたった男が、周囲の人間に利用されるだけされて、襤褸屑のようになって死んでいく姿を描く。主人公をファスビンダー自身が好演。使用楽曲はプレスリーや、レナード・コーエン。■マリア・ブラウンの結婚・・・ファスビンダーの代表作。第二次大戦中に結婚し、翌日には夫を戦場に送り出した“悲劇のヒロイン”が、劇的な戦後の変化に耐え、その復興精神を体現するかのような意志力と打算で混乱の世の中をいかに渡り切ろうとするかを描く。ヤバイとしか言いようがない　狂気の表現。この監督は後の映画監督達に多大な影響を与えている。映画狂の監督。オーバードープで37歳で亡くなったが、37年という短い生涯で、40本以上の映画、18本もの戯曲を残すという、まさに驚異的なスピードで創作活動を続けた。嵐のようにヨーロッパを席巻した過激な作家である。

大晦日はなぜか　バイト！◆おすすめDVD:NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」：大森南朋　/許されざる者

24のハチャメチャなバウワーで笑おうと思っていた矢先、さっき悪魔の電話がありました。相方は年賀状印刷のため、会社に引きこもって2日留守。昔、文無し生活の大阪で、食べ物を与えてくださった、ある屋台の大将から電話。ｱｯﾋｬｯﾋｬ!ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ「今日はバイトがいない。とりあえずきてくれ！」「えっ、とりあえずって・・・・」とあせりながら、二つ返事「うんうん」はぁ、義理人情には勝てまへン。こんな大寒波の大晦日に半日、屋台でふきざらしです。みんなと同じことは何一つ出来ない、変な人生です。行って来ます～(´Д⊂ ﾓｳﾀﾞﾒﾎﾟ　でもお年玉を期待(￣ー￣)ﾆﾔﾘガンダム　1年戦争は　おさらいと復讐のため、レンタル中です。アムロ・レイの　名言や、へなちょこシーン　他　見所が満載の見事なアニメの名作。年代がばれますが、それまでのアニメで、ヒロインがふてくされたり、どくれるシーンなんてあっただろうか？？？今年もとぅとぅ　最後の１日となりました。早すぎます。今年一年、本当にお世話になりました。楽天スタッフはですが、楽天ブロガーさんは、とっても温かく優しく、美しすぎますあ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う！ございました年末は、おしゃれ休業です＾＾ｵｸとと映画三昧デス。最近見た　テレビのドラマで　面白かったのが、「ハゲタカ」です。6話仕立てデス。外資系ファンドと国内株式会社の戦いでしょう。経済戦争ともいえる、買収劇に、人間の心情が絡み、あらゆる立場からみられるドラマが実に心地よい。TVドラマの域を超えている、センス、カメラワーク、ｷｬｽﾄ！さすがNHKと思った。中村ｼﾄﾞｳさんが　事件で降板し、代役で　松田龍平　さんがでたのが余計に嬉しかった＾＾第1回「日本を買い叩け!」 …バルクセール（保有債権のまとめ売り）第2回「ゴールデン・パラシュート」 …ゴールデン・パラシュート（[3]）第3回「終わりなき入札」 …スポンサー選定のための入札（どちらかが降りるまで続けられるサドンデス方式）第4回「激震!株主総会」 …プロキシーファイト-Proxy Fight-（株主委任状争奪合戦）第5回「ホワイトナイト」 …TOB（テイク･オーバー･ザ･ビット、株式公開買い付け）最終回「新しきバイアウト」 …EBO（エンプロイー･バイアウト、雇用者達による企業買収）目を見張るのは　主人公の　大森南朋　が　役者として迫真の演技をお披露目したことが喜ばしい。映画「ヴァイブレータ」で　寺島しのぶ　との共演後、何かと話題にはなっていた演技力に定評がある、いい役者だと思います。井原西鶴の浮世草紙「好色一代女」の映画化とも言われている、「西鶴一代女：溝口健二監督」入手困難レアDVDでした（；^ω^）私も生まれていない昔の映画デス。長きにわたって溝口健二監督が構想していた映画で、主演の田中絹江さんとは、過去に何本もやっていた。後世の女性の解放思想にも一役立った映画だったと思う。なにせ、一人の女の愛欲遍歴を描き、すさまじいまでも性愛の情念というか愛の怖さというか女の持つ感情を、見事に描いてるのだから。時代的には黒澤明の「生きる」が1位だった時代。ですが、溝口健二監督のワンカットの長い（長まわし）流動的な撮影技術もあって、ヴェネチア国際映画祭では見事　監督賞　を取る！！後に世界の溝口となり、「雨月物語」「山椒大夫」へと続く。日本映画の誇りでもあります＾＾続いて、巨匠名優でもある　クリント・イーストウッドの「許されざる者」「最後の西部劇」とも言われたほど、名フィルム。おすすめ！仇討ちの代行劇が見事！かつての日本も　あだ討ち文化　は多いにあった。今は被害者がうかばれないことがおおく、不甲斐ない時代。そんなときこそ、西部劇！！イーストウッドは、出演もしている。実は同名の映画　邦画　「許されざる者」監督：三池崇史　加藤雅也、藤達也出演作品　のほうがすきだぁぁぁあ！許されざる者第一章「獅子の決戦」三池崇史監督のセンスが光る、この作品は　超おすすめ！この監督、どんなジャンルも撮れるぞ！個人的には第二章「獅子たちの鎮魂歌」のほうがすきやくざものだが、ヤクザを美化しない一貫した姿勢がすばらしい。やくざとはこういうものだと、意識に訴えてきて、残像すら哀しい気持ちになる。コレはいい映画だ。自分はこうなってはいけないと、おもえる。気になるのが　挿入歌？ラストの曲がどーしても欲しいのだが、いまだ見つからない。知ってる人いませんかｧ？フランス語っぽい曲デス。こんなレア映画、みてないか。今年にかったDVDたちだけでこんなに増えてしまった！

