カテゴリ:本
文藝春秋 近藤誠医師の「抗がん剤は効かない」(2011年5月)を読んだ。 著者は、慶応医大の放射線科の医師で、在職中に「患者よ、がんと闘うな」を 出版し、定年まで勤めた。 文藝春秋2011年1月号に同名の論文が掲載され、大きな反響があり、 専門家からは「間違っている」との批判がマスコミを賑わしたので、 専門的知識を持たない患者のために、この本を書いた、とある。 専門家への反論なので、医学書のような部分もあるが、丁寧に「なぜ効かないのか」を 専門家が発表した医学データーを示して、分かりやすく解説している。 私なりに要約すれば、抗がん剤でがんは小さくなるが、寿命は延びない、 抗がん剤の毒性の方が命を縮める、とある。(固形がんのことで、血液がんは除く) うふふ・・・と微笑んでしまったのは、 専門家なのに、証拠も示さずに反論だけしてくる、という件。 読んでいて、医学界にもトランプ大統領と同じ回路の人種がいることを知った。 そして、素人を納得させる言葉がある。 心筋梗塞や脳卒中で生き残った場合には半身不随になることもあるが、 ガンであれば、死ぬ少し前まで普段通りの日常生活を過ごせることが多い、と。 また、抗がん剤については、法規で「毒薬」や「劇薬」に分類されているものが 少なからずあるといい、毒性が体内に蓄積していくことを医学データで示し、 抗がん剤の「副作用」と言わず、「毒性」と言うことを提案している。 私自身、がん患者であるが、現在の所、がんによる痛みなどはない。 あるのは、抗がん剤の副作用(毒性)による足の裏の痛みだ。 この本を読んで、抗がん剤は延命にならない、ということが分かった。 ならば、抗がん剤を止めで、歩行を楽にした方が良いのではないかと思う。 だが・・・と、迷うのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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