[運命波学的「サイエンス」] カテゴリの記事

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  食料自給率改善の秘策

   食料自給率改善の秘策  　食糧自給率は肉類の場合、その飼料が輸入であると国内産とはならないために自給率を大きく下げる要因とされてきました。　自給率を改善し耕作放棄地の減少などのほか口蹄(こうてい)疫などの悪性伝染病のリスク軽減の為に飼料の国内調達が必須でした。 　そこで国内産の優良なる飼料の開発が急がれていましたが、ようやく新品種の開発に成功しました。　この飼料用の新品種の麦は「なつあおば」という名称で品種登録され、まず初めに埼玉県での普及が図られることになりました。 　この「なつあおば」は二毛作や地域によっては三毛作が可能なほど成長が早く、穂だけでなく茎や葉も含めそのほとんどが発酵飼料として使うことが出来るという優れものである。　開発元は農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センターで、実証試験では病気にも強くその普及の期待が高まっている。   

  2010.11.03

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  新型インフルエンザは終息したか？

   新型インフルエンザは終息したか？ 　昨年はマスクの売り切れ続出を起こし、世界的な感染レベルである「パンデミック」を引き起こした新型インフルエンザですが、その後どうなったのであろうか？　実は今年８月下旬、ＷＨＯ（世界保健機構）から新型インフルエンザのパンデミック終息宣言が出されていました。 　２００９年４月に「パンデミック宣言」が発動されてから１年と４ヶ月目での終息宣言でした。　今回の新型インフルエンザは、その発生の数年前から各方面で絶望的な説が多く出されていました。　事実新型インフルエンザウィルスが発見された後はマスクの売り切れが続出し、電車内での咳を巡っての小競り合いなども発生し多くの人が神経質になっていました。 　しかし、当初想定していたような最悪の状況にならなかったのには多くの幸運が重なったものと考察されます。　一つはタミフルに耐性を持つ遺伝子が生成されなかったこと、これによって殆どの人がタミフルによって感染防止に成功しました。　また、最も警戒していた更なる新種への変異が無かったこと、これは今までには無い幸運でした。 　これらの幸運が重なり、当初想定していたようなそれほどの被害を出す事無く終息宣言となりました。　周期的に変異を繰り返すインフルエンザウイルス、次回の大流行の前に圧倒的な威力を持つワクチンの開発が急がれる。 　そろそろ今年もインフルエンザの季節、新型インフルエンザが終息しているとは言え、何時変異を起こしてもおかしくないのがインフルエンザウイルスです。　注意するに越したことはないでしょう。   

  2010.10.20

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  太陽極大期に地球はどうなるのか？

   太陽極大期に地球はどうなるのか？ 　今年はどうしてこんなにも地球規模で暑かったのでしょうか？　どんな物事にも必ず理由も根拠もあるのです、そしてこの暑さにも科学的なしっかりとした理由と根拠があります。　今年８月末に撮影された太陽のＸ線写真で判明したことは、太陽の北半球に大きな穴が２つ～３つぽっかりと開いていました。　これが、いわゆる太陽黒点であり、太陽活動極大期に大きくなることが判っています。 　今年初めに太陽黒点が完全に消えました、これは多くの科学者が「極大期に入るのに何故なんだ？」と頭を抱えたのですが、今から考えるとまさに「大きな嵐の前の一瞬の静けさ」だったのでしょう。　実は来年２０１１年から２０１２年は太陽活動周期上、５５０年に一度の極めて大きな活動極大期となる可能性が浮上しています。 　太陽活動周期は観測上幾つか確認されていますが、極小周期の１１年、極大周期の５０年及び１８０年などが特に顕著に現れる活動周期として知られています。　極小周期の１１年は、太陽の磁極が１１年単位で反転することが解っており、この反転の周期と合わせ表面磁力線とコロナとが作用してコロナが大きくフレアーを伸ばします。　これによって、１１年単位で太陽活動が盛んになります、また磁極反転の理由は解明されていませんが木星の影響など幾つかの説が浮上しています。 　また、５０年と１８０年周期は、「太陽ダイナモ理論」によって解明されているものですが、太陽の自転によって起こる内部の磁力線の回転速度と表面磁力線の回転速度の差によって引き起こされる磁力線の揺らぎ（磁力線の地震）がその原因とされています。　そして、来年２０１１年は、なんと１１年活動期と５０年活動期が５５０年振りに重なるのです、その影響は２０１３年ごろまで続くと予測されています。　このとき、地球にいったい何が起こると言うのでしょうか？ 　まず考えられるのが地球温度の上昇です、前回の２０００年にもやはり地球全土が暑くなりました、今回はその比では無いと予測されています。　更に、太陽活動期で最も懸念されるのが赤外線ではなく、多くの陽子や中性子が放射されることによる磁気嵐の影響です。　事実過去の１１年周期の極小活動期でも磁気嵐によって電波障害などが報告されています、しかし来年は２つの活動期が重なるために過去に例が無いほどの規模になると計算上は出ています。 　前回の極大期であった５０年前と言えば、まだテレビ放送が始まったばかりで、今のように世の中に電子機器が普及していませんでした。　それに比べて現在では、コンピュータを初めあらゆる交通手段から生活に至るまで電子機器によって成り立っています。　これらが、一斉に誤動作したらどうなるでしょうか？ 　ＮＡＳＡのシュミレーションによると、この磁気嵐は現存する人類が始めて経験する規模であり、日本などでもオーロラが見られる可能性があるとされています。　しかも太陽風は一種の放射能です、これほどの規模の放射能を今現在のオゾンが減少している地球大気が何処までバリアードできるでしょうか？   

  2010.10.18

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  地球生命誕生は自然発祥か？

   地球生命誕生は自然発祥か？ 　地球の生命誕生について、隕石などによって地球外からもたらされたとする「地球外生命飛来説」、これに対向するのがあくまでも地球内で自然に発祥したとする「自然発祥説」である。　それぞれの仮説支持者は日夜その実証に真剣である。 　ちょうど１年前、「自然発祥説」を裏付けするに充分な実験結果が発表された。　「自然発祥説」支持の科学者の長年の研究で、生命が自然発祥するにはその化学的根拠から二酸化炭素と高濃度の水素が必須とされてきた。　つまり、海水中に高濃度の水素が存在することを実証できれば、この「自然発祥説」がにわかに真実味を増すわけである。 　海洋研究開発機構と東京工業大学の研究チームは、この高濃度の水素が自然発生するメカニズムを実験で確認した。　これまでに深海探査により、熱水が噴出する海底でメタン生成菌を１次生産者とする生態系はすでに見つかっている。 　「メタン生成菌が生命の共通祖先」という仮説ではこれまでに、原子地球に豊富に存在したと見られる「コマチアイト」と呼ばれる鉄とマグネシウムが多量に含まれる岩石と熱水が不可欠であると結論付けされてきた。　しかし「コマチアイト」は現在の地球では生成されない太古の岩石で、現在発見されているものは原子地球の組成とはずいぶん異なっている。 　そこで前出の研究チームは、現在の「コマチアイト」を加熱乾燥した後１６００度で再度溶解し急冷することで原子地球に有った「コマチアイト」を再現することに成功した。　同時に当時の地球環境もこれによって、人工的にいつでも起こせることを立証された。 　更にそれを粉末にして熱水実験装置に入れ、深海底の熱水活動条件である３００度＋５００気圧に約３０００時間さらした（当時の地球海底環境）。　その結果、「コマチアイト」と熱水が化学反応を起こし高濃度の水素が発生することを突き止めたのである。　その濃度は原子地球にメタン生成菌が生成されるに充分な量と質であることも確認された。 　いままで、人類はどんなに科学が発展しても「大腸菌の一つも作ることは出来ない」とされてきた。　この実験結果によって、「人類が始めて人工の生命体を無機質な状態から作り出す」ことの可能性を示したものとなったわけである。    

  2010.09.19

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  電子から「波」だけを分離

   電子から「波」だけを分離 　電子は素粒子である、つまり「粒子」の性質と「波」の性質とからなる。　人類は、ついにその「粒子」と「波」を分離し、「波」だけを利用する技術を獲得した。 　日本の革新技術はビデオレコーダー、ＤＶＤなど世界標準になっているものが多いが素子に関してはアメリカが長期に渡りトップに座っている。　今回の革新技術は電子科学の常識を覆す驚くべき成果である。　またこれは科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業の支援金によって為された成果であり、他の研究のように外資でなく全て日本によってもたらされたということで大変評価できる。 　さて、本題であるがこれまでに不可能と思われたガラスや石などの絶縁体に電気信号を通すというものである。　素粒子理論の父であるアインシュタインが生きていたら、驚きと興奮でこのニュースを聞いたことであろう。 　電気は、電子の移動によって流れます、即ち自由電子が存在する金属や液体などしか通電しないのがこれまでの常識です。　それが、電子そのものは通さなくても、電子の波の性質のみを送り電気信号を通すという実験に東北大学金属材料研究所の研究で成功したのです。 　電子とは素粒子の一種です、したがって「粒子」の性質と「波」の性質とがあります、今回はこの「波」を分離し「波」の性質のみを離れた場所へ送れる事が実証されたのです。　この電子の波の性質は、一般に電子の「スピン」と呼ばれ、粒子から分離して単独では存在できないと考えられてきました。 　これがＩＣチップなどに応用され実用化したらどうでしょう？　殆ど電気を消費せずに電子機器が構成でき、しかも電気を流さないので熱も出さないという究極の低消費高速電子素子が何処にでもある安価な材料で誕生するのです。　しかも、材料を選べば高温や低温でも稼動する電子機器が誕生します、これはこれまで人類が得ることが出来なかった宇宙の神秘の解明には必須事項です。    

  2010.09.14

• 河川の水質調査

   河川の水質調査  　日本にある河川や湖の水質はどのように調査しているかご存知でしょうか？　実は、どんな生物が生息しているかという実に曖昧な調査方法なんです。 　水中に生息する生物は、汚れた水を好むもの、澄んでいないと生息できないものなど多種多様です。　そこで、これらの水生生物を調査することで、その河川や湖の環境汚染などを知ることが出来ます。 　有機物が多く水の色が茶色っぽいから汚れているという判断ではありません、むしろ透明できれいに見えるが重金属類や化学汚染成分が多く、生物が生息できないという例もあるのです。　さて、こういった調査対象の生物とはカワゲラやヒラタカゲロウ、ナガレトビケラ、ヤマトビケラ、ヘビトンボ、ブユ、アミカ、サワガニ、ウズムシなどがきれいな水を好む水生生物として、コガタシマトビケラ、オオシマトビケラ、ヒラタドロムシ、ゲンジボタル、コオニヤンマ、スジエビ、ヤマトシジミ、イシマキガイ、カワニナが割ときれいな水を好む生物として観察されます。　そして昨年８月の調査の結果、北海道と東北がきれいな水の河川や湖が多いと言う結果が出ました。 　きれいな水と判定された河川が最も多かった北海道は調査地点の７５％を占めており、次いで東北が６６％、九州６４％、北陸６２％の順となっている。　最も少なかった地域は中国地方の３１％、次いで関東、四国の４２％で全国平均は５６％であった。  