紅蓮華～愛人と過した異常な結婚生活～

　あなたは、愛人肯定派ですか？否定派ですか？？「理想の結婚・家」とは・・なんなのでしょうか。考えたい人向きです■　あらすじ　■ネタばれ込みです　昭和から平成へ、ひとりの女が時代に翻弄されながらも理想の愛を追い求めて逞しく生きていった姿を描く女性映画。田中うめのの原作『梅一輪』をもとに、「出張」などの監督・沖島勲と佐伯俊道が脚色、ピンク映画界の大御所・渡辺護が「冷血」(84)以来二作目となる一般映画として監督した。 ■　所見　■ 　今作は、夫婦観、男女観、さらに進んで人間関係そのものに対する《見方》が齟齬（食い違い）を来たし、そして次第に相互浸透していく様を描いていると思う。　ここで言う《見方》とは、文字通りの《見る》態度であり、視角であり、能力のことである。さくらは、健造は、2人の関係をどのように見ているのか。　さくらは（そして、その他の人物もまた）、関係とは人と人が存在するだけで成立するものだと考えている。それを担保するのが《家》であり、さくらに不幸な結婚を強いたのも家ならば、健造との新婚生活を支えるのも家である。家とは、その部屋に人が割り振られさえすれば、家族という関係を成しうる場所であり、また関係を強制する組織でもある。さくらが健造に求婚した際に、何よりも新しい家を購入したことはその表れと言えるだろう。ところが、夫健造にとっての《関係》はそれとは異なる...　この対比が面白いと思う。男女の決して交わることもないテーマを、懇々と語っているように思う。　彼にとって自分を一方の項に含まない関係など、《関係》ではありえない。実に勝手なようだが、健造と誰かとの関係のみが《関係》なのである。健造とさくら、健造と洋子（武田久美子）、健造と弟・勇造（倉崎青児）・・・さくらとの新居に愛人である洋子を平然と住まわせることが出来るのも、結婚した洋子と勇造の家に侵入することが出来るのも、こうした見方の帰結と言える。　健造には、他人と他人の関係―――それがたとえ、自分の知っている人物の間の関係であってもそれを実感する意志もなければ、そもそも能力もない。そして、その不能ゆえに彼はさくらたちが依拠する《家》に対する批判者となる。　妻の立場から愛人洋子の家からの排斥を訴えるさくらに対して、健造は冷淡である。さくらとの関係によって、洋子との関係を変化させなければならない根拠などどこにもないと思う。もっとはっきりといえば、洋子との関係の方が時系列的には先行しているのであり、　さくらこそが邪魔者であるとさえ言える。愛人の見方が変わると思う。　洋子（武田久美子）と弟・勇造（倉崎青児）の関係も同様であり、健造と洋子が逢引している間、家から追い出された状態でいる勇造（弟）と、偶然そこに通りかかったもう一人の邪魔者・さくらとが出会う場面は、寒々とした感触を残す名場面に違いないはず・・　夫の愛人が、嫁に行ったにもかかわらず、やはり関係が続いている、しかしさくらはここでは実際に２人を見てない。見に行くことすらできなかったのか・・涙は見せるが悔しさをこらえて割り切って帰宅したのかも・・　健造が繰り返す「小さな幸せが大嫌いだ」という言葉！重要な発言。　現代こうした《家》の原理から逃れようという意志を持つ人は増加し、この映画の時代との温度差も少ないであろう・・無論、愛人を持つ旦那様方がこれを観ると、感慨深いものを感じ取れるので、おすすめです！（笑）さくらと洋子を平然と同居させる健造の一見冷淡な態度も、彼女たちが等価であるからであろう。女である私がすべて理解しうるのは、無理がある。建造は、自分を中心として、対となる他者の配置を確定、固定化し、システムを完成させ、同時に基準となる対関係の特権性を消す。これを、独善的ととるか、魅力ととるかは、観客個々に委ねたいものです。　次にクライマックス＿＿母との関係の喪失は、健造の内部システムに一種の恐慌をもたらす。役所さんの演技力が見ものだ。これ以降の建造は、他の関係を支える位置にあった母との関係が消え去り、さくらたちの｛一般的な関係のシステムへの移行｝に恐れをなしたのか、生きる意味を失っていくが、ここからは秘密としちゃいたい。私は実に美しいラストでまとまったと思ったから、言葉にはできない、したくない、観るひとによって、違ったとり方をして欲しいが、日本人らしさが出てるまとめかただったな、生まれたときから悲劇を背負った男の性をあらわにするシーンって好きだなぁ。。。何かが始まるこの季節柄、夜中一人でこっそりみたら、違った発見があるはず。では・・・

