真珠の耳飾りの少女 ♪
神戸市立博物館で開催されている『マウリッツハイス美術館展』。17世紀オランダ・フランドル絵画の珠玉の名品が50点展示されるとあって話題になっていますが中でも注目はヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』です。ということで今日その少女を観に行ってきました平日の午後3時なので、混雑もなく音声ガイド(500円)を聞きながらゆっくりと楽しむことができました。でも、暗い照明の中で作品のところだけ明るいのって何だか見づらい、というか色の感じが分かりにくいのです。もう少し室内自然光の中で見たいと思うのですがここまで暗くしないといけないのでしょうかこちらに展示作品が一部紹介されています。『真珠の耳飾りの少女』の前には混雑を防ぐためにロープが張られて並ぶようになっていました。でも今日は空いていたので、殆ど並ばずにそしてじっくり観ることができましたよ。あどけなさが残る大きな瞳、少し開いた形のいい唇。こちらをじっと見つめる少女の背景が気になりますがこの絵は肖像画と一線を画した「トローニー」というジャンルになるそうです。オランダ語で「頭部の習作」を意味するトローニーは、誰とは特定されない人物の胸から上を描いた作品なのでフェルメールが作り上げた少女という事になりますね。特定されないと余計に想像をかき立てられるのでこの映画のヒロインの少女の姿を重ねて観てしまいました。フェルメールが光をとり入れたりラピスラズリから色を得る様子も描かれてどの場面も美しい絵画のような映画でしたよ。特に少女役のスカーレット・ヨハンソンは素晴らしかったです。