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テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:極上の暇つぶし 映画
ご存じのように原田芳雄さんの遺作です。
実際に南アルプスに300年続く村歌舞伎をめぐって、おかしくってほろ苦い騒動がくり広げられる。 村歌舞伎の本番を前に、村はリニア新幹線の誘致でもめてしまう。 しかも村の花形役者で、鹿のジビエ料理が看板の店を開く善ちゃんの元に、人目を避ける男女がやって来て、男は女を「返す」と言う… 300年の歴史を守って、無事に公演は開けるのか? 芸達者な役者陣が揃い、村歌舞伎の舞台の魅力もたっぷり。 原田さんご自身がドラマの撮影で訪れて以来、何度も家族と観劇され愛されていたという大鹿歌舞伎。 芝居の原点に立ち返るような映画で役者人生を締めくくるのもお見事。 「仇も怨みも、これまでこれまで」という、歌舞伎の台詞が、大きなメッセージとして沁みわたります。 楽しくて、笑って。 エンドロールでキヨシローの声が流れてきたとたんに、密かに号泣しましたが(笑) 原田芳雄さんは個性派として若い時から人気の方でしたが、歳を重ねるごとにさらにステキになられた稀有な方の一人だと思います。 代表作はたくさんおありだから、中々名前が出ないかも知れないけど、『父と暮らせば』。 そして、とにかく『たみおのしあわせ』での背筋のぴんとしたスーツ姿がかっこよかった! 『たみお…』では、清志郎さんの在りし日の姿も見られます。 この作品は千円で公開という、東映による特別興行料金の試み。 映画の適正価格は千円だと常々感じているので、この点でもぜひ大成功してほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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