  2010.07.18

• 電池電車時代

   電池電車時代 　電車も電池で走る時代が来たようだ。　これによって、架線を不用とし工事費も大幅に減らすことが出来る。 　ＪＲ東日本は、架線のない非電化区間も電池を使って走ることができる試験車両「スマート電池くん」を２００９年１１月に公開した。　「スマート電池くん」の最高時速は１００キロで、バッテリーのみでも最長５０Ｋｍまで走行できるという。　関係者は、「来年度中には実用化に向けての目処をつけたい」としている。 　現在、ＪＲ東日本の総路線は７５００Ｋｍ、そのうち約２０００Ｋｍも架線無しの路線で、現在までディーゼルエンジンに頼っていた。　特に山間などの架線は工事も大変であり、電化が遅れている。　そうした問題も含め、大幅にＣＯ２削減も視野に入れて開発がスタートしたもの。 　家並みを走るローカル路線でも架線事故も減り、更に外見も架線が無いので綺麗になる。　パンタグラフの無い電車・・・時代も変れば変るものですね。　日本は電池技術では世界トップクラス、日本ならではの発想と結果でもある。  

  2010.07.10

• 地球の空はスパイ衛星で一杯

   地球の空はスパイ衛星で一杯 　２００９年１１月２８日、日本はある目的の人工衛星の打ち上げに成功した。　その名前は「光学３号」、任務は北朝鮮の軍事行動の監視、つまり上空からのスパイ衛星である。 　１９９８年、北朝鮮はテポドン１号を威嚇発射、その後日本は北朝鮮の軍事行動を監視するための監視衛星を４基打ち上げ予定どおりの軌道に乗せている、今回は５基目ということになる。　この「光学３号」は６０Ｃｍ角の中に書かれた文字を認識できる精度を誇る。　昨年、国際宇宙法によって１ｍ角から緩和され、それを受けての精度アップを行ったものである。 　尚、現在では日本の場合は技術的には既に光学＋デジタルを駆使し１０Ｃｍ角の範囲を確認できる技術を保有している。　地上からのコントロールで精度をスイッチ一個で切り替えられるのだが、その技術が搭載されているかは不明。 　「１０Ｃｍ角の認識」と言えば、デジタル画像処理を行えば個人を特定できる精度である。　使い方によれば、これははるか彼方の上空から我々の行動も監視できると言うことである。　いよいよＳＦ映画の世界が現実化してきている、そして「プライバシー」など事実上無き物となる日も近い・・・・かもしれない。  

  2010.07.08

• ジパング（金の国）の再来か？

   ジパング（金の国）の再来か？ 　今、日本の各地に優良な鉱山が出現している。　例えば金、通常の鉱山の１グラム当りのコストは６０分の１、産出される品質は純金に近い非常に高品質なものである。　更には、モリブデン、マグネシウムなどといった世界が注目するような希少価値の高いレアメタルも同時に産出される。 　また、これらの鉱山は山奥ではない、幹線道路からちょっと行った先の空き地にある。　したがって、輸送コスト、就労環境も含めて極めて優良な鉱山なのである。　東京や大阪近辺の周辺都市には、この数年幾つものこういった鉱山が出現しているのです。 　実は、これらの鉱山は全て近代的な機械によって携帯電話や家電製品から金などをリサイクルする工場なのである。　本来なら廃棄され償却されるはずのこれら使われなくなった電気製品から電気分解によって金やレアメタルを取るのです。 　昨年は国の政策としても浮上しているこれらレアメタル再生工場、今年は更に小型で高性能な機械も開発され導入される。　このレアメタル再生事業では日本の技術はダントツであり、今後世界各地から携帯や家電に使われた廃棄基板が集められる可能性も高い。 　電子機器にはＩＣが必ず使われています、このＩＣには腐食などを防ぐ為に純金が使われているのです、また携帯のマナーモードの振動発信機などはモリブデン、パソコンやオーディオ製品の一部ではマグネシウムなどが部品化され使われているのです。　江戸時代までは日本は「ジパング＝金の国」と言われてきました、元々「ジパング」とはその意味で命名されたのです。　歴史は繰り返す・・・・、今また新たなる「金の国」日本は蘇るのか？  

  2010.06.27

• 何処まで増殖するのかインタネットの世界は

   何処まで増殖するのかインタネットの世界は 　今年２月１２日、日韓のテレビ局８局と札幌雪祭りの会場をリアルタイムでインターネットで繋ぐ公開実験が行われ、見事に成功した。　このシステムは韓国では当たり前になっているＶＯＤ（ビデオ・オン・デマンド）技術を駆使して構築された。 　何も難しいことではない、今ではホテルなどのテレビには必ずといって付いている映画放映サービスなどの技術である。　映像と音声を高速に送る技術で韓国が世界的にも進んでいる分野である。 　この成功によって、少なくても今後は高価な衛星や海底光ケーブルの専用チャンネルを使う必要はなく、世界の何処からでもリアルタイムで放送を行うことが出来る。　インターネットは不可能を可能にしました。　離れたところで会話が出来る、まるで隣に居るような感覚で仕事も出来る、時間に制約されること無く自宅で口座移動から買い物、食事のデリバリーと生活の全てが出来る。 　今では個人認証や保障配信など昔のようなネット犯罪に対向するためのセキュリティも強化されている。　インフラは揃った、今後はこれをどのように利用するかのアプリケーションの時代へと投入です。　今までに無い全く新しいサービス、これを何処よりも早く始めたところが次代の勝者である。 

  2010.06.25

• 究極の癌治療薬ｉＰＳ細胞

   究極の癌治療薬ｉＰＳ細胞  　以前、失った身体の一部に振りかけるだけで完全に元通りにするｉＰＳ細胞という魔法の薬の話題を書きました。　なんと、そのｉＰＳ細胞が今度は癌免疫治療に利用できることが解った。 　理化学研究所の研究グループがマウスを使った実験で確認したもので、既に人間への臨床研究が進むリンパ球「ナチュラルキラーT細胞」による癌免疫治療に、ｉＰＳ細胞誘導技術を活用することを試みて成果をあげた。　マウスの脾臓(ひぞう)から採ったナチュラルキラーＴ細胞からｉＰＳ細胞を生成し、さらにそのｉＰＳ細胞からナチュラルキラーＴ細胞をつくりだすことに成功した。 　この成果のポイントは、皮膚からつくられたｉＰＳ細胞ではナチュラルキラーＴ細胞以外の癌治療に役立たないリンパ球までできてしまうのに対し、ｉＰＳ細胞から分化したリンパ球がすべてナチュラルキラーＴ細胞になることだ。　ナチュラルキラーＴ細胞とはリンパ球の一種で、理化学研究所の谷口克研究所長らが１９８６年に発見したもので強力な免疫増強作用を持つことが知られている。 　この成果は、癌特効薬への期待ばかりか予防にも使用でき、癌根絶の期待も高まっている。　意外と早い段階で癌根絶の日が来るのかも知れない。  

  2010.06.19

• 豊作遺伝子発見

   豊作遺伝子発見  　世界的な食糧危機が叫ばれる中、一昨日日本から大きなニュースが発せられた。　名古屋大学生物機能開発利用研究センターは、イネの収穫を一気に倍以上増やす複数の遺伝子を発見した。 　この複数の遺伝子は、どのイネにも存在し枝穂の数を制御するものや着粒数を制御する働きを持ったもので、これを上手く使って品種改良すれば、一本の苗から今の倍以上の収穫が見込めると言う。　しかも遺伝子組み換えによる品種改良ではなく、自然交配によってこれらは実現できることも解っている。 　世界平均の人間の摂取カロリーの５０％は穀物によって得られている。　また牛、豚、鶏といった肉類は、肉として得られる量のそれぞれ１１倍、７倍、４倍もの穀類を餌として与える必要がある。　この発見は今後世界中の注目を集める物になることは間違いない。  

  2010.06.15

• 「はやぶさ」帰還

   「はやぶさ」帰還 　数々の困難を乗り越えて小惑星「イトカワ」に軟着陸し、４６億年前の惑星誕生の謎を解明できるサンプルを摂取した「はやぶさ」が計画から３年遅れでついに本日、２０１０年６月１３日深夜１１時に事前の報告どおり地球に帰還します。　「はやぶさ」は大気圏に突入後、小惑星「イトカワ」で採取したサンプルの入ったカプセルを分離し、自らは大気圏で燃え尽き、壮絶なドラマに幕を下ろす。　カプセルの落下地点はオーストラリアのウーメラ立入制限区域である。  

  2010.06.13

• ウナギの完全養殖化成功

   ウナギの完全養殖化成功 　マグロの価格はこれから益々高騰するが、ウナギは逆に安くなり身近な食材になりそうだ。　そんな嬉しいニュースが４月８日に水産総合研究センターによってもたらされた。 　同研究センターでは実験室生まれのウナギの稚魚を育て、更にこれが親魚になった後人工授精によって受精卵から孵化させることに世界で始めて成功させた。　世界的にはまだ稚魚に成長させるまでにも至っていない、人工孵化させた仔魚から育てた親から、更に人工飼育下で仔魚を得るという完全養殖はウナギでは世界初。 　今、日本各地で行われている養殖は日本近海で稚魚を採取して育てるというやり方で、稚魚の確保が年によってことなり価格が安定しなかった。　この数年ウナギの研究が進み、産卵場所がマリアナ諸島沖の深海であることも解ってきた。 　これでウナギ業者も稚魚の捕獲数に関わらず安定した経営が営めるようになる。　また、安全なウナギを安く食べられるようになり日本の消費者にとっても嬉しいニュースである。  

  2010.06.08

• 代理会話装置

   代理会話装置 　話すことが不自由になる運動系障害者の強い味方が誕生する。　産業技術総合研究所の研究の成果で、脳波を読み取り機械が変わりに話をする小型の装置が出来上がった、名前を「ニューロコミュニケーター」と言う。 　人間は物を考えたり話をするときには典型的な脳波形が発生し、この波形を読み取って、本人に代わって話をするというものである。　現在の実験では、脳で考えてから話を始めるまでに２～３秒という速さで行え、９０％以上の精度で話したいことが選択されるという。 　今後、更に精度を上げて２年後の商品化に向け研究・開発を継続するということである。　また、商品化される場合、脳波を読み取るヘッドキャップは極力軽量小型化され、本体も充電式で携帯電話の半分程度まで小型化されるという。 　凄い時代になったものですね。　そして、嘘発見器などにも応用されるんだろうなと思いつつ、家庭用が出来たら怖いと考えてしまいました、考えていることが筒抜けですよ。  

