おぎゃりん☆の 元氣に活きる通信！

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  【幸村に学ぶ活き方】

  私は時折、戦国武将の活き方に例え自分の考え方や活き方を表現する場合がある。現代の世にも活用できるような考え方や活き方をした武将はたくさんいるが、その中でも共感できる活き方の戦国武将が今日紹介する真田幸村だ。元々、幸村の祖父、幸隆は武田信玄の先方衆として活躍した武将だが、幸村の話をする前に触れておきたいことがこの真田の家紋のことだ。上記にも掲げたこの家紋であるが、この『真田六文銭』は、幸隆の時代から使われたとされており、戦を始め常日頃の活き方においては、死をもいとわない不惜身命の決意で望んでいることを示していたと言われている。六文銭はもともとは六道銭のことで、いわゆる『三途の川の渡し銭』だ。つまり六道にいるお地蔵様に対してのお賽銭とされている。六道とは仏教において地獄(道)・餓鬼(道)・畜生(道)・修羅(道)・人間(道)・天(道)の６つの世界(道)のことを言う。父である昌幸も武田の智将として有名ある。武田氏滅亡後、一時は独立勢力を形成したが厳しい戦国の世を生き抜き、真田の家を存続させる為に手を打つこととし、長男の信幸が徳川方に、次男の幸村は豊臣方に人質として送る措置をとった。その後、関が原の戦いの際に、兄信幸は東軍の徳川方に、そして父昌幸と幸村が豊臣方についたというわけだ。私が幸村を好きという理由として、義を貫いた活き方がある。『一旦の約束の重きことを存じて較ぶれば、信濃一国は申すに及ばず、日本国を半分賜はるともひるがえしがたし』（名将言行録）これは、関が原の戦いや、大阪冬の陣などでの幸村の智略に富んだ戦ぶりを見て、あの家康が信濃十万石を代償に幸村を勧誘した時に返答した言葉だ。信濃の国はおろか、日本の半分をもらっても、一度した約束を覆して裏切るようなことはしないというような意味を家康に伝えたというのだ。現在、大河ドラマで話題の直江兼続も、秀吉から仕えぬかとの誘いに対し、「我が主は生涯、上杉景勝ただ一人」と言って断ったという話がある。これも、義を貫いた正義の活き方だが、それに勝るとも劣らないのが先の幸村の言動だ。有名な大阪夏の陣において、幸村は壮絶な戦死をするわけだが、誰も近づけなかった家康本陣に対し幸村が3千の精鋭を率いて真正面から突っ込んだのである。幸村の部隊は勇猛果敢で知られ、あの戦の達人家康も認めたと言われている。家康は、大阪冬の陣に続き、楽勝と言われた夏の陣においても、幸村の前には一時は自決も覚悟したという。この精神や迫力は、私が座右の銘にもしている『断じて行えば鬼神もこれを避く』（史記）と同じだと思う。何と言っても、氣迫や氣合が違うのだ。また、幸村の隊は甲冑など全ての武具を赤で統一する『赤備え』が有名で、その勇猛果敢さに敵陣は幸村の旗印を見ると恐れをなす武将も多かったと言う。まさに、決死の覚悟が相手にも伝わっていたのだろうと思う。そして、あの関が原や大阪の陣においては、幸村は真田家の家紋である『六文銭』は少なくとも目立つ場所には一切使わなかったとされている。これは、徳川方についている兄、信幸に対し氣を遣ったとされている。なお、『真田の赤備え』は、かつて赤備えで活躍した武田氏の流れを汲む者であることを意識してのことだと言われている。何とも幸村らしい活き方で、私は人間として、この一人の戦国武将の活き方に共感している次第なのである。おぎゃりん☆セミナーのご案内はこちらから平和と希望と愛のシンボルマークです パワールックMIWAKOさんの作品です心友いいこと探検家さんこと立山裕二さんの新著です。総合法令出版から3月25日に出版されました。 おぎゃりん☆も参加している　青少年のキャリア形成支援の団体です 祝！第３回e-Book大賞 優秀賞受賞！！心友れおなるど・てんぷうさんこと原克之さんの魂のこもった新刊e-Book『【与え好き】の法則』をご紹介、そして自信をもって推薦いたします！！☆無料ダウンロードはこちらから☆ 『与え好きの法則』シェア（分かちあい）のページ生まれてきてくれてありがとう♪　 ご隠居の底力心の唄♪クリスタルの絆♪　 『天風成功金言・至言１００選』 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 『日常の心得』 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 『珠玉のことば５０選』

