【ティオペペとコースター】
開高健の絶筆と言われる『珠玉』をブ厚いケースから取り出してみた。何か詰まっているようで出にくいな、と思ったらコ-スタ-が挟まっていた。それは、もう何年も前に立木義浩氏がくれたものだった。カメラレンズの絞りをデザインしたセンターにTatsukiの文字。スクリプト文字とローマン文字がなんだか年代ものを思わせるデザインだ。打ち合わせが終わるとこれにグラスを置いてティオペペを勧められるのが常だった。グラスを置いた形跡もないこのキレイなコースターは私の本棚でひっそり開高健と眠っていた、、、というコトになる。「久しぶり。元気だった? ね、テイオペペでも買って来ようか?」