  2010.06.03

• 人口ビッグバン

   人口ビッグバン 　人類が始めて人口の「ビッグバン」の創出に成功した。　理化学研究所と高エネルギー加速器研究機構は金のイオン同士を衝突させ約４兆度という温度としては最高記録を達成した。 　この実験には米ブルックヘブン国立研究所の「相対論重イオン衝突加速器」が用いられた。　４兆度というのは太陽中心温度の１０万倍、これまで理論計算法を用いた大規模計算機シミュレーションで得られた宇宙創生直後の「ビッグバン」の２兆度をはるかに上回っている。 　極小規模とは言え、人類は何処まで行くのか？　その結末にいったい何が残るというのか？　今はだれも知る術も無い。  

  2010.05.31

• 周期表が埋まった日

   周期表が埋まった日 　現在全宇宙上に存在すると思われている１１８種類の元素のうち飛んでいた１１２番がついに承認された。　１１２番元素はＩＵＰＡＣ（国際純正応用化学連合）によって、ドイツの重イオン研究センターが提案していた「コペルニシウム（元素記号＝Ｃｎ）」と命名された。 　「コペルニシウム」の名称は想像のとおりで天才科学者コペルニクスから取ったもので、コペルニクスの誕生日である２月１９日に発表された。　「コペルニシウム」は、１９９６年に重イオン研究センターにおいて重イオン加速器で人工的に合成され昨年既にＩＵＰＡＣにて承認を受けていた。 　ほんの１０年ほど前までは空白だらけの元素周期表でした、それが今では１１８種類全部が埋まり、残すところ５つが確認・承認されるのみとなった。　この５つは、元素番号１１３、１１５～８で全て超ウラン元素で名称は既につけられている。 　また現在、承認されている１１３種類の元素のうち人工元素が２１種類もあります、これらは周期表から存在するはずであるという仮説を元に実験によって生まれた元素である。　承認待ちの残す５つの元素も人工的に作られるもので、なんと科学の発展は自然の力を超えてしまったようだ。 　つまりは、人工で作られたものは地球上には自然に存在しないもの、しかし広い宇宙には自然に存在するかも知れない物質である。　周期表の理論化から約１５０年、特にこの数年の科学のビッグバン的発展には心から拍手を送りたい。  

  2010.05.28

• 血液検査で未来の病気予防

   血液検査で未来の病気予防 　いよいよゲノムもここまで来たか。　まるで、数年前のＳＦ映画の１シーンがリアルに実現されようとしている。 　東京大学医科学研究所と理化学研究所からなる研究チームは東京大学医学部のバイオバンクに登録される約１万５０００人分もの膨大な血液からゲノムワイド関連解析法を用いて病気などに関係する新たな遺伝子を４６個を特定した。　これらには赤血球数やヘモグロビン濃度に関係する遺伝子のほか、アルコールによる肝臓への影響に関係するγGTP、肝臓障害の指標となるアルカリフォスファターゼ(ALP)、筋肉障害や心筋梗塞の指標となるCK、タンパクの濃度を示すTP・アルブミン、腎臓障害の指標となるBUN・クレアチニンなどに関係する遺伝子が含まれている。 　これは何を意味するかというと、生まれたときにゲノム分析による血液検査を行うことで、将来起こりうる病気を予測できるということである。　つまり、その人に合わせた最適な食事法や生活様式を指導できることになる。　これによって大幅に成人病患者の減少を実現できることになるのです。 　老後の医療費問題が世界中の頭痛の種でした。　当然、国民がみな健康で長生きになれば国益は大幅に改善され税収も抑えることが出来る、つまりは政府も国民も幸せな状況になるのです。　こういった平和利用の科学の発展は手放しに喜びたいものです。  

  2010.05.27

• ソーラーバッテリー時代の幕開けか

   ソーラーバッテリー時代の到来か  　省エネなどのエネルギー政策でソーラーバッテリーは誕生から２０年以上たってようやく本格的な実用段階になってきた。　そんなソーラーバッテリー時代を予見してか、このほど東京大学研究チームから朗報が発せられた。　それは今までの数倍の効率を実現させることができると言う有機薄膜太陽電池の実験に成功したというものである。 　「有機薄膜太陽電池」とは今までの半導体であるシリコン皮膜ではなく、電子供与体として熱変換型の低分子材料を用いるもの。　この材料として注目したのが「テトラベンゾポルフィリン」、そして電子受容体として新たに開発した「フラーレン誘導体」を結合させて実用化させた。　「テトラベンゾポルフィリン」の柱状結晶はブラシのように針が突き出た理想的な３層構造をしている。 　これまでにも「テトラベンゾポルフィリン」を用いた太陽電池は研究されていたが、蒸着する製法のため製造コストの面で量産は実用的ではなかった。　しかし、今回の研究ではその製法が安価に出来き、大量生産に適したより現実的なものになりそうである。　いよいよ、本格的なソーラーバッテリー時代の幕開けか？  

  2010.05.24

• 睡眠の科学

   睡眠の科学 　睡眠に「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」とがあることは殆どの人がご存知だと思います。　「レム睡眠」のレムとはRapid Eye Movementのそれぞれの頭文字ＲＥＭを取ったもので直訳すると高速眼球運動となる。 　この間眼球以外の全身の活動は抑制されている、つまり脳と眼球以外は停止状態となる。　逆に「ノンレム睡眠」は脳は殆ど停止状態で体は寝返りをうったり手足を動かしたりしている。 　また「レム睡眠」では通常の活動と同じエネルギー代謝が行われ脳は完全に起きた状態で、このレム睡眠中に起きると直ぐにも活動が開始できる、また見た夢も良く覚えている。　逆に「ノンレム睡眠」ではエネルギー代謝は減り心拍、呼吸もゆっくりとなる。 　睡眠はこの「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の繰り返しによって行われ、８時間睡眠の場合ノンレム睡眠７０分、レム睡眠２０分の９０分を１セットとして導眠期３０分と５セット繰り返すことが判って来ている。　６時間睡眠では４回、３時間では２回となる。 　ここで面白いのは、何時間寝ても「レム睡眠」のトータル時間はほぼ同じということである。　「レム睡眠」は通常の場合１日当たりトータル１時間から１時間半有れば睡眠不足感も無く正常な活動が行えるということである。　つまり１日３時間寝れば正常に活動できるという人が居るが、効率よくレム睡眠を行っているということである。 　更に、徹夜したとします、１日６時間寝ている人が徹夜明けに１２時間寝るでしょうか？　答えはＮＯですよね、殆どは少し大目の７時間か８時間だと思います。　これは「睡眠の合理化」というもので通常よりレム睡眠の時間を増やすことで２日分の睡眠を短縮してしまうという機能なのです。 　「睡眠の効率化」は徐々に睡眠時間を少なくしていくことで脳が学習するそうです。　時間が無いと言う人は睡眠を効率よく取る方法を身につけたらどうでしょうか？ 　研究では１日のトータル睡眠時間を１時間半まで効率化できるそうですよ。　これには最適化された重水ベッド＋酸素などの設備が必要との事です。  

  2010.05.21

• ウナギの祖先は深海魚だった

   ウナギの祖先は深海魚だった 　ウナギは淡水魚、そんな常識を覆す研究結果が発表されました。　東京大学海洋研究所と千葉県立中央博物館の研究チームの研究によると、元々ウナギは深海魚であったことが解った。 　その研究によれば、元々深海を生活圏としていたウナギの原種は食料の豊富な熱帯・亜熱帯の淡水の川を上り、そこで成長するように進化を遂げた。　そして、進化の後の今も産卵だけは遠い昔から慣れ親しみ、しかも外敵が少ない安全な外洋の深海で行うということのようだ。 　また、ニホンウナギを含むウナギ属１９種に加え、アナゴ科、ウツボ科、ウミヘビ科なども含めた５６種のサンプルを世界中から集めた。　そして、ミトコンドリアのＤＮＡの全塩基配列を調べ上げた。 この結果、これら５６種は最終的には同じ祖先から枝分かれしてそれぞれに進化したと考えられるという。　ウナギ属は驚くことに外見が似ているアナゴ、ハモ、ウツボなどとは遺伝的には遠縁種になるようだ。 　近縁種は外見が全く異なるシギウナギ、ノコバウナギ、フウセンウナギ、フクロウナギ、タンガクウナギ、ヤバネウナギなどの深海魚であった。　これらのウナギと近縁種の深海魚は外洋の水深２００～３，０００メートルに生息している。 　近年は進化論や生物学分野もＤＮＡ鑑定によって大きく修正を余儀なくされている。　科学もまた、「外見や安直な情報だけで判断するのでなく、真実を正確に追究しろ」と語っているのである。  

  2010.05.20

• アイスクリームはダイエット食品

   アイスクリームはダイエット食品  　アイスクリームは太るから食べたいけど我慢している人は結構いると思います。　しかしアイスクリームは、例えば２００Ｋｃａｌと表示してあっても、実質的にはこの数分の１のカロリーとして身体に作用します。　と言うのは、アイスクリームは凍っています、つまり人間の体温に比べると約３７度の差が有るわけです。 　アイスクリームを食べると当然食べた量＊３７度分身体が冷えます。　このマイナスの差を埋めるため、身体は熱を発し、身体を通常の体温に戻すため多くの熱代謝を盛んに行います。 　つまり、アイスクリームを食べると、熱代謝によりカロリー消費が瞬時に行われ、食べた分のカロリーと相殺されるのです。　これによって、表示しているカロリーの数分の１のカロリーしか摂取していないことになるのです。 　しかも、糖分が入っている為に、量の割りに満腹感が得られる為に結果的に総合摂取量は減ることになります。　ダイエットを意識するのであれば、絶対食事の前に食べるのが効果的です。 　スイーツを食べたいと思ったら、ケーキを食べるより、アイスクリームにした方が同じ量であればカロリー摂取が大幅に少なくて済むということ。　これも一つのファンダメンタルズ（物事の原理原則）を知っていると得する例ですね。 　ただカロリーなんて気にせず、食べたいものを食べる。　これが私流の人生を楽しむ方法なのですが。  

  2010.04.25

• コーヒーの効能

   コーヒーの効能 　2年ほど前だろうか、新聞に「コーヒーは癌を抑制する」と出ていました。　研究成果では、「コーヒーを飲んでいる人ほど肝臓癌を筆頭に癌になりずらい」という結果が出ています。 　特に１日１０杯以上飲んでいる人は全く飲まない人の２０％程度の発癌率となる、これはコーヒーに含まれるクロロゲン酸の効能であり、他にも便秘の予防にも効果がある。　コーヒーの効能はこの他にも目を見張るものがある。　ご存知の「カフェイン」、これは自律神経機能を高めて運動能力を上げる、更に利尿効果、消化能力向上などの効能がある、ただしこの影響で興奮して眠れないという副作用も有ります。 　他にも、たんぱく質、脂質、糖類はじめ多くの種類の「ポリフェノール」や「ミネラル」類が含まれている。　「ポリフェノール」は胃腸の調子を上げコレステロールを押さえる効果がある。 　「ミネラル」では、カリウム、カルシウム、マグネシウムが主で他にも約３０種のレアメタル類が含まれる。　特に「マグネシウム」含有量は他の食品に比べ圧倒的な量で、これは「骨粗しょう症」を予防する唯一のミネラルでもある。 　骨というのは「カルシウム」で出来ていますが、実は「カルシウム」をどんなに沢山摂取しても全く骨にはなりません。　骨を作るには、「マグネシウム」が必要となります、「カルシウム」１００に対して「マグネシウム」が５０必要です、これによって「カルシウム」が結晶化し骨となるのです。　そういう意味では、マグネシウムを多量に含むほうれん草や小松菜を沢山食べれば良いのですが、コーヒー一杯はほうれん草一束分のマグネシウムが取れるのです。  

