ケルトの夢

蒼井優ちゃんのロードムービーです。

公開早々観に行ったのですが、書くのが遅くなってしまいました。
（ほかにまだ、チェブラーシカ、幸せになるための27のドレス、奇跡のシンフォニーなんかがだいぶ前からたまってます…）

観たいと思ったのは、好きな雑貨屋さん、ホリデーアパートメントがタイアップしてると聞いたからです。

映画、とてもいい感じでした。

21歳の鈴子に美人と評判のタナダユキ監督は冒頭から試練を与える。

ひょんなことから前科がついてしまうのだ…
元々、それも家から独立したいと思ったことが発端なのだが、ますます家に居づらくなって、
「百万円貯めたら家を出る」と宣言する…


そして百万円持って知らない町へ。
そこでまた百万円貯めたら、次の町へと。
いつも必ず部屋に下げる手縫いのカーテンがとても可愛い。
このカーテン一つが、「私の部屋」のしるし。

「自分探し、ってやつですか？」
「むしろ、自分から逃げている、っていうか」

あまり自己主張せず、真面目なんだけど、それゆえなんだかギクシャクしちゃって、人と打ち解けるのが恐い。

だから一所に留まらないで、移っていく。

ドキュメントタッチの描き方がいいです。
よくありそうでいて、ステロタイプでない展開。

どなたかのコメントに「監督の男の趣味がわかりました」とあったけど、私も同感です（笑

桃農家の役で出てくる電気グルーヴのピエール瀧さん、私はガスパッチョの信長のイメージが強烈だった（笑）ので、その朴訥な演技にちょっと驚きました。
さすが、役者ですね～