勝ち組 勉強法

[社会力] カテゴリの記事

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• 勉強して成長

  進学校の子どもたちは概して精神的に幼ない。ご多分に漏れず本校の子どもたちもそうである。しかし、不思議と毎年高３になると俄かに成長を始める。敬語を遣いだし、遠慮をし、横着さが消え、電車の中でも纏わりつかず、昼食時は外して質問に来るようになる。もちろん単に歳を重ねたという部分もあるが、それ以上に真摯に勉強しだしてから変わるように思う。「真摯に」これが重要である。

  2008.02.09

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• 人としても・・・

  「人として」のプラスαと位置付けて中学受験の勉強を捕らえていたなら中学に入ってからも伸びます。受験勉強に時間を割くことと、心の成長に時間を割くことは並行してできることなのですが、親の方が「今はまず受験」という考えで「心の勉強」をなおざりにしているケースが多いように思います。本校の子どもたちを見ていても、心の成長の遅れた子は結局は途中で挫折する場合が目立ちます。受験へ向けてまっしぐらのこの時期ですが、ぜひ「心の勉強」にも親が気を配ってあげて欲しい。この時期の「心の勉強」についてはフリーぺージに書きたいと思います。

  2007.10.04

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• ソシアルスキル教育

  小学校低学年に「しみんか」という科目があると聞き驚きました。簡単に言えば「社会力を身につけさそう」とする内容ですが、教育現場にいる私たちにとって、「これが学校で教えるべきことなのか」というのが正直な感想です。立場を換え、二人の子を持つ親として見てもその内容は「家庭の役割だ」と感じます。もちろん、責任を家庭に押しつけるのではなく、学校でも抱えきれないほどの取り組みをしています。例えば、進学校と言われる本校に入学してくる小学生に、中一の担任が一番重要だと考えている部分が「しつけ」です。登下校のマナー、掃除の徹底、行事への積極的な参加等々。結局、そうした部分が弱い子は、不登校になったり、学校に興味が持てなくなって、最後は厳しい受験に同級生と共に力強く向かっていくことができなくなるケースが多いように思います。その理由は「我慢が出来ない」ことにあります。「我慢」がなぜ大切なのかは、次の機会に触れたいと思います。とにかく中学受験で付けてやれなかった大切な「社会力」を身につけさせてやるためにも、親の理解と協力が必要不可欠なのです。

  2007.05.10

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• なぜ放っておけるの？

  先日登校途中に高１の子が車にはねられました。頭を車のフロントガラスにぶつけてガラスが割れてひびが入り、はねられた子が気を失うという結構大きな事故でした。幸い頭に異常はなく、打撲で済みましたがヒヤっとする事故でした。事故相手の運転手が何とかその場は対応していたようですが、一緒にいた子ども達に「もう学校が始まる時間だから学校に行っていいよ」と言ったそうです。ここで普通なら、意識が戻ったとは言え、友だちが目の前で一度気を失い、フロントガラスが割れるほど頭を打っているのだから、心配で「僕たち、救急車が来るまでここにいます」と言うと思うのですが、「そうですか」と言ってサッサと学校に来ていたのです。しかも、私がＳＨＲのために教室に行き、欠席の子の確認をするまで、その一緒にいた子どもたちは教室にいました。普通、学校に着いたら、一番に職員室に連絡に来るものと思いますが・・・一緒にいた子どもたちがひどい子だとは考えていませんが、目の前で起きた状況の理解力のなさや、事の重大さの把握力のなさや、その状況で知り合いに対して何をしてやるべきかといった常識の欠如、そして何より命の危険に鈍感であることに驚きました。こうした能力というか常識は、やはり小学校高学年から中学生にかけて養われ身につくものですから、彼らの中学時代をともに過ごした教師としては、彼らがこのような様子であることに責任を感じ、反省すべきことが多いように思います。また、自分たち教師の責任を棚に上げてあえて言わせていただくなら、あの子たちのためにもぜひご家庭で、机上の勉強以外にもこうした人間の本能に近い能力や常識をできれば小学校時分に家庭生活の中でも身につけられるように心がけていただけるとありがたいと思います。

