切花×2
開花中のエビネと胡蝶蘭を一昨日(2008/5/6)切花にしました.ステム切除前の株エビネ胡蝶蘭エビネは開花し始めてから既に3週間も経過していましたし(通常花期は2週間~一ヶ月),胡蝶蘭も初期に開花した花が先月末から萎れ始めていたからです.特に胡蝶蘭は今週末に植え替えを予定しているので,それまでにステムをカットしてしまう必要がありました.ステムを株から取る方法ですが,同じ蘭でもエビネと胡蝶蘭では異なります.胡蝶蘭はハサミ等を使って切り取らないといけませんが(当然カットに使うハサミはコンロ等の火で殺菌),エビネはステムを軽くまわしながら引けばスッポリ抜けるのです.但し,抜き取りのタイミングが遅れて基部が硬くなってしまっている場合は,ハサミでカットする必要があります.尚,今回は無事スッポリ抜けてくれました.wエビネのステムはそのままだと水上げが悪いので,下部をしごいて繊維を出してやる必要があります.そうする事で水上げが良くなり,切花が長持ちするのです(『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 エビネ』からの受け売りですw). 『NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 エビネ』これに対して胡蝶蘭はそこまでする必要は無いようです.『水切り』を行うだけで十分と言う記載を以前見かけた事があります(真偽の程は判りませんがw).尚,『水切り』とは『茎の先端から数cmの部分を水中で切る』事で,茎の中に空気が入るのを防ぐと共に水圧で水あげの効果を高める効果があるそうです. 昨年までは『水切り』なんぞやっていませんでしたが,今年は物は試しでやってみました.果たして効果はあるのかな?尚,エビネも胡蝶蘭も切花延命剤を用いた水(花王 PAT 3mL を 100mL に希釈)へ挿しています. 花王 PAT 花王PAT 5本組送料無料どちら切花も少しでも長持ちしてもらいたいものです.さて,ステムがなくなった株は来季に向けて育成を開始しなくてはいけません.ステム切除後の株エビネ胡蝶蘭胡蝶蘭は化粧鉢から本体を取り出し,屋内のカーテン越しの管理を再開させました(ディスプレイ中は明るい部屋に置いていた程度で,日光に当てていません).本格的な育成開始は植え替え3週間後(5月末)の屋外管理開始からとなりますが,それまでに少しでも体力を回復して欲しいところです.一方,エビネは今週末から液体肥料(ハイポネックス原液の2,000倍希釈液)による施肥管理を開始する予定です. ハイポネックス原液具体的な施肥管理スケジュールは前回記載致しましたので,興味ある方はそちらを御覧ください. ところでエビネの新芽(新葉)ですが,2つのうち一方は3枚の葉が展開するようです.3枚葉の新芽2枚葉の新芽株を戴いた時点で各バルブから2本ずつしか葉が出ていませんでしたし,昨年出た新芽からも2枚しか葉が出ませんでしたので,この株はニオイエビネのように2枚の葉しか出ない交配種なんだぁ~と思っていましたが,どうやら違っていたようです.的外れかもしれませんが,これまでより作上がりしたようで嬉しかったりしま~す.但しボールをぶつけた衝撃で最初から葉が傷だらけですが.wそれと昨年の葉の中央部が変色しているのが非常に気がかりで….新芽がシッカリしてから前年葉が枯れるのは自然な事なのですが,まだ新葉が展開しきっていませんし,何より一昨年の葉がまだ一枚残っている状況なのですよ.葉焼けするほど気温は上がっていないし,一体何が原因なんだろう?------エビネのその後の様子はこちら胡蝶蘭のその後の様子はこちら