「ザ・スピリット」(2008)
http://wwws.warnerbros.co.jp/thespirit/"THE SPIRIT"監督、脚本・・・フランク・ミラー 原作・・・ウィル・アイズナー 出演・・・ガブリエル・マクト スピリット サミュエル・L・ジャクソン オクトパス エヴァ・メンデス サンド・サレフ スカーレット・ヨハンソン シルケン・フロス ジェイミー・キング ローレライ サラ・ポールソン エレン ダン・ローリア ドーラン パス・ベガ プラスター・オブ・ハリス ルイス・ロンバルディ フォボス スタナ・カティック モーゲンスターン ・物語序盤・愛する街セントラル・シティを守り続ける"スピリット"は、マスクを付けた謎の人物。彼は凶悪犯"オクトパス"に関する知らせを受け、警官と共に現場の沼地へと駆け付ける。そこでは怪しげな取引がされており、二つの鞄の受け渡しを巡って、オクトパスと美女が争奪戦を繰り広げていた。鞄の一つは女の手に、もう一つはオクトパスが奪い取った。銃撃を受けた警官が握っていたペンダントを手に取ったスピリットは、ロケットの中にあった写真を見て、自分の過去を思い出す。そこに写っていた写真は、かつて恋仲だったサンド・サレフと、まだ人間だった頃の自分デニー・コルトの姿。警官だった父を殺され、貧しさを嫌ったサンドは、デニーを捨てて街を出た。今や彼女は宝石泥棒として犯罪に手を染めていた。やがてデニーは警官になったが、拳銃で撃たれて殉職した。しかし奇跡的に復活し、犯罪と戦う"スピリット"となったのだった。彼が死を免れた理由は判らない。鞄の一つを手にしたオクトパスだったが、中身は彼の望みの品ではなく、サンドが欲しがっていた宝石。二人は互いに鞄を取り間違えていた。原作はウィル・アイズナーのコミック。これを「シン・シティ」「300」でお馴染みのフランク・ミラーが実写映画化した作品。うーん、荒筋を書くのが難しい…。明確なストーリーがある作品ではないので。評価もなかなか難しいですね。何を求めるかによって、評価も大きく変わる作風。筋書きの面白さ、冒険や娯楽を求めて観る映画ではないです。お洒落な雰囲気やスタイリッシュな映像ですね、ここにあるのは。スピリットと他の魅力的なキャラクター達を撮影し続けたプロモーション・ビデオと思えば近いかも。空気としては完全に「シン・シティ」です。ナレーションがあって、何となく緩い話があって、後は映像をぼんやり眺めていれば良いというタイプ。「シン・シティ」が好きなら、これも大丈夫だと思います。物語として面白いかと言えば、盛り上がりも無く、はっきり言って面白くはないです。でも登場人物達を眺めているのも、それはそれで良いような気がしました。それぞれ味のあるキャラクター達なので。