道づくりと願い
前回の記事から引き続き、我が家のサポート体制作りに奔走している日々。ブログに掲載したおかげで色んな方から助言を頂き、近所のママ友からも「こういう手があるよ!」と情報提供をして貰い、少しづつ何が出来るのか、我が家には何が必要なのか、見えて来た感じがあります。しかし、どれもまだ契約・決定には至らず。社会の厳しい現状も目の当たりにしたりして。家庭で育てている子の「もしも」の時の預かり先、これもかなり限られている現状が分かりまだまだサポート作りには時間がかかりそうです。ショートステイも何か所か当たってみたのですが東京都の短期入所はどこも満床で、緊急時も空いているか分からず、入れるのは稀であるとか。普通に入るとしても数か月待ちの状態で、皆さん粘り強く順番待ちをしているのだとか。なかなか厳しい状況ですね。弦人も今までは、本当の病気で入院する以外は何やかんやと家族で補って、預けずに育ててきたわけですがこれからの事を考えると、少しでも選択肢の道を作って慣れさせておいた方が良いなと、実感しています。何せ道づくりがこんなに大変で時間がかかるとは思っていませんでしたからそこで浮かんできたのが、主治医の病院で緊急入院する、という技。これはブログの読者さんからの情報で動き出したのですが、主治医に確認すると、あっさりと「いいですよ」と返事が。緊急一時保護、という名目で預かる事が出来るそうです。ただし、病棟のベッドが空いていればの話ですが。これで一つ、本当ににっちもさっちも行かなくなった時に緊急で預かって貰える場所が確保出来ました。それだけでも、ちょっとほっとしました。後は、福祉タクシーやヘルパーさんなど色んな所を当たってようやく、一か所お返事を頂いた場所があり今度顔合わせをする予定までこぎつけました。ようやく一か所でも大きな進歩の一か所です。色々相談している中で、こんな意見がありました。学校のコーディネーターさんからの意見なんですが「もう今の状態で既に緊急なんだから(本来ならば私は入院していなければいけない身)今の時点で弦ちゃんを預ける方法を考えては」と言われました。ヘルパーさんや福祉タクシーをいくら使っても僅かな時間で、全くお母さんの体が休まらないでしょ。何ならいっその事、もう緊急だと言って預けてしまったら、という意見です。突然私が入院となってから、弦ちゃんをあたふたと預け先を探すのではなく、今まだ自宅安静の(まだ少しは動ける段階で)預けておいた方がいいのでは。その方が、私もゆっくり安静に出来るし、赤ちゃんの早産のリスクも減って巡り巡っては弦ちゃんの為になる、という意見でした。もし預け先がないのなら、県外のショートステイ(山梨とか埼玉とか)に長期(一ヶ月~2か月単位)で預ける、なんて案もありますよ・・・と。確かに頷ける意見ではありました。施設に預かって貰えれば、ヘルパーさんや福祉タクシーなど諸々の介助の事や業者との面倒なやり取りもなくなり、私は安心になります。はるとのお世話だけになるので、楽になるでしょう。でも・・・でも・・・私の心が、まだ納得できないのです。弦ちゃんは非常に人間や環境の変化をよく分かっていて、私や家族がいない状況になると、一気に笑顔も食欲も気力なくなり、便も出なくなり、それこそ本当の病気になるのではないかと思うほど、意気消沈し、元気がなくなります。弦ちゃんは言葉はしゃべれないけど、心は普通に(よりも繊細に)感じ、表現します。彼の気持ちになると「僕は元気なのにー!何で家に帰れないのー!何でだよー!何なんだー!」「うわーー!うわーー!!」と叫びたい気持ちになるでしょう。多分、ずっと叫んでいると思います。そして、力の続く限り、泣き続けていると思います。それこそ、夜も寝ずに・・・。ご飯も食べずに・・・。これと同じ状況を、もしはるとへ同じことをやったとしても同じ様に泣き叫ぶと思いますがはるとはある程度言葉での理解もありますので、根気よく説明すれば、納得して貰えるかもしれません。(拒否される可能性の方が大ですが)弦ちゃんは「ママが大変だから、ここにお泊りしなくてはいけない」を理解するのが難しいと思うので、彼の頭の中はハテナマークでいっぱいのまま納得出来ず苦しい日々を過ごすことになるかもしれません。それも長期に渡って行うとしたら・・・それに、辛い入院生活をした後、帰ったら知らない赤ちゃんがいてその辛い体験と赤ちゃんがリンクして赤ちゃんに対して嫌な感情が出て来るかもしれません。彼にものすごく辛い思いをさせるだろうな、と想像出来るので私はどうしてそれが踏み出せないのです。頭では安全策だと分かっているのだけど、心が納得できない。出来るだけ側に居たい。弦ちゃんとはーくんの近くに居たい。二人には安心して過ごせる場所に居て欲しい。そして、赤ちゃんの誕生を心待ちにして待っていて貰いたい。赤ちゃんが誕生するおめでとうの瞬間に、弦ちゃんにも見て貰いたい。みんなで新しい家族をお祝いしたい。弦ちゃんだけ悲しい思いをして、赤ちゃんを迎えるの悲しい。これが甘い考えだと言うのは、分かっています。そんな事より、自分の体、赤ちゃんの事を第一に心配して安全に産むことがあなたの仕事でしょ、と言われるのは分かっています。二人の事は周りに何とかして貰って、自分の事を心配しなさい。それも、分かっている。でも、やっぱり・・・・家族が一人増えるという、素晴らしく嬉しい状況に彼らが心から安心して赤ちゃんの誕生を待ち望んで迎えられる様に・・・と願わずにいられません。もちろん、何かあった時の道づくりは大切です。私が動けなくなった時の道が何もないと、一番困るのは家族です。そして、弦ちゃん本人です。ただ、何とかいい方向に・・・・私も正産期までお腹にいて貰って、無事に出産出来て弦ちゃんも入院をしなくてもいい方向にしたい、と願っています。道づくりと願いを持って、家族でここ一番乗り越えたいと思います(#^^#)