  2009.04.19

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• 【真田六文銭・その精神に学ぶ】

  真田六文銭とは、戦国武将の真田幸村の家紋です。幸村の祖父、幸隆のときから始まったとされる｢六文銭｣の紋です。六つの銭は、仏教の教えである六道銭(りくどうせん)のことで、すなわち死者のお賽銭を意味していると云われているそうです。六道とは｢地獄｣｢餓鬼｣｢畜生｣｢修羅｣｢人間｣｢天上｣の六つの迷界のことを指すそうです。人が死んだとき、三途の川の渡し賃として棺に銭六文を入れて、六道にいるお地蔵さまに救済を願うのだそうです。また、その六文銭があれば、死後も生活に事を欠かさないとの言われもあります。現代においてもその所以があり、棺の中へ小銭を入れるという週間が残っております。真田家は、戦場において｢死ぬ気で戦うぞ｣という意気込みを家紋にしていました。幸村、最後の戦いの場である｢大阪夏の陣｣での様子については、2005.2.05のブログでもご紹介しました。火を噴くような｢赤備え｣の真田幸村隊、わずかな兵で家康本陣目がけて突進し、大阪冬の陣に続き夏の陣でも家康を自決寸前まで追い詰めて震え上がらせたというお話しは余りにも有名です。そして、奮闘むなしく討死した幸村に対し、徳川方からは｢真田、日本一の兵(つわもの)｣と賞されたとのことです。 断じて敢行すれば鬼神もこれを避く(中国古典･史記より)私のプロフィールでも紹介しておりますが、好きな言葉であります。話しが結構飛躍しますが．．．語弊があればご容赦願いたいのですが、現代の若者には余り精神論が通用しなくなってきているような気がしております。私は、単純明快な単細胞ですので、この手の熱い話しには意外と影響を受けます。精神的に暗示をかけると言えば分かりやすいでしょうか。要するに｢気持ちの持ち方｣次第では、自己の潜在能力を充分に引き出すことが出来るのではないかと思うのです。｢強いこころ｣を持つ訓練を常日頃からしておれば、いざというとき、逆境が押し寄せても断じて立ち向かうことが出来ると思うのです。気構えということです。私のトップページにも本日付け加えました言葉を以下に記述いたします。 人生は心に描いたとおりになる 強く思ったことが現象となって現れてくる六文銭の話しから、かなり蛇足しました。言わんとすることをお汲み取りいただければ幸いです。感謝！｢合掌｣

