真昼の夜

[対話形式日記] カテゴリの記事

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  クロスロード　－ある日の喫茶店にて－

  □イラスト□炬燵（注・オンラインTRPG支援ツール。でも絵チャとして使用）で御一緒しているシャビさんが拙作登場人物を描いて下さいました。左から真田綾人、神崎トワ、藤城鈴音です。「……放課後になって帰路を歩いているわけなんだけど、なんで誰もいないんだろう？　今は下校時間の真っ只中なのに」「嫌な気配もない。私の気にしすぎか？　だが、この静寂が異質でならない。……ふむ。ここからだとあそこか。行って情報をいただくとしよう」×　　　　　　　　　　　　　　×「いらっしゃいませ！」「あれ、トワちゃん？　ここでアルバイトを始めたの？」「色々とありまして、今日だけ御手伝いをすることになったんですよ」「そうなんだ。それにしても、お店の制服似合っているね。トワちゃん、可愛い。ぎゅうぅ」「ありがとうございます。でも今は御手伝い中ですし、抱きつくのは御遠慮願えないかと」「すまない。ここが馴染みの店で他に客もいないから、つい。ああ、綾人はいるようだがな」「そう言って、なぜ君は空席があるのに俺の向かい席へ座るんだ？」「綾人の側にいて、綾人の顔を見ていたいからだ。それと疑問があったんだが」「疑問？」「ここは常に人で賑わっているよね。でも今は綾人君以外お客さんがいない。それにお店前の大通りは学園の通学路として多くの人が利用しているのに、私がここに辿り着くまで誰も見なかったの。不思議だよね。だから情報を得に来たんだけど――」「その口振りからして、もう解ったというわけか」「推測だがな」「お待たせしました。御注文の品です。どうぞ」「ありがとうございます。トワさんは学園制服も然ることながら、その制服も似合っていますね。とても、とても可憐ですよ」「ありがとうございます」「……ふむ。一旦、席を外すぞ」「藤城さん、マスターの所へ行っちゃいましたね」「何やら話しているようだな」「あっ、奥に入っていきましたよ。どうしたんでしょうね？」「まぁ、気にすることもないでしょう。すみません、コーヒーのおかわりをいただけますか」「はい、少々お待ち下さい」×　　　　　　　　　　　　　　×「見てくれ、綾人！」「……何故、店の制服を着ているんだ？」「私も綾人に可愛いと言われたいからだ。ねぇ、綾人。言って。鈴音、可愛い。俺の鈴音、可愛い。ぎゅっとしたい。していい？　ぎゅっとしていい？　ぎゅうぅ。頭を撫で撫でしていい？　もうしているけど。なでなで。と、いった感じで」「断る」「たまには私を甘やかしてくれもいいではないか。さぁ、綾人。言ってくれ」×　　　　　　　　　　　　　　×「こんにちは」「いらっしゃいませ！」「トワが給仕を？」「色々ありまして、今日だけ御手伝いをすることになったんですよ」「そう。その制服姿も似合っているわね。とても愛くるしいわよ、トワ」「ありがとうございます」「他に御客は鈴音と綾人だけのようね。２人は一緒に来たの？」「いいえ。別々ですよ」「そう。ところで、表の『あれ』は誰が行ったモノか知っている？」「マスターの知り合いだそうですよ。今日は可能な限り、お店に人を近づけたくなかったようです。その理由を尋ねたところ、返答は対価とだけ仰っていました」「……。今日、トワが御手伝いすることを知っている人はどれ位いるの？」「マスターは当然として、兄も知っていますよ。話しましたから。後は御二人がどなたかに話していたら、その方々もというところでしょうか」「そう、どなたかね。そのどなたも他のことはそつなくこなすのに。なんというか。まぁ、いいわ。悪意がないことも解ったことだし。トワ、席に案内してくれる？」「はい。こちらへどうぞ」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。web拍手を送る

  2009.04.11

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  誠意と交誼。

  「――ああ、わかった。それでは連絡を頼んだぞ」「おっす、綾人。こんな所で奇遇だな。今さっきも、そこでトワっちに会って――」「バトンに答えて、それを回したそうだな」「――バトンに、ってなんでそれを知っているんだ？　あれからそんなに時間も経っていないってのに。トワっちから聞いたのか？」「そんなことはどうでもいい。それよりも問題なのは伊達がバトンを送ったことで、先方に御迷惑をお掛けしているということだ」「迷惑？」「気がつかないのか？」「……あっ。俺、彼女達とまだ面識がなかった」「その通りだ。お前はまだ彼女達との接点がない」「ごめん。あの時、会っていたから」「その謝罪は俺にではなく、先方に伝えろ。名前も知らない相手からあのようなモノを送りつけられて、どういう風に解釈されると思う？」「……そうだよな。俺、今から謝りに行ってくる！」「待て。君１人で行っても状況は悪化するだけだ。先方の中には、君を不審者だと思っている人だっているんだぞ」「マジで！？」「気持ちのままに動く所は相変わらずだな。少しは考えて動け」「……はい」「解ったなら行くぞ。これから君がバトンを回した人達全員に会う。俺や他に彼女達と接点のある人達が間を取り持つから、君は誠意ある態度で謝罪しろ」「……綾人」「どうした？　早く向かうぞ」「ありがとう」「……俺への礼は不要だ。それよりも次から気をつけろ」「わかった。ごめん」「全く、俺の周りは世話がかかる奴等ばかりだ」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。web拍手を送る

  2009.03.22

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  バトンと代理回答者。

  「夜さん。オニヤンマさんからバトンが届いていますよ。はい、どうぞ」「ありがとう。……でも、これって以前RYU3224さんから頂いたバトンとほとんど同じ内容だね」「そうですけど、あの時はちゃんと答えていないじゃないですか」「何を仰る。僕は最後まで答えようとしていたのに、トワがそれを妨げてきたんだよ」「夜さん。責任の転嫁は良くありません」「いやいやいや、転嫁じゃないって」「２人とも何を騒いでいるんですか？」「一樹か。ちょうど良い。このバトンに答えて」「バトン？」「うん。僕は以前も答えたから別の人がいいと思うんだよ。だから一樹が答えてくれないかな？」「いいですよ。じゃあ、そのバトンを貸して下さい」「ありがとう。じゃあ、はい。お願いします」「もう、夜さんは」×　　　　　　　　　　　　　　×☆注意このバトンは以下のルールを守ってください☆回された人は３日以内に回答すること☆嘘偽りなく回答すること☆アンカー禁止☆回した人は回された人がルールを守っているか確認に回ること☆守ってない場合は罰ゲームを考えてやらせること　　★まずはバトンを回す人を５人教えてください「じゃあ、Ｋさん宅からセレスさん。イスナさん宅から橙さん。RYU3224さん宅から楠さん。くまさん宅からフェイさん。秋涼いちるさん宅から一条さんで」★あなたの名前は？「伊達一樹です。よろしく」★歳はいくつ？「ここはトワっち基準で年齢が変化するからなぁ。ま、でも今は１４で」★好きなものは何？「野球。今日はＷＢＣの日韓戦を観ていたんだけど――」★恋人はいる？「いない」★(いる人は)その人との出会いは？「これはいる人だけだから俺には関係ないな」★好きなタイプは？「芯が強い人」★嫌いなタイプは？「道理に外れた行為を繰り返す人」★貴方の好きなゲーム、漫画、映像は？「好きなゲームはパワプロ。漫画はラストイニング。映像は野球の試合やスポーツドキュメンタリー」★好きな食べ物は？「肉。特に牛肉が」★好きなブランドは？「アディダス。家着がアディダスのジャージだしね」★回してくれた人はどんな人？「絵や写真が好きな人」★回してくれた人の心の色は？「緑色」★あなたの心の色は？「橙色」★最後にあなたが回す人のイメージカラーをつけてください「セレスさんは青色。橙さんは橙色。楠さんは赤色。フェイさんは黄色。一条さんは白色」★罰ゲーム「臨場感たっぷりの避難訓練をして下さい」×　　　　　　　　　　　　　　×「こんな感じでいいですか？」「うん、ありがとう」「なら、よかったです」「ところで伊達君は、ここで何をしていたんですか？」「買い物を頼まれて、それを買いに来ていたんだよ」「お時間を取らせちゃいましたけど、大丈夫ですか？」「うん、そこまで急ぎじゃないし。ああ、そうだ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな？」「いいですよ。なんですか？」「ありがとう。これのことなんだけど――」「ああ、これですか。じゃあ、説明を書いたメールを送りますね。えっと……はい、送りました」「おっ、受信した。ありがとう、助かったよ」「いえ、気にしないで下さい」「それじゃあ、俺は行きますね」「はい。それではまた」「ありがとう。またね」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。web拍手を送る

  2009.03.20

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  弥生

  「だから言ったじゃないですか。夜さんは私に勝てませんって」トワの声が、言葉が地面へ伏せている僕に降り注ぐ。降り注いだそれは、縋っていたわずかな希望を僕の中から流しさっていく。代わりに満ちていくのは絶望だ。受け入れることを拒んだ現実が情け容赦なく僕の中へ広がっていく。いくら目を瞑り、耳を塞ごうともそれは僕に届く。届いてしまう。あの時、あんな結果を迎えなければ。あの時、己の力を驕っていなければ。あの時、綾人に壊されていなければ。あの時、夜の殻を被っていなければ。あの時――。留まらない後悔が溢れていく。それは絶望と混ざり、僕の心を沈めて過去へ誘う。不変である過去を変えようと足掻き、叶わないことを知ってさらに落ちる。落ちて、落ちて、落ちて。それでも僕は足掻き、渇望してしまう。決して戻れないあの時に戻りたいと。直面した現在を受け入れられず、これから訪れる未来に絶望しながら。「こんなの、嘘だ」「いいえ。嘘ではありません。それは夜さんだって解っているはずです」ああ、解っているさ。否定しようと、ここにいる時点でそれが嘘じゃないってことは。それでも願ってしまうんだ。嘘であることを。ありもしない偽りの希望に縋ってまで。何をどうすればいいかなんて解らない。解らないけれど、何もしなければそれを受け入れたも同然じゃないか。だから足掻いているんだ。届かないと知っていて。それでも届こうと今、こうして。「藤城は討浄に、鈴音は輪廻に、名の封を解き、真名をここに」矛盾しているのは解っている。それでも。それでも僕は――。「でも、安心してください。その心配も無用になります。外れた夜さんには再び戻っていただきます。今在るそれを喰らい尽くされて」――抗うと決めたんだ。「……お気に召さないって顔をされていますね」「ああ、召さないよ。これから訪れる未来を思うと滅入ってしまう。知る前に戻りたいとも思うよ。だけど、それを消されてなかったことにされるのも嫌だ。知ってから今に至るまでの想いすらなかったことになるなんて。それはもう今の僕ではない僕になる」「そうですか。夜さんが抗いたいと思うのは構いません。ただ、それを認めはしませんよ？」「なら、それにも抗うさ」「夜さんらしい返答ですね。でも、もうさようならです」「さようならって、そうは――」「　　　　　　　　　　」「言葉の続きは『させない』ですかね？　でも、させていただきました。先程伝えた通り、外れた夜さんには戻ってもらいますね。それでは、さようなら」×　　　　　　　　　　　　　　　　×「夜さん。……夜さん？」「えっ、何？」「呆けた顔をされていましたけど、どうかされたんですか？」「いや、別に」「それならいいんですけどね」そう、どうもしていないはずだ。はずなんだけど、なんだろう……何か忘れているような気がするのは。……。でも思い出せないのなら、その程度なんだろう。気にすることもないか。×　　　　　　　　　　　　　　　　×彼を此方側に外したあの力はすごいなぁ。無数の存在が混在するこの場所で、あの力が生まれたのは不思議ではないけれど。あの殻を被り、彼の前に姿を表したのは誰だろう？あの人かな？　それとも、あの人？うーん、候補はいくらでもいるから推理するには、まだ証拠が少ない。まぁ、それは追々の楽しみにしよう。以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。web拍手を送る