  2007.02.16

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• インターンシップ

  　いま大学ではインターンシップ（学生が企業等において自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行う制度）を導入するところが出てきました。　企業がいま望む人材は、”主体的に行動し、自己責任の観念に富んだ、創造力溢れる人”です。　文科省でも、「産業の活性化とそれに応える教育の改革」をさかんに言っていますが、これは大学教育だけではなく、高校の現場でも必要になってきていると感じています。　子どもたちにとっても、”学習意欲の向上、自己の発見、責任感・自立心の醸成”に繋がるこのような制度は高校の現状にまた各校の現状に合わせて適用できる部分が多く、正にいま必要な考え方ではないかと思います。　特に最近、責任感や自立心に乏しく、自分の将来に目を向けられない子どもたちが増えてきているので、本校でもそうした取り組みをすべきだと思います。　私が管理職なら今すぐにでも手をつけるのですが・・・

  2006.10.19

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• 同窓会

  　４年前に卒業させた子どもたちと今日は楽しく飲み会（同窓会）をしてきました。　２４日にもその子どもたちの保護者の方々（約120名）と同窓会をしてきたところですが、この学年は本当に皆が仲良く繋がりが強く、毎年何回か、いくつかのグループが同窓会をしておられるようです。　この代の卒業生が200名強でしたから、４年経ってなお保護者の方々が120名も集まるなんて普通は考えられないのですが･･･そのパワーは凄いの一言です。　　その子どもたちもやはりパワーがあり、今日もぎりぎりに声をかけたにも関わらず、25名も集まりました。しかも東大の子が結構いて、明日にも大学に戻る忙しい中を集まったようです。　彼女ができた子、ふられた子、院に行く子、就職が内定した子、成長した彼らと楽しい時間が過ごせました。　

  2006.10.01

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• 雑学

  　自分の子どもがＴＶのクイズ番組に答えている様子を見て、つくづくものを知らないなと最近ショックを受けました。　　これは、物事にきちんと拘ることを教えなかったことや、何事にも興味を持てるような環境を与えてやれなかったことや、読書を軽視させてしまったことが原因だと思います。　小学校の頃に我が子とその友達とを車に乗せたとき、同乗していた友人と話しているのを聞いて「同級生と比べてものを知らないな」と感じたのですが、そのまま「本は読んだほうが良い」程度のことしかアドバイスしてやれず今日にいたり、その世間知らずと言うかもの知らずの度合いが益々ひどくなっていたことに改めて気づきました。　もう中学３年生なので手遅れかもしれませんが、まずは良い本と出会えるようにしてやりたいと思います。　クイズ番組には興味があるようなので、雑学からでも入って身の回りの常識に目をむけ、時間はかかるかもしれませんが最低限の教養は身につけてくれることを願っています。

  2006.09.30

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• 普段の生活から見えること

  　一日の生活の中からいろいろなことが見えてきます。　（１）朝自分で目覚ましをかけているか？　　　　　要は自分でおきる気があるのかどうかですから、依存度がわかります（２）実際に自分一人で起きているか？　　　　　自立心が伺えます（３）朝食を食べているか？　　　　　親が用意した食事をとらない場合は、人の気持ちを汲みとれない自己中心的な面が見られます　　　　　時間が無い場合は、自己管理力と想像力が欠如しています（４）挨拶ができるか？　　　　　社会性と幼児性が伺えます（５）遅刻は？　　　　　遅刻は規律違反ですから、社会性が欠如し、自己中心的な面が見られます（６）授業中にうとうとしている？　　　　　自己管理力と自己分析力と想像力が欠如しています（７）授業に集中できない　　　　　目的や目標が定められない幼児性と想像力のなさが見られます（８）部活をしているか？　　　　　公共心や協調性が伺えます（９）敬語が使えるか？　　　　　状況判断力と幼児性が伺えますなどですが、まだまだ詳しく見ていくと興味深い反応が見られます。　　　　　