  2005.03.01

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• 【中国古典に学ぶ・荘子(編)】

  「荘子」という書は、人間として生きていく上で、あまり小さな現実に惑わされることなく、もっと自由に伸び伸びとした生き方をしなさいと云っております。作者は荘周(そうしゅう)という戦国時代の人とのことですが、仕官することを嫌い、自由人として生きたとされております。また、豊富なたとえ話を使い、その内容も文学的で面白い書であると評価を受けており、ほかの古典にはない特色もあります。有名な寓話のひとつに ｢蝸牛角上の争い｣(かぎゆうかくじょうのあらそい)というものがあります。お前が勝った、私が負けたなどと、血まなこになって騒ぎ立てるそんな地上での争いも、大宇宙界からすれば何と小さな話かとあざけ笑う様子をたとえております。そんな｢荘子｣から、目の引くものとして 窮もまた楽しみ、通もまた楽しむ(きゅうもまたたのしみ、つうもまたたのしむ)《窮亦楽、通亦楽》があります。｢窮｣は貧乏、｢通｣は金持ちと考えるそうです。要は、金持ちであろうが、貧乏であろうが、それぞれの境遇に応じて人生というものを楽しみなさいという意味だそうです。世界レベルで見れば、日本より生活水準が低い国は沢山あります。かといって、それらの人々は不幸なのでしょうか？人生を楽しんでいないのでしょうか？そんなことはないはずです。このお話しは｢二度とない自分自身の人生なのだから｣それぞれの境遇の中で、それなりの楽しい人生を送るよう心がけるべきだと言っておられるのだと思います。他人の家の芝は、他人の家の芝、自分の家のものと比べてもどうしようもない。他人の家の女房は、または亭主は、他人の家のものなのです。(笑)以前、女子マラソンランナーの有森さんが、レースの後に｢自分で自分を褒めたい｣と言われたことがありました．．．．自分自身の人生をどう生きるかということは、他人がどうのではなく、自分自身で納得できる生き方をしたかどうかと云うことだと思います。そして、自分の人生の終焉で｢自分で自分を褒める｣生き方が出来たかどうか。｢ああ、それなりに楽しく生きた｣と言えるかどうか．．．そのためには、どうしていけばよいのか。おのずと答えが見えてきそうな気がしております。感謝！｢合掌｣

  2005.02.28

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• 【中国古典に学ぶ・論語(編)】

  日本の歴史からも学ぶことは多々あります。西洋における先人からも同様に勉強になることも少なくありません。しかし、何よりも東洋人としての文学の神髄は中国古典であると云っても過言ではないでしょう。日本の戦国武将も、それを参考にされていた方も少なくないことでしょう。私などはまだまだ不勉強で、専門家のどなたかが訳された本を手引書とし、日々勉強をしているわけです。守屋　洋(もりや・ひろし)さんもそのお一人で、今日も、氏が一昨年に三笠書房から出版された中国古典「一日一話」を基に記述させていただきます。（1932年、宮城県生まれ。東京都立大学中国文学科修士課程修了。現在、中国文学の第一人者として著述、講演等で活躍中。）まず、“実学”とか“活学”とかニュアンス的にはなんとなくわかる言葉があります。要は、「勉強をしたことを即実践の場で活かす」と云うことなのだと思います。今日は、孔子の言行録として世界中で語り、読み継がれている「論語」より二つばかりですが特筆いたします。 『位なきを患えず、立つ所以を患えよ』(くらいなきをうれえず、たつゆえんをうれえよ)《不患無位、患所以立》孔子は決して能力にふさわしい待遇をされていたとはいえませんでした。しかし、「高い地位に就けないと嘆く前に、自分の実力をつけることにつとめなさい」と孔子ご自身が仰っているのです。自分の思うように行かないからと、他人のせいにして僻んだり、嫉んだり、愚痴をこぼしても仕方あるまい。と云うこと。「なぜ、あいつが課長に？オレだって…..」などと、文句ばかりをいう前に、自分がその地位にふさわしい実力を身につける努力をほんとうにしているのか？と云うことなのだと思います。 『己の欲せざる所は人に施すなかれ』(おのれのほつせざるところはひとにほどこすなかれ)《己所不欲、勿施於人》自分がして欲しくないことは、他人にも行わない。他人の心をもって自分の心とする。と云うような、人間関係を円滑にし、和を重んずる生き方をするお手本のような言葉です。会社のような組織においても、部下を使うリーダーの心構えとしても大事なことだと思います。何を今さらといったところでしょうが、口で言うように実行に移しているか？と問われれば、なかなか難しいことなのではないかと思うのです。これは「リーダーのもつ器」として、最低条件なのではないかと思うのです。感謝！「合掌」

