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テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
20世紀最高の振付師、ベジャールが80歳でこの世を去ったのは2007年11月… 偉大な、あまりにも偉大な芸術家を失った後、彼の名を持つバレエ団を存続させるために、天才ダンサーであり、ベジャールを受け継ぎ発展させる後継者と任命されたジル・ロマンに襲い掛かる重圧。 ローザンヌ市から援助を約束された3年の期間のうちに、答えを出さなくてはならない。 ベジャールの名があり、振り付けがあり、たくさんの美しく素晴らしいダンサーがいても、それはけして簡単な道ではないのですね。 劇場でトレイラーを観てから、絶対観たいと思ったドキュメンタリー作品です。 ベジャールの振り付けの魅力…ダンサーが口々に表現するのは、その精神性や誠実さなんですね。 それから、あるソリストの言った「見ている人を踊っている気にさせる」…これはよくわかる!何か、共感性が高い。 まるで自分の重い体から離れて、自由になるような感じ。 ベジャールのバレエを見ると、人は飛べるんじゃないかと思えてしまう。 バレエダンサーとは、バレエの神に身を奉げるべく肉体を改造し、過酷なトレーニングで美を追求し続ける人たち。 映画の中でも、その過酷さと、社会的にはそれほど「重大でない」ものであることのアンバランスのようなことを、あるソリストが語っていました。 芸術へ身を奉げることの凄みと、作品やダンサーの美しさ、踊りの魅力、そして新生バレエ団の誕生を見届けることの出来る映画です。 これまでの舞台の名場面もみどころ。 日本人では那須野圭右さんの踊りが見られます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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