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テーマ:映画館で観た映画(8563)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
現代の抒情作家・業田良家さんの短編コミック「空気人形」の映画化です。 原作は読んでないのですが、予告編でペ・ドゥナちゃんの説得力ある体型を見て、観たくてたまらなくなった作品です。 ペ・ドゥナちゃんは『リンダリンダリンダ』でもスタイルの良さと片言の日本語がチャーミングだったけど、とにかく、ほっそりと長い手足が人形っぽい! 初めて自分の足で外に出た人形が、見るものみんな新鮮で、世界が輝いているシーンが好き。 ドゥナちゃんのような目線でお出かけしてみたくなってしまいます。 また、コトコトと歩く仕草が人形っぽくて。 命のないものに寄せて、命ってなんだろう、人間ってなんだろう、と考えるのはわりと使われる手段ですが、心に染みて、タンポポの使い方や、浮かんでフワフワと跳ねる描写もよかった。 心を持ってしまった安物のラブドール、という設定なので、嫌悪を感じる方もいると思うし、この抒情感は独特なので好き嫌いがあると思います。 私は、ARATAさん、オダジョ、岩松さんなど、キャスティングも監督とわりと好みが合います。 原作は短編なので、映画より整合性がきちんとしているみたいです。 そこから是枝監督がインスピレーションをふくらませた世界。 物悲しかったけど、大人の童話でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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