テーマ:太陽光発電(1113)
カテゴリ:太陽光発電
太陽光発電の余剰電力を固定価格で買取る制度が始まった2009年から10年経ち、11月から安値で買いたたかれることになります。
我が家は2008年末に一条工務店で家を建てた際に、太陽光発電システムを採用しました。 すでに自家消費で浮いた電気代と余剰電力の販売額が、太陽光発電システム購入額を上回っています。 そのため、たとえ今後の買い取り額が0円だったとしても損はしないのですが、少しでも高く買って欲しいのが人情です。 一条工務店から太陽光発電の固定価格買取(FIT)期間満了後のユーザーへお知らせが届きました。 電力買取プラン「一条でんき」サービス開始のご案内 「一条でんき」によるFIT完了後の買い取り価格は、1kWhあたり11円でした。 ちなみに、これまでの買取価格は1kWhあたり48円+1円(ソーラープレミアム)でした。 我が家は東京電力からの電気を買っていますが(電化上手)、東京電力のFIT後の買取価格は8.5円/kWhです。 「再エネおあずかりプラン」を選ぶこともできます。 4千円を払えば、最大250kWh分の電気使用量と余剰電力量を相殺するというものです。 250kWh分が4千円ということは、1kWhあたり16円です。 2019年11月分以降、我が家が契約している「電化上手」の料金は以下の通りです。 ・昼間:39.44円/kWh(10:00-17:00・夏季) ・昼間:32.32円/kWh(10:00-17:00・夏季以外) ・朝晩:26.49円/kWh(7:00-10:00,17:00-23:00) ・夜間:12.48円(23:00-7:00) 「再エネおあずかりプラン」で差益が最大になるのは、昼間(夏季)の使用量と余剰電力が250kWh以上の場合です。 250kWhを越えた余剰電力も8.5円/kWhで引き取るため、250kWh分だけ比較計算をしてみます。 普通に250kWhを8.5円/kWhで売ると、2,125円(8.5x250)の得です。 「再エネおあずかりプラン」は250kWh、9,860円分(39.44×250)の電気を4千円で買うことになるので、差し引き4,860円の得です。 つまり、「再エネおあずかりプラン」の方が、2,735円も得です。(4,860-2,125) しかし、一般家庭では、自家消費で相殺されることもあり、昼間だけで250kWhも使えないはずです。 これまでの我が家における電力収支10年分(2008年12月から2019年8月分)を平均すると、以下の通りでした。 ・昼間:44.7 kWh (1,524円 = 44.7*(32.32*3+39.44)/4) ・朝晩:232.4 kWh (6,156円 = 232.4*26.49) ・夜間:387.7 kWh (4,838円 = 387.7*12.48) ・発電量:314.4 kWh ・売電量(余剰電力):174.8 kWh ・自家消費:139.6 kWh 余剰電力を8.5円/kWhで売る場合、1,486円です。(174.8 * 8.5) それを電力料金から差し引くと、11,032円です。(1,524+6,156+4,838-1,486) 一方、「再エネおあずかりプラン」を使った場合は、9,556円(718+4,838+4,000)です。 ・昼間:44.7 kWh→0kWh(0円) ・朝晩:232.4 kWh→ 27.1kWh (232.4-(250-44.7))(718円 = 27.1*26.49) ・夜間:387.7 kWh (4,838円 = 387.7*12.48) ・再エネおあずかりプラン(4,000円) ・売電量(余剰電力):174.8 kWh (250kWh以下なので0円) つまり、余剰電力を8.5円/kWhで売るより、「再エネおあずかりプラン」を使った方が、1,476円(11,032-9,556)得します。 「一条でんき」に11円/kWhで売れば、1,923円になるものの、逆転はしません。 平均ではなく、月ごとに収支計算すると、結果が異なるかもしれません。 雨後のタケノコのように増えてきた売買できる事業者の他プランもあわせ、もう少し検討してみたいと思います。 ちなみに、四国電力の「ためトクサービス」なら、上限が150kWhでも、利用料が2,700円なので、さらに良かったのですが。 (関連記事)太陽光電力固定価格買取制度「ソーラープレミアム」の契約期間が満了 [Googleでnoahnoah研究所のブログ内を検索] → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜へ直接メールを送る → 伊藤@横浜のROOMへ行く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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