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テーマ:DVD映画鑑賞(14214)
カテゴリ:フランス映画
2007年 フランス/アメリカ マチュー・アマルリック エマニュエル・セニエ アンヌ・コンシニ ストーリーは、雑誌ELLEの名編集長として人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビーは、42歳の時、ドライブ中に突然脳梗塞で倒れてしまう。その後、病室で目覚めた彼は、身体全体の自由を奪われた“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となっていた。それはまるで重い潜水服を着せられたような状態だった。意識は鮮明なのにそのことを伝える術がなかった。絶望にうちひしがれるジャン=ドミニクだったが、やがて言語療法士アンリエットや理学療法士マリーらの協力で、左目の瞬きでコミュニケーションをとる方法を会得する。また一方で、今まで仕事にかこつけて顧みなかった家族の大切さを改めて思い知るのだった。そしてある日、彼は自伝を書こうと決意、編集者クロードの代筆でこれまでの帰らぬ日々や思い出をしたためていく。 42歳という働き盛りに突然の病に倒れ、身体の自由を奪われてしまったELLEの元編集長ジャン=ドミニク・ボビーが、全身の中で唯一動く左目の瞬きだけで綴った奇跡の自伝ベストセラーを映画化した感動ドラマ。 20万回を超える左目の瞬きだけでこの物語を完成させたのが凄いですよね。 もし仮に自分が突然倒れ左目の瞬き以外の自由を奪われたらこんなに強い気持ちでは生きていけないと思う。 映画の中で主人公が目覚めて最初に看護婦に死にたいって伝える気持ちは理解出来た。 救う側にいてる看護婦はその態度を怒るけど、実際に自分がこの状態になったらまず最初に出てくる言葉は死にたいかもしれないですよ。 映画のタイトルにもなってる潜水服なんですが、病に倒れたボビーが自分が動かない体に閉じ込められてるという事を表現しています。 意識はあるのに体が動かないもどかしさがこの表現で伝わってきました。 ロックトイン症候群という言葉のとおり閉じ込められた状態なんですよね。 瞬きだけで自分の言葉を伝えるのも簡単ではないです。 言語療法士や理学療法士が文字を順番に読んでいき、伝えたい言葉の文字の時だけ瞬きをします。 これって両方にとって凄く忍耐力の必要な作業やけど、それ以外に気持ちを伝える事が出来ないので、この方法が生み出されただけでも感謝なんでしょうね。 20万回の瞬きでこの映画の原作になった本を作り上げた忍耐力は尊敬に値しますよ。 凄く重たい内容の映画なんですが、ときおりユーモアを交えて重苦しくない映画になってましたね。 病気になる事によって家族の大切さが分かる映画が多いけど、この映画も例外ではないです。 仕事一筋で家族は後回しやったけど、自分がこういう状態になって家族の大切さを痛感したはずです。 フランス映画だけに少し敷居は高いところはあるけど、今までのフランス映画に較べると見やすいと思いますよ。 評価(3.6) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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