「帰ってきたウルトラマン」第1話「怪獣総進撃」
5月1日からファミリー劇場で「帰ってきたウルトラマン」が帰ってくる。初代とセブンをリアルタイムで見られなかった世代にとっては初めて見る「ウルトラマン」だった。第1話「怪獣総進撃」で「帰ってきたウルトラマン」は幕を開けた。撮影時の試行錯誤が見え隠れしているが、次の第2話と共に完成度は高い。本多猪四郎監督を起用する力の入れようからもわかる。第1話は「ザザーン」「タッコング」「アーストロン」の3体。正統派のアーストロンはウルトラマンの初戦には適役。(見えないところでタッコングと戦ってたのが本当の初戦だけど)ザザーンは情けないという印象しかなく、タッコングは斬新だが「茹で蛸」状態。第1話の怪獣としてはいささか物足りない。まあ、ウルトラマン登場編と郷秀樹のキャラクター確立のための話だから、あまり印象の強い怪獣よりはよかったのかもしれないね。ところでこの「帰ってきたウルトラマン」には様々な呼称があるのはよく知られている。「帰ってきたウルトラマン」・・・番組名そのまんま(「レオ」の中で使用例あり)「ウルトラマン」・・・番組中での呼称「新マン」・・・「タロウ」「レオ」のナレーションで使用された呼称「帰りマン」・・・ファンの間での通称「ウルトラマン2世」・・・「A」の中で北斗が使った呼称「ウルトラマンジャック」・・・円谷プロの現在の公式呼称当時、第2次ウルトラシリーズを見ていたものとしては「ジャック」が一番違和感がある。番組中一度も使われていない呼称を使うのはいかがなものか。「子どもたちが初代と区別できるように」とは大人の論理である。子どもたちはきちんと区別できることを制作者側は認知すべきである。やはり実際に使用された呼称に愛着がある。そんな親の影響を受けてか、娘は「帰ってきたウルトラマン」と呼称している。ちなみに「初代」は「初代ウルトラマン」と呼称している。おお、きちんと区別できているではないか。