  2010.04.10

• 宇宙質量の謎

   宇宙質量の謎 　近年光学望遠鏡では捉えることが出来なかった光を発しない惑星や衛星などが電子望遠鏡、原子望遠鏡の発明で可能になりました。　それらの最新望遠鏡を使用して我々の太陽系を含む銀河の全体像なども明らかになってきました。　天の川の存在は銀河が渦巻状であるという仮説も、全体像が解明され科学的な確かな根拠も説明できたのです。 　また、これらの最新望遠鏡を駆使して銀河全体の質量まで明らかになってきました、まさに天文学的な数字ですけれど。　それによると、光学望遠鏡で発見できた天体の合計質量はわずか６％であることも判りました。　また、光学望遠鏡では発見できなかった天体も最新望遠鏡を駆使してその存在が明らかになってきました。 　それらの光学望遠鏡では観測できなかった天体や物質をまとめて「ダークマター」（暗黒物質）と呼ばれています。 　しかし、それでも銀河全体の約３０％に満たないのです。 　昔は、天体の無い部分は真空と考えられていました、しかし科学の急激な進歩によって、原子レベルで観測し、超大なデータをスーパーコンピュータによって計算した結果３０％まで解明されました、でもまだ７０％の未知なる物資が我々の銀河に存在しているのです。　「ダークマター」の正体は恒星近くの惑星、小惑星郡、褐色矮星（太陽のなりそこない）などの光学望遠鏡では捉えることが出来なかった天体であることも判って来ました。 　また、それ以外の正体不明な７０％以上の物質を最近では「ダークエネルギー」と呼ばれています。　「ダークエネルギー」の正体は現在急ピッチで解明中であるが、候補としてはブラックホール、ニュートリノ、アキシオンなどではないかと推測されています。 　このうちブラックホールは幾つかの存在が明らかになっており水素原子大の大きさでも、なんと質量２トンという物質であることも判りつつあるのです。　なんとビー球大で地球と同じ質量を持つのである、そのため近くを通る光さえも曲げられ宇宙レンズという現象を起こし（光の歪曲）、更に近くのガスや小惑星などを吸い寄せているのです。　ニュートリノ（ニュートラリーノ含む）、アキシオンは素粒子で質量は水素原子レベルであるが、これが宇宙全体に満たされているとしたら物凄い質量となるでしょう。 　私が、今現在最も期待に満ちてその解明を待っているのが、アキシオンという素粒子です。　現在明らかにされているのは、質量は地球上にある物質の原子のどれよりも軽いということ、そして興味深いのが「常に０度」ではないかと考えられていることなのである。 　ここからは私のあくまでも仮説なのですが。もしもである、アキシオンが何かの原因で大きな質量の引力（宇宙のチリ）によって引き寄せられている天体があるとすれば、それはどんなに太陽などの恒星の近くであっても、常に無色透明であり非常に軽い「氷の星」であると言うことなのである。　そして、それは今の最新望遠鏡であっても、例え地球のすぐ隣にあったとしても絶対に発見されることはないのである。  

  2010.03.31

• 心臓に脳

   心臓に能 　「心」は本当に有るかもしれない。　最近の医療研究の結果、心臓にも神経細胞（能と同様の細胞）が発見されたのです。 　本来は、神経細胞は脳にしかないと思われていました、そうです神経細胞とはそれぞれが結合することによって記憶、思考を行う細胞のことです。　この研究の発端は生態心臓移植でした、移植された患者さんが移植前と性格や食生活が一変し、その一変した性格や食生活はドナーのものと一致しているという多くの報告からでした。　そして、その研究の成果として神経細胞が発見されたのです。 　まだ、これはあくまでも仮説の範囲に留まっていますが、おそらく脳が致命的なダメージを受けた場合に心臓が脳に変わりに生命維持に必要な役割を果たすためではないかと考えられています。　また、目や鼻、耳、舌からの情報はまず心臓が受けて、それから脳へ伝達されるのではないかと言う仮説を生んだ実験結果も報告されているのです。 　と言うことは、「頭でなく心で考えるんだ」というような「心で考える」、「心で感じろ」と言うのは例えではなく実際にそういう可能性があるということなんです。　例えば無意識の領域と言われる記憶領域ですが、実際には能下部にある海馬の当たりと言うことで特定はされていません。　運動記憶も小脳とされていますが、脳死の患者がどうして極普通に心拍も正常、排便もし痙攣したりするのでしょうか。 　人間の身体もまだまだ判らない事だらけということですね。　夢の解明やメカニズムなども９０％は解明できても、これだという決定的なものがありません。 　そもそも、一番重要なＤＮＡは何故生まれたかが全く解明されていませんからね。　更には一つ一つの細胞に存在し、それが酸化する、死滅し癌化するなども同様に。　どんなに科学や医療が発達しても、完全に解明できるものは限られています。  

  2010.03.28

• パンデミック

   パンデミック 　新型ウイルスの話題からか、このところ「パンデミック」という言葉をあちらこちらで聞くようになった。　ビジネスや経済などの用語としても使われるのは、その意味からして致し方ないが、要はしっかりと語源などを理解して欲しいと思うばかりである。　決して軽い気持ちや良い意味で用いるべきではないと思うからである。 　「パンデミック」とは、「世界レベルの感染状態」を意味している、最近のビジネス用語の「世界的な爆発的流行」とは少し意味合いが異なる。　そもそも「パンデミック」とは感染症の警戒レベルを指す言葉で、その中でも最大級の言葉である。 　語源はギリシア語の「Pandemia」（パンデミア）で、「全ての人々」という意味である。　驚異的な短時間での広がりを見せる感染症の警戒レベルは以下の３段階に分かれる。 　・エンデミック＝限定的な一つの地域での流行に留まる。　・エピデミック＝限定的な地域から隣接する国などに流行する、これを「アウトブレイク」とも言う。　・パンデミック＝「汎発流行」と訳される、警戒レベルの最大級で、全地球規模の流行が予測される。 　「パンデミック」の例としては「新型インフルエンザ」や「ＨＩＶウイルス」（エイズ）があげられます。　また、「エビデミック」では、中国で１０年前に約７５０名の死者を出した「ＳＡＲＳ」などがそれに当ります。 　と言うわけで、私としては「パンデミック」をビジネス用語として用いる人に対してはいささかの違和感を感じてならない。　カタカナ英語を真の意味も判らず良く口にする人は要注意です！  

  2010.03.27

• 火星に生命体の可能性

   火星に生命体の可能性 　「火星には水が有った」、２００８年７月３１日（日本時間で８月１日）、ついに公式にＮＡＳＡ（アメリカ航空宇宙局）とアリゾナ大学によって発表されました。　それに先駆けて７月１６日有名な科学誌である「ネイチャー」でも特集が組まれ、「火星には過去、水によって覆われていた時期が有った」と数々の写真や証拠を載せ掲載されました。 　１９８０年２月、バイキング１号が火星に大接近し鮮明な表面の写真撮影に成功、この写真に映し出された大きな川の存在により「水が有ったのではないか」とする説が濃厚になりました。　火星探査は月を除く天体探査としては全世界で異例の規模で過去数度と無く探査機の打ち上げがなされています。 　それ以来、火星探査には各国が参加しマリナー、バイキング、マーズ・グローバル・サーベイヤー、マーズ・パスファインダー、2001マーズ・オデッセイ、マーズ・エクスプレス、のぞみ、マーズ・エクスプロレーション・ローバーなど、それぞれに大きな功績を残しました。　今回の偉業は「フェニックス・マーズ・ランダー」によるもので、無人探査機を火星に着陸させ、ロボットアームによって表面の土の分析や正確な大気の成分分析などが行われました。 　これによってひとつの大きな発見に「フィロケイ酸塩」の堆積物の存在が明らかになったことです。　これは岩石と水の相互作用によって作り出される粘土であり火星に大量の水が流れていた絶対的な証拠となりました。　また、ロボットアームの表面切削で地表５ｃｍのところから氷の粒が大量に発見されました。 　大気も過去の衛星での観測がほぼ正確であったデータが収集できました。　表面温度の最高が摂氏約２０度、大気は地球の約０．７５％の濃度であり二酸化炭素が主成分で９５％、窒素３％、アルゴン１．６％、この他に酸素、メタン、水分（水蒸気）が微量であるが含まれることが正確に判りました。 　「太陽系惑星で地球外に生命が存在するとすれば火星だろう」と過去多くの科学者が論文を発表しているように生命維持に最低限必要な水の存在が今回の探査で明らかになりました。　ＮＡＳＡはこれを受けて、５月末の着陸成功から９０日の探査計画であったものを更に一ヶ月延長し、９月末までと計画の延期を決めたようです。 　これには、「少なくても微生物の発見もしくはその存在の跡くらいは発見したい」との思いがあるに違い有りません。　「過去に存在した可能性は高いが、現在はその可能性は極めて少ない」とする多くの科学者のコメントをＮＡＳＡはくつがえすことが出来るだろうか？　いや、くつがえして欲しいと私個人的には強く願っている。 　今まさに惑星探査ラッシュです。　日本も過去多くの探査機を打ち上げていますが、注目されるのは２０１０年に計画されている「PLANET-C」プロジェクトです。　これは、金星に小型探査機を着陸させ、表面の成分や大気、また「スーパーローテーション」と呼ばれる強風の嵐を観測する目的です。 　金星は非常に熱い星です、ほとんどの電子部品はこの温度には耐えられません、こういうことは日本のお家芸であり日本が世界に誇る最先端技術と耐熱ノウハウが生かされます（スペースシャトルの成功も日本の耐熱タイルがあったからに他なりません）。　そういう意味で全世界的に注目を集めているプロジェクトなのです。  

