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テーマ:映画館で観た映画(8563)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
すてきな作品でした~ スターが抜けて盛り上がらない、北海道学院大学のプロレス研究会の興行。 でもそのリングを、熱い思いで見ていた男が居た…! 彼は「天才・五十嵐」(佐藤隆太さん)。2年で司法試験1次を受かったので、学内でもその名は轟いていたのだ。 去年の学祭の楽しそうな様子を見て、憧れていたという彼は、入部をする。 部員が減って危機的だったプロレス研のメンバーは、大歓迎でプロレスを教える。 「学生プロレスはガチンコじゃないからね」の言葉にびっくりしながらも、秀才らしく熱心にメモを取る五十嵐。 彼は大きな秘密を抱えていた。 事故で、新しいことは一晩寝ると忘れてしまうという、高次脳機能障害を負っていたのだ。 「安全第一」、段取り勝負な学生プロレスにとって、五十嵐の障害は致命的なのだが、ガチンコぶりがなぜか受けてしまい大人気に。 そして大切な学祭の日、事件は起こる… カエル男爵マリリン仮面である五十嵐を取り巻く、 個性派の学生プロレスのメンバーとの、おかしくも熱い友情を縦糸に、 「こんなんで、俺生きてるって言えるのかな?」 「父さんにとって俺は、事故で終わったんだ…」 そんな五十嵐と家族の切ない思いを横糸に、 瑞々しい、青春映画の名作となりました。 制作は、フジテレビと東宝とROBOT。 ROBOT所属のクリエーター稲葉卓也さんが、タイトルのパラパラマンガで参加(可愛いです!) 監督は27歳の小泉徳宏さん。 レフリー役で出演の西田征史さんの脚本は、伏線いっぱいです。 元は、舞台劇だそうです。 五十嵐が思いを寄せるマネージャーは、見たことがあるような?と思ったら、話題のダルビッシュ夫人、サエコさんでした。 流行らない銭湯を黙々と営む父に、泉谷しげるさん、妹役は、時かけのマコト、仲里衣紗ちゃん(やっぱり自転車で疾走していました!可愛かったです) プロレス研のメンバーも、対戦相手の連盟のシーラカンズの二人も、とってもよかったです! 佐藤さんもですが、みんな実年齢は高めなのですよね。 でも全然違和感ないです。 私が、中でもキャスティング秀逸だと思った、ドロップキック佐田。 華麗なドロップキックで人気だったのに、彼女に「ダサーイ」と言われてミュージシャンに転向してしまった役の川岡大二郎さんも1978年生まれです。 チャットモンチーの主題歌もウルフルズの劇中歌もよいです! スタッフ、キャストみんなの、細部まで愛にあふれた作品になっています。 笑いながら、泣くこと請け合い!(笑 毎日をちゃんと生きよう、って思いました。 出口調査の満足度、脅威の高さだそうです。 川岡さんも劇場で観て、また観に行くとブログに書かれているのですが、そこには「3回ガチしました」「4回しました」なんてみなさんのコメントが。 一つ一つの劇場の上映期間は短いみたいですが、順次色々な所で上映されそうですね。 もっともっとヒットすればいいけど、でも語り継がれる名作になると思います。 オフィシャルサイト★ ↓もうちょっと詳しく プロレス協力は、みちのくプロレスと一橋大学世界プロレス同盟(プロレス研のモデルで、リングも借りている)。 学生連盟の人気タッグシーラカンズの一人、安藤銀次郎はみちのくの現役レスラー、フジタ”Jr”ハヤト。 もう一人の、どう見てもあの方のパロディの金村琢己役、瀬川亮さんも、ものすごい説得力。 プロレス好きで、役を希望したというコケティッシュ谷役の久保麻衣子さんは、監督命令で10キロ増やして役に臨んだそうです。 プロレス指導は、新崎人生らしい。 ←見直したら人生さんは「監修」でした。もう、おえらいもんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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