  2005.02.25

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• 【風林火山・武田信玄に学ぶ】

  昨日に引き続き、戦国武将がらみのお話しです。武田信玄は戦場において、言わずと知れた猛将、智将です。「無敵の騎馬隊」が相手の意表をつく戦法など、武勇伝も数多く残されており、軍旗の旗印である「風林火山」はあまりにも有名です。また、信玄は「人」を非常に大事にされた武将としても有名です。甲陽軍艦や名将言行録など、多くの歴史関連書において広く紹介されている名言・名句の中に、 『人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、あだは敵なり』というものがあります。一度は耳にされたことがある方も多いことと思います。国を治める長にとって、頑丈で立派な城など無意味なもの。自分自身にとって重要なのは、領民、家臣である。すなわち、自分にとっての城や石垣や堀は「人」なのだと言っておられます。そして、国を守るのは立派なお城ではなくて「人」なのだと。武田家は、信虎、信玄、勝頼と三代とも「躑躅ヶ崎館」(つつじがさきやかた)というところを居城としております。それは、石垣や深い堀も一切無く、質素なものだったとされております。下克上や裏切りなどが耐えなかった世で、このようなオープンな居城も当時では考えられなかったことでしょう。しかし、信玄は人と人との係わりを重んじ、和というものを大事にしたのです。何よりも、自分を頼ってくれている「人」こそが、自分や国を支えてくれるのだと。ですから、自分を支える家臣の武将が城を築くことは必要だとするも、大将たるものにそんなものは必要なく、法度(法律)や軍法(戦略)を考え、取り決めることのほうが重要なのだという考えをもっておられたようです。これを現代版に置き換えても古くさいことなどは何もなく、リーダーとして人を統率するお手本のような考えである気がいたします。現在の国家や会社に当てはめれば、具体的で分かりやすいかも知れません。「人のこころの大切さ」は今も昔も変わらず、共通したテーマなのです。感謝！「合掌」

  2005.02.24

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• 【毘沙門天・上杉謙信に学ぶ】

  私の好きな戦国武将の一人に、上杉謙信があります。謙信は１５３０～１５７８年を生きた武将で、宿敵でもあり盟友でもあった武田信玄と共に戦国初期で活躍しております。出生地は、越後頸城(くびき)郡春日山城で、現在の新潟県上越市にあたります。今は城跡になっており、春日山の天守閣跡地からの頸城平野を望むは絶景です。私は新潟に勤務していた約６年間、上越地区を担当で回っておりましたので、スランプのときなどは何度も春日山に登ったことを昨日のように覚えております。今日は、『上杉謙信家訓』１６項目より以下をご紹介いたします。感じていただけるものがあれば、これ幸いに存じます。● 心に物なきときは心広く体やすらかなり● 心に我慢なきときは愛敬を失う● 心に欲なきときは義理を行ふ● 心におごりなきときは人を敬う● 心に誤りなきときは人を畏れず● 心に堪忍あるときは事を調ふ● 心に曇りなきときは心静かなり● 心に孝行あるときは忠節厚し● 心に迷ひなきときは人をとがめずまた、居城であった春日山城の壁に書かれたとされる『壁書』もあり、その名文の中から一部ご紹介いたします。“運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。何時も敵を掌にして合戦すべし。疵つくことなし。死なんと戦へば生き、生きんと戦へば必ず死するものなり。家を出ずるより帰らじと思えばまた帰る。帰ると思えば、ぜひ帰らぬものなり。不定とのみ思うに違わずといえば、武士たる道は不定と思うべからず。必ず一定に思うべし。”家訓、壁書ともに『信と義』に生きた謙信らしい内容です。上杉謙信・・法名【不識院殿真光謙信】【不識庵宗心謙信】　　　　　　墓所　林泉寺（新潟県上越市中門前）感謝！「合掌」