  2009.03.08

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  天狼

  □イラスト□ブログ３周年のお祝いにRYU3224さんから頂きました。描いてくださったのは拙作登場人物――神崎トワです。「ねぇ、綾人。これって何？　なんかトワの写真集みたいなんだけど？」「ん？　ああ、それはトワさんの公式写真集第２弾『四季』だ」「へぇ……えっ？　公式！？　というか第２弾って！？」「何を驚いているんだ？」「驚くよ！　さも当然のように言われたから『ああ、そうなんだ』って納得しかけたけども！　どうして、このようなモノがあるのさ！？」「発端はうちの写真部が参加した写真展で発表された作品になる。それを発表した部員が新聞社の主催する写真賞を受賞したんだ」「写真賞？」「プロアマ問わず、その年に写真展等で発表された作品を対象として、その中から最も成果を出した新人に贈られる賞だ。それを受賞した部員は周りの勧めもあって、その受賞作品を含めた写真集を製作する運びとなった」「つまり、その受賞作品がトワをモデルにした作品だったんだね。それでトワの写真集が出来たと」「ああ。それが神崎トワ公式写真集第１弾『永遠』というわけだ」「へぇ。でも、よくトワが了承したね。モデルになるなんて」「それまでに色々と経緯はあるが、その部員がどうしてもトワさんを撮りたいという想いをトワさんが酌んだんだ」「経緯？」「詳しくは語らないが……その部員もトワさんに救われたんだ。だからトワさんを、その在り方を写真にと思ったんだろう」「ふぅん」「そういえば、この時か。御神楽の写真嫌いが酷くなったのは」「御神楽？」「同級生だ。今は留学していて連邦王国にいる。元々写真で撮られることに照れていた彼女だったが、この時を境にそれが酷くなったんだ」「何があったの？」「まぁ、色々とな」「色々ですか。まぁ、無理には聞かないけど写真集が出来た経緯はわかったよ。そして今私が見ているのが第２弾か」「第１弾が好評を博したからな。第２弾も発売されることになったんだ。第２弾は、その部員だけでなくＫさんやＲＹＵさん等複数の方が撮影した作品をまとめた写真集になっている。ちょうど君が開いているページがＲＹＵさんの作品だ」「ほうほう」「この撮影時の話を聞いたんだがＫさんとＲＹＵさんで一悶着あったそうだ」「一悶着とな？」「なんでダメなんだｙｐ！　プール授業のワンシーンを撮ろうって言っているだけなのに！」「プール授業でスク水はわかります。でもなんでその上に半被を羽織って振り向いている猫歩き中の猫耳トワさんを撮ろうなんて案を出すんですか！」「『プールサイドでお祭りわっしょいだニャン♪』がテーマだからだｙｐ！」「プール授業じゃなかったんですか！？」「ごく平凡な授業風景ですｙｐ？」「どこがですか！」「どこがって……むしろ違う点がどこですか？」「ま、真面目に聞き返された……」「それにね、ぶかぶかの半被を着ることによって後ろから撮ると半被しか見えないんだｙｐ。だから『あ、あれ？　もしかしてトワさん、半被の下は何も……』みたいな想像を掻き立てる作品に――」「させるかぁ！」「ふごっ！？」「我等がアイドルに、トワさんにそんなことを要求させません！　させてなるものですか！」「ウヒ。この程度で動揺しているようじゃ、これから先、あっしがトワさんに要求する妄想の数々を聞いて耐え抜くことはできないＺＥ？」「ＲＹＵさんが、それをトワさんに要求するというのなら、そんなふざけた妄想ごとぶっ倒します！」「ウヒ。やれるものなら、やってみせてｙｐ！」「ご所望せずとも！」「その後、突然現われた髪留めをした赤ん坊が割って入り、両者の拳を受け止めたそうだ。そして慈愛に満ちた瞳を向けて両者を諭し、その場を丸く治めて消えていった、とその場にいた部員が語っている」「その赤ん坊ってまさか……。でも、なんでそこに？」「あの人はどこにでもいて、どこにもいない存在だ。そこに顕現しても不思議はないと思うが」「確かに。そして、恐るべき存在だね」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。

  2008.12.14

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  師走

  □イラスト１□Ｋさんがブログ３周年の記念に拙作登場人物――神崎トワを描いて下さいました。「厚揚げ１つ下さい」「なんで！？」「なんでって、ここは豆腐屋では？」「違いますよ。皆、Ｋさんが来たぞ」「「おはようございます！」」「だ、誰だ、君達は！？　なぜ私の名を知っている！？」「……えっと、ははっ。面白い人ですね、Ｋさんって」「気を使われた！？　くっ、そんなスベッた人を見るような目で私を見るなぁ！」「見ていませんよ。本日はこちらの無理なお願いを聞いていただき、ありがとうございます」「いえいえ。Signalさんからも頼まれたとあれば、この程度無理でも何でもありません」「そう言って頂けると助かりますね。それではよろしくお願いします」「ええ、こちらこそ」「ああ、それと今回はＫさんの他にRYU3224さんにも参加していただいているんですよ」「よし、帰ろう」「えっ、ちょっ、なんで爽やかな笑顔で帰っていくんですか！？」「なぜって私だって譲れないモノがありますよ」「そこをなんとかなりませんか？　一応、時間を別にしてあるので会うことはないんですが……」「ふぅ、やれやれ。仕方ありませんね。ここで帰ったとあってはSignalさんに申し訳が立たない。それに貴方達にも罪は無いですしね」「では、お願いできますね？」「ええ。ですが、彼の生物がやってきたら即刻帰らせていただきますよ。そこが最大の妥協点です」「ありがとうございます！」「そのお気持ちは、全てが終わった後でいただくとしましょう」「おはようございます」「部長、トワさんが来ましたよ！」「わかった。それではＫさん、よろしくお願いします」「ええ、こちらこそよろしく」※上記はＫさんに協力していただいたやりとりを編集したものです。□イラスト２□ブログ３周年の記念にくまさんから頂きました。左から拙作登場人物――真田綾人と神崎トワです。「すげぇマンションだな。家賃いくらすんだろ？　っと、呆けている場合じゃないな。こいつを届けないと。えーと、これで呼び出せばいいのか？　部屋番号を押して――」『はいはいはいさー』「ちわっ、郵便です」『おっとそいつぁ残念だ。今は誰もいませんぜ？』「アンタがいるじゃん。真田綾人さん宛に郵便物を持ってきたんだ。開けてくれないか？」『すまんが開けられねぇな』「なんでさ？」『綾人に誰が来ても開けるなって言われているからだよ。私は守る、綾人との約束を！　でもその言葉の続きに言われた居留守を使えが守れなかった私はどうすればいいと思いますか？』「郵便物を受け取ればいいと思うよ」『わかった、素直に謝るよ』「私の返答はスルーなんだな」『というわけで、ごめんよ』「まぁ、無理矢理渡すのもアレだしな。わかった、不在通知票を入れておくよ。真田さんから連絡を受けたら、また来るな」「いえ、今受け取りますよ」『おっ、綾人だ。おかえりなさい』「……ただいま」「アンタが真田綾人さん？」「ええ、そうですよ。うちの者が失礼をしませんでしたか？」『していません』「君が答えるな」「いや、別にしてないよ。じゃあ、はい。夜さんからアンタに」「夜さんから？」「元々うちの村長に頼まれて夜さんへ届けにいったんだよ。で、その場で中身を確認した夜さんにアンタへ渡してくれって頼まれて、こっちに来たんだ」「中身は……ほう、この記念絵を俺に届けろと？」「ああ。それと村長からのメッセージカードも。はい、これ」「……『萌えます。激しく』？　これは間違いなく俺宛ですか？」「アンタ宛だよ。頼まれた時に『彼ほどのギャップラーもなかなかいない』とかも言っていたな」「……そうですか」「それじゃあ、確かに届けたぜ？」「ありがとうございました。くまさんにもこの言葉をお届け願いますか？」「ああ。その言葉、しっかりと運ばせてもらうぜ。じゃあな！」『元気な郵便屋さんだったね、綾人』「……」『その、ごめんなさい。約束を守れなくって』「その話は後にしよう。それより聞きたいことがある」『何？』「俺はそういう対象になるのか？」『うーん。定義が明確でないからね、それは。どう解釈するかは個人によって異なるし、私からはくまさんにとって綾人はそういう対象に見えたぐらいしか言えないかな？』「そうか、実に興味深い話だな」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。

  2008.12.07

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  霜月

  「ほらほら！　起きやがれでございますことよ、この家電製品が！　喋ることも出来ない下等機械のくせに私へ歯向かうってのかよぅ！　早く起きないと古来より伝わる眠った家電製品を起こす斜め４５度からの目覚ましチョップをお見舞いするぜぃ！」「君は俺のパソコン相手に何を熱くなっているんだ？」「聞いてよ、綾人！　このパソコンときたら電源を押しても動かないんだよ！」「まぁ、コンセントが抜けているからな」「……」「……」「あ、綾人の眼……冷たい眼をしていんす。そんな、そんな蔑む様な眼で見ないでくんなまし！　わっちはそんな眼で見られることに自我の安定を求めるタイプではございんせん！」「そんな眼をしていないだろう。ほら、差し込んだぞ。自由に使え」「ありがとう、綾人。さて、そんな綾人の為に私がトワへの誕生日プレゼントに何が良いのか、今時のプレゼント事情を調査協力しませう」「何故？」「何故ですと？　答えましょう。それは最近の綾人を見るに見兼ねて。トワへの誕生日プレゼントのことに気を取られて他のことが例を挙げたらキリがないくらい酷い状態だから」「……そんなに酷いか？」「酷い。特に私への被害が冗談じゃないんだぜって程に。だから協力を致す」「……そうか、すまない。それと、ありがとう」「詫びや礼の言葉なんていいって。それよりプレゼントを決めて、そんでもって告白といこうよ」「いや、待ってくれ。俺はプレゼントを渡したいだけで告白は……」「あれっ、トワのことが好きなんじゃないの？」「大好きだ」「超即答だね。だったら、言えばいいじゃん。前に綾人が言っていたよね？　今の俺が在るのはトワさんのおかげなんだ。あの時、見せてくれた笑顔に俺は――」「確かに言った。だけど今は……」「……そっか。うん、わかった。綾人がそれでいいなら構わないよ。じゃあ、その話は終わりってことで私も色々と見てみるね。でも最終的に決めるのは綾人だよ」「ああ、わかっている」「よし。じゃあ、見つけよう。トワが喜んでくれる誕生日プレゼントを」□ＬＩＮＫ□ＬＩＮＫにくまさんのブログ「ラクガキ村」とじまけんさんのブログ「opportunist diary」を追加しました。今後ともよろしくお願いします。以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。

