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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:チェコ(スロバキア)映画
孤島に軍事基地を作り世界征服を企む悪党に、強力な爆発物を研究する博士と助手が誘拐された。助手が気球に託した手紙を見て、連合艦隊が救出に来るが―――。 『80日間世界一周』のジュール・ヴェルヌの原作を映画化。 初版本に使われた銅板画の挿絵(上)をアイディアにした、映像世界が魅力的でした。 アニメーションと実写の合成された画面は、いままであまり目にすることのなかった不思議な雰囲気。銅板画の繊細さが好きなので、本編は見ていてほんとに楽しかった! 時を経て、ジョボいのじゃなくシュールとなっていく、この手の作品の面白さは格別です。 ジュール・ヴェルヌが生きたのは1828年~1905年。 原作では強力な爆発物となっているみたいですが、いまならそれを原水爆に置き換えられるのでしょう。最新の科学を悪用するという構図は、ずいぶん古くからあるのですね~。 海賊の手を借り、誘拐される博士と助手。悪の代名詞のような海賊たちや、登場人物たちは皆古風です。 しかし、想像上の乗り物(飛行船や水中バイク)が、古いはずなのに近未来の乗り物に思えてくるあたり、逆転した感覚が起こっておもしろいのでした。 製作年が意外と最近なのも驚き。 ゼマン作品は、○ISCASにほぼ揃っています 監督/ カレル・ゼマン 原作/ ジュール・ヴェルヌ 脚本/ カレル・ゼマン フランチェセック・ハルビン 撮影/ イジー・タランチーク 音楽/ ズデニェク・リシュカ 出演/ ルボル・トコシュ アルノシュト・ナヴラーチル ミロスラフ・ホルップ (モノクロ/82分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.11 22:56:39
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