珈琲時光/侯孝賢監督

侯孝賢監督DVD一覧を見る！侯孝賢傑作選BOX　90年代+「珈琲時光」篇アジアを代表する映画監督侯孝賢（ホウ・シャオシェン）が90年代に手掛けた作品を一挙に収録した4枚組DVD-BOX。　小津安二郎に捧げた最新作『珈琲時光』をはじめ、『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『好男好女』『憂鬱な楽園』の全4タイトルを収める。●収録「フラワーズ・オブ・シャンハイ」「憂鬱な楽園」★★★★★五つ星はこれ！！「好男好女」観たい！「珈琲時光」★★★特典ディスク付きでこれ欲しいです～。　　観る前、『珈琲時光』と聞いただけで、のんびり日常のゆっくりめの時間の流れを描くのかなと、なんとなく想定した。「覚悟」していた。だから、観終わった後にも直ちに日常に戻れた。感高ぶる映画じゃないとは、おもしろくないのか。。。??いや、そうじゃない！見た映画がどんなに面白くとも退屈であっても私は常に残像現象の残った脳みそをリセットするまでは一種の葛藤、そう、自分の中で答えを出そうとして、10分はタバコを吸う。　『珈琲時光』には、それがなかった。映画館の外へ出ても、映画のなかと同じ時間が流れていると感じられた。これはどういうことだろう。　以前の東京暮らしでも見なかった景色（行った事ない下町）にすんなり安心したわけでなく、場所の問題じゃないわけで、結局「時間の流れ」かなあ。　限りなく現実に近い時間。何も展開が始まらないのだから、時間はそう経っていないと。しかもそれが退屈でない。むしろ快い。そんな映画は、これまで見たことがなかった。これって、すごく実験的な映画なのかもしれない。　　ほとんどの映画では、時間が濃縮され、。時には人の一生が数時間で物語られるように、ストーリーの密度が現実よりもずっと濃くなる。喜び悲しみの感情の密度も濃くなる。凝縮された時間に涙を流したり、笑ったりすることが多いなあ。ただそれは日常じゃないから観終ると、現実とのギャップに苛立ちを感じて+プラスにも－マイナスにも作用する。濃縮されたドラマは結局、冷めるのも早い。　　　私は大大大の珈琲好きなので、タイトルからして、ほっと一息つく喫茶店のシーンに期待もしていた、が、意表をついて、本屋に出前珈琲が訪れたあそこの場面は、2人の沈黙と、カップをすする音、さらに、車の光の反射の美しさに胸キュンし、この先の展開を、彷彿とさせた。勝手に心理描写した。　　ここでも展開がない。浅野君もおとなしい。　　なんかある、なんかあるはずだと最後まで引っ張られ、宙ぶらりんに吊るし上げられたまま、なおもしかるべき描写によって感動させもする、　「男と女」の距離の近さと遠さは，平行して走る2本の路線に乗る2人の，相対的な距離が近づいては遠ざかる場面で，自分ではコントロール出来ない2路線間の相対速度の変化に，見事に喩えられていた。刹那的で美しい。　　顔のアップ、風景のロングショット、映像の手法、天候の変化、バックの音楽が、時間と感情の密度を高めるのを助ける。これが、宙ぶらりんな観客を遠回りさせる技なのか、普通に撮った素人ではこう巧くいかないはず!　　本当の気持ちを伝えられない男性，自立して生きようとしつつも両親が頼りの女性，会話の少ない家庭，どこかしら自分に当てはまる部分が，みる人それぞれの立場であるだろうが。　妊娠しているの!それだけで普通動揺するが、ココでは観客の思考に委ねたのか。　　欲を言えばだが、（時には狂言回しにもなりうる人間くさいキャラ）前作『ミレニアム・マンボ』のときにはあったナマナマしさキャラがちょっとあっても良かったような気がする。　多くは語らない親父には、昭和から平成へと移ったまさに、問題の現代の父親像のような気がして（豪傑頑固のほうが好みだが）、それも感慨深い。はっきりとした結末がなくて、ただそこにある空気や人が生活している、素敵でほんわか暖かい気分の映画だ。ご馳走様です！次回作も期待せずにはいられない。。。　　あと味よく、すんなりすぐにお腹が空いたよ＾。＾ちなみにちょい出の蓮見さんのぺーじをみっけたよここをクリック