  2008.11.03

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  秋時雨

  「ねぇ、綾人」「だめだ」「お願いだよぅ、綾人。ちゃんと世話をするから飼ってもいいでしょ、ね？」「だめだ」「ほら、見て。顔が伸びるんだよ？　びろーんって」「だから？」「ほら、聞いて。変な鳴き声でしょ？　面白くない？」「面白くない」「えっと、えっと、それから――」「もう諦めろ。いくら君がアピールしたところで飼うことはない」「むぅ、いいじゃんかいいじゃんか！　殺伐とした現代社会での生活で溜まったストレスを吹き飛ばすのに必要な要素である笑いを取り込むために必要不可欠な存在なんだよ、これは！　見てよ、この顔！　面白いじゃんか！　聞いてよ、この鳴き声！　笑えるじゃんか！　道端で『危険ですので女性は近づかないで下さい』の張り紙を貼った段ボールに入っていたのを一目見た瞬間、毎日これの顔を見て笑っていたらストレスなんて激減だっていう世界的大発見をした喜びを一緒に分かち合おうと急いで帰ってきたっていうのに、この綾人さんときたらぁ！　この綾人さんときたらぁ！」「さっきも言ったが、君がいくら言葉を連ねようが認めない」「むぅ」「もういいｙｐ、ドラミちゃん」「でも……」「いいんだｙｐ。あの時……あっしは冷たい雨に濡れ、よれよれになっていく段ボールに自分の行く末を重ねて打ちひしがれていた。けど、そんな時にドラミちゃんが傘を差し出して話を聞いてくれて、とても嬉しかったんだｚ。だけど、これ以上優しくされたら、あっし泣いちゃうｙｐ？　だから、あっしは行くＮＥ」「RYU3224さん……」「ウヒッ。そんな顔されたら行きづらいんだｚ？　笑って見送ってｙｐ、ドラミちゃん」「……うん。バイバイ、RYUさん！　あと私の名前はドラミちゃんじゃないからね！」「帰られたか。ところで何故ＲＹＵさんは捨てられいたんだ？」「それはね――各々のご想像にお任せします――ということなんだよ」「捨てられても仕方がないな、それは」「じゃあ、私はそろそろ部屋に戻るね」「待て」「ん、何？」「惚けるな。呼び止められている理由はわかっているだろう？」「さっぱり分かりませんが？　全く綾人は何が言いたいんだろうね、イスナさん」「全くだよねって顔をして彼女に同意しないで下さい、イスナさん」「イスナさんは飼ってもいいよね。ほら、可愛いし。触るとプニプニして気持ちいいし。乾いた都会の喧騒に潤いを与える癒し系だし。イスナさんの同意も得ているし。ね？」「だめだ」「言葉で強く否定の色を見せていた綾人。しかし、綾人の内心は激しく揺らいでいた。イスナさんのもちもちほっぺに触りたい。触ってプニプニしたい、と。だが、しかし、いや、でも、と飼うことへの否定と肯定の間で綾人は――」「勝手にナレーションを、地の文を付けるな」「じゃあ、間を取って飼うことにしよう」「どの間を取ったら、そうなるんだ」「私とイスナさんの間」「それでは意味がないだろう」「じゃあ、多数決で」「やる前から俺の負けが決まっているだろうが」「やる前から負けが見えているからやらない？　そんなの言い訳だよ、綾人！」「そこから良い言葉を並べても俺は多数決をやらないぞ」「ちっ」「諦めろ。別に飼わなくってもイスナさんとはいつでも会えるだろ？　イスナさんはいつも言っているじゃないか。ボクはどこにでもいる。でもどこにもいないって。だから君が望めば、そこにイスナさんは現れる。わざわざ飼うこともないだろ」「……うん、わかった。それじゃあね、イスナさん。また今度遊ぼう。それから私の名前はドラえもん（仮）じゃないからね」「さて、これで一段落ついたな。俺も部屋に戻るか」「待ってよ、綾人。私の名前はどうなったのかな？　綾人が早く名前を付けてくれないからドラミちゃんとかドラえもん（仮）とか呼ばれているんですが」「全く思いつかないな。それに、もうすぐ文字制限になる。その話はまた今度にしよう」「そんな、ちょっと待って――」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。

  2008.10.19

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  星月夜

  「ふぎゃあ！？」「……なんだ、今の音と声は？　机の引き出しから聞こえたけど、何かが引っかかって開かないな」「痛い痛い痛い！　その何かから言わせてもらうけど無理に引っ張らないで！　ああ、でも引っ張ってくれないと出れない！　くそぅ、誰だよ、転移先はやっぱり机の引き出しだよね、とか言った奴は！　どうやってこんな狭小空間から自力で出ろっていうんだ！　私はマジシャンじゃないんだぞ！　っていうか、ここにはタネも仕掛けもないじゃんか！　マジシャンでも無理じゃんか！　けど、私は諦めない！　無理だと言って安易に諦めるような奴にはなりたくない！　というわけで、なんとかして！」「……。まぁ、いいか。じっとしていてくれ。今、引き出しを壊す、亡くすから」「ふぎゅ！？　び、吃驚した。行き成り体を圧迫していたモノがなくなったと思ったら机の下に落ちるんだもん。でも助かったよ。ありがとう。もう少しで引き出しと同じ形になるところだったよ」「礼には及ばないよ。それより君は何者なんだ？　なんで俺の机の引き出しに現れた？」「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました！　我輩は遠い未来からやってきた猫型アンドロイドである、名前はまだない！　引き出しから現れたのは未来から来た猫型アンドロイドだったら転移先は引き出しだよって言われて」「そうか。ところで君は自分のことを猫型アンドロイドと言っているけど、猫人型アンドロイドの間違いではないのか？」「……。えっ？　だって猫耳と尻尾があるし、猫型でいいんじゃないの？」「でも俺には君の容姿が猫ではなく、猫人族に見えるんだけど」「そ、そんな馬鹿な！？　私は猫型――ああ、でも否定できかねる思い当たりが幾つも浮かぶ！　まさか過去に来て自分の在り方を改めて思い知ることになるなんて……！　でも私は負けない、その驚愕の事実を受け入れてみせる！　そう、今日から私は猫人型アンドロイド！　というわけで、これからお世話になるけどよろしくね！」「というわけでって、どうしてそういう流れになるんだ？」「はぁ、察しの悪い古代人だなぁ。未来から猫型アンドロイドが来たんだから一緒に暮らすに決まっているでしょ？　まぁ、今となっては猫型アンドロイドじゃなくって猫人型アンドロイドになったけど些末な問題なのでそこは気にしない。そして私は一緒に暮らすことになった弱虫で頭の悪いメガネを立派な大人へ成長させてって痛い痛い痛い！　クーリングオフで的な感じで無理矢理壊れていない方の引き出しに押し込まないで！　入らないから、こんな狭い所に入らないから！」「それもそうだな。すまない、まずは入りやすいようにしないと」「いやいやいや、今からさっきの引き出しみたいにしてあげるよって笑顔を向けないで！　それに私がこっちに出た時点で未来との繋がりは消えているから、ここから帰れないの！　だから押し込んでも意味がないでありますことよ！」「そうなのか？」「そうなの！　だから……あの、どちらにお電話をしているのでありますか？」「すみません、粗大ゴミを出したいのですが――」「いーやーだー！　粗大ゴミ扱いしないで！　私も詳しくは分からないの！　とにかく過去に行って一緒に暮らすようにってママに言われたんだもん！」「ママ？　君の製作者か？」「そう、私の製作者。それに『卑弥呼』の関係者でもあるんだよ。ママが言うには真田綾人がいる舞台の幕を下ろさせないために私の力が必要なんだって」「何故？」「知らない。私が色々知っていると、その未来を選ぶことができなくなる可能性が高まるからだって。確定した過去と不確定な未来を繋ぐ現在は無数の分岐点となっていて現在選んだ選択肢によって無数の未来の中から導き出された未来に繋がる。でも現在の選択だけでは繋がらない未来もあって、その未来と繋がる為には現在を迎えるまでにある条件を満たさなくてはいけないの。だけど、その必要な条件をこちらが全て知っているわけじゃない。だから必要以上に情報を持っていると余計な混乱を招いて、その条件を満たすことが出来なくなるかもしれないの。だから私は詳しく知らない。けど、さっき言ったことを伝えれば一緒に暮らす事を許可してくれるはずだって教わったんだけど、どうかな？　それでも理由として足りないようなら他にも――」「……わかった。ここで一緒に暮らすことを認めるよ」「おお、本当に許可が下りた。それもあっさりと」「君の言葉を完全に信用したわけじゃないけれど、幾つか気になることを言っていたからな。無下に追い出して余計ややこしい事態を招くより俺の側に置いておいた方がいいと思っただけだ」「今はそれで十分だよ。これからよろしくね」「ああ、よろしく」「じゃあ、早速だけど私の名前を付けて」「名前？」「そう、名前。この世界に私を認めさせるためにマスターが名前を付けるの」「マスターって俺が？」「そう、綾人が。だって私は綾人の為に未来から来たんだから、綾人が私のマスターだよ。あ、ちなみに私はマスターのことを綾人って呼ぶね。いいかな？」「それは構わないけど、名前か。全く思いつかないな」「はやっ！？　早いよ、諦めるのが！　というか、考えてないでしょ！　ちゃんと考えてよ！」「そうだな……っと。どうやら、もうすぐ文字制限を迎えるようだな。君の名前については、また今度時間がある時にでも話をすることにしよう」「ええ、そんな！？　ちょっと待ってよ、綾人！　名前！　名前を付けてよぅ！」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。

  2008.10.14

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  その、相次ぐ満悦な出来事に……。

  □イラスト□ブログが３００００Hitを迎えた記念にイスナさんから頂いたイラストです。左から藤城鈴音、カラスさん、真田綾人、そしてイスナさん。綾人と鈴音は拙作の登場人物。カラスさんはイスナさんのオリジナルキャラクターです。クリックで原寸大を別窓表示。「お腹が空いたわぁ。綾人、ご飯まだぁ？」「自分で作れ」「暇ねぇ。綾人、何して遊ぶぅ？」「１人で遊べ」「眠いわねぇ。綾人、抱き枕になってぇ」「夢を抱け」「ねぇ、綾人――」「……」「綾人――」「……」「あーやーと――」「……わかった。だから抱きつくのをやめて離れてくれ」「そう言われてもぅ、お腹が空いて動けないのよぉ」「じゃあ、何が食べたい？　作ってやるから離れろ」「そうねぇ。缶けりをしましょう」「……。わかった、缶けりだな。そのために離れろ」「綾人って、お馬鹿さん？　眠いって言ったでしょ？」「……じゃあ、このまま寝室に連れて行くぞ」「そんなことより、ご飯まだぁ？」「……鴉の生け作りなら、すぐに用意できるが？」「それより先にできる■■を頂こうかしら」「……」「……」「で、何をしに来た？　俺をからかう為だけに来たわけじゃないんだろう？」「あらぁ、それだけよ？」「……」「ああ、綾人の所へ行くんだったら渡してって言われていた物があったわねぇ。ついでだから持ってきたわぁ」「これは……イスナさんから？　ああ、このブログが３００００Hitを迎えたお祝いに絵を描いてくださったのか。イスナさんにありがとうございました、と伝えておいてくれ」「忘れずに覚えていたらねぇ」「さっ、用も済んだんだ。抱きつく腕を解いて、ご帰宅願おうか」「あらぁ、言ったでしょ？　それは、ついでだって。さぁ、遊びましょう」「断る」「懐かしいわぁ。昔もよく遊んだわよねぇ」「……あなたも人の話を聞かない人だな。それに遊んだ？　あれがか？」「水遊びをしたり――」「泳げなかった俺を海へ放り投げたことが水遊びと言えるのか？」「空の散歩をしたり――」「低空飛行するあなたに逆さ吊りにされて、すれすれの地面しか見えなかったが？」「キャンプをしたり――」「……ああ、樹海で置き去りにされた時のことか。笑顔で飛び去っていくあなたが印象的だったよ」「その時に見せた綾人の顔ときたら……ふふふっ。楽しい思い出ばかりねぇ」「あなたにとってはな」「そんな可愛かった綾人が口答えするようになって……反抗期かしらねぇ？」「今までしてきた事を振り返って、よくそんな事が言えるな」「さっきも鴉の生け作りだなんて言うしねぇ。まぁ、虚勢を張った綾人は可愛かったけどぅ」「虚勢？」「だって人に使わないでしょ、その左手。昔、母親を――」「……言うな」「あらぁ、いい顔だわぁ。もっと見ていたけど……どうやら文字制限のようね。それじゃあ、私は行くわねぇ。ばいばぁい」「……」以上、今回はこの辺で。web拍手ありがとうございました。

  2008.08.24

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  如月-四

  □イラスト□バレンタインデーにトワから貰ったチョコを鈴音に食べられたことで湧き上がった静かな怒りを無言の背中で語る綾人と喰らってしまった罰として夕食抜きを言い渡されて涙する鈴音の図。

