カテゴリ:本
奥本代三郎訳/解説 集英社 ファーブル昆虫記は、1878年に出版された第1巻から、 1907年出版の10巻までの読み物。 いわゆる科学論文でなく物語風なので「読み物」としたほうがいいようだ。 また、原作のタイトルは「昆虫記」だけで、ファーブルの名は無いようだ。 で、読み物の「ファーブル昆虫記」を図書館で借りた。 29年前に出版された本だが、手垢がないきれいな状態。 あまり借り手がいないようだ。 翻訳本だが、文中には「ファーブル先生は○○○と思った」などとあり、 解説の部分が多い。 同じ道を行って帰るアリの行動については、 体に磁石を持っているのか 触覚や嗅覚の力ではない 景色を覚えているのではない ということを確かめるために、アリが往復する道について、 土を入れ替えてみる 水を流して臭いを消してみる 新聞紙で塞いでみる などして、観察をしている。 140年も前のことなので、これ以上の観察はできなかったのだろう。 翻訳解説者が色々と補足をしているが、 アリの帰巣については、フェロモンが使われ、 0.3ミリグラムのフェロモンで、地球一周分をたどれる、とある。 ファーブル先生もビックリの科学的進歩だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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