カテゴリ:本
新潮文庫「怒りの葡萄・上巻」から 映画「怒りの葡萄」をDVDで見て、原作の小説を読んでみたくなった。 原作のどこを映像にしたのか、少なからず、興味が湧いたからだ。 もちろん、映画監督になろうとか、脚本を書いてみたいとか、そんな野望などあるはずはない。 長い小説のどこに着目したのだろうかという、のぞき見的な興味だ。 ということで、図書館で検索したら、最初に新潮文庫の上下巻が出てきたので、 先ずは、上巻を借りて読み始めた。 映画では、ほんの数秒の情景を、ジョン・スタインベックは、数ページかけて描写している。 いや、小説が先にあったのだから、この逆なのだが、 著者ジョン・スタインベックの描写の緻密さと、 それを映像にしたジョン・フォード監督の力を強く感じた。 しかし、古い文庫本なので、活字が小さい上に紙が黄変しているので、年寄りの目には厳しい。 そして、行間が狭いので、次の行にスムースに行けない。 同じ行に戻ったり、一行飛ばしたり、かなり苦戦した。 結局は、小説の、これでもかこれでもかという情景描写に退屈し、小さい活字と狭い行間に負けて、 前半でギブアップした。 よく「映画を先に見るか、小説を先に読むか」と言われるが、「怒りの葡萄」に関しては、 (大きな活字で、)本を先に読むべきと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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