空白
考えなきゃいけないことが、ドドッと出てきて逆に頭の中は空白状態です。詳しいことは、これからの診察結果待ちですから今、どーのこーのと言えるわけじゃないけど父の動脈瘤がやや大きくなっていること。手術をすれば3割の確立で下半身不随になること。母が心臓弁膜症で、3年以内に手術したほうがいいらしいこと。母は8月5日に診察を受けて、心臓カテーテル検査の予約をするらしい。今、どんな状態なのかはカテーテル検査をしてみないとはっきりわからない。父は半年後にもう一度詳しい検査をするらしい。両親とも昭和8年生まれで今年77歳だっけ。妹はこんな年で手術を受けさせたくないと言う。手術そのものにリスクがあるし、手術しても元気になる保証はない。それはそうなんだけど・・・私はどうしても最悪のことを考えてしまう。父の動脈瘤が破裂すれば、たぶん、父は病院に運ばれる間もなく絶命するだろう。母がその時どうなるか、救急車を呼べるのか。そこまで気丈な人ではないと思っている。そのまま共倒れの危険さえある。何かあった時に、すぐ私か妹に合図がくるようなシステムはないものだろうか。それでも、大急ぎで走っても実家まで2時間超かかる。私か妹かが一緒に暮らしていれば、何かできるかもしれないけど今の時点では不可能。高校受験がある2号を簡単に転校させたくない。名古屋と実家のある豊橋では同じ愛知県内といっても高校学区が違うのだ。親と子供、どちらをとるかと言われたら冷たいようだけど、子供をとる。高校に入ったあとなら、何とか私も動けるだろう。1週間程度なら3人で何とかしてくれると思う。親をこちらに呼び寄せることも考えているけど生活基盤のないこちらにいまさら呼び寄せてもこの年でなじめるとは思えない。だいいち、この家は私の家ではない。すぐに結論は出せないけど、これから親の体の状態が変わるたびに選択肢はどんどん減っていくのだろう。父は「血圧が上がらなければいいんだ。 血圧が上がるようなことをするなよ。」と言う。父としては目いっぱいの冗談なんだろうし、私を心配しているんだと思うが私にとっては、私を萎縮させるものすごいプレッシャーに聞こえる。何もできなくさせる呪文のようだ。どこまで行っても私は娘で、長女なんだな。