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テーマ:映画館で観た映画(8563)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
たみおのしあわせ 「時効警察」の名コンビに、これまた時効ですてきな岩松了さん監督作品ということで、渋谷のGAGAでは先週1週間だけの上映だったのですが、急いで行って来ました。 (シネマGAGAは、昔のNYの摩天楼みたいな、ちょっとかっこいいデザインのビルにあります) お話は、父伸男(原田芳雄)と息子の民男(オダジョー)二人暮らし。父は息子の結婚を心配して、妻を亡くして久しいが、恋人を息子に紹介出来ないでいる。 勤め先の社長の世話でお見合いしたきれいなお嬢さん瞳(麻生久美子)が、色よい返事をしてくれて、これで一安心? そんな時、ずっと音信不通だった、亡き妻の弟(小林薫)が帰って来て… 父と息子が暮らすのは、妻の実家だった古い日本家屋。 昔の、自宅に診療院を作ったお医者様の家って、すてきな佇まいのお家が多いじゃないですか。 二人が住むのは、まさにそんな昭和初期の建物。 ロケは、静岡県袋井市の澤野医院記念館なんです。 そこで、お互いを思いやりながらも、微妙な緊張感で暮らす父子の様子がとてもいいです。 男所帯ながら、きちんとした暮らしぶり。 原田芳雄さんが、地方の中堅企業の堅実な会社員ぶりを好演されて、ちょっとびっくり。 お二人とも、姿勢とか、かっこいいんですよ! 原田さんの歩く姿がかっこいいんで見とれました。 そして、瞳にいい返事を貰って、電車を見送ってから、きびすを返して走る民男の動きがすばらしくって、 さすがライダー役者(笑)、って思いました。 「時効」ではすっかりコメディエンヌとして定着した麻生さんが、ミステリアスな美女を演じています。 「時効」のコメンタリーで、しきりと「昔は神秘的な役とか多かったのに」と言ってる麻生さんに、岩松さんがそんな役を振ったのかと思ったのですが、「時効」前からの企画とも、どこかで聞きかじりました。 少し浮世離れした空気感のある父子に対して、世俗的なパワーを見せるのが、小林薫と、伸男の恋人役の大竹しのぶ。 出番は少ないですが、石田えりさんもさすがの存在感でした。 そして花婿姿のオダジョーの燕尾服が、あまりにも似合う。 日本一燕尾服が似合う役者かも知れない(笑) とにかく豪華なキャストに、岩松さんってみんなから好かれてるのね、って思いました。 カメオ出演のみなさんも、キヨシローがおもしろいんですよ。 あと、「時効」の三木聡監督や三石研さんがこっそり出てます。岩松さんも。 この後、ちょっぴりネタバレ↓ 結婚式シーンといえば、「卒業」 何度となくパロられている結婚式の「古典」ですが、この意表をついたパロディ展開は、最高です! 最後のシーンは、フィールド・オブ・ドリームスだそうですが、ここで観客は置いていかれます(笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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