  2008.02.15

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  睦月-二

  「夜さん。おかわりはないのどすか？」「ないよ」「むぅ。残念ですね」「上のイラストは絵チャにて銅眼鏡・改さんが描いて下さいました。ありがとうございます」「銅さん、ありがとうございます！　……ところで、なんで私のアイコンが表示さ――」「次のイラストは僕が絵チャにて描かせて頂いた銅さん宅の看板娘――三途河狂魅さんです」「――れないって、あれ、いつも通りスルーというか言葉の割り込みですか？」「この、どこか困った、恥ずかしがっている表情は『えっと、その、今更だけど、おめでとうって言いたくって……』ということを表しています。なんてね。そして、狂魅さんを選んだのはお祝いイラストでまだメインに描いたことがなかったからです。うん、描いていて楽しかったですね。銅さん、よろしかったらお持ち帰りください」「楽しかったのなら何よりです。ところで、私のアイコンは――」「今回はこの辺で。バイバイ」「――どうな……。むぅ、夜さんは意地悪さんかも」

  2008.01.06

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  睦月

  今回は師走-四の続きです。「少し遅れたけど、良いクリスマスプレゼントだったろ？　なぁ、トワ？」　――メリークリスマス。　その声が、その嘲る声が、静まり返った世界を包んだ。「……」　しかし、その言葉へ対する声はない。　求められた者は呆けて「夜さん」と救いの声を漏らす。「……今更、何を言っているんだい？　忘れていたのに、だよ？　長いの間忘れていたのに、だぞ？　今更、誰に、何を、求める？　笑わせるな、本当に」　彼は笑う。嘲て笑う。腹に手を当て、苦しそうに、楽しそうに一歩、一歩近づきながら。　そして止まった。　虚空を見上げて求める声を零す少女を影で覆い、双眸は静かに見下ろす。　それからゆっくりと手を伸ばして、彼女の腕を掴んで立たせようとする。　――その前に。「っあ！」　綾人の声が拳と一緒に彼へ殴りかかった。　けれど、彼に与えたのは頬を撫でる風のみ。　外れた。気づかれぬように音を消し、そして狙った一撃が。　それを理解し、けれど止まらずに綾人は続け様の一撃を横へと飛ばす。　が、外れる。なら、もう一度。また外れた。だったら。しかし、外れる。次こそは。　けれど、幾度となく続く綾人の攻撃が彼に当たることはなかった。　そんな彼は綾人に目をくれず、トワを立たせて連れて行こうとする。「無駄だよ。やめたほうがいい。疲れるだけだよ」　彼は優しく、けれどどこか面倒臭そうに綾人を見ることなく、トワを連れて歩いてく。　そんな彼を止めようと、反射的に左手の意識を高め、絶対の手として、その手を彼に伸ばした。　が、その手は止まる。いや、止めた。綾人自身が。　例え相手が神であろうと、それが“何か”によって創り上げられたモノなら絶対の破壊を約束する力――ギフトブレイカー。　その左手の行使を、過去の呪縛が止めさせた。　トワを助けたい気持ちを止めるソレに顔をしかめ、再び右手で殴りかかる。　決して届かない拳で。「だから届かないと言っている、の、に、なぁ」　彼の言葉の節々から苛立ちが溢れて止まらない。　彼には綾人の姿が、自分が殺している気持ちを表しているかのように映ってしかたがない。　彼だって、こんなことはしたくない。最初の目的は監視。そのために彼はここへ送り込まれた。　結果に問題がなければ、それを報告して終わる。それだけでよかった。そうなってもらいたかった。　けれど、望まない結果が出てしまった。神崎トワの存在は『危険』である、と。　きっとそうなるとは思っていた。だから、覚悟を。気持ちを固めていたのに。でもやはり、結果を耳にした時のショックは薄れることなく彼を襲った。　そのショックは、この数ヶ月の間で大きくなったトワの存在が生んだ。彼女との生活が、彼女の笑顔がそうさせたのだった。　けれど、その気持ちが強くなればなるほど、同時にある痛みも与えていた。　結局、彼女が“彼”に向けたモノは、全て“夜”に向けたモノである、と。「その手を離せ、偽者！」　――偽者じゃ、いけないのか？　偽者では、彼女を大切に思うことすら許されないのか？　その言葉に声を出さず、帽子の奥深くにある眼で、眼だけで訴えた。　けれど、その意思は届かず、綾人は動きを止めない。足掻いて、足掻いて、止まらずに足掻いて。　目の前に見える。けれど、届かぬ二人に手を伸ばして。「いいかげん……あきらめろ」「く、ぅ……！？」　笑顔で。心の底からの笑顔で、ついにはキレたその意思で、彼は強く綾人の足を踏む。　綾人は、その痛みから逃げるように後ろへ下がろうとするが彼の足で足を縫い付けられて動くことが許されない。　そして動かぬ足に眼をやったその瞬間、何かが視界の端に侵入してきた。「が、はぁ！？」　拳だ。　その答えが分かった時、綾人の顎を貫いた拳は天高く、後ろへと倒れる綾人を見下ろしていた。　そして、その逆手。倒れる綾人にソレを許さず、胸倉を掴んで引っ張り戻す。　同時に突き上げた拳は一旦元の位置に戻ってから再び突き出て、綾人の側頭部を襲う。　そう判断した綾人は、側頭部へだらりとした腕に精一杯の力を込めて盾とした。　だが盾に衝撃は来ない。それを不思議に思ったわずか一秒にも満たない空白の後、「が、……っあ！？」　それは後頭部よりやってきた。　完全無防備だった所への凶暴な一撃は綾人に立つ許可を与えず、床へと導く。　それを彼は上から見下ろして、言う。「ありがとう、抗ってくれて。でも、届かなかった。それが僕の殺した気持ちの結果だと、知ることが出来てよかった」　その言葉に、綾人は答えられない。声が出ない。　意識が揺らいで目の前に立つ彼の姿がいくつにも見えて視界が定まらない。　立って止めなくてはならないのに、立つことができない。　そんな綾人に彼は最後の言葉を言う。「さよなら。君達との時間は、実に楽しかった。うん、実に。実に、だ」　それを最後に彼は振り返らずにトワを連れて前へと進む。　止めなくては。　だが、綾人の意思とは裏腹にどれだけ気持ちを乗せても体は動くことをしない。　そんな自分への怒りを覚えながら、綾人は揺れる視界で、ままならぬ言葉で呼び止め続けた。「……」　その言葉と呼べぬ叫びを耳に彼は返したい言葉を抑えて前へ進む。　トワを守りたかった自分の幻影を重ねた綾人は、もう動かない。　もう彼を追う者はいなくなった。いなくなってしまった。　そう思い、思ってしまい、やはり自分は止めてもらいたいのだと、口元は寂しく笑っていた。　だけど彼は止まらない。自分が彼女を守るヒーローにはなれないと自覚しているからこそ、その足は止まらずに前へと進んだ。　隣を歩くトワは今もなお“夜”を呼んでいる。綾人が彼を止めようと必死になっている間もずっと。　……ずっと？　彼が疑問を抱いた時、静まり返った世界に1つの声が響く。　――仕方がないから聞くとしよう。道など聞くか。ゴールはどこだ？　それは誰かに問うような、けれど、歌うような声。　その行方知れずの声を探して、彼は辺りを見渡す。どこだと探して目に留まったのは一羽の鴉。　しかし、その足は３本とそこらで見かける鴉とは少し違った。そして、淡く儚い幻想のように消えていき、代わりに１人の青年が立っていた。「……夜」「初めまして、“夜”。僕がいない間、トワの面倒を見てくれてありがとう」「だけど、やはりそうか。きちんと記憶操作したんだけど、解けているな。霜月-二の時に綾人君のギフトブレイカーを喰らったのが原因のようだね。あの時から君の眼を使えなくなっていたし。あのギフト相手ではさすがに僕の記憶操作も壊されてしまうからね」　彼は１人、楽しそうに分析して笑う。　そして、一歩。また一歩と彼に近づいていく。「記憶操作、だと？　君が、僕に？　僕が、トワたちに、ではなく？」　彼は混乱する。　一体、どこからが自分の記憶で、どこからが自分の記憶ではないのか、と。　そして、後退する。夜から離れるように、一歩。また一歩、と。「数ヶ月前のこと。僕はこの場をどうしても離れなくてはいけなくなった。だけど、トワを置いて行くわけにいかない。けれど、連れて行くわけにもいかない。さて、どうしたものか？　と、そんな時だ。君がやってきたのは。なんとも都合がいい話だ。正直、助かったよ。トワの護衛にする以上、ある程度強くなくては困るからね」　夜は簡単に説明を終え、「さて、と」と一呼吸置いてから告げた。　彼へ無上の感謝を、そして永遠のお別れを。「……んぅ、ん？　あれ？」　記憶の混濁が彼女を襲い、けれどそれもすぐに整理されて意識がはっきりする。　そんなトワへ横から心配そうな声が届く。　けれど、そんな心配は無用とトワは笑顔で応えた。　大丈夫です、と。今回のイラストは前回の話でも押絵に使わせて頂いたイラストを描いて下さったシャビさんのイラストです。うん、良い笑顔だ。シャビさんに多大な感謝を！

  2008.01.02

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  師走-二

  先日の絵チャでRYU3224さんが鈴音を、xx雫xxさんがトワを描いて下さいました。この後、すぐに退室してそのまま就床しました――「……」――が、あまりの嬉しさで――それが原因かは定かではありませんが――なかなか寝付けませんでした。まったく困った人たちだ。もう言うしかないではないか。ありがとうございます、と。ひゃっほい♪また御二方のイラストを見て、鈴音は「狼」でトワは「兎」のイメージを抱きました。だけど実際は兎の皮を被った――イイエ、カワイイウサギデス。今日、久しぶりに映画を観てきました。映画館に足を運ぶのは数年ぶりです。高校生の時に友人と行って以来ですね。新宿に行った際、近くを通ったので当日券があれば――あったので観ることにしました。見てきた作品：「空の境界 ―第一章 俯瞰風景―」あれはずるい。不意打ちされたし、反則だ。確かに原作を読んで汲み取った感情は同じだ。あれはうん、拠り所とする彼の側だからこそ見せる姿だろう。でもまさか、あのような姿を見れるとは思わなかった。以上、とある場面の感想でした。

  2007.12.09

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  霜月

  「むう、参ったな」「参ったのは俺の方だ」「何を言う。今の私以上に参るなどそうそうないぞ？」「何を――」「しかし、どうしたものか。アヤトの膝上がここまで暖かく心休まる場所とはな」「おかげで動けなくなってしまったぞ」「それよりどいてくれ。いつの間に俺の膝上に頭を」「読書に夢中だったからな」「しかし私が頭を置いても気がつかなかった時はさすがに心配したぞ」「なら、どけ」「まあ、気にするな。アヤトは読書の続きに戻ってくれ」「私はこの場所で心行くまで寝かせてもらう」「はっはっはっ。思わず笑ってしまうな」「……迷惑か？」「ああ、迷惑だ」「では、仕方がないな」「と言いつつ、なぜ背中におぶさろうとする？」「ソファーの背もたれが邪魔だな」「お前が邪魔だ」「アヤト。どこぞの金次郎さんみたいに歩きながら読書を楽しまないか？」「まず、どこぞの金次郎さんに謝れ」「しかし、参ったな」「俺がな」「以前、おんぶしてもらった時の心地良さと今回の膝上の暖かさ……」「果たしてどちらがより良い場所だろうな？」「聞くな」「それに以前おぶった時、最悪だと言っていただろ」「ん？　ああ、最悪だったぞ」「私が起きたのに気がついたら、すぐ降ろされたからな。全く以って遺憾だ」「私はしばらくあの温もりの中にいたかったというのに」「運んでやっただけありがたく思え」「ああ、ありがとう」「……ああ」「しかし最近、寒くなってきたな」「そうだな」「というわけで私は温い場所で温まるとするか」「だからといって俺の膝上に頭を置くな」「上手く流れに乗ったと思ったのだが、だめか？」「だめだ」「そうか」「そうだ」「ところで夜さんからの伝言だ」「伝言？」「先月の『0574 Web Site Ranking』コメディ小説部門でランキング順位も変動なく、イン、アウト共に１位でした。来てくださった方、投票してくださった方、ありがとうございます！」「とのことだ」「ありがとございます」「……それはいいが、なぜ今言うんだ？」「流れに乗って駄目なら、乗らなかったらどうだろうかと思ったわけだが」「まあ、余計に駄目だな」「そうか。それは残念だ」

