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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:好きな映画・・恋愛系
外食の代わりに購入したDVDじっくり吟味いたしました。
ありゃ・・りゃ・・予想に反してお腹一杯(胸一杯)になったお話でした。 「年下のひと」 1999年 フランス 監督 ディアーヌ・キュリス 出演 ジュリエット・ビノッシュ、ブノワ・マジメルほか あらすじ ↓ 奔放で恋多き女性作家ジョルジュ・サンドと詩人ミュッセとの愛の葛藤を描いたドラマ。 1830年代のパリ。とある朗読会で、サンドは批評家から激しく罵倒される。 気丈に振る舞いながらも、動揺を隠せないサンド。その時彼女に話しかけ 優しく慰めてくれたひとりの男がいた。それは天才詩人ミュッセとの運命の 出逢いであった・・・・ 感想 ↓ 見た後の感想は以前レビューした「アンナ・カレーニナ」のソフィー&ショーン・ビーンのバージョン のに似ています。 あちらも異国へ旅したことにより二人に温度差が出てしまう・・ こちらも不穏の始まりは旅先から~そんな感じ。 旅先って普段の生活とは違う、一人なら何とか自分の手で全てに対処していかなければ ならないけれど・・恋人同士や夫婦同士だと相手にも求めすぎたりして 空気が変わってきてしまうのかもしれませんね。 成田離婚などが多いってことは、旅先での恋人たちの危険性は 過去も現在も変わらないってことなのかな・・ 話がそれてしまいましたが・・ 映画のほうはというと・・ぐっちゃぐっちゃ・・な心。 愛って 憎・疑・恐・求・棘 全部ひっくるめて愛なんだ~と思える内容でした。 破滅型の芸術家と愛をはぐくむって、本当に至難。 日々、形を変えてしまうように思える相手の存在。 一秒一秒変化してしまっているかのようなお互いの気持ち。掴めない証。 愛情を持続するのと同じくらい、いやいや それ以上に切り捨てることの難しさ。 年下の恋人って、若さもパワーも与えてくれるのかと思いきや・・ 振り回され、憔悴で疲れきりみなぎるパワーも情熱も若さも全て奪われてしまったかの ような主人公の姿は痛々しいほど。 ジュリエット・ビノッシュは名演でした。美しかったし。 破滅型男を演じたブノワも、エキセントリックで二人の演技には引きこまれました。 彼女が絶望の果てに得た愛が平穏であることを祈りたい・・・ そんな風に思えた映画でした。 主人公と同じく非常に疲れました。もうお腹一杯です。 それでも こういう描き方の愛、人間臭くって嫌いではないですが。 それに、憔悴してもいいや・・ブノワだからね。なんちゃって~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.12.01 01:11:39
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