「LOVE30」(ネタバレします)
7年目を迎えたつらら家でございます。なんとか無事にという感じが最近ひしひしとします。それは嫁が遊び過ぎているから。旦那さまに甘えきっているのが分かるのです。分かるけれど、止められない。ダメだなぁ、今年の計画は「落ち着くっ!」は何処吹く風。 昨日見た芝居「LOVE30」はショートストーリーの3部作。30分あまりの時間で3組の男女が出てきます。よくあるその類のドラマや映画ならば、いろいろあって最終的には結ばれるというのがありがちな展開。でも、今回は3組とも結ばれません(カップルにはなりません) 別々、バラバラだった男女二人が、いろんな出来事を通して二人の間にあった蟠りやシコリや、柵が取り払われるけれど、最終的にカップルになることはないのです。 でも、その「恋人同士になる」「結ばれる」という結論が全ての場合幸せなことではないのだなぁと思うのです。法律的、社会的にそういう関係性になったとしても本質の部分で繋がっていなければ何の意味もないのです。 水野さんと山寺さんの元夫婦の話しが一番好きだったかなぁ。つっぱらかって、他人に依存するのが苦手なんだけれど、だけど独りは寂しいと心の底では分かっている元妻。新しい恋の出現にトキメキながらも、元妻の寂しさにそっと手を差し伸べる元夫。「夫婦」という形では、二人の関係はうまくいかなかったかもしれないけれど、人間と人間だったらちゃんと認め合うことが出来たのかもしれない。台詞の一つ一つが切なくて、ぐっとくることが多かった。我が家もこうなんじゃなかろうかと我を振り返ってみたり。 仁さんは、まさに「片桐仁」な感じのよい役。生きることにぶきっちょな男。仁ちゃんは、台詞がナチュラルなのよね。台詞じゃない、ぽろっと漏れる言葉が自然なの。もどかしい二人が、お互いにそれぞれ成長していくのだけれど、結局結ばれない。それが二人にとって今は「最良」ではなかったのだろうから。 「変わること」が悪いことじゃない。「変わらないこと」がすごいことなんじゃない。どう変わって、今、どうなのか。その状態を自分自身がどう思っているのか。 3本目があれを最後にもってくるのはどうなんだろうと。youさんの声がよく聞こえないから、オモシロさが伝わらないの。間も大切だろうけれど、生の舞台だから声を届かせることも必要なのではないかと。生瀬先輩の声と演技がちゃんと「舞台俳優」のそれだから余計に差があるのがね。 **************************************************************************** 土曜日の宴会の場所は「銀座 由庵」豆乳鍋にはもってこいの季節になりました。女3人、男2人という構成。なれど、呑むのは女、食べるのは男というちょっと変わった状態。ドリンクのメニューは女が、食べ物のメニューは男が持っている。料理はコースにせずにアラカルト。なんだか次から次へと目の前をいろんなものが通っていった(笑) 小鉢で5,6個乗っていて女が1つづつ摘めば残りを二人が食べるという流れ(笑) 7年前、うちの結婚式に参加する参加しないと揉めたんだったねと笑いあえる今がある。「お前、私と口をきかないんじゃなかったけ?」と嫌味を笑って言える今がある。結局その元凶だった女と別れて、なんだかんだで結局友情は戻ったね。惚れた女の全てを受け入れてしまうお馬鹿な男だけれど、逆を返せばそのぐらい真っ正直だっていうことだ。なかなかそれを分かってくれる人が出てこないみたいだけれど、「友人」という繋がりではあるが、私は分かっているつもりです。いろいろとあったけれど、本当に切れなかったのはそれだけ「縁」があるっていうことだし。 気がつくといろんな重石を背負う世代です。みんななんか大変そう。仕事も私事も楽しいばかり、うれしいことばかりじゃなくなってきちゃったね。でもこういう宴会の時だけでも、そういう面倒なことはどこかにおいて楽しもうね。そのために頑張って稼いでいるのだから。 次は忘年会だ。楽しみだなぁ~。