リベンジできたらうんどあばうと
走りたいのにやたらと予定が潰れるしさだったらひとりでいきなさいよ子供じゃないんだからとか、そんなこと言われっぱなしだしさ。もーもーなんで?どして?ぶひーっとブーたれてたら、ラウンドアバウト行っとく!?とboxerさんからうれしいお誘い。先日のあまりに情けないタイニーならうんどあばうとをきっと哀れに思ってくれていたんでしょうし、ワタシがソロで未知の道を行くはずがないとも思っていたのでしょうし、ただ、みなさんと同じ轍を踏むのはつまんないしなぁと思いつつも、違うルートを行くとしたらとてつもなくロングになっちゃうとそんなこともツラツラと考えていてくれたのでしょうし、でもひょっとすると、なーんにも考えずに思いつきで口走っただけなのかもしれないし、それでも正式ならうんどあばうとに挑戦できるのはとってもうれしいので二つ返事で快諾!「んじゃ1時に海老名ね」boxerさんが考えてくれたルートをじっくり見る間もなく、少なくとも日本海が見えるところまでは行くわけよね程度の認識で夕方から緊急早寝モードへシフト。でも連日9時10時まで仕事してるカラダがそうそうご都合よく眠りに落ちてくれるはずもなく眠れない!もう出る!ってことで12時前海老名集合に急遽変更。ドタバタと支度をして22時半自宅出発。道路交通情報サイトによればまだ渋滞が残る首都高環状線は諦めて湾岸線から保土ヶ谷バイパスで海老名に…。のつもりが、保土ヶ谷バイパスから横浜町田ICへ折れる分岐を逸し、16号に出ちゃってるし。再び乗り直したかららうんどあばうとは横浜町田からってことに。海老名を出たのが24時ちょい過ぎ。去年の帰省ツーで、お見送りいただいたみなさんにお礼のまりもっこりドリンクを進呈した牧之原SAで26時だというのに眠気覚ましのスイーツを。地域柄お茶づくし。苦手の夜走りのうえ、眠気を感じたらオシマイという緊張感から、運転はひどくシビアにできてはいるつもりなんだけど、一旦バイクから降りると眠気が襲う。人気の少ない真夜中のSAとはいえ、しかし仮眠するには明る過ぎ。眠れないし、行きますかね。午前3時過ぎについた浜名湖SAでは、なーんとあのアイスコルネットのポスタがあちこちに。これは絶対買わなきゃ食べなきゃでしょ!とばかりに、昨年上記のみなさんとお茶したカフェテリアの一角へいそいそと馳せ参じてみればあらショック。こんなことになっていた。はしご外され脱力。凹んだハートを癒すように満月が照らす東名をただひたすらスロットルロッカーに右手を預けて突き進む。上郷SAあたりで夜が明けるころは気温19度。REV'ITのすばらしいインテークが熱を奪う。ありったけの衣類を着込み縮こまって走る。名古屋を過ぎ、米原から日本海へ向けて北陸道へ。関ヶ原あたりはもっと冷えるぞ。給油で立ち寄った南条SAで迎えた朝7時はまさに眠気の絶頂期。のどかな田園風景を望むベンチでしばし失神。起きたらお腹が空いていたので売店で買った特大のメロンパンをつまむ。左手にちらちらと、鮮やかなブルーの日本海が見え始め、心ウキウキ眠気はどこへやら。給油のタイミングでもないのにたまらず立ち寄った徳光PA。駐輪場の向こうにすばらしい眺望が広がっている。荒くれた印象が強い日本海。思いのほかやさしくて蒼かった。ところでさきほどの寒さはいずこ?ここでは真夏のような陽がカンカンと照りつけ、思うに出発からの温度差は10度はありそう。「ひょっとして、まだ半分も来てなかったりして?」走れども走れども先が見えない道中に一抹の不安を感じたのが有磯海SA。「これから上越まで行って上信越道から関越道でしょ。もー600キロは走ってるよぉー?今日帰れる気がしないよぉ?」ほとんど違わぬことを、WOO購入直後の750キロツーでもほざいたワタシ。今回も軟弱さ丸出しである。これがひとりで走れない所以だ。この日の夜には、トミンサーキット走行用のライディングブーツとニーカップが届くので夕方までには帰りたい。急がねば。ってことで巡航速度はそれまでの最高速度から未曾有の20キロ増し。脳から明かに妙なモノが放出されているのを感じながら北陸道の風を切り裂き疾走する。メットもジャケットの胸もパンツのスネもちいさな虫達の残骸で壮絶極まりない。SAにたちよるたびにメットを洗ってたきたけどもうヤメヤメ。ノンカウルの泣き所だけどもはやこれも我慢のみ。対面走行が辛い長野道を過ぎ、やっとやっとの関越道。天知人ツーの帰路ではずっとすり抜けしたあたりか。今日はどこも渋滞知らずで快適そのもの。反面、さっきまで抜きつ抜かれつの挙げ句に消えてったバイクやクルマが覆面に捕獲されててドッキリ。他にもあちこちで、止められているシーンに出会う。目を皿のようにして注意を払いながら走る。上里SAで最後の給油後、所沢の料金所を抜ける。東名横浜町田から入って以来、ここが最初の料金所。降りたのは湾岸線自宅最寄りの千鳥町だけど、らうんどあばうと的には所沢が終点ということになるのかしら。睡眠不足もあってすでになおニンのカラータイマーは点滅状態。もっとおもしろいことがあった気がするんだけど、思い出せない。朝ご飯のオリエンタルカレー(boxerさん)ときしめん(なおニン)をどこで食べたのかも定かじゃない。撮ったはずの画像も保存できてない。でも闇夜で感じた日本海の潮の香りや、青く穏やかな日本海や、北陸や上越の田園風景や、黄色く色づいた田んぼや、どこからともなく漂う肥やしの香りは走りながらちらとみたり、ふと嗅いだりしただけなのに、しっかと脳裏に刻まれている。そして確かなのは、現在のWOOのカウンターから出掛けにメモしたカウンターの数値を差し引くと1,229キロってことと、うちを出たのが昨日の午後22時半で帰宅したのが今日の午後3時半ってこと。東名横浜町田から関越所沢までのらうんどあばうとのログとしては所要時間:14時間走行距離:1,067km高速料金: 1,700円ちなみに1日で払ったガソリン代:8,075円お土産&食事代:1,700円ウエア:montbell吸湿即乾ロンT、あったか半袖T、montbellゴアウインドストッパー、 montbellアンダーパンツ、サイクル用ウインドブレーカー、 Hyodメッシュプロテクトライディングパンツ、REV'ITメッシュジャケット、 XPDライディングブーツ、montbellサマーネックゲイター (寒暖の差が激しかったので上記で調整)地図にするとそのヤッチャッタぶりがよくわかる。まさに伊達と酔狂に乗ったバイク乗りだからこそできちゃうチャレンジなのだな、らうんどあばうと。しかしWOOさま、よく走る。今まで半分しかパワーを使ってやってなかったような感じすらして。さて。眠気と心地よい疲労感と大の大の満足感にされるがままなすがままに浸って朝を迎えよ。お誘いとルーティングともろもろな面倒も厭わず連れてってくれたboxerさん、ありがとでした。