  2006.08.22

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• 安心してください

  　昨日、「就活で行き先が決まりました」と連絡のあった卒業生と夕食に行きました。　４回生ですが、最近は３回で内定することが多いようです。　この子は在学中、我がままで、思いやりが無く、自己中心的だったのですが、今は立派に成長して別人のようでした。　友人の進路の心配、親の体調の心配、夕食場所の準備、夕食場所での他人への配慮、そして人の話をしっかり聞けるようになっていました。　一般に、進学校といわれるところの子は、自己中心的で横着、自己管理ができず紛失物や忘れ物が多く、言動に思いやりがあまりない子が多いように思います。　これは、ある公立高校の話ですが、最近進学率が急激にアップしてきたのですが、それに伴って横着で、雑で、自己中心的な子の割合が増えてきたそうです。　私も前任校は進学に力を入れている公立高校でしたが、同じような経験をしています。　理由は昨日も書きましたが、勉強以外のことをしっかり考える時間や、友人と遊び戯れ人との関わり方みたいなものを学ぶ機会があまりとれずに、本来成長しているはずの精神的な部分が未成熟になっているのだと考えています。　でも全く心配はいりません。最初に言ったように、この子たちは大学で必ず立派に成長します。　受験を終え、じっくりものごとについて考える機会が十分に持てる大学生活の中で、遅ればせながら、精神的に成長していくのだと思います。　現に、卒業生に会うたびに、まず「さわやかで好青年になったなぁ」という感想を持ちます。　もちろんできるならば、中学受験と並行して人間力みたいなものも身につけば言うことはありませんが、慌てなくても大学在学中には必ず立派に成長してくれます。　今日も、もう一人の卒業生と夕食にいきますが、そんな意味でも会うのがとても楽しみなんです。

  2006.06.15

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• 悲観的・楽観的

  　もう６月、まだ６月。　浪人生にとってはこの捕らえ方の違いが来年の結果にかなり影響してきます。　もちろん「まだ６月だから何もしていない」のは論外ですが、「まだ６月だからそんなに焦って難しいものばかりに手を出しても仕方ない。まず基本の見直しから････」というように、やるべきことはやりながら、焦らず少し余裕を持って臨めている子の方が良い結果を出すように思います。　昨日、旧高３の担任が浪人生を激励するために予備校を訪問して、「最後は厚かましいくらい楽観的な子が強いね」と話されていました。　これは決して、こつこつ努力をする者が報われないと言うのではなく、思いつめて負のエネルギーを出しては元も子もないと言いたいのです。　実際、同じ事象をどう捕らえるかでその後の流れが違ってくるという経験は誰もがしているはずだと思います。　たとえ、その時失敗だと判断しても、その失敗を一時的とか部分的と考えられる人と、実際には部分的なミスでも、「あーもう全てだめだ」というような全体的な捉え方をする人とでは、その目的に向かう気力や集中力に違いが出て、結局楽観的に考えられる人が最後には良い結果を出す場合が多いように思います。　ぜひ、高校１～２年の間に「何事も前向きに考えられる」ポジティブな精神力と習慣をつけて欲しいと考えています。　それらは、定期試験や部活の試合や行事での発表などの場面で鍛えられるし、頻繁に行われる小テストや日常の言動の中で意識していくことで身についていくものだと思います。　明後日からの中間テストには、将来の夢を胸に、前向きな気持ちで準備し、臨んで欲しい。

  2006.05.24

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• 羞恥心をなくした教員

  　羞恥心をなくしたら人はおしまいです。　現代国語を教えるはずの教員が今度の定期テストの試験範囲が「”古文単語”の５８ページ分のみ」　意味わかりますか？　現代文は授業でもほとんど扱わず（というより力量が無くて扱えないそうです）に、しかも古典の先生が別におられるにも関わらず、古文が試験範囲。しかもそれだけ。現代国語はどこへやら････　ニ週に一度は図書館で「読書指導」という名の自習。　中３の時には、小論文指導の時間を週に４時間も受け持つはずが、実際に指導したのは、なんと一年間に一度だけ。　帰りは、勤務時間を守らずに無届早退。　子どもを侮辱していると思います。　どんな職業に携わる人にも、ピンからキリがいるように、教員の世界にもピンからキリがいます。　同僚として情けない。　　