  2010.03.14

• 「癒し」の脳内ホルモン

   「癒し」の脳内ホルモン    　女性ホルモンの一種「オキシトシン」。　最近、驚くべき効用が徐々に明らかになってきている。 　「オキシトシン」とは出産に関わる女性ホルモンの一種で、子宮の収縮に司るホルモンであり、５０年ほど前に発見されたものです。　ところが、このホルモン、実は「信頼感」、「優しさ」などの感情に非常に多くの影響を与えることが判って来たのです。　また、女性だけでなく男性、更には哺乳類の多くの人間以外の動物にも存在することが判りました。 　例えば、信頼できる人に頭を撫でられる、手を握られる、身体を擦ってもらう等を行ってもらうと、オキシトシンがドバーっと分泌され、相手への信頼感や思いやりの気持ちが急速に芽生えてくることが実験で確認されました。　実験によると、男女共にオキシトシンを注入した後に買い物などをさせると、見事に相手の言うことを信用して購入してしまうようである。 　また「オキシトシン」は人間だけでなく、犬やネコにも存在するホルモンです。　ペットを飼っている人は撫ぜているだけでペットも、撫でた人間もオキシトシンが分泌されリラックスした気分になり、信頼感や優しい気持ちが芽生えてくると言う。 　親が我が子を、子が親を殺しあうような世の中ですね。　思うに、親子の物理的な触れ合いが無くなって来たのではないだろうか？　信頼の証は、相互に触れ合うことですかね。  

  2010.03.09

• うなぎは淡水魚に在らず

   うなぎは淡水魚に在らず 　ウナギは元々魚類が淡水魚に進化した後に発祥し本来的には淡水魚であるという仮説が覆られた。　東京大学海洋研究所と千葉県立中央博物館の研究チームの研究によると、元々ウナギは深海魚であったことが解った。 　その研究によれば、元々深海を生活圏としていたウナギの原種は食料の豊富な熱帯・亜熱帯の淡水の川を上り、そこで成長するように進化を遂げた。　そして、進化の後の今も産卵だけは遠い昔から慣れ親しみ、しかも外敵が少ない安全な外洋の深海で行うということのようだ。 　また、ニホンウナギを含むウナギ属１９種に加え、アナゴ科、ウツボ科、ウミヘビ科なども含めた５６種のサンプルを世界中から集めた。　そして、ミトコンドリアのＤＮＡの全塩基配列を調べ上げた。 　この結果、これら５６種は最終的には同じ祖先から枝分かれしてそれぞれに進化したと考えられるという。　ウナギ属は驚くことに外見が似ているアナゴ、ハモ、ウツボなどとは遺伝的には遠縁種になるようだ。 　近縁種は外見が全く異なるシギウナギ、ノコバウナギ、フウセンウナギ、フクロウナギ、タンガクウナギ、ヤバネウナギなどの深海魚であった。　これらのウナギと近縁種の深海魚は外洋の水深２００～３，０００メートルに生息している。 　近年は進化論や生物学分野もＤＮＡ鑑定によって大きく修正を余儀なくされている。　科学もまた、「外見や情報だけで判断するのでなく、真実を正確に追究しろ」と語っているのである。  

  2010.03.09

• クローン牛

   クローン牛 　「飛騨牛の父」と呼ばれる種牛のクローン牛が誕生した。　この「飛騨牛の父」とは、「安福（やすふく）」という雄牛で現存する黒和牛の種牛の３０％が「安福」の子孫だと言う。 　岐阜県畜産研究所の星野洋一郎主任研究員と近畿大学生物理工学部の佐伯和弘教授は共同で、１９９３年に「安福」が死亡すると精巣を取り出し零下８０度の冷蔵庫で凍結保存した。　そして、冷凍精巣の特定の部分から生きた細胞を取り出しクローン技術によって「安福」と同じ遺伝子を持つ牛を誕生させることに成功したのです。 　この技術は、僅かな生きた細胞があればクローン化で何時でも再生できることを実証したもので、例えば永久凍土に眠るマンモスの復活も可能になる。　マンモスだけでなく、そのうち骨などから遺伝子を培養し絶滅した動物を復元できることになる。 　恐竜の多くは長い期間トカゲやワニ同様に茶色や青の角質皮膚だとずっと思われてきたが、最近の研究では「後期の小型恐竜の多くは鳥のように羽毛を持ち色も鮮やかだった」、という節が急浮上しています。　こういった謎も解き明かされる日がそう遠くないのかも知れません。 　ただし、考えなければいけないのは「科学は万能では無い」ということ、自然の摂理に逆らえば必ずその代償も受けるのです。　映画「ジュラシック・パーク」は決してＳＦだけの話しでは無くなったのである。  

  2010.02.28

• 低気圧と古傷の関係

   低気圧と古傷の関係 　梅雨の季節になると何処からともなく聞こえてくるのが、「梅雨の季節は古傷が痛む」というもの。　私も不思議なのですが、梅雨の季節や雨が降ると昔の手術の後や骨折の跡が痛痒くてしかたないのです。 　また、リウマチ、歯痛、偏頭痛、肩こり、むくみなどいろいろな病状が現れ、この季節に通院する人が増えます。　「梅雨の季節は古傷が痛む」という言い伝えは、本当なのでしょうか。 　さて、そこで医学的に見て、実のところはどうなのかと思っていろいろ調べてみましたが、驚くことに最近この症状を医学会でも注目しているようなのである。　医学会ではこれらを「季節病」として、その予防や緩和する方法を研究しているのだと言います。 　この「梅雨の時期」と言うのは、いったい何が起こっているのかというと、それは気圧の変化、それも著しい低気圧になっているのです。　従って台風の接近や、それほど大きくは有りませんが、雨が降ると同様の症状が現れます。 　低気圧とは、身体を抑える圧力が低下します、その結果細胞が膨らみ水分を蓄えやすくなります。　またこの結果、リンパ腺液の流れも滞留しますから毒素が身体に溜まり、疲れやすくむくみやすくなります、合わせて肥大した細胞は血管を収縮させたり、神経を圧迫させたりしますので、上記のような症状が現れるのです。　ほんの５％程度の気圧の変化でも身体にはとても大きな変化として現れるのですね、なんと生命体とはデリケートに出来ているのであろうか。 　さて、そこで手軽に出来る家庭療法ですが、それは第一にお風呂です、特に朝風呂が効果があるようです。　湯に浸かることで一時的に圧力が加わり、リンパ線液が流れ始めます、ポンプのないリンパ線液は外圧や筋肉の収縮などによって流してやるしか無いのです、また細胞肥大や血流も元に戻ります。 　日本は世界的に見ても異例なほど年中低気圧の通り道にあるのです。　その日本で始まった昔から有る「湯治」とは、お湯に浸かる事で傷や病気を治してきた治療の文化だったのではないでしょうか。　暑い日は手軽にシャワーで済ませてしまいます、出来たら毎日お湯にゆっくり浸かりたいものですね。  

  2010.02.18

• 統合失調症の解明なるか

   統合失調症の解明なるか 　現代社会の奇病といわれる統合失調症の主要な症状の一つである認知障害について、原因がほぼ特定できたようである。　自然科学研究機構生理学研究所の研究チームによって、認知障害は「グリア細胞」と呼ばれる神経細胞を取り巻く細胞のわずかな構造的な異常によって起因していることがが突き止められた。 　同研究チームは「グリア細胞」の一つの遺伝子にのみ異常のあるモデルマウスを使い、神経細胞間を電気信号が伝わる速さに異常がないかどうか調べた。　この結果、信号の伝わるスピードは半減しており、電子顕微鏡で観察したところ「グリア細胞」の構造にわずかな異常が見られることを発見した。　わずかな異常というのは、神経細胞の突起に巻き付いている「グリア細胞」の端がきちんと閉じていないため一部がはみ出している状態になっていることだった。 　以前からの仮説にあった神経細胞そのものに起因しているのではなく、「グリア細胞」のわずかな異常が統合失調症を引き起こしていると確定できるもので大きな進歩である。　原因が突き止められれば、今後治療薬の開発なども容易になる。 　この他にも、鬱や分裂症などが最近になって起因するものが次々と発見されてきています。　これらの研究から、殆どの精神疾患は神経細胞の異常ではなく他のホルモンなどに起因していたのです。  

  2010.01.31

• 人間の知覚は曖昧－2（聴覚）

   人間の知覚は曖昧－2（聴覚） 　皆さん、今聞いている音楽、本当に心地よいでしょうか？　それを、どう証明できますか？ 　人間が音を聞くメカニズムはまるで電気仕掛けの機械のような構造です。　音というのは、空気の振動によって伝えられ、その振動を外耳で拾って聴神経を経由し脳で再現されます。 　まず外耳は集音機のように空気振動を集めます。　集められた空気振動は鼓膜を振動させます。　鼓膜の内側には３つの小さな骨（ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨）がくっついており、この骨のテコの応用原理により小さな振動を大きな振動に変えます。 　大きな振動は蝸牛（カギュウと言いカタツムリとは言わない）と呼ばれるゼンマイ状の器官へと導かれます。　蝸牛はリンパ液で満たされており有毛細胞の突起があります。　有毛細胞の突起が振動して初めて電気信号に変換され聴神経を経て脳に伝達され音として認識できるのです。 　有毛細胞には長いものと短いものがあり、奥に行くにつれ短くなります。　長いものは低音、短いものは高音に共振します。　つまり、この有毛細胞の質によって全く違う音に変換されます。 　さらにここまでの振動の経路となる外耳、中耳などは人によって形が異なります。　つまり、人によって全く違う音に聞こえているはずなのです。 　人間の耳の構造上、４００Ｈｚ（１秒間に４００回の振動）前後の音が最も大きく聞こえるようになっています。　赤ちゃんの声や悲鳴はこの周波数とおなじです、したがって遠くまで大きな音で伝達できるようになっているのです。 　また、救急車やパトカー、電話のベル、電話を通した声なども全てこの周波帯域の音を使っています。　もうひとつ、実はあまり書籍などでは語られませんが、この周波帯域の音は、最もうるさく聞こえ人間を緊張させ、更には継続すると大きなストレスとなりパニックを引き起こさせる音でもあります。 　人によって異なるのですが、ある特定の人の声がとても耳障りなうるさい声に感じたり、また別の人の声が子守唄のように癒されるのは、その人の固有の周波数に共鳴するからです。　したがって、音の発生源の問題ではなく、聞く側の耳の構造に問題があるのです。 　どうですか？　声にも相性があるのです。  

  2010.01.22

• 人間の知覚は曖昧－１（視覚）

   人間の知覚は曖昧－１（視覚） 　人間の知覚とは如何に不確実か、数回に分けて証明していきましょう。　皆さん、今見ているもの、それは確かにそこに存在しているでしょうか？　では、これをどう証明できますか？ 　皆さんは、今見ているもの、実は「それ」を直接見ているのでは在りません。　正確に言うと、「それ」に反射した光を見ているのです。　つまり、間接的に見ていることになります。 　例えば、１万光年離れた星、今は存在していないかもしれませんね。　でも、その星が放った光を見ているので、１万年以内に消滅している星もそこに在ると勘違いを起こしてしまうのです。 　今、見ているもの、本当に「そこ」に在りますか？　人間の目は５０ｍ秒、つまり０．０５秒以下の動きを正確に見ることは出来ません。 　例えばテレビは北米方式（ＮＴＳＣ）で１秒間に３０＋１／３コマ（３３ｍ秒）、ヨーロッパ方式（ＰＡＬ）で２５コマ（４０ｍ秒）の連続して映し出される静止画です。　でも、動画のように見えていますよね。 　これは人間の目の性能が５０ｍ秒以下の高速動作に追いつかないために起きる残像現象を応用しているのです。　静止画でも連続して早く映し出せば動画と感じてしまう、実際は動いてないのに。 　さらに人間は、光のうち紫外線以上の波長の光と赤外線以下の波長の光は見ることが出来ません、でも「それ」は確かにそれ以外の光も放っていてもです。　蛇は赤外線しか見えません、だから熱い、冷たいは直ぐ判ります。　人間も可視光線＋赤外線が見えたら何て便利だと思いませんか？ 　人間とは、自分の知覚が全てだと勘違いを起こしてしまっている動物です。　実際に機械を使えば、見えなかったものが見え、そこに在ったものが違う場所で在ったりしても、自分の感覚が全てを支配してしまう。　人間の感覚を以って宇宙を自然界を語る無かれ。  

