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カテゴリ:読後感
「森に還る日」 PHP文庫 星野道夫
凄いな、この写真集。 光と風が樹木とともに作り上げた奇跡の瞬間を美事に焼き付けている。 なんというか、見た瞬間「CG?」と思ってしまった。それ程に華麗で夢幻的な画であった。 ヴァナ・ディール(FFオンラインのワールド)のスクリーンショットと見紛うばかりの画像。 添えられた文章素晴らしいのだが、それ抜きでもオーラ充分だな。 究極の反自然主義と言うべきか? うつろい変化しつづける自然が見せてくれた刹那の美を、人の技が永遠と化した・・・と、まで言っても言い過ぎではないと思う。 星野道夫さん自身はもちろんナチュラリストだったとおもう(いや、まだ本書しか読んでないからね・・思うだけな^^;) が、彼の情念と練り上げた技術が、ありえざる幻想世界を創り上げてしまった。 そう言ってしまうのは偉大な写真家への最大級の賛辞になるか、はたまた冒涜なのか? ただの自然賛歌と言うには美と暗黒が際立ちすぎている。 見ていると心がざわめく。 「魅入られる」と、言うのはこうゆうことか。と得心がゆく。 森に還る日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 7, 2006 11:07:52 AM
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