BRM1011長万部400km
10月11日の朝にスタートする「Audax Japan BRM1011長万部400km」に参加してきました。いつもの相方とエントリー。同イベントは昨年に続き2回目の参加となります。昨年は約25時間で完走。深夜の日本海沿岸が強風で、とても辛い区間でした。今回は昨年よりも寒いような気がします。はたしてどのような旅になるのか、期待と不安が入り交じった気持ちで臨んできました。10月10日(土)13:00 マイカーに自転車や荷物、シューズなどを積み込んで、いざ出発♪途中で相方をピックアップ。高速道路を使って伊達市へ向かいます。15:20 伊達市錦町「錦旅館」にチェックイン。ここが我々の今晩の宿泊所です。素泊まり3,700円。建物が2001年に改築されているため、館内は綺麗で快適な宿です。15:50 夕食まで時間があるため、街外れにある「伊達温泉」で入浴入浴料420円青空の下入る露天風呂は最高です。17:20 風呂から上がり、ロビーの売店を見ていたところ、妻から電話。「はいはい、どうした?」「ヘルメット、家にあるけど。これ使わないの?」「ええええええええーっ!?」完全に忘れていました。今の今まで全く気がつきませんでした。ヘルメットを着用していないと失格です。今、自分は自宅から160km遠方にいます。湯上がり気分が一気に吹き飛び、背筋に悪寒が走りました。とりあえず相方と伊達市内でヘルメットが入手できるか携帯電話でリサーチ。しかし、伊達市内のお店には無いようです。市内のホームセンターで聞いたところ、室蘭市に行けば売っているとのこと。ここから車で30分。意を決して相方と室蘭市へ。日はとっくに暮れ、真っ暗闇。そこに急な雷雨。そいえば、地震もありましたね。18:40 予め電話しておいた「サイクルショップえんどう」に到着。ご主人が店を開けて待っていてくれました。ここで、OGKヘルメット(8,400円)と、CATEYEテール用フラッシングライト(1,100円)も購入。ヘルメット後部にテールライト装着が義務づけられているのです。■お店のデータ【店名】サイクルショップえんどう【所在】室蘭市中島町1丁目37番11号【電話】0143-44-1550ふう、やっと旅館に戻ってきました。これからようやく夕食です。夕食は徒歩で近所の飲食店街へ繰り出します。居酒屋やスナックなどが多数軒を連ねています。錦旅館を選んで正解でした。19:30 居酒屋「北の家族」で相方と前夜祭。錦旅館の従業員さんが紹介してくれた居酒屋です。地元の客で賑わっています。安くて美味しい。正解です!■お店のデータ【店名】居酒屋北の家族【所在】伊達市錦町100番地104 錦ビル【電話】0142-23-401122:00 旅館に戻りました。やがて就寝。10月11日(日)06:00 チェックアウトここから国道37号(胆振国道・静狩国道)を通って長万部町に向かいます。雨が降っています。今日の天気はどうなるのでしょうか。07:00 長万部公園で受付・車検等の手続き。寒いです。時折強い雨が降ってきます。そして強い西風。やむを得ず雨具を着用。08:00 「Audax Japan BRM1011長万部400km」のスタートです。雨具を着たままのブルベスタートは初めて。長万部から黒松内町へ向かいます。登り基調の道を時折雨に当たりながら、かつ、強い向かい風。もっとも過酷なコンディションです。この強い西風はいつまで続くのでしょうか。やがて黒松内町と島牧村の境界、道道523号、月越峠へ向かいます。本日最初の峠越え。10:30 月越峠の頂上を通過し、日本海へ向かってダウンヒルが始まった途端、後輪から「ガシャガシャガシャッ!」という異音が。急いでブレーキをかけ、停車。何が起きたのかと後輪を見てみると、何か黒い針金がスプロケットに絡み付いています。よく見てみるとそれはスポークだということが分かりました。なんとスポークが1本折れたのです。