  2010.01.21

• 氷河期到来か？

   氷河期到来か？ 　2009年6月3日、世界中で突然のように巻き起こった「ミニ氷河期」報道に「ＣＯ２による地球温暖化危惧説」は完全に破壊された。　この報道とは、１１年周期で極大期と極小期を繰り返す太陽活動は２０１１年、つまり２年後に極大期を迎えるはずであるのに、本来盛んになるはずの太陽の黒点が増えず、逆に減少しているというもの。 　その結果、６月に入っても世界各国では本格的な夏らしい日も少なく割と涼しい日が多くなっていると説明している。　太陽は１１年周期（正確には２２年周期で一回り）で黒点活動が強まったり弱まったりする１１年周期以外に約２００年周期で極小期を迎えることが判っていました。 　前回は１８００年ごろに起こって約７０年に渡り地球は「ミニ氷河期」に入り、通常氷るはずの無い各国の大河が数十年間の間、毎冬季に凍りついたという記録がある。　その過去の記録が生きているとすれば、この「ミニ氷河期」は何時起こってもおかしくないと言われてきており、各国の天文学者の間で太陽黒点の観測が盛んになっていたところなのです。　そして今年、各国で大寒波が襲来しているのです。 　「地球の温暖化はＣＯ２の問題じゃなく、太陽活動と木星の位置の関係だ」と一部の科学者はずっと言って来ていましたね、そして私もこの理論を支持している一人でもあります。　こうなってくると「ＣＯ２削減対策」ですが、本当にいいの？　某国では、昨日奇しくも「地球温暖化対策シンポジウム」が開かれた、何か違和感を感じたのは私だけだろうか？ 　ちなみに6月3日の太陽黒点は針の穴のような小さいのが２つだけ、これが1ヵ月後には全て消滅し、現在も黒点は見られない。　１８００年前の記録では、黒点が数年間に渡り全く現れなかったと言う。 　地球全体が冷えると海中や地中のバクテリアの活動が極端に弱まり、地球全体の自然ＣＯ２発生が減ることになる、そうなると夜間は凍てつくような寒さが襲ってきます。　2009年は「世界天文年」、、新型インフルエンザウイルスが発生したり、アフリカに雪が降ったり、各地で異常気象が発生している。  

  2010.01.18

• 魔法の薬

   魔法の薬 　アンチ・エージェント、つまり「若返り」、いや「不老不死」という魔法のような薬が現実のものとなりつつある。　これは、「グレリン」という新種のホルモンが発見され大いに期待されているからだ。 　「グレリン」は国立循環器病センター研究所の寒川賢治所長が発見した新種のホルモンで、成長ホルモンの分泌を促し、心不全や癌にも効果があることが判った。　寒川氏はこの発見によって、「世界注目科学者」第一位に選ばれ、次期ノーベル候補者と期待されている医学博士である。 　「グレリン」は世界的にも「２１世紀最大の発見」と評価され、実用化を期待されている物質です。　また科学分野では発見者の寒川氏は「ホルモン・バスター」の異名を持ち、脳内ホルモンだけでも４０種、生体ホルモンで５０種以上ものホルモンの新種を発見してきた天才的な医学者であり科学者である。 　発見のきっかけはアメリカの医学機関の論文を１２年前に読んでからだという。　この論文を発表したアメリカの医学機関は数十年間も４０人がかりで研究してきたのです、それを寒川氏はそれまでどうしても見つからなかった受容体の発見までにたったの２年という期間でやってしまった。　この発表にライバルであるアメリカの医学機関も大いに喜んだという、そして敬意を込めた祝福メールを送ってきたのです、心では脱帽だったに違いないにも関わらず。 　今度は世界中で「グレリン」の実用化の研究が始まるわけである、ここで日本が一番乗りになるかどうかはまた別の話である。　医学や科学分野にとって、発見と実用化はまた別の次元である、また発見だけでは特許と違い占有権という考え方も無いのであるから。　新薬の一番乗りはいったい誰が、そして何処のメーカーなのだろうか？  

  2010.01.14

• 恐怖の科学

   恐怖の科学 　ジェットコースター、バンジージャンプ、お化け屋敷・・・、人は何故恐怖感を欲しがるのだろうか？　そして何故、一度大泣きするほどの恐怖感を味わったのに、また何度も同じことを行うのだろうか？　怖いと判っていながらそれを好んで行う動物は人間以外にはありません、さてその本質とは何だろうか？ 　本来人間はついこの間まで、常に危険と隣り合わせでした。　夜になれば肉食動物や蛇などに襲われる危険があります、また食料を確保するにも狩を行い、山や川、海に入って危険を犯してまでも生きるために獲物をとっていました。 　こういう危険な状況のときはノルアドレナリンが大量に放出され、身体能力を高めていたことが知られています。　それが、文明の発達により、危険を冒す必要も危険そのものも非常に少なくなってきました。　つまり、ノルアドレナリンが放出される状況そのものがなくなったと言うわけである。 　となると、脳内ホルモンのバランスが著しく乱れてきます。　ノルアドレナリンの分泌を調整するセロトニンの分泌も正常でなくなってきます、また快楽ホルモンであるドーパミンの分泌も正常でなくなります。　結果、何もかもつまらない、ただ生きているだけと言うような感覚に陥ってくるのです。　つまり、その状態を自ら正常化するため、危険状況が無くなった現代の人間は「怖さ」、「危険」を無意識に欲しがるということが理解できますね。 　そして、涙を流す、泣く、叫ぶという行為により思いっきりノルアドレナリンが放出されます。　また、その一連の行為が終わった後の安心感からセロトニン、そして次に快楽ホルモンであるドーパミンが大量に放出されます。　これが、「凄く気持ちが良い」と感じ、そして何度も行うという本質なのである。 　男性は、ある意味仕事を通してリスクと向き合うことが多いですね、「失敗したらどうしよう」とか「また、上司に怒られるな」とか、こういうリスキーな状況でノルアドレナリンが大量放出されています。　つまり、平均的に女性のほうが「怖いもの好き」と言うのは、日ごろからこういうノルアドレナリンが放出するような状況が少ないからなのでしょうか？（注意：性差別の意味はございません。）  

  2010.01.07

• ・番外コラム－７　「伊能忠敬」

   ・番外コラム－７　「伊能忠敬」 　宇宙まで夢を広げた男、そしてその夢を自ら掴んだ男、「伊能忠敬」。　彼はなんと５５歳から７３歳で死ぬ直前まで日本全国を歩き回り、日本で始めて測量機器を用いて精巧なる「大日本沿海與地全図」（日本の全てを網羅）の完成に尽力した。　その間の歩いた歩数は４千万歩と推測される、また全ての経費は忠敬の個人の資産であった。 　「大日本沿海與地全図」の最後の仕上げは弟子によって行われ、忠敬の死後３年に幕府に提出された。　と、ここまでは皆さんご存知の話ですね、でも本当の忠敬の偉大さはここから始まるのです。 　さて、個人の資産を全て継ぎこみ、日本全国を約２０年間歩いて地図を完成させた忠敬であるが、皆さん、普通「志」だけでここまでできるでしょうか？　何が彼を駆り立てたのでしょう、私の疑問はたったこの一つでした、そして歴史の紐を解いてみたのです。　実は彼にはどうしても自分で確認したい「志」をも超越する「壮大なスケールの夢」が有ったのです。 　なんとそれは「地球の大きさを正確に知りたい」と言うものでした。　蘭学、特に数学に目覚め、５０歳にして年下の数学者の弟子となった忠敬は、ある日突然自分の手で地球の大きさを知りたいという衝動に駆られました。　そして５５歳の時に地元深川と浅草の間で測定を開始、しかしあまりに距離が短かったので、計測不能であることが判り、全く意味が無いことに気づく。 　「地球を測るには、少なくても日本の端から端ほどの距離が必要だ！」 　そこで、幕府に「日本の精巧な地図を作りたい」と申し入れ、どの藩へも出入り自由とするお上のお墨付きを貰ったのです。　そして、日本全国の海岸を弟子数人と歩いて測量し、最後には彼の目標も達成することが出来たのです。 　その当時の計算による地球の外周と現在ＧＰＳとスーパーコンピュータで計算した外周の差はたったの７０ｋｍと言うことが判っています、精度は誤差０．１％以下。　外周を計測するには、２地点からの北極星と水平面との角度を計測します、その角度の差より半径と直径が求められるのです、これは極簡単な数学ですね。　したがって、２地点が短距離ですと、角度に差が出ないため、計測が出来なかったと言うことです。 　どうでしょう？　この歴史教科書には無い、裏の歴史、そして彼の功績を上回る人生を掛けた「壮大な夢」。 　どうせ夢を見るなら、宇宙スケールの夢を見ろ！　夢は人から与えられるものじゃない！　ましては、奪うものでもない！　自ら汗をかいて行動し、自分の手で掴むものなんだ！  

  2010.01.02

• サムシンググレート－３

   サムシンググレート－３ 　眠っている遺伝子を目覚めさせるにはそれなりの行動が必要であると言うことである。　そしてこの眠っている遺伝子を目覚めさせる行動を「遺伝子ＯＮ」と呼ぶようである。  　最後に「遺伝子ＯＮ」の生き方という事項を簡単にまとめてみました。 　１．何か（誰か）に遭遇する（出会う）ことにより、眠っていた遺伝子が突然活発に働き出す事がある、そのとき人は変われる。　２．心を入れ替えるというのは、今まで眠っていた遺伝子が活性化することである。 　３．行き詰まりを感じている時、それを打破するためにはまず環境（人間関係も含む）を変えてみること。 　４．新しいもの（話題も含む）に常に触れていること、それにより眠っていた遺伝子が目覚める。 　５．リアルな対人による情報交換（対話）は重要で、これによって人生が変わることもある。 　６．良い仕事（行動）をする人は常に前向きな点で共通している。 　７．「遺伝子ＯＮ人間」とは、目の前のことをまず必死に行う人であり、先のことはあまり考えない。 （常に今を必死に生きる人）  

