バルサになる方法
中学1年生を対象にした「プレミアカップ」が始まっています。昨年【ほんまそれ世代】が出場したこの大会は、日本ではガンバ大阪が優勝し、世界大会ではブラジルのサンパウロFCが優勝しました。そのサンパウロFCのエースだった選手(今は中2)が、チームの規律を破ったということで、チームをクビになる予定だという記事が、サッカークリニック(!)に出ていました。こないだの清水スペトレの番組でもありましたが、バルセロナの選手を見極めるポイントは、まずは『判断力』その次『人間性』最後に『サッカー選手としての資質』というように『物事の判断力』と『人間性』って重視されるんですね。。。しかし、中学生がチームをクビになるニュースが、日本の雑誌にまで掲載されるなんて、『同じクビ』でもスケールが全然違いますな(笑)最近はバルセロナ本がたくさん出ているのですが、「コーチ向け」の本を紹介します。。。「史上最強バルセロナ 世界最高の育成メソッド」(ジョアン・サルバンス著 小学館)元バルセロナのユース担当コーチで、今は日本の静岡の中高生を教えているジョアン氏の本です。最近はサッカー関連のいろんな雑誌で目にする方です。日本語のブログもあるようです。「バルセロナの育成メソッド」をテーマにしているだけに、「バルセロナのようになるために・・・」というコーチ向けの本ですが、なかなか面白い本です。面白かったのは、バルセロナのようになるためのステップとして、1.7つのテクニックの学習(「キック」「コントロール」「ボールを運ぶ」「相手を抜く」「ヘディング」「個人ディフェンス」「パス」)2.個人でサッカーを読むトレーニング3.グループでサッカーを読むトレーニングと、簡単にいうとそういうことらしいです。技術の習得もさることながら、『いかにサッカーを知るか』というところに、重点が置かれており、彼曰くスペインと日本の違いは、「サッカーを読む力とスピード」であるということらしいです。4対3を基本にボール回しやゲームの練習をするのが中心らしく、実は最近はそんな練習をしていたのですが、確かにコレは良いですね。。。試合での局面に近い状態を数多く見る ことができますね。本の中にはいろんな練習メニューがあります。ひとつの練習について「終わり方」にこだわりを感じます。『どういう形で終わる練習なのか?』ってことにこだわることで、その練習への意識の高さにつながっているような気がします。その他、 「コーチの心構え」などを書いてありますが、なかなか耳の痛い話でございました1週間の練習メニューや年間の考え方もありますが、「オンとオフのメリハリ」を感じました。どうしても日本だと「オンを続ける」ことを優先してしまいますが、明確な「オフ」を作ることで「より強いオン」を作るということでした。なかなか面白い本で、一度練習を見てみたい方でした。。。サッカー本を読むより買う量が多い困ったコーチより。