  2006.05.20

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• ネチケット

  ２chの書き込みの件で今日他の学校の生徒の親ごさんが苦情を言いにみえました。 本校の子が書き込んだに違いないと言われますが,本人らが否定している以上それを信じてやらないと無理をして本当に違ったとき人間関係も崩れ逆に問題にもなります。 ネットのマナーを教えるのは難しい。 想像力の乏しい子は日常生活の中でさえその言葉で他人をひどく傷つけているのです。 人権学習では多文化共生や障害者問題を取り上げますが、障害者や外国籍の人に対する以前に、行事などを通してまず身近な同級生への思いやりを持てるようにしてやりたいと思います。

  2006.05.16

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• 食べさす？

  　あなたは釣り　が上手いとします。　横にお腹をすかせた子ども　がいたらどうしますか？　釣った魚を食べさせる？　私は、　釣り方　を教えてやる　のが正解ではないかと思います。　もらった魚は食べたら終わりですが、釣り方を教わった子は自分で釣っていつでも食べられます。　私たちも解答を示すのではなく、解法を教えています。　子どもに道を教えたり手を繋いで連れて行くのではなく、道の探し方と辿り方を教えていきたいものです。

  2006.05.13

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• 個性尊重

  　われわれ教員は今や指導者ではなく学習支援者なのか？　「数理の翼」という取り組みがあり、全国から集まった理数好きの子供たちが宿泊をともにしながら数学（自然科学）に没頭する（発表や分科会討論）ものですが、ポスターを廊下の掲示板に張っても申し出はたったの１人。　今日も補習をしましたが、希望者補習といえば６年前は８０人は集まりましたが、今は３０名弱　理数離れを叫ばれて久しいですが、その原因に「考える力を育てられていない」「面白みが伝えられていない」といった教師の力量不足をあげる声は多く、私も責任を痛感しております。　理数は、寝転がっては学べず、机に向かいじっくり取り組むという面倒と解けない不快に耐えるという我慢が必要なのですが、その我慢を子どもたちに強いることが彼らを傷つけ、やりたいことをさせてやるという個性尊重の精神に背いていると言われたことがあります。　これでは、指導者→支援者→傍観者となる教員が増え、「･･･嫌い」「･･･勝手」を肯定する不見識で無責任な者が台頭し、自由気ままに甘やかされた子どもたちで溢れ、そして、その彼ら彼女らに将来の日本（自分の老後）を委ねなければならなくなります。もちろん子どもたちに責任があるのではなく、「個性の尊重」の”個性”を”わがまま”と区別できないでいる大人が子どもたちをだめにしてしまっているのです。　教育の現場にいる者としてぜひお願いしたいのは、子どもは傷つき我慢して本物の個性を身につけていくものですから、「子どもへの理解ある態度」と「単なる甘やかし」をしっかり区別し、「個性尊重」という美辞に惑わされずに、子どものために本当の「しつけ」について考え、実行していただきたいということです。　こう言う私も実は失敗した親の一人であり、偉そうな事をいえる立場ではないのですが････

  2006.05.12

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• 国語力

  　「国家の品格」の著者で数学者の藤原正彦さんが「教育を立て直す以外にこの国を立て直すことは無理である」と言われていますが、私も実にその通りだと痛感しています。　とくに”国語”が重要で、「読む、書く、話す、聞く」が確立されていなければ他教科の学習はままならないというところも全く同意見です。　数学も他に漏れず、帰国子女がまず困るのは数学の文章題です。数学の場合とくに必要最小限度のことが凝縮された形で書かれているために読み誤りや読み落としが許されないのです。　それ以上に私が子どもたちを見ていま心配になっているのが、「思考力のなさ」です。言語が思考の結果を表現するためだけにあるのではなく、子供たちは言語そのものを用いて思考しているんだと実感させられる場面が多々あります。つまり、語彙が少ないために思考が単純で幼いのです。そしてそれは危険なことでもあります。　このことについてはフリーページで述べますが、要するに、国語は知的活動の基礎になるということです。論理的思考力を身につけるときも、情緒を培うときも国語力が欠かせないのです。　情緒についても藤原さんは「自らの悲しみを悲しむのは原初的情緒（生得的）であるが、他人の悲しみを悲しむことができるのは高次な情緒で、これが国語によって培われるのだ」と言っています。　私は数学ですからこの最も重要な国語力を当てにさせてもらいながら教えています。他人任せのようで申し訳ないのですが、実際に国語の先生の責任は重大なのです。よろしくお願いします。　