  2005.02.23

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• 【戦国武将に学ぶ(1)】

  （長篠の戦い）1575年、現在の愛知県新城市・南設楽郡鳳来町が舞台長篠の戦い、もともとは天正元年(1573年)4月12日、武田信玄が53歳にて無念の病死を遂げることから始まります。徳川家康はすかさず、武田の城であった長篠城を包囲し、菅沼正真、室賀信俊を降伏させ城を奪い取りました。この城は規模が小さく簡素なものでしたが、信濃伊奈地方と東三河を結ぶ要衝にあり、武田・徳川両軍ともに要害にしたい城であったとされています。新しい長篠城の城主に奥平貞昌を当てました。貞昌はもともと武田方に属していましたが、家康より娘の亀姫と本領安堵の誘いを受け、武田を裏切ったのです。もちろん、信玄の嫡子勝頼の手中に人質としてされていた貞昌の家族は磔の刑にされてしまいました。その後、勝頼からの長篠城攻撃をわずか500程度の兵で、最後までくいとめました。この背景には、勝頼を憎む貞昌の気持をストーリーに描き、彼を城主にしたのでしょうか。家康の調略がまんまとはまり、功を奏したのです。やがて、勝頼の本格的な攻撃により、家康は同盟を結んでいた織田信長に向け援軍を要請します。ところが、信長は一向一揆(石山の戦い･1570～1580･現在の大阪府大阪市東区)に手を焼き、それどころではありませんでした。家康は再三の援軍要請をおこないますが、なかなか応援軍が来てくれないため、最後の決めセリフを発しました。「このままでは、武田勝頼と和議をするにほかはない」ようやく、信長軍1万の援軍は岐阜を出陣しました。信長は武田軍の騎馬隊に備え、兵隊一人ひとりに馬防柵の丸太1本と縄一把を持たせました。戦いの舞台となる設楽ヶ原に布陣すると、連子川沿いに空堀を掘って土塁を築き、岐阜から運ばせた丸太で三重の木柵を2.5ｷﾛﾒｰﾄﾙにわたり張らせました。三重構造の馬防柵は、7～9ﾒｰﾄﾙ間隔に1ﾒｰﾄﾙほどの逆襲口を設け、その逆襲口が二重め、三重めとたがいちがいにして、一直線に馬が入れないような配置をしました。守りと攻めを考慮した陣といえるでしょう。一方の武田勝頼は、血気盛んで強気で、今で言う「イケイケ」と言ったところでしょうか。軍議の席で、信玄時代から仕える馬場信房、内藤昌豊、山県昌景ら老将が此度は兵を退いて甲府へ帰るのが良策と進言するも耳を貸しませんでした。当時の勝頼は、信玄没後、戦は無敗を誇っていた猛将、父の時代から築き上げられた無敵の騎馬隊が負けるはずがないと思っていたのでしょう。野戦を得意とする織田・徳川の連合軍は、まんまとと布陣した設楽ヶ原へ武田をおびき出すことに成功します。この戦の名場面とも言えるのが、三重構造の馬防柵の後ろに構えた足軽三千人の鉄砲部隊です。火縄銃は一度撃つと次の攻撃まで時間を要します。それを防ぐために三千の鉄砲隊を三段構えにしたのです。まず、一列目の千人が撃ち三列目へ、次に二列目が前に出て撃つ、そして三列目が、と「三段装填法」という新たな戦法で切れ間のない弾丸攻撃を武田の無敵の騎馬隊に浴びせたのでした。武田軍からしてみれば、人馬が一体となって体当たりをすれば馬防柵などを打ち破るのはたやすいと考え、また火縄銃の射程距離もせいぜい２００ﾒｰﾄﾙ程度であることから、具足で身を固めた兵士を打ち落とすには余程の至近距離からではないと到底無理だろうと考えたのでした。結局は、名のある武将がことごとく討ち死にし大敗をしてしまうのです。ここに学ぶ的ことは、己の力と無敵と言われた騎馬隊が負けるはずがないとした「おごり」から、盲目になり、ベテラン達の意見に耳を貸さなかった武田勝頼。結局は長年仕えてくれた武将たちを討ち死にさせ、自らも妻子とともに自殺してしまいました。良いときは周りなど見えないことが多いです。得てしてこういうときに落とし穴が待っているということでしょう。リーダーとして、トップとして勝頼には「負けて勝つ」という部分が足らなかったのではないかと思います。滅亡してしまったら、元も子もないのですから。次に、家康のしたたかさには脱帽です。その心理作戦は、イメージしたストーリー通りといったところでしょうか。「人の心を読む」洞察力は素晴らしいものがあります。こうなったらこうなる、こうなるからこのような結果になる、と全ては計算の中にあったのではないかと思います。最後に信長ですが、緻密な計算と先見の明、そして実行力が学べます。信長は長篠の戦いからさかのぼること6年前、堺の今井宗久に命じ、大量の鉄砲と弾丸、火薬を造らせています。また、あの三重構えの馬防柵や三段射撃などは、現場でとっさに思いつき出来るものではありません。きっと、事前に柵の組み立てや射撃の訓練を行っていたと思います。そして、練習した成果をイメージ通り実践に生かしたのだと思います。好きな歴史をもとにした今日のブログでしたが、長々となってしまいました。やはり、先人から学ぶことは多々あります。感謝！「合掌」

