ケルトの夢

石井裕也監督。ぴあフィルムフェスティバルスカラシップ作品。

観てから、感想が遅くなってしまいましたが…（暑さに負けました）


私はとにかく、　■この歌「♪上がる～上がる～よ～、消費税…」（※音注意）を聞いて、一緒に歌いたくなってしまい（笑）、観に行くことを決めました。


主演の満島ひかりさんは今注目だと思うけど、本当にいい女優さんだなあ。


ヒロインの佐和子は、上京5年目のOL。
何度か変わった仕事に熱心でもなく、恋人はバツイチで子持ちの上司という、妥協だらけの人生。

わけありで家を出ていた佐和子だけど、父が倒れたため家業のしじみ工場を継ぐように言われ…


もう、おかしい！

右往左往する間が、シャープな落語みたい。

バツイチ彼の子どもの女の子が、とってもいい味出してました。

こんなにも、きれいごとなしの映画。
だけど、身もふたもないあからさまというのでもなく、きれいごとなしの中から現れる、人間たちの美しさ。
それはまるで、しじみのように泥の中から現れる美しさなのです。



大好きな岩松了さんがおじさん役で。

お父さん役もいいなあと思ったら、『THE3名様』のパフェおやじの志賀廣太郎さんでした。

そのほか、あまり存知あげない方が多かったけど、どの方も達者な役者さんばかり。

首都圏はだいたい終わっちゃったけど、二番館でやらないでしょうか。
もし近くで上映したら、また行きます。