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カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
ケン・ローチですよ!世界最高の監督ですよ(私見)。
ケン・ローチ ミーツ カントナですよ! キングと言われた男、カントナ。 世界最高峰のフットボール・リーグであるプレミアリーグ(英国)の覇者マンチェスター・ユナイテッドの「キング」カントナが、カントナの役で登場します。 郵便配達員のエリックは、いささかしょぼくれてしまって、毎日に押しつぶされそう。 出て行った奥さんの連れ子を二人育てるナイスガイなんだけど、自分のダメぶりに落ち込んでいる。 妄想でヒーロー・カントナが現れて、自分を取り戻せ!と… だが、義理の息子がとんでもない危機に陥ってしまう。 絶体絶命の時、何が必要か? もう、笑って笑って涙が出て来ます。 最後は痛快。 郵便局員の仲間たちがもう最高! そして、かつての恋女房、リリーが美しい。 これはカントナ自身の企画で、イングランドのファンと選手の間の特別な関係を描きたかったという作品。 フットボールを愛している監督に、と、出来過ぎかもと思いながらケン・ローチに持ち込んだそうです。 カントナはフランス人。 欠点だらけの英雄として、現役時代はたくさんの物議もかもし…なんといっても有名過ぎるのは、スタンドのひどいヤジを飛ばした観客に鮮やか過ぎるカンフー・キックをあびせたもの。 ピッチとスタンドが近いスタジアムの、1番前に座っていたとはいえ、あまりの身体能力にあ然です。(動画が今でも見られます) この事件で1年間の謹慎と4か月の社会奉仕を義務付けられました。 映画では、1年後に「我らがカントナが帰って来た」という当時の実写や、事件直後に記者団をけむに巻く談話をしたシーンも挿入。 この身体能力のすごさは、映画の中でも健在でした。 カントナは本当にマンチェスターで愛され、またサポーターを愛したのだなあ、ということもこの作品からわかります。 知らなかったのですが、フランス代表引退後に、英国に帰化していたのですね。 選手引退後すぐに出た映画では、フランス人貴族の役をして迫力でした。 映画には、マンU時代の数々のファインプレーもはさまれ、ギグス→カントナのゴールとかスクリーンで見られるだけでも幸せですよ。 これはケン・ローチが初めてハッピー・エンドを撮った!みたいにフライヤーに書かれていて笑いました。 私は、そんなことないと思うけど(笑) 伝説的な傑作短編『ケス』こそ鬱展開ですが、ケン・ローチの作品には、人間への強い信頼があふれています。 特に、年齢を重ねた今、さらに瑞々しく力強い作風です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月27日 01時29分28秒
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