  2007.11.10

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  文月-五

  「綾人君、一緒に脳内メーカーやってみよう！　よう！　よう！」「君１人でやればいい」「じゃあ、まずは綾人君からね」「……君は俺の話を聞いていないのか？」「……この『愛』は誰に向いているのかな？」「『食』にだろ」「そっか。じゃあ、今度は私ね」「……なんだ、この結果は？」「君の頭の中は妄想に駆られているということだ。俺への期待も君の妄想に過ぎないのだろう」「違う！　それは断じて違うぞ、綾人！　私が貴様に抱くこの気持ちは――」「それ以上を口にするな。言っただろ？　俺はお前の希望にはなれないと」「……綾人」「ちなみに僕の結果は以下の通りです」「ほとんどが『遊』です。どんだけ遊びたいんでしょうね、僕は。　きっと最近『ドラゴンクエストソード　仮面の女王と鏡の塔』をやっていたからかもしれませんね。　ちなみにクリアしましたよ。それでは今回はこの辺で。バイバイ」

  2007.07.15

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  文月-三

  「綾人君、私の希望になって」「断る」「……ごめんなさい。言い方が悪かったよね」「これは『お願い』ではない。『命令』だ」「だが、断る」「どうしてもだめか？」「だめだ」「……泣くぞ？」「泣けば？」「……笑うぞ？」「笑い飛ばせ」「……ここまで言っても頷こうとしないとはな。さすが私の見込んだ男だ」「しかし、私も引くわけにはいかない。貴様が頷くまでここから動かぬぞ！」「なら、俺が動くとしよう。じゃあな」「……ん？」「彼女の言う『希望』とは何か？　そして彼が断る理由とは？」「次回『ギフトブレイカー』に御期待下さい」「それより、まずはキリ番記念小説を書いてくださいね」「そして、なぜ私のアイコンが増えたり新しくなる前に他のアイコンを作っているんですか？」「……」「黙秘ですか？」「わかりました。では話しやすいように裏へ行きましょうか」「いや、ま――　拒絶の言葉は最後まで続かなかった。　それも当然といえよう。　僕の意識は何かによって断たれたのだから」「さて行きましょうか、夜さん」「裏に着くまでの間、静かに夢でも見ていてくださいね」

  2007.07.10

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  贈り物

  □イラスト□「銅のキャンバス」９００００Hit記念イラスト。達成されてから時間が経ちましたけどね。今更ではありますが、おめでとうございます！

  2007.07.04

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  久しぶりの更新

  「あいつが来たんだよ！」「えっ、誰ですか？」「じゃなくって！」「アサ？」「じゃなくって！！」「トワ？」「じゃなくって！！！」「夜だ！」「本日最初の作品はこちらです」「スルーされた！？」「作品名『歩く美少女』」「自分で美少女とい――」ドカッ！　ザシュッ！　ズドーン！「雑音が入ったことをお詫びします」「作者Ｋさんの『オリキャラ歩かせプロジェクト』により生まれた作品」「歩く姿は百合の花。なんて美しい少女なのでしょうか」「次の作品はこちら。作者ロペス八周さん。作品名『相反する美少女達』」「創られた少女。創った少女。片方は己が運命を知らずに笑顔で、片方は己が運命を知り苦悩する。正反対の場所に立つ少女が、近くも遠い世界の中での共存」「２人がどんな運命を辿っているかは両者の作品をご覧ください」「続いてこちらの作品。作者めたりんさん。作品名『優しい微笑』」「新たなる出会いの門出に送られた作品です。この優しい雰囲気の作品を目にすると、その微笑につられ、思わずこちらまで微笑んでしまいますね」「こんなに皆さんから頂いて、とてもとても嬉しいです！」「夜さん、『GALLERY』に飾ってくださいね」「……あれ、夜さんはどこに行ったんだろ？」「ん？」「これはロペスさんからのお祝いイラストを見て、『では僕も未来ちゃんとトワのツーショットを描こう』と言って、夜さんが描いたイラストですね」「確か、描き終えてから私の髪を短く描いたことに気づいたって言っていたっけ」「それよりも夜さんはどこに行ったんだろ？　夜さん、夜さーん！」

  2007.05.30

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  歩く少女

  「トワ、ちょっといいかい？」「どうしました、夜さん？　また裏へ連れて行って欲しいんですか？」「夜さんってそんな趣味を持っていたんですね。クス」「持ってないです」「そうじゃなくって、Ｋさんがこれを作ってくれたんだよ」「……」「あれ？　なんで黙って凝視しているの？」「いえ、なんでもないです。そうですか、今度はセレナさんですか。そっか、そうですか」「作って下さってありがとうございます！」「ありがとうございます」「それから自分の小説登場人物ってあまり描いたことがないなと思ったので描いてみました」「似てないですね」「ちょっ、自分の小説登場人物を描いたのに！？」「以前、Ｋさんの描いたイラストを公式って言っていましたよね？」「確かに言ったね」「Ｋさんの描いて下さったイラストを見て、それが僕の中で定着していったから」「なので原案者はＫさんです。夜さんではありませんよ」「確かにその通りだね」「他にも色々な登場人物を描いてもらったりしているし感謝せねば」「そうです。だから謝ってください」「似ていなくてすみませんでした、と」「似てなくてすみ……それは違くないか？」

  2007.05.15

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  その、共に作り上げたものは……。

  「夜さん、昨日は絵チャに参加されたそうですね」「うん？　ああっ、そうだよ」「久しぶりに参加したんだけど、楽しかったね」「それは良かったですね」「私はその外見から不審者扱いされて通報されないかと楽しみに、もとい、心配していたんですよ」「……やはり、不審者に見えるのだろうか？」「それはさておき、皆さんと合作したんだよ」「うわぁ、すごいですね！　夜さん以外」「ところで、なんで私ではなく、他の方を描かれているんですか？」「え？」「ここは私を描くべきですよね」「ええ、その選択以外に夜さんの進む道はなかったはずです」「いや、それは――」「それ以上の言葉は不要です」「まあ、黙って裏へ来てください」「その前に話を聞いてくれませんか、トワさん」「黙れ、と言ったはずですが」「……」「御利巧さんですね、夜さんは。さて行きましょうか」「裏でしっかりと私の悲しみを聞いてもらいますよ。ふふふ」

  2007.05.14

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  １００００Hit達成

  「夜さん、昨日『これがボクの小説部屋』が１００００Hitを達成しましたよ！」「これも今まで遊びに来て下さった皆さんのおかげですね！」「その通りだね。来て下さった方、ありがとうございます！」「また、これからも宜しくお願いします！」「それにしても、４桁と５桁では印象が違いますね」「あと夜さん、なんだか悪人に見えますよ」「印象については肯定するけど、悪人については否定しよう」「そんな夜さんの否定はともかくキリ番記念小説ですね」「ともかくって……。まあ、いいか」「せっかくの１００００Hit記念小説だから、いつもと趣向を変えるのもいいかもしれないな」「それは面白いかもしれませんね」「でもまずは、まだ出来ていないキリ番記念小説を完成させるのを優先して下さいね」「……はい」

  2007.05.12

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  おめでとう。そして、よろしく。

  「夜さん、夜さん」（トワ・「」以下同）「ん？　どうしたんだい、トワ」（夜・「」以下同）「今日でＫさんのウェブサイト『Field of Rookies!』が２周年を迎えましたね」「ああ、めでたいことだ」「ですね。Ｋさんには小説の登場人物イラストを描いて頂いたり、他にも色々として頂いて有難い限りですよね」「うん、感謝の一言に尽きるよ」□イラスト□２周年を迎えた『Field of Rookies!』へのお祝いイラスト。Ｋさん、これからも宜しくお願いします！

  2007.05.03

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  皐月

  「トワ。僕のアイコンを作ったんだけど、どっちがいいかな？」（夜・「」以下同）「ああっ、夜さん。そんなことよりこれを見て下さい。可愛いですよ」（トワ・「」以下同）「そんなことって……」「上で可愛らしく歩いているのはＫさんの『オリキャラ歩かせプロジェクト』で作って下さったレスターです。可愛いですね、夜さん」「うん、そうだね。なんか自分の作品の登場人物をイラストに描いてくれたり、こうやって動かしてくれるとすごい嬉しい」「そして、そんな夜さんはＫさんの描かれたイラストの人物を使って小説を書くとにしたのです」「ええ、書くと言いました。嬉しかったし、ちょうどその時に冗談でしょうが、その人物２人を僕の小説に出してくださいと言われたので」「それから夜さんはその２人に名前や設定があるのかを聞くと、設定は自由に書いたのを見てみたいと言われ、名前は１分くらいで考えてくれたのを教えてもらいました。そしたら夜さんは、『そっちが１分なら、こっちは１日で書いてみせる！』とか言い出したのです。何を変な対抗心を燃やしているのでしょうか？」「いや、なんとなく」「そして、今日掲載したのが変な対抗心を燃やして書いた作品です。最初にＫさんへ謝っておきます。セシルの性格が――」「あっ、そうそう。先月の『0574 Web Site Ranking』コメディ小説部門でイン、アウト共に月間１位になりました。投票して下さった皆さん、ありがとうございます！」「うまく話を逸らしたつもりかもしれませんが、４月は小説を書いてないじゃないですか」「……」「それでも投票してくれた皆さんに感謝ですね。ありがとうございます！」「……」「では、私は読書に戻りますね」「ええ、どうぞ。今回描いたイラストはどういう風に描こうかなと思った時に、先日参加した絵チャでＫさんが描かれた木の下で本を読んでいる途中に春の日差しが気持ちよくて寝てしまった少女のイラストを見て、じゃあ、木の下で読書しているイラストを描こうと思って描きました。絵チャ以外でイラストを描くのは久しぶりですね」

  2007.05.01

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  合同企画

  「たまには無茶振りをしたいと思う」（夜・「」以下同）「無茶振りですか？」（トワ・以下同）「今度のキリ番記念小説はＫさんとの交流企画で、共通の設定を使い、各々が話を書くという企画だ」「そうですね。で、もう書けたんですか？」「以前、Ｋさんやロペス八周さんと絵チャをした時に交流企画話の流れから３人の合同作品を書こうといった話になったことがある」「スルーされた……」「なので、そんな３人の交流企画として、３人で四コマを作ろうかと」「四コマですか？」「そう、四コマだ。御二方とも絵を描かれる方だしな。あっ、ちなみに２コマ目の右下に見えるのは『節分』の日記でトワに豆を投げている時の格好をした僕です」「で、どういう風に描くんですか？」「先に受け取った方は２コマ目の台詞を書き、３コマ目も描く。最後に受け取った方は４コマ目を描いて、全コマの着色をする」「先に受け取るのはＫさんですか？　それともロペス八周さんですか？」「コメントを先に書いた方が先に受け取る。さて、オチはどっちになるのかな？　ロペス八周さんが書いても面白いだろうし、Ｋさんは４コマメインサイトの管理人だしな。きっと面白いオチになるだろう！」「なんで書く前からプレッシャーを与えているんですか！　それに夜さん」「何？」「お二方が賛同して、参加して下さるとは限りませんよ」「……」

