友人☆君のこと(その4) エア-セックスについて
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 友人☆君のこと(その4) エア-セックスについて ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 2週間ほど前のことだが、☆君と江古田のジャズバー『サド・カフェ』に行った。 『サド・カフェ』は牛丼摂取率リーディングヒッターの人生を歩んで来た僕としては敷居が高い。 『サド・カフェ』は普通の人にとっては普通の値段なのだろうが、とにかく例のおむすび60円の『カッパ』が居酒屋の基準になってしまっている僕には敷居が高い店なのです。 でも『サド・カフェ』はジャズバーとしては稀に見る料理がうまい店なのです。 うにクリーム和えスパゲッティ(1000円)などは、そこらへんのイタめし(炒めた飯ではありませんよ!!)レストラン真っ青にさせるくらい美味い(生涯でまだ3回しか食べていないけど)のです。 僕たちが何故このような中級の高級(ぼくたちにとっては高級)な店に行けたかというと夜9時以前までは恵比寿生ビール300円(缶ビール350ml缶くらいの量がある)というサービスを始めたからです。 ミャーボーが少年の頃からの憧れのJBLスタジオモニターのスピーカーにアキュフィーズのセパレートアンプでジャズのLPまたはCDをかけてくださる。 僕たちが行ったときもブッロサム・ダイアリーがかかっていました。☆君に僕がレコード屋をやっていたころLPを買って頂いた想い出深いレコードである。 いつかオツな年増のおねーさんなんかをご招待したい店なのだが、相手がいないのでやむなく☆くんとやってきてビールを飲んでいるのであります。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の☆君と僕の話題はエア-ギターでした。 「何だいそりゃ?」とおっしゃる方もいると思いますので、説明させて頂くとロックギターリストのアクションをギターを持たずに弾かずに、音楽に合わせてギターリストの真似をしつつオリジナリティの動きなども加えてその出来映えを競うのです。 僕がエアギターのことを知ったのは。テレビ東京のメガデスのマーティ・フリードマンが出ていた深夜番組で、エア-ギターのコンテストをやっていたのを見たのが初体験です。素人の方が毎週登場して、熱演を繰り広げる。だいたいジミヘン以降からヘビメタくらいが一番ギターリストが頑張り甲斐のあるようで、その辺りの曲が多く演じられる。 そのバカバカしさは僕のハートを射抜いたので、番組を毎週楽しみにしていました。 かくいうわたくし、生まれは原宿、育ちは板橋貧民街でありますが(ここはトラさんの口調です)、少年の頃映画で見た『ウッド・ストック』のコンサートのジミー・ヘンドリックスのギタープレイに憧れ、ギターも弾けないのに、狭い板橋貧民街の長屋で箒を振り回し。ジミヘンのギタープレイの形態模写をしていてオヤジに殴られた元祖エア-ギター人間なのであります。 わたくしの場合、The Star-Spangled Banner からPurple hazeまでをアクションを交えて、ジミヘンのギターフレーズを口演するというただのエア-ギターより高度な芸なのであります。(衣装はベルボトムにフリンジの付いたジャケットにバンダナですね) そもそもエア-ギターなるものは、ロックバンドのボーカル担当の方がリードギターリストの腕の見せ所である,長い間奏-アドリブのとき、ボーッと立っていては芸がないので、ボーカルはギターは持っていないけど間奏の間、ギターを演奏しているアクションをすることに端を発しているらしい。 今日では世界中の津々浦々で『エア-ギター』のコンテストが開かれ。日本人のエア-ギターリストが上位に入賞したりするらしいのです。 「ミャーボーさんエア-バンドというのもあるらしいですよ」 「エア-バンド!?」 「そうギタリストだけでなく、エア-ベーシスト.エア-ドラマー、エア-ボーカルまで揃えて振りだけのバンドをするんですよ~」 「すっすすすごいね!」 「さらに!すごいのはエア-セックスというのがあるんですよ」 「ななななななんなのだ!?エア-セックスって?」 ☆君がいつも通りエア-セックスについて講義してくださった。 なんでも三浦ジュンだかタモリだかが、テレビで「エア-ギターがあるのだからエア-セックスというものがあってもいい?」と発言をして、その発言を真に受けた漫画家杉作J太郎さんが、おふざけで『エア-セックスの大会』を開き、その大会の模様がYOU TUBEにアップされているそうなんです。 いうまでもなくエア-セックスですから、相手がいるつもりでセックスの場面を一人で演じるのです。なんという不毛な行為!なんというバカバカしさ!でも体内お馬鹿菌満載のミャーボーはこういう話には、するどく反応してしまうんですね。 だいたい長い間、女に乗っていなくて、乗るときはズボンを脱ぐのか脱がないのか忘れてしまったミャーボーにとって『エア-セックス』なるものは己を表現する、これ以上ないといえる確固たる素材ではないだろうか?よし『エア-セックス」なるものを極めてやろう!と激しく僕は決意するのであった。 この話題になる前に、僕は☆君から「ドイツに留学していたとき、☆君のラテン語やギリシャ語の知識に他の欧米諸国からドイツに留学してきていた留学生をビビらせていた』という報告に僕はパチパチパチと拍手をしていたんですよ。その同一人物から語られるあまりにもお馬鹿な話題! ☆君!並の秀才と、あんたを隔てているのは・・・・『あんたは利口だけど大バカだ!』ということです。 「君ね~!そういうお馬鹿なことをYOU TUBEで見ている時間があったら 早く博士論文書きなさい!と無学ながら僕は思うのでありました。 家の帰ってさっそくYOU TUBEで『エア-セックス」を拝謁をしました。はっきり言って『エア-ギターみたいに面白くない!』というか気持ち悪い!まだまだこの部門は僕のような初心者が食い込む余地があるような気がするなと思った。明日から修行をして我が国に『エア-セックス』のチャンピオンを目指すことも可能ではないかと僕は思うのでありました。 なんか情熱を向ける方向が間違っているような気がしないでもないのですが・・・・・・