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2008.12.01
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ノート外食の代わりに購入したDVDじっくり吟味いたしました。

 ありゃ・・りゃ・・予想に反してお腹一杯(胸一杯)になったお話でした。

 かちんこ「年下のひと」
 1999年 フランス
 監督  ディアーヌ・キュリス
 出演  ジュリエット・ビノッシュ、ブノワ・マジメルほか
 
 あらすじ ↓
 奔放で恋多き女性作家ジョルジュ・サンドと詩人ミュッセとの愛の葛藤を描いたドラマ。
 1830年代のパリ。とある朗読会で、サンドは批評家から激しく罵倒される。
 気丈に振る舞いながらも、動揺を隠せないサンド。その時彼女に話しかけ
 優しく慰めてくれたひとりの男がいた。それは天才詩人ミュッセとの運命の
 出逢いであった・・・・
 enfantsdusiecle03.jpg

 感想 ↓
 見た後の感想は以前レビューした「アンナ・カレーニナ」のソフィー&ショーン・ビーンのバージョン
 のに似ています。
 あちらも異国へ旅したことにより二人に温度差が出てしまう・・
 こちらも不穏の始まりは旅先から~そんな感じ。
 
 旅先って普段の生活とは違う、一人なら何とか自分の手で全てに対処していかなければ
 ならないけれど・・恋人同士や夫婦同士だと相手にも求めすぎたりして
 空気が変わってきてしまうのかもしれませんね。

 成田離婚などが多いってことは、旅先での恋人たちの危険性は
 過去も現在も変わらないってことなのかな・・

 話がそれてしまいましたが・・
 
 映画のほうはというと・・ぐっちゃぐっちゃ・・な心。 
  
 愛って 憎・疑・恐・求・棘 全部ひっくるめて愛なんだ~と思える内容でした。

 破滅型の芸術家と愛をはぐくむって、本当に至難。

 日々、形を変えてしまうように思える相手の存在。
 一秒一秒変化してしまっているかのようなお互いの気持ち。掴めない証。

 愛情を持続するのと同じくらい、いやいや それ以上に切り捨てることの難しさ。

 年下の恋人って、若さもパワーも与えてくれるのかと思いきや・・
 
 振り回され、憔悴で疲れきりみなぎるパワーも情熱も若さも全て奪われてしまったかの
 ような主人公の姿は痛々しいほど。

 ジュリエット・ビノッシュは名演でした。美しかったし。

 破滅型男を演じたブノワも、エキセントリックで二人の演技には引きこまれました。

 彼女が絶望の果てに得た愛が平穏であることを祈りたい・・・

 そんな風に思えた映画でした。

 主人公と同じく非常に疲れました。もうお腹一杯です。

 それでも こういう描き方の愛、人間臭くって嫌いではないですが。

 それに、憔悴してもいいや・・ブノワだからね。なんちゃって~
 
 





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最終更新日  2008.12.01 01:11:39
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