  2009.12.25

• サムシンググレート－２

   サムシンググレート－２ 　「サムシング・グレート」という言葉を最初に使った人は「村上和雄」氏である。　「村上和雄」氏は筑波大学名誉教授であり、ＤＮＡの解明における世界的権威者として有名な科学者である、またノーベル賞に最も近い日本人としての声も周囲から上がるほどの科学者である。 　彼はＤＮＡを解明すればするほど、「これは自然の摂理で為せる業ではない、何かとてつもない理解不能な力が働いているとしか言いようが無い」と考えるようになり、そこから「サムシング・グレート」という言葉が誕生したと言います。　それは１９９８～９年ごろのことだと記憶しています、当時の私は初めて書籍でこの言葉に遭遇し、またその内容と言い科学的解明のすばらしさに興奮すら覚えたものです。 　また、私が彼を尊敬できるところの一つに単なる天才科学者ではないと言うことである、その意味は彼の著書を読めばすぐにも判っていただけるものと思います。　私が人を見るのは能力の高さや偉業を成し得たなどは眼中にありません、人間的に思考や行動が尊敬できるかどうかです。 　タイトルもそのままに「サムシング・グレート」をはじめ「生命の暗号」、「人生の暗号」、「運命の暗号」など科学を超えて一種の宗教ともいえる哲学がそこにあります、それを読むと人間的な暖かさを感じられるのです、文章は実に素直なのです。　従って、「科学書」としてだけでなく「宇宙観的思想書」や「自己啓発書」としても多くのファンを集めています。 　さて、彼のこのような科学的根拠を持った思想の一つに「遺伝子スイッチ」と言うものがあります。　これは、元々遺伝子（ＤＮＡ）に組み込まれた情報は３０億有るのですが、普段の生活ではその５％程度の部分しか使われていないと言うこと。　その残りの眠っている遺伝子を目覚めさせるにはそれなりの行動が必要であると言うことなのである、そしてこの眠っている遺伝子を目覚めさせる行動を「遺伝子ＯＮ」と呼ぶようである。  

  2009.12.25

• サムシンググレート－１

   サムシンググレート－１ 　この「サムシング・グレート」とは、日本の科学者「村上和雄」氏が使い出した新語で、直訳すれば「何か偉大な物」と言うことです。　科学とは悲しきかな証明されなければ単なる「思い込み」レベルなのです。 　しかし、それを研究している科学者は真剣です、確実に何か有ることは確かであるが、それを証明する方法が判らない、そんなものは幾らでも有ります。　例えば「サムシング・グレート」は元々ＤＮＡの仕組みを指して言われましたが、拡大解釈して宇宙誕生、物質誕生、生命発祥、人類発祥などにも用いられると考えます。　そしてこれらは、この世を構成する基本的な事項であるが、ほとんどが解明・証明されていないものばかりなのです。 　生命の根本である「ＤＮＡ」ですが、２本の螺旋状の紐に囲まれた４つの塩基の組み合わせにより３０億通りの情報が詰め込まれています、人間に関して言えばそれが６０兆個集まり人体を構成しているのです。　しかしＤＮＡそのものの構造は解明されたとして、何故それが出来上がったのか、誰がどのようにして、仮に自然発祥だと考えるととても科学では説明できない「大きな力」を感じざるを得ませんよね。 　また、宇宙に関して言えば地球から最も近い「月」でさえ、その誕生は今だかつて謎です、全てが仮説の状態なのです。　そのような「なんだかよく判らないけど、とにかく大きな偉大なる力」の存在があるわけです、それが「サムシング・グレート」の本質なのです。 　そして、これらは今まで「神の力」とされ宗教の部類として捉えられていました。　しかしここ最近、その分野を再度研究して行こうという科学者が数多く出現してきたのも事実です。　当ブログでも出来るだけ最新の情報とこれらに関する「私の思い」をお伝えできれば幸いです。 　尚、科学から発祥して人間行動の哲学や思想として「サムシング・グレート」が用いられるようにもなっています。　「夢は実現する」、「不可能を可能にする」などの自己啓発や思考法の分野がそれです。 　ただ、当ブログにおいてはあくまでも本来的な科学的分野にのみスポットを当てて行きたいと思っています。　そして、科学の解明には手法は非常に「クール」でなければなりませんが、思考は「ホット」でなければならないと思っています。　その人間的なバランス感覚の中に多くの大きな「学び」や「気づき」が隠れているのですから。  

  2009.12.24

• 地球の歳差運動

   地球の歳差運動 　地球上の環境の変化は長い期間で見ると、確かな科学的根拠を見つけることが出来ます。　科学的にみて最も重要な項目は地軸の回転運動である「歳差運動」というものです。 　地球の地軸は太陽と地球を結ぶ線と地軸を９０度とすると２３．４度傾いています、つまり９０度ではなく「６６．６度の傾き」で回転しています。　地軸とは地球が自転する軸を意味し、コマの軸（芯）だと考えれば良く判ります。 　地球はこの地軸の傾きによって太陽を一周する際に一日の日照時間が変化し季節というものが出来るのです。　極端に言うと北極では、夏期は太陽が常に出ていて水平に移動します、冬期は全く太陽が出ることが無くずっと夜のままです、南極ではこの逆になります、南半球にあるオーストラリアは北半球にある日本と季節が逆転しているのを見ても判りますね。 　さて、本題の「歳差運動」とはこの軸そのものの円を描くような回転運動を意味しています、コマを回すと回転が遅くなったとき上面の軸が傾いて円を描くように回ります、これと同様の現象が地球にも起こっているわけです。　地球は現在の計算によって約２万５８００年周期でこの軸が円を描くように回転しています、つまり１万２９００年ごとに北半球が南半球に、南半球が北半球の季節の変化となるのです。　例えば今現在の地軸の北地点の延長線上にはご存知「コグマ座α星（ポラリス）＝北極星」となっていますが、４０００年前は「リュウ座α星（トゥバン）」が北極星でした。 　ところで最近「２０１２年１２月２２日」に地球規模の大変化が起きるという本が多く出ています。　これは科学的根拠があるわけでなく、マヤ文明の暦が発見され、それが「２０１２年１２月２２日で終わっている」ということから何かが起きるのではないかということです。　ただ、私が驚いているのは、暦が終わっているということではなく、何とマヤ文明の暦は５つの区分に大きく分かれており、その区分が「２万５９２０年周期」ということです。 　これとは別にフォトン・ベルトが地球に及ぼす影響を示した本も多く出ています。　こちらも我々の銀河の周期が２万４０００年～２万６０００年という興味深いことが書かれています。　いずれにしても地球の回転軸の「歳差運動周期」と極めて近い数字です。 　私的には何も大きな変化は無いと思いますが、興味深いのはこれらの数字の奇妙な共通性です、何故大古のマヤ文明で、そして一部の信仰者が言うフォトン・ベルトの周期が地球の「歳差運動周期」と一致している？　フォトン・ベルトの存在は一部の科学誌などでも取り上げられていますが、全く解明も実証もなされていません、むしろ科学的には有り得ないと、今はあくまでも仮説の段階です。  

  2009.12.23

• ハイブリッド宇宙探査機

   ハイブリッド宇宙探査機 　ＣＯ２削減推進国日本ならではの超省エネ宇宙探査機が登場する。　これは、２０１０年に打ち上げを予定している金星探査プロジェクトの中核探査機「ＰＬＡＮＥＴ－Ｃ」と同時に宇宙にデビューする予定。 　この省エネ探査機の名前は「ＩＫＡＲＯＳ（イカロス）」で、なんと駆動装置はソーラー・ハイブリット・エンジンである。　「ソーラー・ハイブリットってなんだ？」。　太陽電池の他にもう一つの駆動装置を備えているのである。 　それは、太陽風を利用して宇宙をさまよう凧なのです。　「ＩＫＡＲＯＳ」は太陽電池も太陽風凧装置（ソーラーセイル方式）も全て無料の燃料を使う、究極の省エネ探査機なのです。 　太陽風とは、太陽から照射される各種の高速粒子で、これを推進力として利用する方式はかなり前から理論は完成していたが、これを受ける帆が難題であった。　それは、非常に薄くて丈夫で、しかも軽量でなくてはならないからである。　粒子一つの重量は微量であり、例え宇宙空間であっても力学的には帆を含めた探査機が非常に軽量でないと推進力が得られない為である。 　「ＩＫＡＲＯＳ」に搭載されるのは、薄さ僅か７．５ミクロンで１辺１５メートル程の大きさの帆である。　打ち上げ時には１．２メートルに折りたたまれており、宇宙空間でまるでパラシュートのように広げるのである。 　今回の「ＩＫＡＲＯＳ」は「ソーラーセイル方式」の実用実験のための実験探査機である。　近未来には、各種センサー類が太陽系惑星の解明を行いながらまるでくらげのようにゆったりと宇宙空間をさまよう姿が見られるのでしょうか？  

  2009.12.21

• 脅威のＩＰＳ細胞

   脅威のＩＰＳ細胞 　皆さんテレビなどで、切断された指が生えてくるように元に戻る新薬のことを見たこと有りませんか？　これは粉状の薬を切断された箇所につけると、数週間で生えてくるというもので、勿論骨も爪も元通りになります。 　これが「ＩＰＳ細胞」と言われるもので、現在医学会では大きな関心を持っているスーパー新薬なのです。　「ＩＰＳ細胞」と言うのは、他の細胞に情報を与えて、「あなたはどの部分になりなさい」と指示する細胞で、この細胞の働きによって同じ細胞が骨や肉、皮膚、髪などに変化するのです。　従って、この研究が進化すると失った身体を元に戻すことが出来き、まさにＳＦ映画の世界が現実のものとなります。 　そして今回、日本人の山中伸弥・京都大教授が世界に先駆けてつくった「ＩＰＳ細胞」は、世界中から注目を浴びています。　それは今までのような指の再生などだけではなく、アルツハイマー病や骨髄損傷などの治療を可能にする再生医療につながる可能性を持っているからなのです。 　今まで日本の再生医療はアメリカに大きく遅れを取っていました。　新薬の開発予算はアメリカに比べて微々たるもの、今後は国を挙げたこれらの研究開発に投資すべき事項かもしれませんね。　と言うのも、この研究成果も場合によっては利益はアメリカにもたらされることになる可能性が有るからである。  

