小説
「お・じ・さ・まっ!」 振り返ると、そこに奈津子が立っていた。デニムのミニスカートに白いTシャツ。ポニーテールの髪が、真っ青な夏空に際立っている。真夏の太陽の光が彼女の汗のしずくのように輝き、そそり立つ入道雲が背景を彩る。 眩しさに思わず目を細める。それは夏の太陽の光にだったのか、それとも奈津子の無邪気な若々しさにだったのか。 「なにしてたの?」 「ん?なにも・・・ただ海を見てたんだよ」 「ふ~ん・・・で、なにがわかったの?」 「・・・・」 「ねえ、おじさまはどうして結婚しないの?」 「うん?なんとなく。したいと思わなかった・・・というか、誰かと一緒に生きていくということに実感がわかなかったというか・・・」 「ねっ!私が奥さんになってあげようか!?」 「?!?!」 「冗談よ。じょ・う・だ・ん!」コロコロと乾いた笑い声を上げると彼女は裸足で砂浜を走り出した。彼女には開け放しの未来が約束されているようだ・・・ な~んて始まる小説を書いてみたいような気がする(爆) 私はほとんど擦り切れて、針飛びがするようなレコードみたいになっていた。 「そうだ、空を飛んでみよう」 そう私を思わせたのは、一枚の写真だった・・・ な~んてのもいいかな?ということでした・・・チャンチャン!Somewhere over the rainbow - Eric claptonSomewhere over the rainbowWay up highThere's a land that I heard ofOnce in a lullaby 虹の向こうのどこか空高くに子守歌で聞いた国があるSomewhere over the rainbowSkies are blueAnd the dreams that you dare to dreamReally do come true 虹の向こうの空は青く信じた夢はすべて現実のものとなるSome day I'll wish upon a starAnd wake up where the clouds are far behind meWhere troubles melt like lemondropsAway above the chimney topsThat's where you'll find me いつか星に願う目覚めると僕は雲を見下ろしすべての悩みはレモンの雫となって屋根の上へ溶け落ちていく僕はそこへ行くんだSomewhere over the rainbowBluebirds flyBirds fly over the rainbowWhy then, oh why can't I?虹の向こうのどこかに青い鳥は飛ぶ虹を超える鳥達僕も飛んで行くよ