  2006.05.09

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• ゆとり教育の弊害

  　”詰め込み教育”に対し、”ゆとり教育”なる対立した理念が打ち出されたことの弊害が今も続いています。　”ゆとり教育”では、「自ら学ぶ意欲や思考力、判断力および表現力などを学力の基本とし、創造性豊かな子どもを育てる」と謳っていますが、その”思考や判断”をするために必要な”知識や計算能力”などを軽減しておいてどうやってそれらの力をつけていくのか？　まして、創造性などは基礎知識や思考訓練があってこそ発揮されるものです。　東北大学の教授は、難解な問題を考えているときよりも、むしろ”反射的反復的学習”とみなされていた単純な計算作業をしているときの方が、脳のさまざまな場所が活動していることを生理学的に確認し、単純計算などの”反復学習”が脳そのものの活性化を促すと言われています。　つまり、従来の”詰め込み教育”の学習方法の方がより創造性を育むということです。　こう前置きしておくと、８日（月）に小テストが重なっても我慢してくれるかな？

  2006.05.06

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• 勉強する目的

  　理想と現実、本音と建前が交錯するいま、自分自身の本音（学問に目覚めたでも出世でも見えでも金儲けでもいい）で勉強するための目的を定め、そこへ到達するための少し先の目標を設定することが重要です。　その目標を設定するためには自分自身を認識することが先決で、自己分析力が必要となりますがこれが今の子供たちは弱いのです。だからニートやフリーターに見られる”本当の自分探し症候群”が現れるのだと思います。　彼ら彼女らは「もっとどこかに自分にあった仕事や、やりがいのある仕事があるはずだ。それにきちんと自分を評価してくれる人がいるに違いない。それを見つけられたら自分は上手くやっていける」という強い思いでいるのですが、それが「今ここにいる自分は本当の自分の姿ではない」という”本当の自分探し症候群”です。　自分は探すものではなく、しっかり見つめてから認めるものです。これは自己愛が強すぎるときによく見られます。　成長の過程で自分の万能感と、親は万能であるという親の万能感の間でバランスがとれて徐々に自分の限界を認識し、社会の厳しさを感じ、適度な自尊心と理想を持ち、新たな努力目標を設定できるようになるのだと思います。　しかし、子どもの大切な成長期に適切な関わり方（子どもにとって、望みを叶えてくれる尊敬の対象であり守ってくれる愛の対象であり、かつ時には自分を怒れる神のように厳しく罰する畏怖の対象である）ができるかどうか、私も自信がありません。　結局は、親が親として成熟することが子育ての極意なのでしょうね。　

  2006.05.05

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• 子曰はく

  　子曰はく、学んで時に之を習ふ。亦(また)説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり遠方より来る、亦楽しからずや。人知らず、而(しかう)して慍(いか)らず。亦君子ならずや。」　漢文の授業で聞いたことのある「論語」の学而編の第一ですが、私はこれを子どもに伝え自分も目標にしています。　意味は「学んだことをきちんと復習するように努めると、分からなかったことや分かったつもりになっていたことが本当に身にしみて理解できるようになる。これは喜ばしいことだ。　わざわざ訪ねて来てくれた志を同じくする友人と研鑚を学びあうのは素晴らしいことだ。　学問をし、知徳を磨いているのに、他人に理解されず世に受け入れられないことがある。しかし、そんな時でも不遇をかこったり不満に思ったりせずにいること、それこそが人格の形成であり知徳を磨くということではないか」　　特に後半は実践するのが難しい。子供たちは十有五にして学を志して欲しいし、私は四十にして惑はず進みたい。　

  2006.05.05

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