世界祈祷日
キリスト教の世界においては、3月の第一金曜日は、世界祈祷日として守っています。同じ礼拝の式文を用いて、異なるキリスト教の派が同じ礼拝を行うときです。自分たちの教派だけで集まって礼拝をするところもあるようですが、長野では、NCC-日本キリスト教協議会―に属する教会が一同に集まります。もとは、アメリカの長老派教会の女性たちが、抑圧されている人々を覚えて祈祷会を持ったのが始まりということで、女性たち中心の祈りとなっています(また、抑圧されている人々の多くは、女性であるという考えがあります)。式文は、NCCの女性委員会が世界祈祷日国際委員会の原案を元に作成しています。 昨年は、カトリック教会に集まり、今年は、日本福音ルーテル長野教会に集まりました。 今年のテーマは、南アフリカ共和国のことを考えるというテーマで礼拝を行いました。アパルトヘイトのために長い間抑圧され続けてきた人々が、ようやく自分たちの意志を反映できる国を作り始めて10年が過ぎましたが、まだなお、多くの課題を持っていることが、式文の資料から理解することができました。特に女性の立場は大変で、6人に一人の女性が虐待を受けているとのことですし、南アフリカのレイプ件数は世界でも最多国ということで、エイズの問題も看過できないということでした。ただ、内閣に占める女性の割合は、43%(2004年)ということで、女性の地位向上が図られているようでもあります。 人間の尊厳を重んじるアフリカ特有の言葉ウブントゥ(Ubuntu)という言葉も印象に残りました。これは、人々と共に働く深い謙遜、分かち合い、配慮、助けることなどに関連した多くの意味を持つということでした。(礼拝では、細かなことが気になってしまいましたが。沈黙の指示が、ほとんど守られなかったり、自由祈祷や説教の言葉に少し抵抗を覚えたりと...、しかし、この式文はよくできていると思いました。) ところで、私が、南アフリカに少し関心を持つことになったのは、トリノ(最初"鳥の"と変換されてしまいましたが...)オリンピックでImagineを歌ったPeter GabrielのBIKOという曲でした。スティーブン・ビコは、後に大統領になったネルソン・マンデラ氏らの同志でもあり、黒人に誇りを持たせるため、文化や生活を見つめなおさせようと、黒人だけのコミュニティ(黒人共同体プログラム)を作り、黒人の解放運動を担った人です。それが、テロリズム法で拘禁され移送先のプレトリアで、警察の拷問によって死んでしまったのです。 それから、「遠い夜明け」というリチャード・アッテンボロー監督、デンゼル・ワシントン主演。南アフリカのアパルトヘイトの実話に基づいた映画も思い出します。それも、スティーブン・ビコを知るには良い映画だったのではないかと思います。BIKOSeptember '77Port Elizabeth weather fineIt was business as usualIn police room 619Oh Biko, Biko, because BikoOh Biko, Biko, because BikoYihla Moja, Yihla Moja-The man is deadWhen I try and sleep at nightI can only dream in redThe outside world is black and whiteWith only one colour deadOh Biko, Biko, because BikoOh Biko, Biko, because BikoYihla Moja, Yihla Moja-The man is deadYou can blow out a candleBut you can't blow out a fireOnce the flames begin to catchThe wind will blow it higherOh Biko, Biko, because Bikooh Biko, Biko, because BikoYihla Moja, Yihla Moja-The man is deadAnd the eyes of the world arewatching nowwatching now