|
テーマ:映画館で観た映画(8563)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
どんどん評判が上がっていますね! 私も観ました(ちょっと前なのですが) 内容が人の「死」の現場になるので少し躊躇したのですが、もっくんは役者として気に入っているし、評判も高いのでやっぱり観ました。 よかったです。 後から知ったのですが、もっくんの企画だったのですね。 発想のルーツは27歳のときのインド旅行なのだそうです。 (今月の新潮45に寄稿があります。) 主人公は、オーケストラのチェロ奏者の夢に破れて、妻と故郷に帰る。 そこで納棺師の仕事と出会い… もっくんの納棺の所作が大変美しいのですが、ご自身もこれは「茶の世界に通じる」と思われたそうです。 すごく難しそうで、でもシーン撮りだから、とも思ったのですが、もっくんの本気にご遺体役の役者さんも燃えた、というような話をどこかで目にしたので、相当な手際だったようですね。 人の死に向き合うことの厳粛さやおかしみ(つまり、生の厳粛さやおかしみということですよね)がよく描かれていました。 雇い主であり、師匠の山崎努さん。 山崎努はリアリティのない演技をして存在感を出す、と言っている方がいたのですが、おもしろい着眼点だと思いました。 山崎さんは不思議な洋館に住んでいて、そこの1階が会社にもなっています。 もっくんたちが住むのも、お母さんが残してくれたお店で、かつては父が喫茶店として始めた建物。 そんなちょっと不思議な舞台装置が、ファンタジー風味を添えて、この映画のテーマには合ってる気がしました。 ネタばれになってしまうのですが、ニュースでも流れてしまいましたが、峰岸徹さんがお父さん役で出ていて、観たその夜に訃報を聞いたので本当にびっくりしました。 石文のエピソードもよかったです。 主人公がチェロ奏者なのは、その夢をあきらめたからこの仕事についたというよりも、もっとストレートに、チェロ奏者であることがとてもふさわしい感じがしました。 こちらがさそうあきらさんによる映画のコミック化なのですが、妻とのやりとりなど、映画では物足りない部分の補完にもなって、よく描けているそうです。 もっくんは前述の新潮45の寄稿で、誰もがいつかおくり、おくられるのだが、貧しさや戦乱などでそれも叶わなかった人もいるということに言及していて印象深かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[極上の暇つぶし 映画] カテゴリの最新記事
|