  2009.12.13

• ミトコンドリアはスケジューラー

   ミトコンドリアはスケジューラー 　またしてもミトコンドリアの大きな役割が一つ判った。　先日、ミトコンドリアは母体自身の細胞分裂のタイミングや細胞を保護する手段を備えていて、母体をコントロールすることで自身を生存させるパラサイト（寄生体）であることを報告いたしました。 　今回は、ミトコンドリアが体内時計の役割までも持っていることを突き止めたのです。　理化学研究所の研究チームによって発表されたもので、植物のタイマー機能をミトコンドリアが行っていたというのです。 　例えば、温室でずっと明かりを付けて温度も湿度も変化をさせなくても、植物はちゃんと計ったように種から芽を出し生長し花を咲かせます。　このタイミングが以前は温度や光に反応して行われると考えられていましたが、上記のように一定に保っても狂いも無く行われるのです。 　このメカニズムが何なのか、そしてタイマーがあるとすれば細胞中の何処にその機能が有るのかが最大の謎でした。　それがなんとミトコンドリアが行っていたと言うのは驚きですね。 　また、植物と同じ真核細胞を持つ動物も同様と考えられます、つまり我々人間の体内時計もミトコンドリアが行っている可能性が極めて濃厚になったのです。　人間も外から全く隔離され時計を置かない密室に置いても睡眠と活動とが定期的に行われることが判っています。 　上記の実験では人間の場合２５時間が１日として行われる為に体内時計は地球が２５時間で１日だったときの記憶をＤＮＡが保持しているという仮説がほぼ定説化していました。　しかし、物理学の発達で地球誕生から徐々に地球は速度を落としてゆっくり回るようになってくるのが判明しています。 　従って、過去に地球が２４時間以上かかって一周するということは有り得ないというわけです。　だとすると、ミトコンドリアが体内時計の役割をすると仮定しても、人類の持つ体内時計の１日２５時間と言うのは、いったい何処から来ているのであろうか？　更に謎は深まりました。  

  2009.12.08

• 今度は猫にジフテリア

   今度は猫にジフテリア 　愛猫家にはちょっと気になるニュースです。　ここ数年、猫から人に感染し呼吸困難などを引き起こす新しい病気が密かに蔓延しているようなのです。 　世界初の患者はイギリスで死者も出ているという報告もある。　しかし日本では本病気の届け出義務はなく、医師や獣医師でさえほとんど知らないというのが実情のようである。　厚生労働省はこの事態を重く見て、また潜在患者も多いと考え、各都道府県に注意を呼びかける文書を送付した。 　人間に感染した場合、食事ができないほどの喉の痛み、血の混じった鼻水など、また呼吸が苦しくなるなどの症状が出る。　病原菌は、「コリネバクテリウム・ウルセランス」という細菌で、感染症法では２類感染症に指定されている「ジフテリア」と同じ毒素を作る菌である。　「ジフテリア」は、風邪に似た症状に始まり、重症になると呼吸困難に陥り、死ぬこともある。 　イギリス保健当局の調査によると、イギリス国内での感染者はこれまでに死者２人を含む５６人と報告された。　またフランス、イタリア、アメリカなどでの報告もある。 　日本では２００１年に千葉県で初報告があり、これまで計６人の感染例が報告されている。　何れも、直前に野良猫と接していたもので、愛猫家は愛猫を外に出さないなど今後は注意が必要のようだ。  

  2009.12.06

• 三角形の内角の和は２７０度

   三角形の内角の和は２７０度 　数学では三角形の内角の和は１８０度と言うのが常識ですね。　ただし、数学と言うのは幾つかの条件を前提にして方程式が作られています。　その条件の一つに「平面上での理論」（２次元空間）と言うものがあります。 　さて、数学的ではなく、物理学、即ち地球規模で三角形を考えて見ましょう。　早々に正三角形を地球上に書いてみましょう、正三角形は各辺が等しい長さの三角形のことですね。 　地球儀が有ると大変判りやすいのですが、北極を頂点に真っ直ぐ経線に沿って赤道まで線を引きます、赤道との交点をＡとしましょう。　次に今引いた線と同じ長さで赤道にそって左右どちら側でも良いので線を引きます、その線の最後をＢとしましょう。　次にＢから北極に向かって今度は経線に沿って真っ直ぐ線を引きます。 　これで、地球に大きな正三角形が書けましたね（三辺の長さは等しいですね）。　北極から赤道上のＡ、赤道上のＡからＢ、同じく赤道上のＢから北極と３本の辺は確かに等しいですよね、つまり、これは地球に書いた紛れも無い正三角形です。 　では、その各点の内角を調べてみてください。　夫々の内角は全て９０度になっているはずです。　はい・・・・、つまり地球規模で正三角形を書くと、内角の和は２７０度ということが正しいと言うことになりますね。 　数学では１８０度が常識であるが、地球規模、宇宙規模で物事を考えると例え常識であっても法則であっても正しいとは限らない。　これは我々人間の常識が本当は真実では無い、一つのよい例である。 　他にも沢山こんな非常識がまかり通っているのです、地球規模で、宇宙規模で我々人間の常識を疑ってみてください。　温度、光、音・・・・いろいろ有ります！  

  2009.11.27

• 糖尿病のメカニズムが完全解明か

   糖尿病のメカニズムが完全解明か 　糖尿病でお悩みの人にとって朗報が発表された。　体内の脂肪細胞から出るホルモンの一つである「レプチン」が脳に働き血糖値を下げる仕組みがついに解明された。 　これは、「レプチン」に似た物質を投与して脳の神経回路をうまく刺激することで糖尿病を根絶できる治療薬を作ることも可能となる。　箕越靖彦（生理学研究所教授）、戸田知得（総合研究大学院大学院生）によって発表された報告書によると、体内で脂肪をためる脂肪細胞から出る「レプチン」の働きを調べた。　その結果、「レプチン」は脳の視床下部にある満腹中枢に作用して、摂食調節神経などの神経回路を活性化させ、「インスリン」の働きを助け筋肉などでの糖の取り込みを促進することが判った。 　糖尿病は、膵臓(すいぞう)から出るホルモンである「インスリン」の作用が弱まり血糖値が高くなることで起こることが判っている。　「レプチン」がある種の糖尿病に治療効果があることなどは知られていたが、何故血糖値を下げるのかは解明されていなかった。 　この数年間の医学の進歩はすばらしい。　糖尿病をはじめとした生活習慣病、アルツハイマー病、そして心神症などが次々と解明され、その治療薬まで開発されるまでになっている。　平和利用される科学の発展は大歓迎である。  

  2009.11.23

• 地球の生命はやはり自然発祥なのか？

   地球の生命はやはり自然発祥なのか？ 　地球の生命誕生について、隕石などによって地球外からもたらされたとする「地球外生命飛来説」、これに対向するのがあくまでも地球内で自然に発祥したとする「自然発祥説」である。　それぞれの仮説支持者は日夜その実証に真剣である。 　今回、「自然発祥説」を裏付けするに充分な実験結果が発表された。　「自然発祥説」支持の科学者の長年の研究では、「生命が自然発祥するにはその化学的根拠から二酸化炭素と高濃度の水素が必須」とされてきた。　つまり、原子地球上の海水中に高濃度の水素が存在することを実証できれば、この「自然発祥説」がにわかに真実味を増すわけである。 　海洋研究開発機構と東京工業大学の研究チームは、この高濃度の水素が自然発生するメカニズムを実験で確認した。　これまでに深海探査により、熱水が噴出する海底でメタン生成菌を１次生産者とする生態系はすでに見つかっている。 　「メタン生成菌が生命の共通祖先」という仮説ではこれまでに、原子地球に豊富に存在したと見られる「コマチアイト」と呼ばれる鉄とマグネシウムが多量に含まれる岩石と熱水が不可欠であると結論付けされてきた。　しかし「コマチアイト」は現在の地球では生成されない太古の岩石で、現在発見されているものは原子地球の組成とはずいぶん異なっている。 　そこで前出の研究チームは、現在の「コマチアイト」を加熱乾燥した後１６００度で再度溶解し急冷することで原子地球に有った「コマチアイト」を再現することに成功した。　同時に当時の地球環境もこれによって、人工的にいつでも起こせることを立証された。 　更にそれを粉末にして熱水実験装置に入れ、深海底の熱水活動条件である３００度＋５００気圧に約３０００時間さらした（当時の地球海底環境）。　その結果、「コマチアイト」と熱水が化学反応を起こし高濃度の水素が発生することを突き止めたのである。　その濃度は原子地球にメタン生成菌が生成されるに充分な量と質であることも確認された。 　いままで、人類はどんなに科学が発展しても「大腸菌の一つも作ることは出来ない」とされてきた。　この実験結果によって、「人類が始めて人工の生命体を無機質な状態から作り出す」ことの可能性を示したものとなったわけである。　賛否両論はあろうが、興味深いことは確かである。  

  2009.11.21

• 好き嫌いは表裏一体（モノアミン系ホルモンの本質）

   好き嫌いは表裏一体（モノアミン系ホルモンの本質） 　「大好きな事や人」、そして「大嫌いな事や人」、自分の感情がウキウキしたり怒りに満ちていたり大いに高ぶりますね。　実はこれ、「全て同じ要因」だとしたら信じますか？　つまり、「大好き」も「大嫌い」も同じ次元の感情なのです。 　「大好きな事や人」のことって何をしていても頭に浮かんできますね、でもそれは好きなことだから不愉快にはなりません。　でも同じように「大嫌いな事や人」のことも常に頭に浮かびますね、それは嫌いなことなので不愉快です、忘れようとすればするほど浮かんできますね。　これはどうしてでしょうか？ 　実は、これ「無視できない存在」であるという感情的な状況にあるからです。　そしてそこには「ノルアドレナリン」という脳内ホルモンが深く関与しています。 　「ノルアドレナリン」は本来は「不快物質」なのですが、「大好き」という感情にも「大嫌い」と同じ分量が放出されるのです。　つまり人間にとって、「大好き」も「ある意味の不快」なのかも知れません。　そうです、「自分が尋常ではない程、心の動揺が発生している」のですから、心身は穏やかではなく不快感を感じているのです。 　それに対して、「どうでもよい事や人」のことって案外気になりませんね、心も穏やかです、不思議とこの状態では「快楽物質」の「ドーパミン」が放出されているのです、そう心は心地よさに満たされています。　「好き」、「嫌い」っていう感情とはいったい何なのでしょうね？　おそらく「好き」という感情の裏には「危険」とか「怖い」、或いは「崇高」、「近寄りがたい」、「未知」、「理解不能」という感情が隠れているのではないでしょうか。 　「大好きな事や人」が一夜にして「大嫌いな事や人」に変わる、またその逆もある。　これってこの両者が同じ次元の感情であることを物語っている証明です。 　それに対して何も感情的には感じないが「大切な人」って普段気にもしていませんが、何処かで「嫌われたくない」という気持ちが自然と有りますね。　だから、自分は一歩下がっても相手の気持ちに立って考えられるのではないでしょうか。　こういう人間関係や恋愛であればお互いに危機意識は無いのでストレスも無く、楽しい時間を常に過ごすことが出来ます。 　そして、そこには「大好き」、「大嫌い」という感情ではない、「自分が幸せになる為に必要」という本能が見て取れます。　この心理状況には、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の抑制を行う「セロトニン」という脳内ホルモンが不可欠です。 　「大好き」や「大嫌い」という「ノルアドレナリン感情」は人間の「危機回避機能」によって、「無意識にそれから離れようとして行きます」。　そう、これは人間に備わった本能なのです。 　そして、冷静に思考出来るようにするこれが「セロトニン」の重要な役目なのです。  

  2009.11.14

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