  2005.02.11

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• 【名将の生活信条に学ぶ】

  今日は、豊臣秀吉が没後も受けた恩顧を忘れずに、最後まで徳川家康に立ち向かった二人の戦国武将について考えたいと思います。（石田三成）関が原の戦いに敗れた三成は、戦場を離れ、伊吹山に逃れ、大坂に潜入して再挙をはかろうと考えました。しかし、きこりの姿に身をやつして逃走途中、下痢を起こして岩窟に横たわっているところを捕えられてしまいました。家康の引見を受けた後、その身柄を本多正純に預けました。正純から「無謀な企てを起こすから、このよう縄目の恥辱を受けるのだ」と非難をうけました。三成は「小早川秀秋に二心があるのを知らなかったのは愚かだった。毛利輝元など同心しない者を誘ったのもいけない。秀秋のために、勝つべき戦いに負けてしまうとは無念だ。しかし、これも天命だと思っている。」と嘆息したと言います。正純は重ねて、「知将とは、人情をはかり、時勢を知るという。諸将が同心しないのも知らず軽々しく軍を起こし、しかも戦いに敗れて自害もしないとはなんたる醜態」と罵りました。三成は「それは武略を露ほども知らぬ者の言うことだ。人手にかからぬようにするために腹を切って果てるなど、葉武士や雑兵のすること。汝のような者に将たる者の道を語ってもわからないだろう」と切り替えしました。数日後、六条河原の刑場に引かれていく途中、三成は警護の者に湯が飲みたいと申し出ましたが、あいにく周りに民家もなく湯がなかったため、その代わりにと干し柿ではどうかと言われたそうです。すかさず三成は「それは痰の毒になるからいらない」と断りました。「これから首をはねられる者が、毒断ちするとは稀代未聞のことよ。」警護の者がこういって嘲笑すると、三成は毅然とした態度でこういったそうです。「汝らにはわかるまい。大義を思う者は、首をはねられる最後の瞬間まで命を大事にして、なんとか本意を達しようと思うものだ」三成は死の寸前まで、家康打倒の夢を捨てようとはしなかったのです。『大義を思ふ者は、仮令首を刎らるる期迄も命を大切にして、何卒本意を達せんと思ふ』（真田幸村）父昌幸は武田信玄の武将ですが、武田氏滅亡後は独立勢力を形勢しましたが、列強の狭間にあってその立場は苦しく、兄の信行は徳川に、弟の幸村は豊臣に人質として送られました。その後、それぞれに深い誼を通じました。やがて、関が原の戦いにおいて、兄の信行は家康に従い、幸村は父とともに豊臣方につきました。こうして真田一族は分裂しました。関が原に戦い、その後の大坂冬の陣などの戦闘においても、幸村は智略に富んだ目覚しい活躍を見せました。その腕を見込んだ家康は、さっそく幸村の叔父の信尹を使者にたて、信濃十万石を代償として幸村を勧誘しました。「信濃国はおろか日本の半分をいただこうとも、約束した以上は考えは変わりません！」幸村は死をもって大坂夏の陣に臨みました。全軍を「真田の赤備え」と呼ばれる赤一色の装束で固め、「我こそは真田幸村なり～！」「幸村見参！」と口々に。落ち目の大阪城を頑なに守り、家康の本陣を大混乱に陥れたのは、歴史が語る有名な話です。『一旦の約束の重きことを存じて較ぶれば、信濃一国は申すに及ばず、日本国を半分賜はるともひるがえしがたし』それぞれに違うも通じるものがあり、時代を越えた今でも、感銘を受ける名言だと私は思います。皆さんはいかがでしょうか？

