カテゴリ:本
登道烈山著 世田谷一家四人惨殺事件 を読んだ。 これも、図書館で検索した結果、出てきた本だ。 野本重英なる人物の住所の調査を依頼するところから、この本は始まる。 野本重英って誰だ・・・という疑問を引きずりながら読み進めると、 どうやら、世田谷一家殺人事件の被害者、宮澤みきおさんの仮名であることが分かった。 この本の発行は、2005年12月、被害者一家を仮名で表す時期ではない。 なぜ仮名にするのか、意図が分からない。 で、この本には独特な言い回しがいくつも出てくる。 例えば、「なんとなれ」で、文節のつなぎや場面の展開の際に使われる。 もうひとつは「一体全体」を「いったいでんたい」と誤った仮名で書いていること。 日本語を分かっているようで分かっていない外国人が機械翻訳を基に書いたようだ。 しかも、それらが校正されていない不思議。 そして、最悪なのは、ノンフィクションであるべきなのに、 殺された一家4人の団欒の会話が長々と出てきたりして、退屈な読み物にしている。 表紙に、「第一部一家四人惨殺」とあるように、 犯人がまだ宮澤家にとどまっているところまでしか、書かれていない。 だが、出版社のホームページを見ると、第二部は出版されていないようだ。 出版の意図が分からない本である。 ま、合点事項をあげるなら、侵入口は玄関、という一点だけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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