今年は基本を大切に料理します
今まで自分が作った料理をこのブログにアップしてきましたが、たくさんの励ましやありがたい御批判を頂戴しました。昨日カレーを作ったのですが、基本的なラインをあまり逸脱しないものにしました。そうしたらやっぱりうまかった!やっぱり基本は大切です。私が実験的な料理をくり返してきたのは親父の存在が大きかったと思います。※私の過去の創作料理はカテゴリのお食事でごらんになってください。その昔、親父が理解不能な実験料理を作ったとき、若かった私は激しく批判したものです。ある正月のこと、私は母のお雑煮が楽しみで帰省しました。元旦にそのお雑煮をおいしくいただきました。二日にもう一度そのお雑煮を食べようと思ったら、お雑煮に「伊達巻き」や「昆布」などおせち料理の具が浮いていました。もちろん父の仕業で、母の作るシンプルな味が気にいらないのでおいしくしてみたとのことでした。父と私は口論になりましたが、父の理論としては「お雑煮は”雑に煮る”と書く。すなわち余り物を煮るものなのだ」ということでした。しかし程度の差こそありますが、私と父がやっていることは比較的似ているような気もします。私は父を尊敬していますが、彼の教え方は常に反面教師です。父の料理に関していえば、他人にあまり受け入れられるものではないです。もちろん本人は「うまい!うまい!」と言って食べています。父はそんな他人の意見なぞ受け入れません。「自分がうまいと思ったものがうまいのだ」という考えで一貫しています。このまま私が基本を逸脱した料理をくり返していくと、いつか人に食べさせるときに私が父に対して思ったような感情を持つ人が出てくるのではないでしょうか。私も成行きで作る実験料理を「うまい!うまい!」といって歳を取ってしまうと、私の味覚が他人と途方もなくズレてしまうような気がします。ですから今年は基本を大切に料理していこうと思います。食材とかも在り合せではなくて、基本的な食材をそろえて料理を始めようと思います。何をやるにしても基本を大切にする年にしようと考えています。