  2005.02.05

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• 【松下村塾（しょうかそんじゅく）の教育】

  松陰が塾生に「君は何のために学問をするのかね」と尋ねると、塾生は「どうも本が読めませんので、よく読めるようになりたいのです」と答えました。すると松陰は「学者になるのではないのだよ。人は学んだことをどう実行するかが大切なんだよ」とさとしました。塾での勉強は、ただ物事を知ったり、理屈を言うだけでなく、何事も実行していくことの大切さを学ぶことでした。このように松陰は、自分の持っている知識を役立てて、今の日本の問題をどう解決するのかという生きた学問の重要性を説きました。“21世紀の松下村塾”THE大学機構／TGU 東京人間成長大学・・・　　４月開講予定!!私のお気に入りリンク中の、hatsusueさん・ubongohさん・絶対積極さん、皆さんが私のお手本です。私自身も、「自分自身を認め、そして少しでも世のために尽くせますよう」精一杯頑張ってまいります。

  2005.01.26

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• 【重職心得箇条に学ぶ】

  昨日から始まった国会の衆院本会議の党代表者質問の映像がTVで流れ、中学三年になる娘が一言「国を代表する国会議員なのに...どうかしてるよ！」「こんな大人たちに、今の子供はとか言ってほしくないよ！」。いつの間にかこんなことを言うような歳になったのかと思った反面、子供にそんなことを言わせる日本に、あたり所のない憤りを感じてしまいました。以前、小泉首相が人の上に立つ大臣や官僚が読むべき本として*佐藤一斎の「重職心得箇条」を挙げて、話題になったことを思い出しました。(*佐藤一斎／1772～1859･江戸後期の儒学者･美濃(岐阜県)岩村藩の老臣の家の出)元々、安岡正篤先生が「東洋宰相学」の中で原文の全文を揚げて訳文しております。私などはまだまだレベルが低く、安岡先生の著書を未だ読みこなすに至らず、さらに第三者の方が分かり易く書かれた安岡先生関連の本から徐々に慣らしております。そんな中で、この佐藤一斎の「重職心得箇条」のポイントを以下にご紹介いたします。(全文は長いので）(作家､歴史家･武田鏡村著／図解 安岡正篤の行動学より)一.重厚にして威厳を養え　→　役職の意味を考えて言動を定める二.私情を払って部下を引き立てよ　→　選り好みせずに意見を採用する三.家法は守るが因襲にとらわれるな　→　時世に応じて古いしきたりを変える四.先例に従うことなかれ！　→　先例遵守より現実に合った案を出す五.機に応じる臨機応変こそ大事なり　→　好機の先ぶれを察知する六.活眼で全体を把握して核心をつかめ　→　近視野をはなれて核心をつかむ七.服従を強制するな　→　部下の多くが厭がることを命令しない八.「忙しい」と決して口にするな　→　仕事が忙しいと言うことを恥なさい九.信賞必罰の権利を離すな！　→　部下に勤務査定はさせない十.長期的展望に立って現前の問題に対処せよ　→　眼線を高くして仕事をこなす十一.人を受け入れて知恵を蓄える器量を持て　→　胸中を開いて包容力をもつ十二.定見があっても臨機に応変すべし　→　固い頭は組織の弊害を生む十三.信をもって貫き義をもって裁け　→　腹に公平な信義の信念をもつ十四.実のない繕いごとはするな　→　自然の理から遊離したことはしない十五.建て前と本音を使い分けるな　→　表裏した言動は組織を悪汚染する十六.秘密主義は疑心を生ませる　→　マル秘は隠すがそれ以外は公表する十七.人心を一新して停滞を一掃せよ　→　スタートでは明るく心気一転をはかる今一度、古くも新しき良い先人の教えを噛み締める時なのではないでしょうか。