  2007.03.22

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  お絵描きチャットとキリ番記念小説

  先日、またＫさんと絵チャをしました。色々と絵を描いたり、話したりと楽しい時間が過ぎていきました。そしてそのうち、次は何を描こうかということに。左：僕　右：Ｋさんテーマが思いつかない僕は、考えるのを放棄。Ｋさんにテーマを委ねました（笑）すると、考えたＫさんがテーマを発表。そのテーマは「霧川優衣」その場にいなかったロペス八周さんの看板娘さんです。許可も取らずに描く責任は、全てＫさんが取るということで描き始めました（笑）そして、完成したのが上のイラストです。みー。左：僕　右：Ｋさんそして、優衣さんを描き終えた僕らは次のテーマで描くことに。今度は僕がテーマを決めるということでしたが、その場の雰囲気から「リーウェル・ケイスター」をテーマに選びました。これも同じくロペス八周さん作品の登場人物です。さっきの責任をＫさんが取るというならば、今度の責任は僕が！で、完成したイラストがこれです。Ｋさんの描いたリルさんは、カッコいいですね。それに比べて、僕の描いたリルは、というか、リル？というわけで、今回も楽しい時間を過ごせました。Ｋさん、ありがとうございました。また、一緒に絵チャしましょうね。話は変わって、キリ番記念小説についてです。６０００Hitキリ番記念小説が完成したので、掲載しました。テーマは「神崎トワ」です。このテーマはロペス八周さんから頂きました。それにしても、頂いてから随分と経ってしまいましたね。ロペス八周さんは正座しつつキリンさんになって待っていてくれると言ってました。が！　時間を考えると、もうキリンさんの首の長さどころじゃない！一体、どれほど首が伸びたことでしょう……。さて、次は７０００Hitキリ番記念小説の完成をさせねば。今度のはＫさんとの交流企画です。今回は６０００Hitキリ番記念小説の完成までにかかった時間よりは、早くできると予想しています。まあ、あくまで予想ですけどね（笑）

  2007.03.18

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  その、遡った日の楽しい時間は……。

  月日は遡り、卒業論文に本腰を入れる前日のこと。今日はゆっくりして、明日からは本格的に始めるぞ、と思っていた日。Ｋさんたちと絵チャをしました。その日、Ｋさんのブログを読んだ後、絵チャットルームのバナーをクリック。絵チャットルームにはＫさんの名前がありました。なので、自分も名前を入力して、入室。で、「こんばんは」と挨拶したのですが、反応がありません。でもまあ、名前はあったので、そのうち戻ってくるだろうと思いながら、絵を描き始めました。そして、しばらくしてＫさんが帰還。実は、その前日も同じように絵チャットルームを訪れ、Ｋさんの名前を確認しているのです。でもその時、一旦席を立つことになり、数分後に戻ってみるとＫさんがいなくなっていたんですよね。なので、昨日出来なかった分も楽しもうと思いました。これが今回の１枚目。左側は、僕がＫさんがいない時に描き始めた少女。右側が戻ってきたＫさんが描かれたセラです。１枚目を消してから、しばらくの間、Ｋさんの「勝手に想像シリーズ」を見ていました。Ｋさんが僕の作品の登場人物を描いてくれたんですよね。自分の手は止まり、Ｋさんが描かれるのを嬉しく見ていましたよ。で、上のイラストがその１枚。桜木あかねのイラストです。以前、描いて下さった桜木あかねも良いですが、こっちはなお好きな感じです。それからしらばらく２人で絵チャをやっていると、めたりんさんが訪れました。初対面の挨拶をしていると、リケさんも訪れて、場は一層賑やかに。そして、描かれた１枚がこれです。左上が僕で、左下がリケさん。中央がめたりんさんで、右上がＫさんです。左上が僕、中央がめたりんさん、右下がＫさん。めたりんさんの描かれたアルクを挟んで僕とＫさんは琥珀を描きました。話題は次々に移り変わっていって、聞いているだけで楽しかったです。それから、めたりんさん、リケさんは退室されていき、再びＫさんと２人になりました。すると、Ｋさんが夜を空へと舞い飛ばす一撃を与えるトワを描かれました。一体、夜はトワに何をしたのでしょうか（笑）再び、２人で月姫の登場人物を描きました。左が僕の描いたレンで、右がＫさんの描いた秋葉です。この秋葉の前には、赤髪ではなく、照れている黒髪の秋葉を描かれていました。それから、次は何を描こうかということになり、僕がＫさんの作品である『フォルスヴァール戦記』をテーマに選びました。先程、僕の登場人物を描いて下さったので、今度は僕が、と思ったわけです。左が僕の描いたリタで、右がＫさんの描いたルヴィ譲です。続いて、こちらもＫさんの作品『フォルスヴァール戦記』の登場人物です。左が僕の描いたターシャで、右がＫさんの描かれたジュネ。なぜ、ターシャがクエスチョンマークを浮かべて、ジュネを見ているのかは、省略。それから、Ｋさんと小説の話などをして、今回の絵チャは閉幕。本当に楽しい時間を過ごせました。Ｋさん、めたりんさん、リケさんに感謝！また一緒に絵チャが出来たら嬉しいです。こうして楽しい時間を過ごした僕は、気力を十分にして、卒業論文作成へと取り掛かっていったのでした。

  2007.03.01

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• 誕生日

  「夜さん、夜さーん！」（トワ・「」以下同）「ん？　どうしたんだ、トワ？」（夜・「」以下同）「こもも119さんからバトンが回ってきました」「バトン？」「誕生日バトンだそうです」「そう。では、早速答えてみることにしよう」「はい」「誕生日バトン」■あなたの誕生日はいつですか？　本日、２月８日です。■自分の誕生日、その日で良かったと思う日はある？　ありません。　ただ、生んでくれたことには感謝しています。■理想の誕生日プレゼントは？　思いつきません。　気持ちの篭った祝いの言葉で十分です。　ああっ、それが理想のプレゼントかもしれませんね。■現実は？　おいしい料理とチーズケーキ。　その他、各人からのプレゼントです。　ケーキはチーズケーキが１番好きなんですよ。■今まで貰った誕生日プレゼントで思い出に残ってるモノは？　幼かった弟が驚かそうとこっそり用意してくれたプレゼントがとても嬉しかったです。　他にも家族、友人などから頂いたプレゼントはとても大切なモノですね。　■逆に、貴方が今までにあげた誕生日プレゼントで思い入れがあるものは？　挙げるとすれば、祝いの気持ちを込めた全ての誕生日プレゼントでしょうか。■人の誕生日は覚えている方？　家族、身近な友人の誕生日くらいは覚えています。■いつか誕生日プレゼントに恋人から歳の数だけの薔薇は欲しい？　こちらから望むことはないでしょうが、頂いた時は嬉しく頂戴します。■自分の誕生日の月の数だけ回して下さい（笑)　Ｋさん　ロペス八周さんもしよろしかったら、答えて下さいね。

  2007.02.08

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  節分

  「鬼は外、福は内」（夜・「」以下同）「ちょっ、痛い、痛いですよ、夜さん！　豆を投げないで下さい！」（トワ・「」以下同）「トワ、今日は節分だぞ？　豆をまかなくて何をまく？　ああっでも、まいた後の掃除を楽にするため、落花生をまくこともあるとか。それ以外にもピーナッツなども使われているそうな」「いえ、そうではなく、私に投げないで下さいよ！　っていうか、なんで野球のユニフォーム！？　どれだけ豆まきにやる気をみせているんですか！」「これか？　今度Ｋさんと交流企画で野球の話をやるだろ？　僕もそれまでに少しでも上達するため練習しようと思って」「ん？　夜さんの出番はないじゃないですか」「なんだって！？」「いえ、驚かれてもすでにプロットも出来て話を書き始めているじゃないですか」「まあ、そうだね」「それよりも、ランキングの話を」「先月のことですが、『0574 Web Site Ranking』コメディ小説部門でインが月間１位、アウトが２位、『@with人気webランキング』文学・芸術ランキングでは最高７位でした」「これも投票して下さった皆さんのおかげです。ありがとうございます！」

  2007.02.03

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• 最近の出来事とランキングと願う主題

  「夜さん、夜さーん！」（トワ・「」以下同）「ん？　どうした、トワ？」（夜・「」以下同）「あのですね、先日本館が８０００Ｈｉｔしましたよ！」「ああっ、そうだね。ありがたいことだ」「ありがとうございます！」「それと先月のことになりますが、『0574 Web Site Ranking』コメディ小説部門で先々月に続いてイン、アウト共に月間１位、『@with人気webランキング』文学・芸術ランキングでは最高８位でした」「これもクリックして投票して下さった皆さんのおかげです。ありがとうございます！」「では、これで」「はい、待って下さいね」「……笑顔で人の首を鷲掴みしないで下さいな」「６０００Ｈｉｔキリ番記念小説の状況はどうなっているんですか？　私がテーマの作品ですよ？　は・や・く！　は・や・く！」「では、最近のことを少し振り返ってみよう」元旦。買い物に出かけた。そこで起きた出来事は前の日記に書いたので省略。また、２３時もあとわずかという時間帯に更新されている相互リンク先へ挨拶回り。しかしギリギリの時間帯に回っていたので日付が変わり、一部２日での挨拶となった。２日。７０００Ｈｉｔキリ番記念小説のプロットが出来たので書き始めてみる。ちなみに７０００Ｈｉｔキリ番記念小説はＫさんとの交流企画。内容は以前書いたので省略。で、プロローグ部分を後に回し、１回表裏を書いてみたのだが原稿用紙換算枚数１４枚になった。３日。７０００Ｈｉｔキリ番記念小説の続きを書く。２回表裏を書いてみたのだが、原稿用紙換算枚数８枚となった。我が本館の最長編が原稿用紙換算枚数６７枚である。このペースで行くとそれを余裕で抜くであろう。またこの日、土手を散歩した。約１０km程。そして、『.hack//GU vol.2 君想フ声』をプレイ開始。サモンナイト４は去年の間にクリア。４日。前日に続き、散歩をした。この日も約１０km程。５日。アメヤ横丁、通称『アメ横』へ買い物に行った。よく通り過ぎてはいたが、アメ横に来たのは久しぶりだ。帰宅後、翌日提出のレポートを作成し、完成させる。「それから――」「夜さん、私が聞いているのは６０００Hitキリ番記念小説のことですよ！」「……」「これを見る限りだと７０００Hitキリ番記念小説の方が進んでいるじゃないですか！」「あー、８０００Ｈｉｔキリ番記念小説のテーマは『２０歳』もしくは『大人』となりました」「話を逸らさないで下さい！　あっ、でもリクエストありがとうございます、Ｋさん！　って、夜さんがいなくなってる！？　くぅ、またやられた！」

  2007.01.08

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• 忙しい日の一幕。

  「夜さん、新年最初のお話は私の話になりそうですが、もうすぐ出来そうですか？」（トワ・「」以下同）「昨日、買い物に行ったんですよね。で、レジでのことなんですが、店内はすごい混んでいて店員さんも大忙し。だからでしょう、レジ打ちをミスって謝られました」（夜・「」以下同）「話を逸らさないで下さい！」「そして、僕の手にはおつりと言って、５００円玉が渡されました。僕はその自然な流れのままレジを離れましたが、そこで疑問が浮かんだのです」「いいから私の話を聞いて下さいよ！」「なぜ、僕の手に５００円玉があるのか、と」「えっ、おつりって言っていたじゃないですか？」「そう、だから僕も財布に入れようとしました。が」「が？」「僕が払ったのは買った商品と同額。つまり、お釣りを渡されるはずがないのですよ」「ちょうどだったんですか？」「ちょうどだったのです。だからこれは、さっきレジ打ちミスってごめんね、という気持ちを込めた謝罪金だったのではないだろうか、と」「そんなことあるわけないじゃないですか！」「冗談です。なので、レジに戻り、説明して５００円玉を返してきました」「元旦ということでお客さんも多く、大忙しだったので店員さんも混乱していたんでしょうね」「ええ、そうですね。さすが元旦、と言っておきましょう。では、僕はこれで」「はい、それでは。……あれ？」

