カテゴリ:生き物
何万年という間に、17年間隔で羽化するセミが生き残ったのだが、 このセミたちは、大量発生することを生き残る手段としていたのではないと思う。 交雑するセミの仲間がいなくなり、飛ばなくなり、狭い地域での繁殖をくり返せば、 その数は増えてくるに違いない。 そして、鳥や小動物という天敵の存在だ。 鳥や小動物の寿命は17年以上かもしれないが、17年に一度しか目にしないセミが、 食べられるものなのかどうかが分からないので、彼らは手を出さないようだ。 当然に、生まれて初めてセミを見る鳥や小動物もいるので、 よほどの好奇心がなければ、初めて見るセミを食べようとはしない。 なので、天敵は存在せず、補食されないのだ。 実は、17年セミの天敵は人間(住民)だと言われている。 人間は、17年の間に、森を切り開いて住宅地にするので、 庭の細い植木を守るために、幹にアルミホイルを巻き付けて、 羽化しようとするセミの幼虫達が木に登らないようにするのだという。 なんとも勝手な生き物が人間だ。 画像は、2008年に、ケンタッキー州ダンビルで写した17年セミ。 幹に登る幼虫もいれば、抜け殻となった空蝉が大量に落ちていたりする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[生き物] カテゴリの最新記事
|
|