[本のある生活]の記事一覧 | のんびり自立していきたいな～

きょうから、読み始めた本

「日本の金融制度（第二版）」という本を読み始めました。長い休暇が始まって、投資も本格的に行いながら、日本の金融がどのように発達してきたのか、現在はどのような状況にあるのか、まったく知らずにいました。500pぐらいある、分厚い本です。図書館の期限までには読みきらないだろうとは思うのですが、少しでも、この馬鹿な頭に、知識を叩き込もうと思い、勉強ノートに、打ち込みならが、読んでます。この本の著者は、銀行家出身のためか、銀行を擁護するような文章が、数多く書かれています。たとえば、「銀行は元利金の支払いを確約した預金という形態で資金を預かるとともに、預金者に代わって資産運用にかかわるリスクをすべて肩代わりし、そのリスク負担の報酬として利鞘を得る。」とか、「証券会社の場合、あくまでも投資家からの依頼に基づき資産運用にかかわる情報の提供、運用アドバイスや有価証券売買注文の取次ぎ・執行・決済を行うにとどまり、リスクは一切負担しない。」なんて、銀行員以外は絶対書かない表現だと思います。前回、読んでます、といった、バーナンキ関連の本もまだ読み終わっていません。200pほどの少ない内容なのですが、文章が私にとっては、少し読みにくく、また、理解できない部分もあり、中谷　巌氏の「入門　マクロ経済学」を参考書にしながら、読み勧めています。一日もかからずに、読み終わっていいはずの本なのに、だめですねぇ～～。では、また

今日の本はちょっと刺激的な題名です

「マネーを巻き上げる人巻き上げられる人」という、題名の本を読みました。中身は少なく、すぐに読み終わるような本ですが、久しぶりに「マイカル」のことが、書いてありました。マイカルは2001年に破綻した、会社なのですが、その前年の2000年に実に900億円の普通社債が個人向けに発売されています。そのときの主幹事が「野村證券」です。いかに、日本の証券会社の、調査力が欠けているのかがわかります。野村證券といえば、少なくとも日本を代表する証券会社ですから、残念ですね。当時の格付け会社は、海外の格付け会社では、マイカルを投機的としていましたが、日本の格付け会社では、破綻直前まで投機的とはならなかったのではないかな。ふぅほんとに情けない話です。それどころか、2001年6月に、さすがにまずいと思ったのか日本の格付け会社のR&Iがマイカルの格付けを大幅に引き下げました。これに対して、野村證券は「マイカルの経営改革は順調に進んでいる」と、格下げに対して、抗議したという事です。抗議して、3ヵ月後に破綻ですから、「この証券会社は、何の責任も取らなくていいのか」と、当たり前の、考えを抱きますが。主幹事であったという事は、責任を取るどころか、社債発行で大きな利益を得たのでしょうね。納得できないなぁ。たった6年前の話なのですが、現在の証券会社は、きっと、当時とはまったく変化していて、我々投資家の方を向いていてくれるのでしょう。

今日から読み始めた本

今日から、「ベン・バーナンキ　世界経済の新皇帝」田中　秀臣を読み始めました。ベン・バーナンキ氏は2005年FRB議長に就任された方で、前の議長のグリーンスパン氏がやや神格化されている傾向があるので、何かと比較されるのではないでしょうか。図書館で目に付いたので、特に深い意味もなく借りてきたものです。ケインズ経済学の流れを汲む方のようで、今まで読んでいた、スティグリッツ氏の本と重なるところが多く、面白くなってきました。経済にはまったくの素人なので、馬鹿な事いってるなぁ、ぐらいに聞き流してください個人的には、スティグリッツ氏の影響もあるのでしょうが、ケインズ経済学で説明されたほうが、納得してしまいます。市場は常に効率的に動いているとはとても思えず、市場に任せることで、理想的な社会が実現されるとも、思えず。やはり、政府の介入が必要不可欠であると思えます。最近は小さな政府が、流行なのでしょうが、基本的な福祉政策一つとってみても、市場に任せてはまともな福祉社会となるとは、考え難いのです。やはり、セーフティーネットを考えると、ある程度の規模の政府が必要でしょう。公的な機関は、効率が悪いとの考えは、現在、公的な機関の労働者に、適切なインセンティブが与えられていない、為ではないでしょうか？営利企業に近いインセンティブが与えられれば、人的な資源が等質であるならば、企業に比べて、効率が悪くなるとは思えません。逆に、顧客を騙してでも売り上げを上げなければならない、営利企業に比べ、より効率を高めるインセンティブを与えられそうなのですが。まぁ、いろいろ、考えながら、読み勧めていきましょう。「インフレターゲット理論」についても読みたかったところだし。ちょうど、良い機会です。読み終わるのは、数日かかりますけど。どうしても、気になるところを、ワードに打ち込みながら読み進めているので、時間がかかります。しかし、「勉強ノートを作る」という、目的があるので、仕方ありません。数年前までは経済の基礎的な本を読むとは、信じられなかったのですが、もっと早く読んでおくべきでした。騙されないように、読んでおきましょう。