汚染米は安全!
「…有毒性がほとんどないと。しかも今分かっているところでは、中国ギョーザの場合の濃度に比べて60万分の1。低濃度であると。だからですね、人体に影響はないということは自信をもって申し上げられるわけです。だから、あんまりじたばた騒いでないわけ。…あんまり安全だ安全だと言わない。言わないんだけど安全なんですよね。60万分の1なんだから。…」などという世迷い言を喋り捲っていた大田農水相が辞任した。これが自発的なものであるなどとは誰も思わないであろう。自民党総裁選という猿芝居の結果、麻生総裁=麻生総理が確定的になったため、来る総選挙で自公反動政権の地滑り的敗北を少しでも防ぐための予防措置であり、わずかの任期を残しながらの事実上の更迭である。こんな目くらましで国民が騙されるとでも思っているのであろうか。下記に宮崎日日新聞のコラム「くろしお」を紹介しておく。【宮崎日日新聞のコラム】 …口調こそ静かだったものの福田政権の断末魔の叫びに聞こえたのは、太田農相の辞任会見だ。…実際のところは官邸主導の更迭だったことはだれの目にも明らかだ。…主食である米が安心して食べられないというのは日本人にとって末魔を断たれたようなもの。…次の総選挙のために早くこの問題の幕引きをしたいという思いが透けて見える。…県外では自死した米穀販売会社の社長もいる。この事態をどう思っているのか。最後の1日まで全力で対処することこそ、真の責任の取り方だろう。食の安全が崩壊したのに、偽りの引責で事態の収拾を図ろうとする様は、あまりにも情けない。食という基本的営みの依拠する場所を失った国民の怒りは増すばかりだ。(9月20日付「くろしお」)