おでんの想い出
この季節になると登場するおでん。おでんというと必ず思い出す事があります。3才位の時の事ですが、当時はおでんにうずら卵の串刺がありました。今は普通の玉子しか見なくなりましたが。このうずら卵にやたら執着してました。ある時、父親とおでん屋に入り、うずら卵を注文。するとおでん屋のオバサンが「ないのよ。」と。でも、隣の席の人の皿にはうずら卵が!これを見た私は、おでん屋のオバサンが意地悪してるのだと思い込みました。「あるじゃない、あの人。」と反撃。それでもオバサンは「ないのよ。」と繰り返すばかり。父親も「ないってさ。しょうがないよ。」とオバサンの味方!どうしても私にうずら卵をたべさせない気らしい。怒りと悔しさがこみ上げ泣きながら主張。「ある!あの人食べてる!!!」隣の席の人は食べにくくなったのか、自分のをくれようとしましたが首を横に振り拒否。人のうずら卵を奪いたいのではなく、オバサンの意地悪が気に入らなかったのです。それに味方する父親も敵に見えました。何が何でもオバサンにうずら卵を出させるぞ!と粘って大泣き。ない、だなんて見え透いた嘘つかれて腹立つ!子供だからバカにされ、意地悪されてるんだ!!!結局、気分を害して何も食べませんでした。今、思うと売り切れだったのだと思えます。「売り切れ」「あの人のでもう終わり」と言ってくれれば納得したのに。お子様がいる方、子供だから分からない、と思わず状況を丁寧に説明してください。案外、子供って語彙がでてこなくて自分では使えないけど大人の使う単語を知っていたり、話を把握しているものです。