○つけから見えてくるもの
5月30日のブログでの「○つけをていねいにしてください」このことは教える仕事の原点だと思っています。何千枚を超えるテストでは、返ってきた答案でも構いません。初めて教える仕事をする人に、正直上手な授業は求められません。しかしながら、○つけをていねいにすること、ノートチェック。これはできることです。ここからコミュニケーションを発展させていってください。最初は一言でOKです。大事なのは続けること。しばらく経つと、さらに見えてくるものがあります。生徒がつまづくところ、生徒の弱点。授業に生かせます。そして何よりも自分自身の授業の欠点が見えてきます。そして、コミュニケーションのとれていない先生にとって○つけ、ノートチェックの実践はリハビリだと僕は思っています。テスト、ノートは生徒が表現したもの。それに対してコメントをつける。この時点で、双方向コミュニケーションが生まれます。ただし、必ず雑にならないよう丁寧にしているかは、チェックする必要があります。これがスタートです。丁寧にすることは時間がかかります。でも、今までうまく生徒とコミュニケーションがとれなかった人は、時間をかけずに生徒と接しようとしてなかったからです。すぐに結果を求めてしまう。自分のエゴで行動していた。それに気づいてもらうきっかけです。僕はその作業から、先生自身が変わるかを絶えずチェックします。もし、変わる傾向が見られなければ、この仕事が向いていないことをはっきり伝えます。自分が変わらない限りは、コミュニケーションは上達しないからです。また、テストやノートからは生徒の心理状態を読み取れることがあります。塾の場合、○つけは営業にもつながります。実は、最初もっと細かく書こうと思っていました。ただ、書きすぎてしまうことは一方で弊害が生じます。また、このテーマについては書きたいと思っています。