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テレ朝ではここのところ朝一番に韓国の遊覧船事故の報道を続けているが、今朝の番組では某若手アナウンサーが『ブラック企業ですから』と問題を起こした船会社について言及する際言わずもがなの注釈を加えた。私は『それは違う!』のだと昨日もどこかに書いたのだが、この発言は一種デマゴギーに近いのではないかと不快感を覚えた。
彼はこの言葉をもって「ブラック企業だから何でもやりかねない」或いは「ブラック企業だから不正行為をするんであって、一般の優良企業はそんなことはしない」と客観的には言外に主張しているのであり、私にはそんな言動は全く容認出来ない。 先日世間を騒がせた一流ホテルのレストランによる『産地偽装工作』『品種詐称工作』を彼はもう忘れてしまったのか。それも一軒や二軒ではない。軒並みこれを行っていたのだ。彼はこれらのレストラン群は全部『ブラック企業』だとでも言いいたいのか。違うだろう。 『利潤追求』という至高の命題を前に置いては、極く普通の一般企業だってみんな(程度の差こそあれ)これをやるのである。その際の彼らの合言葉は『ばれたら改めればいいや♪』である。 『ばれたら改めればいいや♪』は企業の利潤追求に限らない。先日辞任した理研の調査委員長もこれであった。発覚するまで知らん顔して、おぼちゃんの行為を口を極めて詰っていたのだからそう言われても仕方ないだろう。 こんな言葉は使いたくないが、これを『社会モラルの不在』『公衆道徳の欠如』と言わずして何とする? その辺の街を行くお兄ちゃんお姉ちゃんを含めて(無論かく言う私自身も含めて)、老若男女皆これである。 曰く『自分(と自分の関係者)だけが無事ならそれでいいや♪』と。正直者が馬鹿を見る時代なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年05月01日 11時56分06秒
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