  2005.01.25

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  【幸運を呼ぶ 福の神 仙台四郎】

  楽天イーグルスが仙台へ、そして私の故郷ということもあり、今日はこの話をしたいと思います。みなさんは仙台四郎という人物を知っていますか？この人物は、江戸末期仙台に鉄砲職人の子として生まれて、明治35年頃47歳にて死去したという実在する人物です。(仙台市歴史民俗資料館記録)何かを成し遂げた人というよりは、いつもドテラを着てただニコニコとしているだけでした。また四郎さんは、少々知的障害を持った人物だったようです。最初は、何となく人のうちに来ては愛想の良い笑顔を振り撒いて、何となく帰っていく、ただそれだけの人と思われていたそうです。ところが不思議なことに四郎さんがやって来た家や店は、運が次第に向いてきて、良いことばかり起こる。やがてそのことが町中の評判となったそうです。 ある時などは、事業がうまく行かず、死ぬことさえ覚悟した主人の家の前にふらっと現れると、「そんな恐い顔しないで、俺みたいに笑ってけさいん」（仙台弁で笑ってください）と四郎さんが言ったそうです。主人がふと鏡で自分の顔を覗いて見ると、そこには鬼のような形相の男がいたのです。 そして、これでは他人相手の商売はできるはずもないと、はっとして目が覚めたというのです。鏡を見て玄関に戻るとそこにはもう四郎さんはいませんでしたが、自分がこんなに落ち込んでいるにも関わらず、自分を支えるためにがんばってくれている妻と、若い長男が立っていたのです。「今、四郎さんがきていだべ。(きていたでしょう?)二人とも見だが、どごさいったべ」（どこにいっただろう？）「さぁ、しゃねっちゃや」（さぁわからないな）と長男は答えました。主人は、なぜ自分の商売がうまく行かなかったのか、その原因が、何となく理解できたような気がしたそうです。すると見る見るうちに商売もうまく行くようになり、元のような元気さを取り戻したとのこと。そればかりか、なぜかは知らないが、幸運がその家めがけて押し寄せてきたようだという話です。そして「福の神さまではないか」という噂が立つほどの評判を呼んだそうです。この他、「四郎さんに抱いてもらった子供は元気に育つ」などとの話も地元では色々あります。 現在もその言い伝えは存在し、四郎さんの肖像画や置物やグッツが売られ、家運上昇、商売繁盛に御利益があるとして、仙台市内の店先などに飾られています。最近では県外からも「仙台四郎グッズ」を買い求める人々が後を絶えないとか。仙台と言えば「伊達政宗」「牛タン」が有名です。また明治と言えば、坂本竜馬や西郷隆盛など豪傑や大人物ばかりが目立っています。でもこのような人物が仙台にいたということもぜひ覚えていて下さい。開運・仙台四郎【小】

  2005.01.11

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  【織部の茶陶芸の世界に遊ぶ】

  ■　時代を超えた斬新な作風「織部」は、桃山から江戸初期にかけ、千利休の亡き後を継いだ、戦国武将の古田織部正重然（ふるたおりべのしょうしげなり）の好みから名づけられた作風です。織部は信長、秀吉、家康に仕え、細川忠興（三斎）とともに利休に師事しました。当時、信長の戦の中で、陶業の中心地であった瀬戸から美濃へ、多くの陶工が戦乱を逃れて逃散しましたが、窯が各地に栄えておりました。織部はそんな窯で自分の発想による、緑の釉薬と鉄釉で自由で奇抜、変化にとんだ抽象的な図案で、瀬戸十作など、ゆがんだ形の陶器を陶工に作らせました。この織部好みは現代においても斬新独創のデザインです。現在の和食器の芸術といえば、織部は独創的で味わい深い、茶の世界の器として思い浮かびます。でも普段は本格的織部の皿、茶碗、鉢、向付、湯呑、煎茶器、銘々皿、碗などを身近な陶器店で見かけることはまずありません。たまに、料亭や高級な和食の店でお目にかかるくらいのもの。窯元から出る本格的織部の和食器は、高級業務用として卸されていきます。下記の商品は、織部焼の一人者で伝統工芸士の窯元陶芸作家中島春草さんによって、この度つくられた上品で良質な好適品です。茶道具色紙箱揃陶芸家中島春草の伝統工芸作品織部茶碗・志野建水の茶の湯道具セット

  2005.01.10

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