  2007.01.02

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• その、見つかった物は……。

  「トワ」（夜・「」以下同）「はい、どうしました夜さん？」（トワ・「」以下同）「昨日、財布を無くしました」「はい、そうですね。気をつけないとだめですよ」「うん、そうだな。で」「で？」「見つかりました」「へ？」「財布、見つかりました」「はやっ！」「ええ、正直驚きました。昨日の今日で見つかるとは」「ですね」「連絡を受けて、すぐ取りに行ってきました。落ちていた場所を聞いたところ、予想通りの場所に落ちていました。考えるに僕が家で気がついて、その場所へ到着するわずかの間に拾って下さった方がいて、警察に届けてくれたのでしょう」「よかったですね、夜さん」「ええ、全くです。拾って届けて下さった方に感謝を！」「それと『気を落とさずに』と言って下さった御二方にも感謝をしなくてはだめですよ」「そうですね。ロペス八周さん、Ｋさんもお気遣いありがとうございます」「ありがとうございます」

  2006.12.28

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• その、無くした物は……。

  「ただいま、トワ」（夜・「」以下同）「お帰りなさい。どうです夜さん、イヴに引っ越してから４日経ちましたが、実家での暮らしは落ち着きましたか？」（トワ・「」以下同）「そうだね、昨日ぐらいから落ち着いてきたかな。引越し当日は翌日の教授との面談に向けて資料作成をして、翌日はその疲れで早く寝たから」「そうですか。ところで目的の物は買えましたか？」「うん、買え……」「どうしました？」「トワ、ここで謎を解いてみてください」「なんでしょうか？　名探偵の呼び声高いこの私に解けない謎などないですよ」「今日僕は自転車で秋葉原へ買い物に行き、今帰ってきました」「そうですね」「買い物を無事に終え、帰ってきた僕は買ってきた物を確認し、あることに気がつきました」「なんでしょう？」「財布がありません。この謎を解いてください」「帰り道で落とした」「正解です」――数十分後。「ただいま、トワ」「お帰りなさい、夜さん」「最後に買い物をした店周辺の店員さんに尋ねましたが、見かけなかったそうです。道中も見当たりませんでした」「財布の中身は何が入っていたんですか？」「所持金１万２０００円程度に学生証、クレジットカード、ポイントカード各種です」「とりあえずクレジットカードを停止して再発行、それから近くの交番へ行ってください」――数十分後。「ただいま、トワ」「お帰りなさい、夜さん。どうでしたか？」「クレジットカードのポイントが結構貯まっていることを知った」「いや、違うでしょ。交番に行ったんですか？」「ああっ、そっちか」「そっちしかないです」「行ってきた。で、伝えた」「そうですか。では、あとは無事に戻ってくることを願うしかないですね」「そうだね」

  2006.12.27

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• ２人への感謝と新たな生活への準備

  「――で、これはこっち、っと。よし、今日のところはここまでにしておこう」（夜・「」以下同）「ただいま、夜さん」（トワ・「」以下同）「おかえり、トワ。……なんでまだサンタさんの格好をしているの？」「あっ、これですか？　この間、夜さんにトナカイさんの格好をさせられた私を見て、Ｋさんがサンタさんの服を用意してくれたじゃないですか」「ああっ、あれか。うん、セラのサンタ姿が可愛かったね」「……またトナカイさんの格好でソリを引かせますよ」「もちろん、君も負けないぐらい素敵だよ」「ありがとうございます。それで夜さんがトナカイさんの服とソリをセラさんに渡して別れましたよね」「ああっ、あの後、セラを乗せたソリを引くトナカイさん姿のＫさんを見かけたっけ」「それは私も見ました。で、その後、ロペス八周さんとも会って、今度はロペス八周さんが用意してくれたサンタさんの服を着させてもらったんです。それがこれなんですよ」「そっか。じゃあ、ちゃんとお礼を言わないとね」「Ｋさん、ロペス八周さん、ありがとうございました！」「ありがとうございました！」「ところで、なんでこの部屋はダンボールがたくさんあるんですか？」「ん？　引っ越すからだよ」「ああっ、そうでしたね。クリスマス・イヴに」「そう。クリスマス・イヴに現在１人暮らし中の部屋に別れを告げ、実家へと帰ることになりました」「と言っても、同じ東京都内なので大きな移動ではないですけどね」「そうだね。で、今週は予定が色々入っているので、今日は引っ越すまでに使いそうな物を除いたほとんどを片付けてしまいました」「それで詰め終わったダンボールの割合が本類９：日用品１ですか」「片付けていて思った。荷物ってほとんど本だと。まあ、元々荷物が少ないことと、この部屋で暮らして増えた物といえば、本ぐらいですからね。それも当然かと。今日の引越しの準備も本を詰めて終わったようなものでしたから。不要になり、捨てる物もほとんど出ずに終わりましたよ」「そうですか」「そうですよ」

  2006.12.17

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• 

  あわてんぼうのトナカイさん

  「あの……夜さん？」（トワ・「」以下同）「おや、トナカイさんじゃないか。クリスマスはまだ先だよ。随分あわてんぼうのトナカイさんだね。しかも、自分の色まで忘れてくるなんて。まあ、仕方がない、踊りたまえ！　楽しくチャチャチャ♪」（夜・「」以下同）「チャチャチャじゃない！」「ぐお、ぼふっ、ぐはっ！？　つ、角でタックルとは新たな技を身につけたな、トワ」「そんな技はいりません。いえ、そうじゃなくって、なんで私がトナカイさんなんですか！」「なんだ、不満なのかね？」「いえ、その、不満というかなんというか……」「あれか、君は。サンタさんがよかったというのか？　なら他の人に描いてもらいたまえ」「いえ、別にそこまで固執しているわけじゃないので」「なら、よしということで」「……はい。でも、これ手抜きですよね。色を忘れてきたとか言ってますけど」「……よしということで」

  2006.12.12

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• 

  その、謎の少女は……。

  「久しぶりにイラストを描きました」（夜・「」以下同）「夜さん、これって……？」（トワ・「」以下同）「Ｋさんの作品『フォルスヴァール戦記』の登場人物『セラ』だよ」「いえ、それは知っています。そうじゃなっくって」「いつも僕の作品の登場人物を描いて下さっているので、それならばと思い描いたんだよね。Ｋさんに許可を取っていないけど、きっと許して下さるに違いない」「そうかもしれませんが、私が言いたいのは耳のことですよ」「耳？　ああっ、付けちゃった」「付けちゃったって……」「わかってるよ。セラに似合うのは猫耳であり、犬耳ではない、ということだろ？」「いえ、そもそも付ける必要がないです」「……そう？」「そうです」「まあ、それは置いといて」「いえ、置いとかないで下さい」「ちなみに『……マスター、何をしている？』と、机に向かっているカレルへ興味を持ったセラが尻尾をぱたぱたさせながら机に掴まって訊ねるという場面だ」「はぁ、そうですか」「ええ、そうです。まあ、これも横に置いといて」「それも置いとくんですか」「前回まではSAIで線画を描き、色はPixiaで塗っていましたが、今回は線画だけでなく、色もSAIで塗りました」＜おまけ＞

  2006.12.04

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• 師走と願う主題

  「朝夕は寒気が肌を刺す今日このごろ、いかがお過ごしですか？　今年も師走になり、残すところ１ヶ月を迎えましたね」（夜・「」以下同）「夜さんのバカァ！」（トワ・「」以下同）「えっ？　がはっ！？　ごふっ！？　くっ、なっ、フェイント！？　ぶふっ！？　ちょ、まっ、でぇ！？　……リバーブローで腰を落としたところに顔面へのフェイントを混ぜてガゼルパンチに繋ぎ、止めのデンプシーロール……見事な連係だけど、なんで？」「自分の胸に聞いてください！」「いやでも、そこら辺は説明してもらわないと」「先月のことですよ！　私、１度も出番がなかったじゃないですか、看板娘なのに！」「……ああっ、確かに」「だから、その時間で先ほどの技を身につけてきました」「えっ、１ヶ月で！？」「でも、ようやく出番が来ました。夜さんに報告があります」「ん、何？」「６０００Hitキリ番記念小説のテーマは私――『神崎トワ』です。リクエストはロペス八周さんから頂きました。私の物語を読んでみたいそうですよ」「なるほど。ロペス八周さん、リクエストありがとうございます」「ありがとうございます！　やはり、私の魅力がロペス八周さんに私への興味を持たせてしまったのですね。看板娘の優衣さんに申し訳がありません」「何を言っているんだ、この娘は？」

  2006.12.01

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• ７０００人突破

  １１月になりましたね。１０日も前に。今月に入ってからは色々と慌しく、気がつけばもう１１月１１日。暦の上では立冬の時期となり、冬の始まりを告げていますね。そして、それに応えようと気温も下がっていきているので、お互い体調を崩さないように気をつけましょうね。さて、ＨＰの訪問者が先日７０００人を越えました。いつも来てくれる方、ありがとうございます。現在１０００人単位でリクエストを頂き、記念小説を書いています。今回もどなたかにリクエストがあれば、その方からジャンルやキーワードなどのテーマを頂いて書こうと思っています。そして、それとは別に５０００Ｈｉｔ記念小説も書き終わらせないと。

  2006.11.11

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• 

  ハロウィン

  「夜さーん、トリックオアトリート！　お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ！」（トワ・「」以下同）「あっ、ごめん。もうお菓子ないや」（夜・「」以下同）「……えっ？」「さっきＫさんの所のセラがトリックオアトリートって仮装してやってきたんだよ。それで用意しておいたお菓子を１つ渡そうとしたんだけど、そのあまりの可愛らしさについ全部渡しちゃったんだよね」「……悪戯、か・い・し！」「えっ？　うおっ！？　とっ、たっ、とっ！？　や、やばい！　このままじゃ悪戯どころではすまない。というか、すでに悪戯ではない！」「……夜さん、逃げないで下さい。避けないで下さい。悪戯できないじゃないですか」「だーれーかー！」「今回のイラストはハロウィンイラストです」「久々のイラストですね」「うん、そうだね。約１ヶ月ぶりにイラストを描いたよ」

  2006.10.31

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• その、勝利の喜びと……。

  「北海道日本ハムファイターズ、日本一おめでとう！」（夜・「」以下同）「おめでとうございます！」（トワ・「」以下同）「そして次はKONAMI CUP アジアシリーズ２００６でアジアチャンピオンだ！」「ですね！　頑張ってください！」「それにしても、やはり地元優勝はいいよね。試合を見ている最中、画面が揺れていたけど、それほど札幌ドームは盛り上がっていたようだ」「そうですね。それに今日はヒルマン監督のお父さんが誕生日だそうですよ」「シンジラレナ～イ」「そんな、ヒルマン監督の真似をしなくても」「そして、新庄選手も引退だね」「最終打席、それに最後の守備でも目に涙を浮かべていましたね」「そうだね。やはり、色々な思いが溢れてきたのだろう」「それと川相選手も今年で引退だそうですね」「世界のバント職人も最後に日本一を逃したとはいえリーグ優勝ができてよかったよね」「夜さんはファイターズを応援していましたからね」「僕はセ・リーグとパ・リーグ、どちらが好きかと聞かれたらパ・リーグが好きだからね」「確か福岡ソフトバンクホークスのファンでしたっけ？」「うん？　ああ、そうだね。高校に入ってからホークスのファンになったんだよ。セ・リーグよりパ・リーグの方が実力伯仲で面白かったし、当時のホークスの野球スタイルが好きだったからね」「だから、プレーオフが導入された時、複雑な心境だったんですよね」「プレーオフ自体は面白いからいいんだけど、ホークスが勝てなかったからね。でも、プレーオフを導入してから日本一は全てパ・リーグなんだよね」「確かにセ・リーグは巨人４連勝での日本一以来日本一がないですからね」「これもプレーオフの影響があるのかな」「どうでしょうね」「まあ、それは置いといて」「置いときまして」「とにかくファイターズ日本一おめでとう！」「おめでとうございます！」「そして、新庄選手お疲れ様でした！」「お疲れ様でした！」