あー、この写真じゃ分かり難いですね。黒色のスポークが1本、スプロケットに絡み付いているのです。走行の継続が不能のため、リタイアすることにしました。スタートから36.88km地点でした。スタッフさんに電話連絡。有り難いことにスタッフさんの車でスタート地点まで搬送していただけるとのこと。スタッフの「よしだ」さん、有り難うございました。本当に助かりました。スタート地点である長万部公園に戻り、自分の車に自転車を積み込みます。まずは入浴したいと思い、「二股らじうむ温泉」へ。13:00 「ENEOS長万部バイパスSS」で給油33.2リットル、4,415円。13:30 「二股らじうむ温泉」で入浴、1,000円青空の下での露天風呂、最高です。15:30 温泉を出て、長万部に戻ります。16:50 長万部町内の肉店「サンミート木村」で自分の夕食用の肉購入。味付けホルモンが人気商品で、私は味噌ホルモン、醤油ホルモン、塩ホルモン、豚タンを購入。ブルベ運営スタッフさんが長万部公園キャンプ場内のバンガローを1棟確保してあり、そこで炭焼きコンロを用意してくれています。そのコンロで焼肉夕食。そこでは私と同様リタイヤして先に戻っていた「元ヒゲ」さんに火起こしなどお世話になりました。「元ヒゲ」さん、有り難うございます。食後は、今晩の自分の寝床確保です。リタイヤする予定ではなかったので、防寒着や寝袋など全く用意していません。相方がゴールする翌朝まで、自力で朝を迎えなくてはなりません。自分の車を使えることが幸いでした。前月のブルベ600kmの時の経験を生かし、道の駅で仮眠する方法を考えてみました。長万部公園から一番近い道の駅ということで、30分先の黒松内へ向かいました。20:00 「道の駅くろまつない」に到着。建物内には仮眠できるような場所が無いようなので、車中泊することにしました。車内で助手席シートを倒し、エマージェンシーシートを頭から全身すっぽりとかぶり、睡眠を試みました。確かに体温を反射し、暖か。しかしそれも1時間ほど。時間が進むに連れて、どんどん冷え込んできます。夜空には星が輝いています。無風。10月12日(月)日付が変わって午前1時を過ぎても寒さのあまり熟睡できません。このままでは朝まで持たないと思い、寒さを紛らわすため行動することにしました。時間を計算すると相方がゴール一つ前のPC5「北桧山」に到着するのは午前3時ころのよう。今から車でそこまで向かうと、所要時間が約1時間半ほど。ちょうど同じタイミングで着きそうです。01:30 「道の駅くろまつない」を出発。長万部まで戻り、国縫から国道230号(今金国道)を通って北桧山へ。美利河(ぴりか)峠を越えます。山間部ではガスがかかっていました。川の水温より外気温が低いための水蒸気です。車の温度計を見てみると外気温マイナス1℃。そんな深夜の国道で9人のブルベライダーとすれ違いました。彼らはあと一息でゴールです。一息といっても、2~3時間かかりますが。03:00 PC5「ローソン北桧山店」に到着。ちょうど相方も345km走行して、到着したところ。かなり憔悴しきっている様子。道中の話を聞くと、午後は追い風に助けられ、夜は西風が弱まり、昨年より走りやすかったとのこと。結局一番厳しい天候は、午前中の強風時だけだったようです。今はとにかく寒い、とのこと。彼も休息後ゴール目指して出発して行きました。残り56.1km、頑張れ!やがて私も車で彼らを追い越し、長万部公園に戻ります。04:18 長万部公園キャンプ場の駐車場に到着。相方がゴールするまで車内で仮眠。06:10 相方が、朝日がまぶしい中をゴール。お疲れ様でした。高速道路を使って石狩市へ。09:30 帰宅。私の「BRM1011長万部400km」は36.88kmで終わりましたが、なんだか長い3日間を過ごしたような気がします。私の今年のブルベはこれで終わり。来年はどうなることでしょう。