  2006.10.26

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• 灰と桜と仮定の話

  「トワ、花咲か爺さんの話を知っているかい？　『灰をブチ播けろ！』と言ったお爺さんの話を」（夜・「」以下同）「そんなことを言ったお爺さんの話は知りませんが、花咲か爺さんは日本の昔話ですよね。それがどうかしたんですか？」（トワ・「」以下同）「大学からの帰り道でふと葉がほとんど落ちた木が目に入ったんだよね」「もう秋ですからね。そういった木が増えていきますよね」「で、そういえば、花咲か爺さんは枯れ木に灰を播いて花を咲かせていたな、と」「ああっ、そうですね、咲かせていますね」「でも、確か枯れ木を蘇らせることってできないよね」「でも、あれは昔話ですから」「確かにあれは昔話だね。でも、花咲か爺さんが何の木に灰を播いたのか書かれていないよね」「そうでしたっけ？」「正確には覚えていないけど、確かそうだった気がする」「絵などでその咲いた木を見た時、桜だった気がするんですけど。でも、それが何か関係あるんですか？」「この物語は春先の出来事で、物語に出てくる枯れ木は開花前の桜だとする」「なぜですか？」「開花前の桜は全く葉をつけないからそれを桜だと知らない人が見ると枯れ木だなと思うからだよ」「なるほど。あっ、そういえば、桜の芽って前の年の夏にできていているんでしたよね。それに冬の低温を体験しないと休眠から覚めないとか。それから休眠から目覚めた花芽は気温の上昇と共に成長して春先につぼみが膨らむんですよね」「うん。で、その物語に出てくる枯れ木が開花前の桜だったとすると花咲か爺さんの播いた灰に開花を促す物質が含まれていたのではないかと思うんだよね」「でも、播いてすぐ花が咲いたような」「それは昔話だし、誇張された表現だと考えるべきだろう」「そうですか」「と、仮定するのです。もしそんな物質が見つかれば好きな時期に花を咲かせたり、果物などを収穫できたりできるよね。他にも開花時期の違う植物を同時に開花させて交配とかもできるかもね」「見つかれば、ですけどね」「そう、見つかれば、だけどね」

  2006.10.21

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• 久しぶりの更新と小説掲載

  「トワ、昨日Ｓｕｉｃａ定期券を落としたんだ」（夜・「」以下同）「久しぶりの一言がそれですか。夜さんはでっかいうっかりさんですね。で、見つかったんですか？」（トワ・「」以下同）「うん。大学内を歩いていると、後ろから声をかけられて、振り向くと女の子が走ってきて届けてくれたよ。そして、この時に自分が落としていたことに気がついたんだよね」「やっぱり、夜さんはうっかりさんですね。でも、親切な方が拾ってくれてよかったですね。きちんとお礼は言ったのですか？」「うん、言った。でも、落し物には気をつけないとね」「そうですね。気をつけてください」「で、この時にそういえば援助行動というものを以前習ったなと思い出したんだよね」「援助行動、ですか？」「確か他者への親切など自身の利益に関係なく他者の利益または望むような状況のために行う自発的な行動だったかな」「へえ、そうなんですか」「その援助行動は１９６４年にニューヨークで起きたキティ・ジェノヴィース事件をきっかけに社会心理学で研究が盛んになったそうだよ」「なんです、そのキティ・ジェノヴィース事件って？」「キティ・ジェノヴィースという女性が深夜に暴漢に襲われて殺害された事件なんだ」「なぜその事件がきっかけに？」「キティ・ジェノヴィース嬢は暴漢に襲われた際に叫び声を上げたんだ。その叫び声に驚いた暴漢は隠れたけど、周りで変化が起きなかったため、再び戻って暴行を再開して、警察が到着した時にはすでに亡くなった後だったそうだ。だけど、問題はその後なんだ。調べてみるとこの暴行中に目撃者は３８人いた。なのに、誰１人として助けにいく者も警察に通報する者もいなかったんだ」「そんな……」「そして、そんな彼らの行動から心理学者が緊急時における援助行動を研究し始めたというわけなんだ」「なるほど」「ちなみにこの事件の目撃者たちには傍観者効果があったのではないかと言われているそうだよ」「傍観者効果？」「傍観者効果は助けを求めているヒトがいても、自分以外にも傍観者がいた場合に援助行動を起こしにくい効果だったかな？　これは多元的無知、責任分散、評価観念によって起きるそうだよ」「へえ」「例えば、空港で多くのヒトが見ている中で白血病の少女を抱きかかえながら、『助けてください！』みたいなことを叫んでも助けてくれるわけがない、というか、助けてくれる可能性が低いというわけだね」「それって……」「助けてもらうならば、誰かその中から急いでなさそうなヒトに狙いを絞り、そのヒトの眼を見て、１対１の状況を作り、具体的に助けを求めるべきですよね」「はぁ、なるほど」「まあ、この話はこれぐらいで終わりにしよう。あっ、それと小説を掲載しました」

  2006.10.08

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• 変わる予定と小説掲載

  「夜さん、今日から１０月ですね」（トワ・「」以下同）「うん、そうだね。さよなら９月！　よろしく１０月！」（夜・「」以下同）「そういえば、１０月の初めにＨＰを模様替えするようなことを言っていましたね」「トワ。予定とはあくまで予定であり、決定ではないのだよ。例えるならば、某ゲームも発売予定とされていた日から大幅に発売日の変更が行われたりしていただろう」「……模様替えはしないんですか？」「いつかする。しかし、それは今ではない」「つまり、延期ということですね」「そういうことだね。他のことをしているうちに気がつけばもう１０月だった。時の流れとは恐ろしいものだな、トワ」「……」「代わりと言ってはなんですが、小説を掲載しました」「４０００Hitキリ番記念小説のおまけ話ですね」「そうです」

  2006.10.01

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• 

  SIA-HF-EGA100

  「夜。私はハルカの記憶を元に作られました。だからでしょうか、あなたといると温かい気持ちになるのは……」（トワ・「」以下同）「………………」（夜・「」以下同）「わかっています。私は所詮擬似人格プログラムです。でも、私は――」「今回のイラストは『SIA-HF-EGA100』で通称『トワ』です」「以前にも１度描きましたよね」「うん、描いた。でも、以前とは服装やフィン、それに髪型も違う」「確かにそうですね」「ちなみに服装は某魔法少女もとい魔砲少女作品に登場する人物の服装を参考にしてみました」「また左翼３枚のフィンは不可視モードのため視えなくなっています」「このイラストはＫさんのウェブサイトである『Field of Rookies！』の別館サイト『インサイドワークス』にある『ARSIA MAKER』に参加しようと思い、描いたイラストです」「あとは設定ですね」「そうだね。あっ、どうせなら一部の設定を除いてＫさんに決めてもらおう」「それはいい考えですね」「じゃあ、一部の設定だけ考えよう」「そうですね、考えるとしましょう」

  2006.09.27

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• ６０００人突破

  「夜さん、事件です」（トワ・「」以下同）「事件？」（夜・「」以下同）「はい。本日未明、何者かが本館に足を踏み入れたことが判明しました」「なんだって！？」「第１発見者は本館を管理しているSignalさん、職業は大学生です。本館には訪問した人数を記すカウンターが表示されているのですが、Signalさんが本館に訪れてみると何者かによってすでに６０００人目が記録されていたそうです」「なるほど。で、Signalさんは他になんと？」「はい。『何度も足を運び、訪れてくれた方々に感謝です。現在１０００単位でキリ番リクエスト小説を書いています。６０００人目の方にリクエストがある場合はジャンルやキーワードなどのテーマを指定してください。ない場合は他の方からテーマをリクエストしてもらって書いてしまいますけどね』とのことですよ」「なるほど」「夜さんはこの事件、どう思われますか？」「そうだな。まずは何より４０００Hitキリ番リクエスト小説を書き終わらなければな」「……そうですね」

  2006.09.06

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  アリス・キャロルとハッピーバースデー

  「Ｈａｐｐｙ　ｂｉｒｔｈｄａｙ　ｔｏ　ｙｏｕ～♪」（夜・「」以下同）「Ｈａｐｐｙ　ｂｉｒｔｈｄａｙ　ｔｏ　ｙｏｕ～♪」（トワ・「」以下同）「「Ｈａｐｐｙ　ｂｉｒｔｈｄａｙ　ｄｅａｒ　Ａｌｉｃｅ～♪」」「「Ｈａｐｐｙ　ｂｉｒｔｈｄａｙ　ｔｏ　ｙｏｕ～♪」」パチパチパチパチ！！「はい、というわけで今回のイラストは『ＡＲＩＡ』よりアリス・キャロルとまぁくんです」「本日はアリスちゃんの誕生日なんですよね」「うん、そうだよ。せっかくなのでまぁくんも描いてみました」「そのまぁくんはアリスちゃんのケーキを虎視眈々と狙っていますね」「まあ、食べられてもケーキはそれだけじゃないから問題ないけどね」「それとブログのアクセス数が１００００を越えましたよ」「うん、そのようだね。何度も訪れてくれた方々に感謝です」「でっかい感謝です！」

  2006.09.01

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  残暑お見舞い

  「残暑お見舞い申し上げます」（夜・「」以下同）「残暑お見舞い申し上げます！」（トワ・「」以下同）「今回の残暑お見舞い用イラストは暑中お見舞い用イラストに続き、看板娘の神崎トワです。ＨＰやブログで相互リンクしている方や今までにコメントを書いてくれていた方へ残暑お見舞いなのです。もしよろしかったらお持ち帰り下さい。さて、これからだんだんと涼しくなっていくと思いますが、体調を崩されませぬようにお気をつけ下さい。それでは今後ともよろしくお願い申し上げます」「よろしくお願い申し上げます！」

  2006.08.27

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• その、名前を呼んでくれたことは……。

  「最初はそれだけでいい。そう、名前を呼んでくれただけで」（夜・「」以下同）「あの、夜さん？」（トワ・「」以下同）「それだけで少しは繋がりを感じることができる」「誰と話しているんですか？」「それは嬉しいことだよ。だから、次はきっと――」「ええと、私はこの場合どう反応すればいいんでしょうかね？」「次はきっともっと強い繋がりを感じたいな」「……えっと、終わりましたか？」「ん？　どうしたの？」「いえ、私ではなく夜さんがどうかしたんですか？」「いや、別に。それより何か僕に用があったんじゃないのかな？」「えっ、あっ、ええとですね。今さらなんですが、なんで私のアイコンがないんですか？」「作っていないから」「まあ、そうなんでしょうけど」「うん、わかった。気が向いたら作るよ。では、そういうことで」「はい、そういうことで」

  2006.08.25

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  幼稚園児遠坂凛

  「次回予告！」（夜・「」以下同）「えっ、またいきなりですか！？」（トワ・「」以下同）「セイバーと一緒に朝食を取る凛に事情を尋ねるも幼児退行しているために要領を得た答えが返ってこない。どうしようかと考えるシロウに『衛宮たん、これ、おいちいよ。はい、あーん』と凛は笑顔でスプーンを差し出した。それを躊躇うことなく口に含み幸せそうな顔をするシロウ。そのシロウたちの光景を手にした箸を折りながら見つめる桜。そんな桜を取り巻く雰囲気にガタガタと震える藤ねえ。次回、『第５次衛宮家大騒動！？』に御期待下さい！」「いえ、しませんから」「そう？　さて、今回のイラストは『Fate/stay night』より遠坂凛です。以前、幼稚園児セイバーの他にも描くようなことを言ったので描いてみました」

  2006.08.20

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  その、いつもと違う雰囲気の少女は……。

  「今回のイラストは『ＡＲＩＡ』よりアリス・キャロルです」（夜・「」以下同）「……えっ？　髪型が違いますけど」（トワ・「」以下同）「髪型は『ＡＲＩＡ』でいえば、アテナ風です」「なぜまたそんなことを？」「M.D.pkさんのオレンジぷらねっとでアリスちゃんが１度はショートにしたいと言っていたからだよ」「ああっ、そんなことを言っていましたね。それって別の登場人物の髪型にするといった御題の時の話ですよね」「そうだよ。でも、あくまで『風』であり、アテナ先輩の髪型ではないけどね」「なるほど」

  2006.08.10

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